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第1章
第223話 試作
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自室に戻ってきてから、毒耐性の魔石を取り出して手の中で転がしてみた。
毒耐性の水瓶は薬師のおばあちゃんのところで作ってもらうことにはしたけど、
ゴーシュさんやレオノールさん、注文してくれるかなぁ。
見本品みたいなのを作ってみようかな。
部屋の中を見回すと、ベッドサイドのテーブルの上に水差しがある。水差しを勝手に加工したら怒られちゃいそうだ。
カップはいくつかあるから、容量は少ないけどカップで試作してみることにした。
加工と言っても、大したことはしない。カップの底の部分に毒耐性の魔石を貼り付けるだけだ。
魔石をゴロンって入れるだけでも効果ありそうなんだけど、魔石を持っていかれちゃったりしたら効果がなくなっちゃうから
しっかり固定する様にしたい。
魔石をカップの底に貼り付けるのには土の魔石を使う。土の魔法陣魔石で固定液をカップの底に流し込むんだ。
カップの底に置かれた魔石が透明な溶液の様なものにひたひたに浸かる。
しばらく待つと溶液が固まって、魔石の上半分だけが表面に出ている状態になる。
カップに水を注ぐと、毒耐性魔石が水に浸って時間をおけば毒耐性魔石水だ。
水差しからカップに水を注いでしばらく様子を見る。
《陶器のカップ》
《毒耐性魔石つき》
《無毒》
しばらく待ってみたら状態が変化してきた
《陶器のカップ》
《毒耐性魔石つき》
《微毒耐性》
砂時計の砂がなくなった頃に「微毒耐性」に変化した。
「微毒耐性」になったら「微毒」には対応できる?
もう少し置いておいたら「毒耐性」になるのかな。
「毒耐性」に変化するかを待っている間に、ふと思いついたのでもう一つ作ってみる。
野営の時に使う蓋付きのカップだ。
虫とかが入らないように蓋が付いているので、蓋にも魔石を埋め込んでみようと思う。
カップの底には、先ほどと同じように毒耐性の魔石を埋め込んでおいて、蓋の方には水魔石をセットする。カップの容量分くらいの冷たい水を出す魔法陣を刻んだ魔石だ。
蓋をした状態で、蓋に手を触れて魔力を流すと、あーら不思議!空っぽだったカップが冷たい水で満たされてる!
《野営用カップ》
《毒耐性魔石つき》
《微毒耐性》
「あれ?」
《野営用カップ》
《毒耐性魔石つき》
《毒耐性》
蓋付きのカップの方は、魔石で水を注いですぐに「微毒耐性」になっていた。更にあまり間を置かないうちに「毒耐性」に変化した。
「これは……、魔力の影響かな?」
陶器のカップと野営用のカップの時の違いといえば、水差しから水を入れたか、魔法陣魔石から水を注いだかの違いだ。
試しに、自分で魔法を使って水を注いでみたら、すぐに「毒耐性」の水が出来上がった。
毒耐性の水瓶を作る時には、水魔石もつけておいた方が良いかな。
薬師のおばあちゃんとルドおじさんに伝えておこう。
単純な作りで魔道具とも言えないようなものだけど、一応想定したものが出来上がったのでよしとしよう。
毒耐性の水瓶は薬師のおばあちゃんのところで作ってもらうことにはしたけど、
ゴーシュさんやレオノールさん、注文してくれるかなぁ。
見本品みたいなのを作ってみようかな。
部屋の中を見回すと、ベッドサイドのテーブルの上に水差しがある。水差しを勝手に加工したら怒られちゃいそうだ。
カップはいくつかあるから、容量は少ないけどカップで試作してみることにした。
加工と言っても、大したことはしない。カップの底の部分に毒耐性の魔石を貼り付けるだけだ。
魔石をゴロンって入れるだけでも効果ありそうなんだけど、魔石を持っていかれちゃったりしたら効果がなくなっちゃうから
しっかり固定する様にしたい。
魔石をカップの底に貼り付けるのには土の魔石を使う。土の魔法陣魔石で固定液をカップの底に流し込むんだ。
カップの底に置かれた魔石が透明な溶液の様なものにひたひたに浸かる。
しばらく待つと溶液が固まって、魔石の上半分だけが表面に出ている状態になる。
カップに水を注ぐと、毒耐性魔石が水に浸って時間をおけば毒耐性魔石水だ。
水差しからカップに水を注いでしばらく様子を見る。
《陶器のカップ》
《毒耐性魔石つき》
《無毒》
しばらく待ってみたら状態が変化してきた
《陶器のカップ》
《毒耐性魔石つき》
《微毒耐性》
砂時計の砂がなくなった頃に「微毒耐性」に変化した。
「微毒耐性」になったら「微毒」には対応できる?
もう少し置いておいたら「毒耐性」になるのかな。
「毒耐性」に変化するかを待っている間に、ふと思いついたのでもう一つ作ってみる。
野営の時に使う蓋付きのカップだ。
虫とかが入らないように蓋が付いているので、蓋にも魔石を埋め込んでみようと思う。
カップの底には、先ほどと同じように毒耐性の魔石を埋め込んでおいて、蓋の方には水魔石をセットする。カップの容量分くらいの冷たい水を出す魔法陣を刻んだ魔石だ。
蓋をした状態で、蓋に手を触れて魔力を流すと、あーら不思議!空っぽだったカップが冷たい水で満たされてる!
《野営用カップ》
《毒耐性魔石つき》
《微毒耐性》
「あれ?」
《野営用カップ》
《毒耐性魔石つき》
《毒耐性》
蓋付きのカップの方は、魔石で水を注いですぐに「微毒耐性」になっていた。更にあまり間を置かないうちに「毒耐性」に変化した。
「これは……、魔力の影響かな?」
陶器のカップと野営用のカップの時の違いといえば、水差しから水を入れたか、魔法陣魔石から水を注いだかの違いだ。
試しに、自分で魔法を使って水を注いでみたら、すぐに「毒耐性」の水が出来上がった。
毒耐性の水瓶を作る時には、水魔石もつけておいた方が良いかな。
薬師のおばあちゃんとルドおじさんに伝えておこう。
単純な作りで魔道具とも言えないようなものだけど、一応想定したものが出来上がったのでよしとしよう。
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