23 / 39
番外編 ベリンダ
07. ※ リマ
しおりを挟む
夫と子供を亡くし、リマは呆然と座り込んだ。
うつる病だから亡骸に縋る事も許されない。
愛しい夫も、まだ幼い子供たちも、触る事なく火にくべられた。
袋からはみ出した息子の手が、ぶらりと火に落ち赤く灯る。
何も出来ないまま近づく事も出来ず、リマはその場で泣き崩れた。
無事で良かったと、あなただけでも生きなさいと同じ職場で働く仲間が励ましていたが、リマの心には届かなかった。魂が抜けたように動けない日々。
やがて医師がリマに罹患の可能性があると雇い主に告げた。
リマは身一つで追い出された。
働く気力が無い女を甘やかす気は無かったのだろう。こんな状態で放り出す主人に怒りを見せる者たちにも、リマは何の反応も示さなかった。
「こんな様じゃ死んじゃうよ……」
誰かが零したそんな言葉に意識が浮上する。
リマは死にたかった。
家族の元に行きたかった。
けれど情けなくも命を手放す勇気は持てず、気付けばリマは駆け出していた。当てなどなくていい。ただどこかで野垂れ死ぬ自分を思い描いていた。
けれど雷雨に遭っても、崖から転がり落ちても。リマは生きていた。
やがてしぶとく生き残る我が身への憎しみが勝ち、リマは走りくる馬車に身を投げた。それがレーゼント侯爵家のものだった。
◇
ズダボロのリマを見て、レーゼント侯爵夫人は顔を顰めた。けれど人の目を気にしてリマを連れて帰る事にしたのだ。
そこでリマを拾い上げたのが屋敷の侍女長だった。
「……夫人は若い乳母を嫌ってらっしゃるから、お前なら丁度いいのではないかしら」
リマの事情を聞いた侍女長はそう結論づけた。
そこには一抹の同情と、適切な人材を見つけた安堵が垣間見える。
(侯爵家? 乳母?)
何故ここにいる事が決まったのか、リマの理解が追いつかないままに話が進む。
後から知った事だが、この家の主人は色狂いらしい。だから美しいだけでなく、年若いというだけで夫人は敬遠していた。
年いった見窄らしいリマなら間違いはない。そんな理由だったけど、夫人はリマを受け入れた。医師の診察をきっちりと受けるようにといいつけて。
リマは改めて同じ母親の目で夫人を見た。
だから、かもしれない。この二人の子供を置いて出て行く事は出来ないと、そう思った。
ひと月後、リマは子供部屋へ通された。
産まれる前から雇われていた乳母は既に解雇されているそうだ。子供が産まれてまだ四ヶ月しか経っていないのに……
部屋の中央に用意されたベビーベッドの上を、からからとメリースタンドが回っている。
そこに眠る小さな赤子。
「ベリンダお嬢様です」
侍女長の声にリマは顔を上げた。
真っ白な産着に包まれて、赤ん坊はすやすやと眠っている。
リマは吸い込まれるように足を進め、手を伸ばした。
「ああ……」
小さな身体から溢れる生命力を感じる。
ふっくらとした頬は赤く柔らかそうで。まだ歯のない口は乳を夢に見ているのかムニムニと動いている。握りしめた小さな手は今にも壊れそうに──
リマは火に包まれた息子の手を思い出した。
火の中で力なく滑り落ちた子供の手。
二度と取る事が出来なかったあの手に縋るように膝をつき、リマは赤子の手を両手で包み込んだ。
「ベリンダ、様……」
生きよう。
まるで命を分け与えられたように──
溢れる気持ちと共に活力が漲ってきた。
この手をずっと守っていこう。
小さな手を額に寄せ、リマは涙を零した。
その背を侍女長が優しく撫でる。
(私に何があっても……)
この命が尽きるまで──
◇
必ず守るとそう誓ったのに、足を不自由にしてベリンダを近くで見守る事は出来なかった。
元々平民出身のリマは、いつでも替えの利く存在だったけれど……
面倒見の良い侍女長から、最低限の礼儀は学んだ。けれど侯爵夫妻がリマの存在をどこまで許すかは、元々綱渡りだと思っていた。クビを言い渡されるよりはマシかもしれない。
まだ、たった八歳のベリンダ。
せめてベリンダが成人するまで、結婚するまで──
彼女の幸せに輝く笑顔を見るまで、リマには彼女から遠く離れる事はできなかった。
領地は厳しい場所だったけれど。仕事の合間に読むベリンダからの手紙に、リマはいつも励まされる。
『リマ、私第一王子殿下の婚約者候補になったのよ!』
「まあ!」
手紙を片手に、リマは驚きの声を上げた。
震える手で口元を押さえて感嘆の溜息を吐く。
あれから一目も会えていないけれど、昔から愛らしかったベリンダは、それはもう美しく成長している事だろう。
誰よりも幸せで美しい花嫁に……
いずれくる未来に目元を滲ませ、リマは手紙を優しく撫でた。
◇
それをおかしいと思い始めたのはいつ頃だったろうか。
第一王子との婚約が成らず、第二王子との縁談が持ち上がり、それもまた立ち消えになって──流石にリマも王子たちに見る目が無いから、だけではないように思った。
(貴族というのは十代で結婚するのが一般的だという……)
それなのにもうすぐベリンダは二十歳になる。
それなのに今度は第三王子の婚約者候補になったと認めてあった。
「……」
ベリンダの文面は明るかった。
だからリマもずっと幸せな気分でいたのだが……自分はとても大切な事を見落としているのではないかと、胸が騒ぐ。
王都に行こう。
ベリンダに会いに行こう。
やがてそう決意した頃、かつて自分を世話してくれた侍女長が領地へ訪れた。
「お久しぶりです、エルミー侍女長」
頭を下げるリマに、エルミーは人払いをしてから教えてくれた。
ベリンダは──
ベリンダが──
「そんな……」
聞くにつれて目を回しそうになる信じられない話に、リマは足をもつれさせた。
「……私ももう定年ですから、あの家に深入りするのが怖かったの。だけど……全て見ないフリをしてもいいものか、最近分からなくなってしまった……」
「どうして! どうして誰もお嬢様に寄り添ってあげてくれなかったんです?! きっとそれだけでベリンダ様は間違える事なんて無かったのに!」
叫ぶリマにエルミーは厳しい眼差しを向けた。
「……口を慎みなさいリマ。私たちは所詮、しがない一使用人にすぎない。雇い主への諫言は己の首を差し出すのと同義です。……そこまでしても受け入れられる保障のない、ね」
他人の為に自分の人生を掛けられるか。
きっと家族がいた頃のリマも、同じように目を背けただろう。
「お嬢様……」
リマは項垂れた。
ただ浮かれて……ベリンダの手紙を勝手に心の拠り所にしていた。自分に呆れてものも言えない。
彼女はどんな思いであの手紙を綴っていたのだろう。
──いや、落ち込んでいる場合ではない。ベリンダを助けなければ。
ぎゅっと拳を作るリマを目に留め、エルミーはベリンダの嫁ぎ先を教えてくれた。
「私に出来るのはここまでです」
「いいえ。エルミー侍女長、ありがとうございます。あとは私が何とかします」
今迄ベリンダに守られてきたこの命、今こそ使いどきがきたのだ。そう決意するリマに、エルミーの瞳がきらりと光る。
「間違えてはいけませんよ」
かつての指導者の台詞に、リマはぴくりと反応した。
「あなたはお嬢様にとって掛け替えのない存在です。だからあなたは……あなただけは、決してお嬢様を悲しませてはいけません」
私が言える立場ではありませんが。そう自嘲するように締め括り、エルミーは去って行った。
行き先は知らない。
けれど侯爵家を退職すると言っていた彼女の帰り先は、きっと王都ではないのだろう。
リマはふと、エルミーの歳を数えようとして……止めた。
それが彼女の決断だというのなら、リマに何を言う資格などない。
リマは深く頭を下げ、去って行った元上司に感謝の念を伝えた。
◇
もし辺境伯がベリンダを傷付けるような相手だったら、何としても逃さなければならない。
(……修道院)
それが最善とは思えなかったが、ベリンダに行き場が無くなってしまったら困る。彼女の為に出来るだけ快適に過ごせる場所を探した。
院長に何度も頭を下げ頼み込んで、必死に自分の思いを伝えてきた。
少ない自分の持ち物の、目立つ場所に手紙を忍ばせる。
(お嬢様はきっと、見てくれる)
しかし領地で忙しなく働くリマに、そんな時間は勿論無かった。
だから自分から辞意を伝え、その知らせが侯爵家に届く前に、全てを準備しレーゼント家へ乗り込んだのだ。
老体に鞭を打ったがやりきった。
侯爵の言う通り、今迄主人に寄りかかり、甘えてきた分の奉仕だと思えばなんて事はない。
頭を床に擦り付け、リマは只管ベリンダの未来を願った。
※ 次回ベリンダ編、最終話です
うつる病だから亡骸に縋る事も許されない。
愛しい夫も、まだ幼い子供たちも、触る事なく火にくべられた。
袋からはみ出した息子の手が、ぶらりと火に落ち赤く灯る。
何も出来ないまま近づく事も出来ず、リマはその場で泣き崩れた。
無事で良かったと、あなただけでも生きなさいと同じ職場で働く仲間が励ましていたが、リマの心には届かなかった。魂が抜けたように動けない日々。
やがて医師がリマに罹患の可能性があると雇い主に告げた。
リマは身一つで追い出された。
働く気力が無い女を甘やかす気は無かったのだろう。こんな状態で放り出す主人に怒りを見せる者たちにも、リマは何の反応も示さなかった。
「こんな様じゃ死んじゃうよ……」
誰かが零したそんな言葉に意識が浮上する。
リマは死にたかった。
家族の元に行きたかった。
けれど情けなくも命を手放す勇気は持てず、気付けばリマは駆け出していた。当てなどなくていい。ただどこかで野垂れ死ぬ自分を思い描いていた。
けれど雷雨に遭っても、崖から転がり落ちても。リマは生きていた。
やがてしぶとく生き残る我が身への憎しみが勝ち、リマは走りくる馬車に身を投げた。それがレーゼント侯爵家のものだった。
◇
ズダボロのリマを見て、レーゼント侯爵夫人は顔を顰めた。けれど人の目を気にしてリマを連れて帰る事にしたのだ。
そこでリマを拾い上げたのが屋敷の侍女長だった。
「……夫人は若い乳母を嫌ってらっしゃるから、お前なら丁度いいのではないかしら」
リマの事情を聞いた侍女長はそう結論づけた。
そこには一抹の同情と、適切な人材を見つけた安堵が垣間見える。
(侯爵家? 乳母?)
何故ここにいる事が決まったのか、リマの理解が追いつかないままに話が進む。
後から知った事だが、この家の主人は色狂いらしい。だから美しいだけでなく、年若いというだけで夫人は敬遠していた。
年いった見窄らしいリマなら間違いはない。そんな理由だったけど、夫人はリマを受け入れた。医師の診察をきっちりと受けるようにといいつけて。
リマは改めて同じ母親の目で夫人を見た。
だから、かもしれない。この二人の子供を置いて出て行く事は出来ないと、そう思った。
ひと月後、リマは子供部屋へ通された。
産まれる前から雇われていた乳母は既に解雇されているそうだ。子供が産まれてまだ四ヶ月しか経っていないのに……
部屋の中央に用意されたベビーベッドの上を、からからとメリースタンドが回っている。
そこに眠る小さな赤子。
「ベリンダお嬢様です」
侍女長の声にリマは顔を上げた。
真っ白な産着に包まれて、赤ん坊はすやすやと眠っている。
リマは吸い込まれるように足を進め、手を伸ばした。
「ああ……」
小さな身体から溢れる生命力を感じる。
ふっくらとした頬は赤く柔らかそうで。まだ歯のない口は乳を夢に見ているのかムニムニと動いている。握りしめた小さな手は今にも壊れそうに──
リマは火に包まれた息子の手を思い出した。
火の中で力なく滑り落ちた子供の手。
二度と取る事が出来なかったあの手に縋るように膝をつき、リマは赤子の手を両手で包み込んだ。
「ベリンダ、様……」
生きよう。
まるで命を分け与えられたように──
溢れる気持ちと共に活力が漲ってきた。
この手をずっと守っていこう。
小さな手を額に寄せ、リマは涙を零した。
その背を侍女長が優しく撫でる。
(私に何があっても……)
この命が尽きるまで──
◇
必ず守るとそう誓ったのに、足を不自由にしてベリンダを近くで見守る事は出来なかった。
元々平民出身のリマは、いつでも替えの利く存在だったけれど……
面倒見の良い侍女長から、最低限の礼儀は学んだ。けれど侯爵夫妻がリマの存在をどこまで許すかは、元々綱渡りだと思っていた。クビを言い渡されるよりはマシかもしれない。
まだ、たった八歳のベリンダ。
せめてベリンダが成人するまで、結婚するまで──
彼女の幸せに輝く笑顔を見るまで、リマには彼女から遠く離れる事はできなかった。
領地は厳しい場所だったけれど。仕事の合間に読むベリンダからの手紙に、リマはいつも励まされる。
『リマ、私第一王子殿下の婚約者候補になったのよ!』
「まあ!」
手紙を片手に、リマは驚きの声を上げた。
震える手で口元を押さえて感嘆の溜息を吐く。
あれから一目も会えていないけれど、昔から愛らしかったベリンダは、それはもう美しく成長している事だろう。
誰よりも幸せで美しい花嫁に……
いずれくる未来に目元を滲ませ、リマは手紙を優しく撫でた。
◇
それをおかしいと思い始めたのはいつ頃だったろうか。
第一王子との婚約が成らず、第二王子との縁談が持ち上がり、それもまた立ち消えになって──流石にリマも王子たちに見る目が無いから、だけではないように思った。
(貴族というのは十代で結婚するのが一般的だという……)
それなのにもうすぐベリンダは二十歳になる。
それなのに今度は第三王子の婚約者候補になったと認めてあった。
「……」
ベリンダの文面は明るかった。
だからリマもずっと幸せな気分でいたのだが……自分はとても大切な事を見落としているのではないかと、胸が騒ぐ。
王都に行こう。
ベリンダに会いに行こう。
やがてそう決意した頃、かつて自分を世話してくれた侍女長が領地へ訪れた。
「お久しぶりです、エルミー侍女長」
頭を下げるリマに、エルミーは人払いをしてから教えてくれた。
ベリンダは──
ベリンダが──
「そんな……」
聞くにつれて目を回しそうになる信じられない話に、リマは足をもつれさせた。
「……私ももう定年ですから、あの家に深入りするのが怖かったの。だけど……全て見ないフリをしてもいいものか、最近分からなくなってしまった……」
「どうして! どうして誰もお嬢様に寄り添ってあげてくれなかったんです?! きっとそれだけでベリンダ様は間違える事なんて無かったのに!」
叫ぶリマにエルミーは厳しい眼差しを向けた。
「……口を慎みなさいリマ。私たちは所詮、しがない一使用人にすぎない。雇い主への諫言は己の首を差し出すのと同義です。……そこまでしても受け入れられる保障のない、ね」
他人の為に自分の人生を掛けられるか。
きっと家族がいた頃のリマも、同じように目を背けただろう。
「お嬢様……」
リマは項垂れた。
ただ浮かれて……ベリンダの手紙を勝手に心の拠り所にしていた。自分に呆れてものも言えない。
彼女はどんな思いであの手紙を綴っていたのだろう。
──いや、落ち込んでいる場合ではない。ベリンダを助けなければ。
ぎゅっと拳を作るリマを目に留め、エルミーはベリンダの嫁ぎ先を教えてくれた。
「私に出来るのはここまでです」
「いいえ。エルミー侍女長、ありがとうございます。あとは私が何とかします」
今迄ベリンダに守られてきたこの命、今こそ使いどきがきたのだ。そう決意するリマに、エルミーの瞳がきらりと光る。
「間違えてはいけませんよ」
かつての指導者の台詞に、リマはぴくりと反応した。
「あなたはお嬢様にとって掛け替えのない存在です。だからあなたは……あなただけは、決してお嬢様を悲しませてはいけません」
私が言える立場ではありませんが。そう自嘲するように締め括り、エルミーは去って行った。
行き先は知らない。
けれど侯爵家を退職すると言っていた彼女の帰り先は、きっと王都ではないのだろう。
リマはふと、エルミーの歳を数えようとして……止めた。
それが彼女の決断だというのなら、リマに何を言う資格などない。
リマは深く頭を下げ、去って行った元上司に感謝の念を伝えた。
◇
もし辺境伯がベリンダを傷付けるような相手だったら、何としても逃さなければならない。
(……修道院)
それが最善とは思えなかったが、ベリンダに行き場が無くなってしまったら困る。彼女の為に出来るだけ快適に過ごせる場所を探した。
院長に何度も頭を下げ頼み込んで、必死に自分の思いを伝えてきた。
少ない自分の持ち物の、目立つ場所に手紙を忍ばせる。
(お嬢様はきっと、見てくれる)
しかし領地で忙しなく働くリマに、そんな時間は勿論無かった。
だから自分から辞意を伝え、その知らせが侯爵家に届く前に、全てを準備しレーゼント家へ乗り込んだのだ。
老体に鞭を打ったがやりきった。
侯爵の言う通り、今迄主人に寄りかかり、甘えてきた分の奉仕だと思えばなんて事はない。
頭を床に擦り付け、リマは只管ベリンダの未来を願った。
※ 次回ベリンダ編、最終話です
195
あなたにおすすめの小説
殿下に寵愛されてませんが別にかまいません!!!!!
さら
恋愛
王太子アルベルト殿下の婚約者であった令嬢リリアナ。けれど、ある日突然「裏切り者」の汚名を着せられ、殿下の寵愛を失い、婚約を破棄されてしまう。
――でも、リリアナは泣き崩れなかった。
「殿下に愛されなくても、私には花と薬草がある。健気? 別に演じてないですけど?」
庶民の村で暮らし始めた彼女は、花畑を育て、子どもたちに薬草茶を振る舞い、村人から慕われていく。だが、そんな彼女を放っておけないのが、執着心に囚われた殿下。噂を流し、畑を焼き払い、ついには刺客を放ち……。
「どこまで私を追い詰めたいのですか、殿下」
絶望の淵に立たされたリリアナを守ろうとするのは、騎士団長セドリック。冷徹で寡黙な男は、彼女の誠実さに心を動かされ、やがて命を懸けて庇う。
「俺は、君を守るために剣を振るう」
寵愛などなくても構わない。けれど、守ってくれる人がいる――。
灰の大地に芽吹く新しい絆が、彼女を強く、美しく咲かせていく。
【本編完結】王子の寝た子を起こしたら、夢見る少女では居られなくなりました!
こさか りね
恋愛
私、フェアリエル・クリーヴランドは、ひょんな事から前世を思い出した。
そして、気付いたのだ。婚約者が私の事を良く思っていないという事に・・・。
婚約者の態度は前世を思い出した私には、とても耐え難いものだった。
・・・だったら、婚約解消すれば良くない?
それに、前世の私の夢は『のんびりと田舎暮らしがしたい!』と常々思っていたのだ。
結婚しないで済むのなら、それに越したことはない。
「ウィルフォード様、覚悟する事ね!婚約やめます。って言わせてみせるわ!!」
これは、婚約解消をする為に奮闘する少女と、本当は好きなのに、好きと気付いていない王子との攻防戦だ。
そして、覚醒した王子によって、嫌でも成長しなくてはいけなくなるヒロインのコメディ要素強めな恋愛サクセスストーリーが始まる。
※序盤は恋愛要素が少なめです。王子が覚醒してからになりますので、気長にお読みいただければ嬉しいです。
※本編完結しました。
※後日談を更新中です。
私を簡単に捨てられるとでも?―君が望んでも、離さない―
喜雨と悲雨
恋愛
私の名前はミラン。街でしがない薬師をしている。
そして恋人は、王宮騎士団長のルイスだった。
二年前、彼は魔物討伐に向けて遠征に出発。
最初は手紙も返ってきていたのに、
いつからか音信不通に。
あんなにうっとうしいほど構ってきた男が――
なぜ突然、私を無視するの?
不安を抱えながらも待ち続けた私の前に、
突然ルイスが帰還した。
ボロボロの身体。
そして隣には――見知らぬ女。
勝ち誇ったように彼の隣に立つその女を見て、
私の中で何かが壊れた。
混乱、絶望、そして……再起。
すがりつく女は、みっともないだけ。
私は、潔く身を引くと決めた――つもりだったのに。
「私を簡単に捨てられるとでも?
――君が望んでも、離さない」
呪いを自ら解き放ち、
彼は再び、執着の目で私を見つめてきた。
すれ違い、誤解、呪い、執着、
そして狂おしいほどの愛――
二人の恋のゆくえは、誰にもわからない。
過去に書いた作品を修正しました。再投稿です。
「君以外を愛する気は無い」と婚約者様が溺愛し始めたので、異世界から聖女が来ても大丈夫なようです。
海空里和
恋愛
婚約者のアシュリー第二王子にべた惚れなステラは、彼のために努力を重ね、剣も魔法もトップクラス。彼にも隠すことなく、重い恋心をぶつけてきた。
アシュリーも、そんなステラの愛を静かに受け止めていた。
しかし、この国は20年に一度聖女を召喚し、皇太子と結婚をする。アシュリーは、この国の皇太子。
「たとえ聖女様にだって、アシュリー様は渡さない!」
聖女と勝負してでも彼を渡さないと思う一方、ステラはアシュリーに切り捨てられる覚悟をしていた。そんなステラに、彼が告げたのは意外な言葉で………。
※本編は全7話で完結します。
※こんなお話が書いてみたくて、勢いで書き上げたので、設定が緩めです。
狂おしいほど愛しています、なのでよそへと嫁ぐことに致します
ちより
恋愛
侯爵令嬢のカレンは分別のあるレディだ。頭の中では初恋のエル様のことでいっぱいになりながらも、一切そんな素振りは見せない徹底ぶりだ。
愛するエル様、神々しくも真面目で思いやりあふれるエル様、その残り香だけで胸いっぱいですわ。
頭の中は常にエル様一筋のカレンだが、家同士が決めた結婚で、公爵家に嫁ぐことになる。愛のない形だけの結婚と思っているのは自分だけで、実は誰よりも公爵様から愛されていることに気づかない。
公爵様からの溺愛に、不器用な恋心が反応したら大変で……両思いに慣れません。
全てを捨てて消え去ろうとしたのですが…なぜか殿下に執着されています
Karamimi
恋愛
侯爵令嬢のセーラは、1人崖から海を見つめていた。大好きだった父は、2ヶ月前に事故死。愛していた婚約者、ワイアームは、公爵令嬢のレイリスに夢中。
さらにレイリスに酷い事をしたという噂まで流されたセーラは、貴族世界で完全に孤立していた。独りぼっちになってしまった彼女は、絶望の中海を見つめる。
“私さえいなくなれば、皆幸せになれる”
そう強く思ったセーラは、子供の頃から大好きだった歌を口ずさみながら、海に身を投げたのだった。
一方、婚約者でもあるワイアームもまた、一人孤独な戦いをしていた。それもこれも、愛するセーラを守るため。
そんなワイアームの気持ちなど全く知らないセーラは…
龍の血を受け継いだワイアームと、海神の娘の血を受け継いだセーラの恋の物語です。
ご都合主義全開、ファンタジー要素が強め?な作品です。
よろしくお願いいたします。
※カクヨム、小説家になろうでも同時配信しています。
『婚約なんて予定にないんですが!? 転生モブの私に公爵様が迫ってくる』
ヤオサカ
恋愛
この物語は完結しました。
現代で過労死した原田あかりは、愛読していた恋愛小説の世界に転生し、主人公の美しい姉を引き立てる“妹モブ”ティナ・ミルフォードとして生まれ変わる。今度こそ静かに暮らそうと決めた彼女だったが、絵の才能が公爵家嫡男ジークハルトの目に留まり、婚約を申し込まれてしまう。のんびり人生を望むティナと、穏やかに心を寄せるジーク――絵と愛が織りなす、やがて幸せな結婚へとつながる転生ラブストーリー。
7年ぶりに私を嫌う婚約者と目が合ったら自分好みで驚いた
小本手だるふ
恋愛
真実の愛に気づいたと、7年間目も合わせない婚約者の国の第二王子ライトに言われた公爵令嬢アリシア。
7年ぶりに目を合わせたライトはアリシアのどストライクなイケメンだったが、真実の愛に憧れを抱くアリシアはライトのためにと自ら婚約解消を提案するがのだが・・・・・・。
ライトとアリシアとその友人たちのほのぼの恋愛話。
※よくある話で設定はゆるいです。
誤字脱字色々突っ込みどころがあるかもしれませんが温かい目でご覧ください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる