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第1章
第219話 王都に向けての約束
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ブローチの魔道具については、後は実際に使ってみてという話になり、話題は魔道具繋がりで水の泡の魔道具のことになった。
「あの泡の魔道具は面白いよね。帰ってからもあれで訓練を続けようと思っているよ」
「自領に戻ってからの訓練を考えると、もっと数があると良いと思うんだけど、
あの泡の魔道具をもっと手に入れることは出来ないのかな」
水の泡の魔道具自体は訓練の役に立っているみたいだ。でも、もっと欲しいって言われちゃったよ!
随分前に隣の国の行商人から買ったものだって設定、言ってなかったっけ?
どうしようと兄上を見たら兄上は、少し眉を下げて残念そうな表情を浮かべた。
「お伝えしたかもしれませんが、この魔道具はかなり前に行商人から買ったものらしくて
数がないんです。……王都のように色々なものが流通している場所だったら探せばあるんじゃないでしょうか」
「王都か……。そうだね、王都ならあるかもしれないね!」
王都ならあるかもと聞いて、ハロルド君がちょっと笑顔になった。
そうだよね。王都ならきっと何でも手に入るんだろうから、泡の魔道具位ありそう!
「見つからなくても、一緒に訓練すれば良いんじゃない?」
シェリル嬢がニコッと笑顔をハロルドくんに向けた。ハロルド君は少し照れたように俯いた。
「あ、ハロルドとシェリル嬢は一緒に訓練をするの? 僕も参加させてもらいたいけど……。……『お邪魔』?」
「「え!!?」」
ネイサン殿下がちょっと様子を伺うように首を傾げて尋ねたら、ハロルド君とシェリル嬢が揃ってちょっと大きな声を出した。
「お、お邪魔とかそんなことは……」
「そうです……。ネイサン殿下を『お邪魔』だなんて……」
ちょっと慌てた様子のハロルド君とシェリル嬢を見て、フフフと揶揄うような笑みを浮かべるネイサン殿下。
「冗談さ!なんか、前より二人が仲良い気がしたから、言ってみただけだよ!
無理に一緒に訓練してくれとは言わないよ。学園の試験の前に一度くらい集まれたらその時に一緒に訓練とかどう?」
「それは良いですね!」
「フフ……、その頃には、魔法も剣技も上達していると思うんだ」
「僕も負けません!」
「私も!」
試験前に王都で集まるってことで、まとまったみたいだ。
ハロルド君やネイサン殿下とニコニコと笑い合っていたシェリル嬢が、リネリア嬢に声をかけた。
「リネリアも試験前に王都に来た頃に声をかけるわね!」
「……あっ……。わ、私も良いのですか?」
「もちろんよ!ね?」
遠慮がちに顔を上げたリネリア嬢に笑顔で頷いてから、シェリル嬢はハロルド君とネイサン殿下に同意を促すように笑顔を向けた。
ネイサン殿下とハロルド君も、躊躇なく頷いた。
「あの泡の魔道具は面白いよね。帰ってからもあれで訓練を続けようと思っているよ」
「自領に戻ってからの訓練を考えると、もっと数があると良いと思うんだけど、
あの泡の魔道具をもっと手に入れることは出来ないのかな」
水の泡の魔道具自体は訓練の役に立っているみたいだ。でも、もっと欲しいって言われちゃったよ!
随分前に隣の国の行商人から買ったものだって設定、言ってなかったっけ?
どうしようと兄上を見たら兄上は、少し眉を下げて残念そうな表情を浮かべた。
「お伝えしたかもしれませんが、この魔道具はかなり前に行商人から買ったものらしくて
数がないんです。……王都のように色々なものが流通している場所だったら探せばあるんじゃないでしょうか」
「王都か……。そうだね、王都ならあるかもしれないね!」
王都ならあるかもと聞いて、ハロルド君がちょっと笑顔になった。
そうだよね。王都ならきっと何でも手に入るんだろうから、泡の魔道具位ありそう!
「見つからなくても、一緒に訓練すれば良いんじゃない?」
シェリル嬢がニコッと笑顔をハロルドくんに向けた。ハロルド君は少し照れたように俯いた。
「あ、ハロルドとシェリル嬢は一緒に訓練をするの? 僕も参加させてもらいたいけど……。……『お邪魔』?」
「「え!!?」」
ネイサン殿下がちょっと様子を伺うように首を傾げて尋ねたら、ハロルド君とシェリル嬢が揃ってちょっと大きな声を出した。
「お、お邪魔とかそんなことは……」
「そうです……。ネイサン殿下を『お邪魔』だなんて……」
ちょっと慌てた様子のハロルド君とシェリル嬢を見て、フフフと揶揄うような笑みを浮かべるネイサン殿下。
「冗談さ!なんか、前より二人が仲良い気がしたから、言ってみただけだよ!
無理に一緒に訓練してくれとは言わないよ。学園の試験の前に一度くらい集まれたらその時に一緒に訓練とかどう?」
「それは良いですね!」
「フフ……、その頃には、魔法も剣技も上達していると思うんだ」
「僕も負けません!」
「私も!」
試験前に王都で集まるってことで、まとまったみたいだ。
ハロルド君やネイサン殿下とニコニコと笑い合っていたシェリル嬢が、リネリア嬢に声をかけた。
「リネリアも試験前に王都に来た頃に声をかけるわね!」
「……あっ……。わ、私も良いのですか?」
「もちろんよ!ね?」
遠慮がちに顔を上げたリネリア嬢に笑顔で頷いてから、シェリル嬢はハロルド君とネイサン殿下に同意を促すように笑顔を向けた。
ネイサン殿下とハロルド君も、躊躇なく頷いた。
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