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第1章
第202話 檻の魔道具の検証
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檻が開いた隙を見逃さずに、蛇魔獣が開いたところからシュルリと滑るように外に出たけれど、騎士さんは慌てた様子もなく、剣を手に蛇魔獣に近づいてあっさりと、蛇魔獣の首を切り落とした。スパーンっと良い切れ味だ。
「檻が壊れたのか?」
剣先で突いて蛇魔獣が動かなくなっているのを確認した後、空になった檻の扉を閉めて、丸い鍵を檻の四角い装置に近づけた。
フワン。
今までとは違う小さい魔法陣が浮かんだ。
「さっきのと違う?」
「どうした?クリス?」
騎士さんが鍵の魔道具で施錠した時の魔法陣と、蛇魔獣が風魔法を放った時の二つ目の魔法陣は全く違うものだった。
似ている部分もあるけど、何度も浮かび上がってきた魔法陣と違う。
「あの檻って、魔法が当たると鍵の魔道具が何か反応している気がする」
気になっているのは数字だ。魔法が放たれる度に数値が減って行っていた。
ゼロまで減るのを見届けておけばよかった。
大失敗!ゼロになるまでもう少し時間かかると思ってしまった!
見ていなかったからはっきりしてはいないけど、
タイミング的にあの魔法陣の数字が「一」か「ゼロ」になったら鍵が開くんじゃないだろうか。
「檻の鍵?」
端の方に移動された空の檻に目を向けて、兄上は空の檻に近づいて行った。
じっと鍵部分を観察してから、騎士さんに声をかけに行く。
「あの空の檻にちょっと魔法を撃ってみても良いですか?」
「え?」
騎士さんは不思議そうな顔をしたけど了承してくれた。
騎士さんが頷くと、兄上はポンとファイヤーボールを空の檻に当てた。
「お、無詠唱……」
騎士さんの声が聞こえてきたけど、檻の鍵から浮かんでくる魔法陣に注目だ。
「三十……」
檻の鍵から浮かんできた魔法陣の数値は三十だった。
「兄上、もっと撃って。あと二十五回位お願い」
「はあ?クリスも撃てば良いだろ」
「ええー。……わかった」
兄上がファイヤーボールを撃っている姿は格好良かったからもっと見たかったけど仕方ない。
魔法は檻まで届けば威力がなくても良いので、魔力消費が少ない魔法を撃っていこう。
軽く指を弾いて小さい風弾を連続で撃ってみる。
檻の鍵から魔法陣がどんどん浮かんでいってカウントダウンしていく。
魔法陣の数値が「二」になったところで一旦止めた。予想では「一」か「ゼロ」の時に鍵が開くんじゃないかと思っている。
そのタイミングの時は魔法陣を見ることに集中したいから、留めは兄上に頼もう。
「兄上、後、一回か二回。ゆっくり撃ってみて」
「ゆっくり、だな。」
ポンと小さいファイヤーボールを檻に当てる。魔法陣の数値が「一」になった。
「もう一回」
ポンともう一度ファイヤーボールが放たれた。浮かび上がってきた魔法陣の数値は「ゼロ」だった。次の瞬間……。
カチャリ。
予想通り、鍵が音を立て、パタンと檻の扉が開いた。
「檻が壊れたのか?」
剣先で突いて蛇魔獣が動かなくなっているのを確認した後、空になった檻の扉を閉めて、丸い鍵を檻の四角い装置に近づけた。
フワン。
今までとは違う小さい魔法陣が浮かんだ。
「さっきのと違う?」
「どうした?クリス?」
騎士さんが鍵の魔道具で施錠した時の魔法陣と、蛇魔獣が風魔法を放った時の二つ目の魔法陣は全く違うものだった。
似ている部分もあるけど、何度も浮かび上がってきた魔法陣と違う。
「あの檻って、魔法が当たると鍵の魔道具が何か反応している気がする」
気になっているのは数字だ。魔法が放たれる度に数値が減って行っていた。
ゼロまで減るのを見届けておけばよかった。
大失敗!ゼロになるまでもう少し時間かかると思ってしまった!
見ていなかったからはっきりしてはいないけど、
タイミング的にあの魔法陣の数字が「一」か「ゼロ」になったら鍵が開くんじゃないだろうか。
「檻の鍵?」
端の方に移動された空の檻に目を向けて、兄上は空の檻に近づいて行った。
じっと鍵部分を観察してから、騎士さんに声をかけに行く。
「あの空の檻にちょっと魔法を撃ってみても良いですか?」
「え?」
騎士さんは不思議そうな顔をしたけど了承してくれた。
騎士さんが頷くと、兄上はポンとファイヤーボールを空の檻に当てた。
「お、無詠唱……」
騎士さんの声が聞こえてきたけど、檻の鍵から浮かんでくる魔法陣に注目だ。
「三十……」
檻の鍵から浮かんできた魔法陣の数値は三十だった。
「兄上、もっと撃って。あと二十五回位お願い」
「はあ?クリスも撃てば良いだろ」
「ええー。……わかった」
兄上がファイヤーボールを撃っている姿は格好良かったからもっと見たかったけど仕方ない。
魔法は檻まで届けば威力がなくても良いので、魔力消費が少ない魔法を撃っていこう。
軽く指を弾いて小さい風弾を連続で撃ってみる。
檻の鍵から魔法陣がどんどん浮かんでいってカウントダウンしていく。
魔法陣の数値が「二」になったところで一旦止めた。予想では「一」か「ゼロ」の時に鍵が開くんじゃないかと思っている。
そのタイミングの時は魔法陣を見ることに集中したいから、留めは兄上に頼もう。
「兄上、後、一回か二回。ゆっくり撃ってみて」
「ゆっくり、だな。」
ポンと小さいファイヤーボールを檻に当てる。魔法陣の数値が「一」になった。
「もう一回」
ポンともう一度ファイヤーボールが放たれた。浮かび上がってきた魔法陣の数値は「ゼロ」だった。次の瞬間……。
カチャリ。
予想通り、鍵が音を立て、パタンと檻の扉が開いた。
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