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第144話 さらなる疑惑
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難攻不落・絶対的ラスボス、アレク様が驚愕のヘタレだった疑惑浮上によって、これまでプリストに費やした時間を返して欲しい(激おこ)。
「話が脱線したわね。話を戻すわね。イケメン天使様のアイスキー様はグランプロス帝国皇太子アイスキー・アール・デレモント様だった。ってことね」
沙希は平静を装っているように見えるが、心の中はきっと私と同じく、プリストに費やした時間を返しやがれ!と怒り心頭だろう。私も沙希に怒りを悟られまいと平静を装い、
「確か…… そんな名前だった! その二人が私達を助けてくれたってこと?」
「どうして、その二人が私達を……」
「私がどうして助けてくれるのか聞いたら『アイツにお願いされた』って言ってた」
「アイツって誰なのかしら?」
沙希は『アイツ』という謎の人物の特定に躍起になっていた。
「きっとアレク様のことかも」
「でもさぁ~ グランプロス帝国を族滅させたのって、確かアレク様だっよね?」
「ええ。確かにそうだったはず。でも、アレク様がアイスキー皇太子とユリアラ王女の関係を認め、二人の名誉回復に尽力なさっていたとも聞いていたわ。闘いの中で友情が芽生えたのかしら?」
「漢×漢の闘い…… 萌えるわね♡」
「里香…… あなたのその発想が私には痛々しく見える」
「沙希ヒドイ!」
◇
私と沙希はこの話を打ち切り、今後の話をした。
「私達って帰りは、あのバスに乗るのよね」
正直に言えば、私はあの事故に巻き込まれたバスには乗りたくない。私の記憶だと三回目の死を賜ることになってしまう。
「多分、そうなると思う」
沙希もその事を考えているのだろうか。
「あとは、バスの事故に気を付けるだけね」
私がそう言うと、沙希は首を振りながら
「バスの事故は起こらないわ」
「どうして?」
「バスの事故の原因は…… クリスの苦しい現実から逃げ出したい一心でバスへ飛び込んだ事が原因だったわ…… そのクリスの存在自体が、この世界には存在ない。つまり、バスの事故の原因が存在しないってことになるのかも」
「でも、ゲームとかの強制力で事故とか起こらないのかな」
「その辺はアレク様が何とかしてくれてるはずよ」
沙希は自信満々にドヤ顔で答えた。
「でもさぁ、アレク様の話だと私達がプリストの世界の事とか忘れるって言ってだけど、よく思い出したなぁと自分を褒めたくなるわ」
私がそう言うと沙希は、
「きっとアレク様が、私達がみんなの事を忘れないようにと新しい魔法を考えて出してくれたのかも…… アレク様も私達の為に、いろいろ考えてくれたんだと思う」
「そうだね。アレク様は私達が困ってると何とかしてあげようってガンバっちゃう人だったわよね。ヘタレだったけど…… それと、なんかゲームのアレク様とは雰囲気が全然違う感じだったよわね?」
――私達が知っているアレク様はヘタレで及び腰だったけど、私達の要望をどんなことをしても叶えようと努力していた人だった。でも、思い出は美しいままに過去の所業を掘り返すのだけは止めて欲しかった。
「――!? まさかと思うんだけど…… アレク様って本当は私達と同じ転生者だったんだじゃない?」
私は沙希にアレク様が転生者じゃないかと言及してみせた。沙希も何か感ずるものがあったのか、
「そうね……焼き肉のタレの味も紫音がガチ推ししていた焼き肉のタレに似てたし、天使の羽とかファンシーグッツも日本人的発想よね」
「確かに…… 本人は違うって言ってたけど、言われてみたらそうかも……やっぱりアレク様は転生者だったかも」
――第二弾『アレク様は本当は転生者だったんじゃないの?疑惑』が浮上した。今さら確かめる術は無い……
「アレク様達、あれからどうなったんだろうね?」
沙希がそう言うと、私は自信満々に答えた。
「隣には毒舌の精霊の紫音もいるし、義理の妹になったクリスもいるから案外楽しく暮らしているかもね」
「そうね。あの3人ならきっと大丈夫よね」
沙希は今まで見たことの無い優しげな表情で微笑んでいた。
「頭痛も無くなったし、教室に戻る?」
私が沙希に言うと、沙希は
「そうね。そろそろ戻ろうか。みんなの目が怖いけど……」
「確かに……」
こうして私達は、ヤベェヤツが教室に戻って来たな。みたいな好奇の眼差しに晒されながら教室へ戻った。
「話が脱線したわね。話を戻すわね。イケメン天使様のアイスキー様はグランプロス帝国皇太子アイスキー・アール・デレモント様だった。ってことね」
沙希は平静を装っているように見えるが、心の中はきっと私と同じく、プリストに費やした時間を返しやがれ!と怒り心頭だろう。私も沙希に怒りを悟られまいと平静を装い、
「確か…… そんな名前だった! その二人が私達を助けてくれたってこと?」
「どうして、その二人が私達を……」
「私がどうして助けてくれるのか聞いたら『アイツにお願いされた』って言ってた」
「アイツって誰なのかしら?」
沙希は『アイツ』という謎の人物の特定に躍起になっていた。
「きっとアレク様のことかも」
「でもさぁ~ グランプロス帝国を族滅させたのって、確かアレク様だっよね?」
「ええ。確かにそうだったはず。でも、アレク様がアイスキー皇太子とユリアラ王女の関係を認め、二人の名誉回復に尽力なさっていたとも聞いていたわ。闘いの中で友情が芽生えたのかしら?」
「漢×漢の闘い…… 萌えるわね♡」
「里香…… あなたのその発想が私には痛々しく見える」
「沙希ヒドイ!」
◇
私と沙希はこの話を打ち切り、今後の話をした。
「私達って帰りは、あのバスに乗るのよね」
正直に言えば、私はあの事故に巻き込まれたバスには乗りたくない。私の記憶だと三回目の死を賜ることになってしまう。
「多分、そうなると思う」
沙希もその事を考えているのだろうか。
「あとは、バスの事故に気を付けるだけね」
私がそう言うと、沙希は首を振りながら
「バスの事故は起こらないわ」
「どうして?」
「バスの事故の原因は…… クリスの苦しい現実から逃げ出したい一心でバスへ飛び込んだ事が原因だったわ…… そのクリスの存在自体が、この世界には存在ない。つまり、バスの事故の原因が存在しないってことになるのかも」
「でも、ゲームとかの強制力で事故とか起こらないのかな」
「その辺はアレク様が何とかしてくれてるはずよ」
沙希は自信満々にドヤ顔で答えた。
「でもさぁ、アレク様の話だと私達がプリストの世界の事とか忘れるって言ってだけど、よく思い出したなぁと自分を褒めたくなるわ」
私がそう言うと沙希は、
「きっとアレク様が、私達がみんなの事を忘れないようにと新しい魔法を考えて出してくれたのかも…… アレク様も私達の為に、いろいろ考えてくれたんだと思う」
「そうだね。アレク様は私達が困ってると何とかしてあげようってガンバっちゃう人だったわよね。ヘタレだったけど…… それと、なんかゲームのアレク様とは雰囲気が全然違う感じだったよわね?」
――私達が知っているアレク様はヘタレで及び腰だったけど、私達の要望をどんなことをしても叶えようと努力していた人だった。でも、思い出は美しいままに過去の所業を掘り返すのだけは止めて欲しかった。
「――!? まさかと思うんだけど…… アレク様って本当は私達と同じ転生者だったんだじゃない?」
私は沙希にアレク様が転生者じゃないかと言及してみせた。沙希も何か感ずるものがあったのか、
「そうね……焼き肉のタレの味も紫音がガチ推ししていた焼き肉のタレに似てたし、天使の羽とかファンシーグッツも日本人的発想よね」
「確かに…… 本人は違うって言ってたけど、言われてみたらそうかも……やっぱりアレク様は転生者だったかも」
――第二弾『アレク様は本当は転生者だったんじゃないの?疑惑』が浮上した。今さら確かめる術は無い……
「アレク様達、あれからどうなったんだろうね?」
沙希がそう言うと、私は自信満々に答えた。
「隣には毒舌の精霊の紫音もいるし、義理の妹になったクリスもいるから案外楽しく暮らしているかもね」
「そうね。あの3人ならきっと大丈夫よね」
沙希は今まで見たことの無い優しげな表情で微笑んでいた。
「頭痛も無くなったし、教室に戻る?」
私が沙希に言うと、沙希は
「そうね。そろそろ戻ろうか。みんなの目が怖いけど……」
「確かに……」
こうして私達は、ヤベェヤツが教室に戻って来たな。みたいな好奇の眼差しに晒されながら教室へ戻った。
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