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第147話 いつものヒドイン
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――さらに数ヵ月後
私達は高校卒業することになり、いつもの四人で集まることになった。
沙希と一緒に待ち合わせ場所である喫茶店に着くと、すでに皐月さんと遥希さんが待っていた。
「こっちよ。こっち」
喫茶店に入ると遥希さんが大きく手を振りながら私達を出迎えてくれた。
「二人とも久しぶりね。志望校に合格したんだっけ? おめでとう」
「「ありがとうございます」」
皐月さんは、私達がなんとか志望校へ合格したことを祝ってくれた。が、遥希さんは相変わらずゲスな発言をする。
「二人ともどこの大学だったけ? まさかFランクの大学じゃないでしょうね? 私はSランクの大学を卒業したのよ。それくらいは余裕よね」
「私はCランクです……」
沙希は恥ずかしそうに答えた。一方の私は、
「Fランクでした……」
遥希さんは私が気にしている事を聞いて来るとはエゲツない。そして、さりげなく学歴マウントを取ってくるとは、恐るべしミレーユ・デストロイヤー。
「まあ、どこの大学でも関係ないわ。あなた達のバイト先も決めてきたから」
「「ハァ!? 私達のバイト先?」」
――遥希さんの言葉にコイツいきなり何言ってんだ? しかも勝手にバイト先を決めてきただと!?
「お父様にお願いして、あなた達をプリスト2の開発に携われるようにお願いしたから、一緒にプリスト2を作ろうね。勿論、皐月にもアドバイザーとして参加してもらうわ」
「「「ハァーーッ!?」」」
私達と皐月さんはいきなりのことで、目の前が暗くなってしまってしまう。しかも、私達が開発に携わることはもう決定事項だった。
――何て恐ろしい女なんだ! ミレーユ・デストロイヤー!
遥希さんは続ける。
「今回の大型アップデートはどうだった? サイコーに良い感じの出来じゃなかった? 私がアイデを出したのよ。パラメーターなんて良いアイデアだったでしょ? あとファンクラブも?」
――あの地獄のアップデートを提案したのはお前だったのか! 私がバットエンドを完遂するまでどれくらいの受験勉強の時間を割いたと思ってるんだ! お前にわかるか! このミレーユ・デストロイヤー!
私が遥希さんの首を締め上げようと立ち上がった瞬間。沙希が私よりコンマ1秒早く遥希さんの首を締め上げていた。
「お前かぁー! 私のトラウマを掘り起こしたヤツは!」
「別に良いじゃない。あなたは沙希ちゃんであって、ルナールじゃないわ」
――こ、この女。私達の心をズタズタに切り裂いておいて、どの口でそんなこと言えるんだ! このガチビッチ!
「良いわけあるか! この人外を越えたビッチ、別名オーバービッチが! ついでに究極ビッチ!略してQビッチ」
沙希はさらに遥希さんを締め上げる。遥希さんは何かを思い付いたらしく目を輝かせ、
「オーバービッチとQビッチを合わせたら…… オバキュ…… フガァ フガァ」
「それ以上はヤメロ! それ以上言ったら、各方面から抗議が来るわぁ!」
私は必死で遥希さんの口を封じる。これ以上の発言は真面目に抗議が来てしまう。ある意味、遥希さんを止めた私は英雄扱いされても良いくらいだと思う。
「さ、三人とも。もうそれくらいにしないと……」
皐月さんが私と沙希、遥希さんの間に入る。
『ハァー ハァー』
『ゴッホ ゴッホ』
『フゥー フゥー』
「遥希さん! さすがに『隠密』『監視』はやりすぎじゃないですか!」
「それについては謝るわ。ごめんちゃい」
「ぐぬぬぬ」
――この人、本当に謝る気はあるのだろうか? いや、絶対謝る気はないと思う。
「皐月さんだって、『お姉さん』『わがままボディ』とかわけのわからないパラメーターになってたじゃないですか!」
言い返せなくなってしまった沙希は皐月さんに話を振る。
「えっ!? 私? 『わがままボディ』とか本当の事だから私、全然怒って無いわよ」
「「「――!?」」」
すべての女性の敵である皐月さんが『何を当たり前の事を言ってるの? 当たり前の事を当たり前に言われても、全然嬉しくないわよ』という目と貧弱スレンダー体型に向ける憐れみの目で私達をみつめていた。
――やはり、女の敵であるコイツだけは生かしておけない。いつか必ず殺ってやる!
皐月さんに反抗するかのように遥希さんが口を出す。
「私だって、開発スタッフに『成功者』『ヒロイン』ってお願いしたのに、蓋を開けてみたら『破壊者』『ヒドイン』じゃない! これって酷いと思わない?」
「「「それ自業自得っ!」」」
私、沙希、皐月さんはあまりにも酷すぎる遥希さんの言い草にツッコミを入れるのだった。
――ああ、コイツに関わった開発スタッフのささやかな抵抗を感じる…… コイツが関わった以上、開発現場は修羅場と化したじゃないかしら。憐れな開発スタッフ……
ふと頭をよぎるのは、私達はアレク様に酷いことをしてきたんじゃないって事を……
ヒロインだからすべてが許されると思っていた。遥希さんの姿を見て、改めて私達はヒドインじゃなかったのかと? でも、今さらアレク様に謝ることは出来ない。もうここはプリストの世界じゃないから…… 私達に出来ることはアレク様、紫音、クリスの幸せを祈ることだけだと思う。そして、私達が幸せになること……
私達は高校卒業することになり、いつもの四人で集まることになった。
沙希と一緒に待ち合わせ場所である喫茶店に着くと、すでに皐月さんと遥希さんが待っていた。
「こっちよ。こっち」
喫茶店に入ると遥希さんが大きく手を振りながら私達を出迎えてくれた。
「二人とも久しぶりね。志望校に合格したんだっけ? おめでとう」
「「ありがとうございます」」
皐月さんは、私達がなんとか志望校へ合格したことを祝ってくれた。が、遥希さんは相変わらずゲスな発言をする。
「二人ともどこの大学だったけ? まさかFランクの大学じゃないでしょうね? 私はSランクの大学を卒業したのよ。それくらいは余裕よね」
「私はCランクです……」
沙希は恥ずかしそうに答えた。一方の私は、
「Fランクでした……」
遥希さんは私が気にしている事を聞いて来るとはエゲツない。そして、さりげなく学歴マウントを取ってくるとは、恐るべしミレーユ・デストロイヤー。
「まあ、どこの大学でも関係ないわ。あなた達のバイト先も決めてきたから」
「「ハァ!? 私達のバイト先?」」
――遥希さんの言葉にコイツいきなり何言ってんだ? しかも勝手にバイト先を決めてきただと!?
「お父様にお願いして、あなた達をプリスト2の開発に携われるようにお願いしたから、一緒にプリスト2を作ろうね。勿論、皐月にもアドバイザーとして参加してもらうわ」
「「「ハァーーッ!?」」」
私達と皐月さんはいきなりのことで、目の前が暗くなってしまってしまう。しかも、私達が開発に携わることはもう決定事項だった。
――何て恐ろしい女なんだ! ミレーユ・デストロイヤー!
遥希さんは続ける。
「今回の大型アップデートはどうだった? サイコーに良い感じの出来じゃなかった? 私がアイデを出したのよ。パラメーターなんて良いアイデアだったでしょ? あとファンクラブも?」
――あの地獄のアップデートを提案したのはお前だったのか! 私がバットエンドを完遂するまでどれくらいの受験勉強の時間を割いたと思ってるんだ! お前にわかるか! このミレーユ・デストロイヤー!
私が遥希さんの首を締め上げようと立ち上がった瞬間。沙希が私よりコンマ1秒早く遥希さんの首を締め上げていた。
「お前かぁー! 私のトラウマを掘り起こしたヤツは!」
「別に良いじゃない。あなたは沙希ちゃんであって、ルナールじゃないわ」
――こ、この女。私達の心をズタズタに切り裂いておいて、どの口でそんなこと言えるんだ! このガチビッチ!
「良いわけあるか! この人外を越えたビッチ、別名オーバービッチが! ついでに究極ビッチ!略してQビッチ」
沙希はさらに遥希さんを締め上げる。遥希さんは何かを思い付いたらしく目を輝かせ、
「オーバービッチとQビッチを合わせたら…… オバキュ…… フガァ フガァ」
「それ以上はヤメロ! それ以上言ったら、各方面から抗議が来るわぁ!」
私は必死で遥希さんの口を封じる。これ以上の発言は真面目に抗議が来てしまう。ある意味、遥希さんを止めた私は英雄扱いされても良いくらいだと思う。
「さ、三人とも。もうそれくらいにしないと……」
皐月さんが私と沙希、遥希さんの間に入る。
『ハァー ハァー』
『ゴッホ ゴッホ』
『フゥー フゥー』
「遥希さん! さすがに『隠密』『監視』はやりすぎじゃないですか!」
「それについては謝るわ。ごめんちゃい」
「ぐぬぬぬ」
――この人、本当に謝る気はあるのだろうか? いや、絶対謝る気はないと思う。
「皐月さんだって、『お姉さん』『わがままボディ』とかわけのわからないパラメーターになってたじゃないですか!」
言い返せなくなってしまった沙希は皐月さんに話を振る。
「えっ!? 私? 『わがままボディ』とか本当の事だから私、全然怒って無いわよ」
「「「――!?」」」
すべての女性の敵である皐月さんが『何を当たり前の事を言ってるの? 当たり前の事を当たり前に言われても、全然嬉しくないわよ』という目と貧弱スレンダー体型に向ける憐れみの目で私達をみつめていた。
――やはり、女の敵であるコイツだけは生かしておけない。いつか必ず殺ってやる!
皐月さんに反抗するかのように遥希さんが口を出す。
「私だって、開発スタッフに『成功者』『ヒロイン』ってお願いしたのに、蓋を開けてみたら『破壊者』『ヒドイン』じゃない! これって酷いと思わない?」
「「「それ自業自得っ!」」」
私、沙希、皐月さんはあまりにも酷すぎる遥希さんの言い草にツッコミを入れるのだった。
――ああ、コイツに関わった開発スタッフのささやかな抵抗を感じる…… コイツが関わった以上、開発現場は修羅場と化したじゃないかしら。憐れな開発スタッフ……
ふと頭をよぎるのは、私達はアレク様に酷いことをしてきたんじゃないって事を……
ヒロインだからすべてが許されると思っていた。遥希さんの姿を見て、改めて私達はヒドインじゃなかったのかと? でも、今さらアレク様に謝ることは出来ない。もうここはプリストの世界じゃないから…… 私達に出来ることはアレク様、紫音、クリスの幸せを祈ることだけだと思う。そして、私達が幸せになること……
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