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第1章
第201話 謎の魔法陣を観察
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魔法陣が発生する場所をじっと見てみると魔法陣が檻の扉の辺りから浮かんできている。何だろう……。
蛇型魔獣がもっと遠くまで届く魔法を使ったら危険ではあるんだけど、もう一つの魔法陣をじっくり見たくてその場に立ち止まって様子を伺う。
「シャー!」
ポワン。
スー……。
やっぱり二つ目の魔法陣は変化して行っている。気になる。
二つ目の魔法陣をもっと良く見たくて、風魔法で壁を作りながら一歩踏み出した。
「シャー!」
ポワン。
スー……。
スー……。
「二回?」
二つ目の魔法陣が二回浮かんできた!
「クリス、何か気になるのか?」
「うん、ちょっと……」
背後から声をかけてきた兄上の方に一度振り返り、再び、蛇魔獣の檻に目を向けた。
檻に小さい金属製の箱みたいなものがくっついていて、その箱から魔法陣が浮かび上がっているようだ。
檻を制御している装置か何かかな。何の機能の魔法陣だろう。
「シャー!」
ポワン。
スー……。
スー……。
蛇魔獣が放つ風魔法は、風魔法の壁で弾き返しているから僕に当たることはない。
一度発動して壁を作っておけばその都度防御しなくても良いから便利だ。
風魔法の壁が、蛇魔獣の風魔法を弾き返したタイミングで、檻の装置から魔法陣が浮かんできた気がする。
魔法陣は浮かびながらクルクルと回るタイプのもので、じっくりと見るのが難しいんだけどさっきと違うと思ったところに集中してじっと見る。
「九……、八……?」
よーく見てみると魔法陣の中の三箇所に描かれている数字が変化しているのがわかった。
確認の為に、もう一度蛇魔獣が魔法を発するのを待った。
「シャー!」
ポワン。
スー……。
スー……。
「七、六……」
三歩ほど、檻から離れてみた。
「シャー!」
ポワン。
スー……。
「五。一回になった!」
僕が遠かったら二つ目の魔法陣が浮かぶ回数が一回になった。
蛇魔獣からの風魔法が届かない位置なので、風の壁を解く。
もしかして、風の壁のせいだった?
風魔法の壁が、蛇魔獣の風魔法を弾き返したから、檻についている装置の魔法陣が浮かんだのだとしたら魔法に反応しているのかな。
魔法を当てたらどうなるかなとちょっと考えたけど、騎士さん達が管理しているものだから勝手をしたら良くないよね。訊いた方が早いかな。
くるりと踵を返して、兄上とボブ、騎士さん達が立っているところまで戻ってきた。
「あの檻って魔道具なんですか?」
素直に騎士さんに聞いてみることにした。
「ああ、魔法で施錠しているものですよ」
「へえ。鍵の魔道具ですか」
鍵の魔道具の魔法陣の数値が変わっていくのって何だろう。使える鍵が変わっていくとか?
騎士さんが、丸くて平べったいものを取り出した。金属部分に装飾があり中央に魔石がついている。
「この鍵で檻の鍵を施錠したり開錠したりできるんです」
「へえ……」
カチャン!
騎士さんが見せてくれた檻を開ける魔道具を覗き込んでいたら背後で音がした。
「あ!蛇が!」
騎士さんの声で、檻の方を振り向くと、檻の扉が開いていて蛇魔獣が外に這い出てきていた。
蛇型魔獣がもっと遠くまで届く魔法を使ったら危険ではあるんだけど、もう一つの魔法陣をじっくり見たくてその場に立ち止まって様子を伺う。
「シャー!」
ポワン。
スー……。
やっぱり二つ目の魔法陣は変化して行っている。気になる。
二つ目の魔法陣をもっと良く見たくて、風魔法で壁を作りながら一歩踏み出した。
「シャー!」
ポワン。
スー……。
スー……。
「二回?」
二つ目の魔法陣が二回浮かんできた!
「クリス、何か気になるのか?」
「うん、ちょっと……」
背後から声をかけてきた兄上の方に一度振り返り、再び、蛇魔獣の檻に目を向けた。
檻に小さい金属製の箱みたいなものがくっついていて、その箱から魔法陣が浮かび上がっているようだ。
檻を制御している装置か何かかな。何の機能の魔法陣だろう。
「シャー!」
ポワン。
スー……。
スー……。
蛇魔獣が放つ風魔法は、風魔法の壁で弾き返しているから僕に当たることはない。
一度発動して壁を作っておけばその都度防御しなくても良いから便利だ。
風魔法の壁が、蛇魔獣の風魔法を弾き返したタイミングで、檻の装置から魔法陣が浮かんできた気がする。
魔法陣は浮かびながらクルクルと回るタイプのもので、じっくりと見るのが難しいんだけどさっきと違うと思ったところに集中してじっと見る。
「九……、八……?」
よーく見てみると魔法陣の中の三箇所に描かれている数字が変化しているのがわかった。
確認の為に、もう一度蛇魔獣が魔法を発するのを待った。
「シャー!」
ポワン。
スー……。
スー……。
「七、六……」
三歩ほど、檻から離れてみた。
「シャー!」
ポワン。
スー……。
「五。一回になった!」
僕が遠かったら二つ目の魔法陣が浮かぶ回数が一回になった。
蛇魔獣からの風魔法が届かない位置なので、風の壁を解く。
もしかして、風の壁のせいだった?
風魔法の壁が、蛇魔獣の風魔法を弾き返したから、檻についている装置の魔法陣が浮かんだのだとしたら魔法に反応しているのかな。
魔法を当てたらどうなるかなとちょっと考えたけど、騎士さん達が管理しているものだから勝手をしたら良くないよね。訊いた方が早いかな。
くるりと踵を返して、兄上とボブ、騎士さん達が立っているところまで戻ってきた。
「あの檻って魔道具なんですか?」
素直に騎士さんに聞いてみることにした。
「ああ、魔法で施錠しているものですよ」
「へえ。鍵の魔道具ですか」
鍵の魔道具の魔法陣の数値が変わっていくのって何だろう。使える鍵が変わっていくとか?
騎士さんが、丸くて平べったいものを取り出した。金属部分に装飾があり中央に魔石がついている。
「この鍵で檻の鍵を施錠したり開錠したりできるんです」
「へえ……」
カチャン!
騎士さんが見せてくれた檻を開ける魔道具を覗き込んでいたら背後で音がした。
「あ!蛇が!」
騎士さんの声で、檻の方を振り向くと、檻の扉が開いていて蛇魔獣が外に這い出てきていた。
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