悪役令嬢と弟が相思相愛だったのでお邪魔虫は退場します!どうか末永くお幸せに!

ユウ

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第三章雇われ国王物語

16恋愛偏差値

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問題を片付けるべく、できる事をした。
干ばつの調査を続けながら、資金調達を並行している。

食料に関しては幸いにも海辺だった事で助かった。
特に魚介類が豊作で、この季節では牡蠣等はギルド達を喜ばせた。



「うん、美味いな」

牡蠣を特産物にするべくジェフとポッポに調理してもらったが、やっぱり生だな。


出来たらワインよりも地酒が欲しい所だ。
今度カキフライを作って貰うのも良いかもしれないな。


「フィル!」


「何だリーシェ。そんなに慌てなくとも君の分もちゃんと…」


食いしん坊だな。
俺一人で全部食べたりしないからそんなにカッカする事もないだろに。


「フィル、私と婚約なさい」

「は?既に契約婚約しているだろ」

「契約じゃなくて、誓約書にサインするのよ」


そんなもんを何処から入手したんだ。


「いや、何言ってんの?」

「いいからサインしなさい」

「待て待て、誓約書を牡蠣臭くする気か」


俺の手を掴み、無理矢理にでもサインをさせる気だ。


「おい、どうしたんだ!」

「どうにもこうもないわ。私は契約婚約をする気はない。偽りの婚約なんて嫌よ。ちゃんと私と婚約して」

「だからそれは…うぉ!」


何だこの展開は。
床に押し倒される俺と覆いかぶさるリーシェ。


「こら!止めなさい…淑女が男を押し倒すなんてはしたない」

「はしたなくて結構。今ここで私に襲われるのは困るの?」

「おそっ…」

若い娘が何言ってんのぉ!


「ちょっと落ち着け、誰かに何か言われたのか?」


「私と結婚するのは嫌なの?そんなに私がダメ?」

「そうじゃない」


リーシェに何があったんだ。
こんな強引な事をするなんて何かあったかのか。


「落ち着いてくれ」

「私は冷静よ」

「何所がだ」


どう見ても冷静じゃないだろ?


「心配しなくてもエリンデールをちゃんと開拓して他国から守るから」

「そうじゃないわ。何で気づかないのよ!」

「痛い…だから何だって言うんだ」


ドンドンと胸を叩かれる。


「少しは私の気持ちを察しなさいよ。私は貴方と偽りの婚約をしたくないって言ってんのよ!」

「は?」

「私が貴方を好きだとどうして思わないのよ!この鈍感男!恋愛偏差値無しが!」



恋愛偏差値無しって何だよ。

前世でも彼女無しだったけど、そこまで言うか。


「とりあえず俺から降りてくれ。こんな姿を他の者に見られたらまずいだろ」



男女の立場が逆転になっている。
悲しい事に人生初の女の子に押し倒されると言う情けな体験をしてしまうなんて。







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