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ジーク 出会いと永遠の別れ
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しおりを挟む3日後。
母上に呼ばれたので、いつものバラ園に向かった。
「お茶会に参加した令嬢の中から、話し合いの結果。5人の令嬢が、婚約者候補として決定しました。昨日。選んだ令嬢の各家から返事がきました。婚約者候補になると承諾されました。本来なら、当事者であるジークも話し合いに参加させるべきだったんだけどね。選べないと思ってね。みんな良さそうな令嬢達よ。これからは、交流などをして3年間で婚約者を決めるのよ。」と言われた。
3年間待たずに、ローズマリーとなら今すぐ婚約をと思いリストを見た。
リストを見ながら、顔色をかえた。そして~
「母上。どうしてリストには、ローズマリーではなくマリーナの名前があるのですか?」
「それはね。最初はローズマリーに打診したのよ。そうしたら、辞退すると返事がきたのよ。理由は、ローバー侯爵家を継ぐからと。今回のお茶会の参加も、当初は不参加の予定だったそうよ。候補にはなれないから行ってもどうかと。私は知らないんだけど、王命の手紙がきたらしくてね(ジークを見ながら)参加したんだそうよ。」
「そうなんですか。」
「そのかわりに。妹のマリーナが候補にどうかと、提案されたのよ。王にも相談してね。ジークが他の令嬢とはあまり話さなかったけど、マリーナとは楽しく会話していたの思い出したのよ。それでね。マリーナを婚約者候補にと決定したのよ。マリーナも候補に上がっていたんだけどね。姉妹で候補はどうかと思ってね。それでまずは、先にローズマリーが候補に上がったのよ。」
私はすかさず「母上。姉妹でもいいではないですか。継ぐのだってどちらでも。お願いです。ローズマリーも候補に入れて下さい。それが無理なら、私は一生独身でいます。後継者は、王族の親類から養子をもらいます。」と訴えた。
その様子に諦めたのか
「わかりました。王に相談してから決めます。」と紅茶を飲んだ。
その後。ローズマリーが候補に入った。
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