悪役令嬢と弟が相思相愛だったのでお邪魔虫は退場します!どうか末永くお幸せに!

ユウ

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第三章雇われ国王物語

27逆光の中で~ナツメside

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学園でも問題になった彼女。


ステラ・レイトン。
貧しい平民の少女で町の人達からの援助と特待生を得て学園に入ることが許された人物。



茶番劇の被害に合ったが、彼女はフィルベルト様について来た。


本来ならば軽蔑するのだが、彼女は在学中に学園内で働き王立研究所にも貢献した事で仕送りを行い、故郷にも援助していた。


全てを捨てると言っても、母親や後見人となった長老は王太子殿下を支持しており反対する声はなかった。

だが王都では彼女を悪女という声が強い。
辺境地などでは特に彼女に対して風当たりが強く側近達も同じだ。


地方出身者は王太子殿下に大きな恩がある。
王都内で起きた不貞行為の真意は詳しく知らされていないが、フィルベルト様がこれまで貧しい民の為に苦悩して来たのを知る者は多く、逆に商人や貴族ばかりを相手にしていたマリアンナ嬢を信じる者は少ない。


前時代的な考えの者は民の力をまだまだ侮っている。
愚かでしかない。


だが辺境地でフィルベルト様が功績を残しても。


「どうして殿下は廃嫡になった原因の娘を連れて来たんだ?」

「噂では押しかけ女房だって聞いたよ」

「優しい方だから無下にできなかったのか」

「それにしても…ねぇ」


フィルベルト様の誤解は払拭できても彼女の印象を変えるのは難しい。


未だにフィルベルト様との間に親しい友人以上の感情が見え隠れする。

このままでは彼女の立場も危うくなる。



「こんにちわ」


挨拶をしても目も合わせない。


「あの!フィルベルト様から預かりものを…」

「そこに置いておいてくれるかい」

「悪いけど手が離せないんだよ」


事付けだと言っても距離は変わらない。


泣きそうな顔をしながら震える彼女を見て私は。



「無様な」

「なっ!」

「泣いてどうにかるとでも?フィルベルト様を追い込んだ結果です」

「私は…」

「事実は関係ありません。あの方の不貞行為の相手が貴女と解っている人はいます。噂でもそう思わせるのが問題なんですよ」


「そんな」


突き放す事を選んだ。
私は元よりこういう性格だから嫌われても良い。


フィルベルト様の側近はそろいもそろって人が良すぎる。


ならば性格の悪い人間が一人ぐらいいて丁度良い。


「泣く暇があるなら働いたらどうです?邪魔なんですよ」

「くっ…」

泣いている暇があるなら頭を使うべきだ。
学園では優秀だったのだから。


少しでも認められるようにしなくては。


「感情をコントロールできないで官僚にはなれませんよ。これ以上あの方の足を引っ張らないでください。目障りです」

「解ってます」


それから私は彼女に嫌われるがごとく苛め倒した。


勿論側近達にも喧嘩を売る勢いで。


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