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野花怪異談集全100話
69話「受信男」
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「1」
ーー「八木家」ーー
「叔母様お願いします」
「わかったわ」
楓の叔母凪からあの世の國にいる住人達と交信できる受信のやり方を教わる。
受信するには、キ族の血が混じってることが条件である。
当然ながら、八木家にも遠い祖先がキ族である。
キ族とは、今の時代でいうとあの世の國へ住む人達であり、身体つき特徴だったり、異能能力が使えるのである。
楓の紅く光る目も異能だが大した威力もない。
異能は昔から人類史において畏怖されており恐れられて差別にされていた経緯もあった。
そしてキ族は世界各地で640万人も住んでいるのだ。
そんなキ族のルーツちなんだ怪異談を親友達の前で披露する。
ーーーーーーー
「恵さん。よろしくお願いします」
「はい。わかりました」
私は受信を準備する。
私の名前は桜木恵、28歳。
受信は私の義理弟である達郎がやる。
「ピロリロリン♪拓郎のメッセージを受信しました!佳代子。次のお盆休みには墓参るときには牡丹餅供えてくれ。くれぐれも母さんをよろしくな。以上のメッセージです」
「あはは。お父さん相変わらず牡丹餅好きだな」
と、達郎はあの世の國で受信が出来るのは限定的であり、他の受信が変わってるが他にない受信だから若い人たちに特に人気である。
そんな達郎にサポートする私は彼のマネージャーである。
そんな彼と私はお互いビジネスパートナーとしてもあり家族の一員でもあったから。
そして今日も一通り仕事こなすと私と達郎はスーパーで今夜の夕飯の材料を買って帰宅するのだった。
ーー「桜木の自宅」ーー
「ただいま」
「お帰り」
私たちの帰りに母親が玄関先まで迎えにやってくる。
「おやつー♪おやつー♪」
「はいはい。ひとつだけよ」
私は達郎に買ってきたポテチをあげるとそのまま居間で袋を開けてぽりぽり食べ始めた。私はそのまま夕飯の作る準備した。
達郎は知的障がいであり、誰かがいないと不安になったりするので基本1人にすることはできない。
なのでいつも面倒みていたのは私か母親である。
父親は去年、病によって亡くなり、達郎は幼い身寄りのなかった彼を私の両親が養子として迎えたによるものだった。
家の暮らしは達郎の受信と母親の年金のおかげで生活はじゅうぶんやっていけるが母親も老いがきて要介護も必要になるし、達郎もあるから将来的に不安視していたから。
「2」
「いただきまーす」
私たち家族3人一同夕飯を食べる。
今夜の夕飯は達郎が好きなハンバーグだった。
達郎は好きな物は最初から食べ始める。そのためハンバーグは少し大きめにしてる。
「恵、明日から登山するんだって?」
「ええ。ちょうどその日は受信の予約空きが出てるし。私と達郎も暇も欲しかったからね」
「そうかい。気をつけて行ってくるんだよ」
母は何かと心配性だから、いつものように大丈夫と伝えた。
そして、これが母と最期に会話した一夜だった。
「3」
そこに恵の遺影の写真がつぶ壇に飾られている。
恵の葬儀終えた母親は残された達郎のことが気がかりだった。
そんな時に達郎が受信する。
「ピロリロリン♪桜木恵のメッセージです。お母さん、達郎。ごめんなさい。親不孝な私にごめんなさい。私、達郎とお母さんのためにずっとそばにいるからね。だからお母さんあとは頼みます。以上メッセージです」
その受信を聞いて母親はゆっくりと泣いて達郎を抱きしめた。
達郎のためにも彼を一人前にしようと決めた。
ーー「とある結婚式会場」ーー
「新郎新婦の入場です!」
会場客は騒然としていて複雑そうだった。
新郎には達郎であり、どこか挙動不審だった。
その相手の新婦はミイラ状態であり、小蝿が集っている。
『愛してる』
達郎の頭の中に馴染みの女性の声が聴こえていた。
「受信しました!桜木恵のメッセージです!私と達郎と末永く幸せに暮らします!………以上メッセージです」
会場客は複雑ながら拍手する。そこに恵の母親も参列しており、新郎新婦の前に微笑んでいた。
「4」
ーー「????古本屋」ーー
「いらっしゃい」
ちょうどある男性客がぶらりと訪れる。
彼は無視する本がないか探していると、ちょうど見慣れない見知らぬ小説を手にする。
小説「野花」という本。
その内容の差し当たりない地味な恋愛小説だったが彼は気に入り迷わず購入した。
その古本屋に出たその場所は何もないずっと空き地であった。
そしてその小説を巡り騒動が起きることになる。
受信男 完
ーー「八木家」ーー
「叔母様お願いします」
「わかったわ」
楓の叔母凪からあの世の國にいる住人達と交信できる受信のやり方を教わる。
受信するには、キ族の血が混じってることが条件である。
当然ながら、八木家にも遠い祖先がキ族である。
キ族とは、今の時代でいうとあの世の國へ住む人達であり、身体つき特徴だったり、異能能力が使えるのである。
楓の紅く光る目も異能だが大した威力もない。
異能は昔から人類史において畏怖されており恐れられて差別にされていた経緯もあった。
そしてキ族は世界各地で640万人も住んでいるのだ。
そんなキ族のルーツちなんだ怪異談を親友達の前で披露する。
ーーーーーーー
「恵さん。よろしくお願いします」
「はい。わかりました」
私は受信を準備する。
私の名前は桜木恵、28歳。
受信は私の義理弟である達郎がやる。
「ピロリロリン♪拓郎のメッセージを受信しました!佳代子。次のお盆休みには墓参るときには牡丹餅供えてくれ。くれぐれも母さんをよろしくな。以上のメッセージです」
「あはは。お父さん相変わらず牡丹餅好きだな」
と、達郎はあの世の國で受信が出来るのは限定的であり、他の受信が変わってるが他にない受信だから若い人たちに特に人気である。
そんな達郎にサポートする私は彼のマネージャーである。
そんな彼と私はお互いビジネスパートナーとしてもあり家族の一員でもあったから。
そして今日も一通り仕事こなすと私と達郎はスーパーで今夜の夕飯の材料を買って帰宅するのだった。
ーー「桜木の自宅」ーー
「ただいま」
「お帰り」
私たちの帰りに母親が玄関先まで迎えにやってくる。
「おやつー♪おやつー♪」
「はいはい。ひとつだけよ」
私は達郎に買ってきたポテチをあげるとそのまま居間で袋を開けてぽりぽり食べ始めた。私はそのまま夕飯の作る準備した。
達郎は知的障がいであり、誰かがいないと不安になったりするので基本1人にすることはできない。
なのでいつも面倒みていたのは私か母親である。
父親は去年、病によって亡くなり、達郎は幼い身寄りのなかった彼を私の両親が養子として迎えたによるものだった。
家の暮らしは達郎の受信と母親の年金のおかげで生活はじゅうぶんやっていけるが母親も老いがきて要介護も必要になるし、達郎もあるから将来的に不安視していたから。
「2」
「いただきまーす」
私たち家族3人一同夕飯を食べる。
今夜の夕飯は達郎が好きなハンバーグだった。
達郎は好きな物は最初から食べ始める。そのためハンバーグは少し大きめにしてる。
「恵、明日から登山するんだって?」
「ええ。ちょうどその日は受信の予約空きが出てるし。私と達郎も暇も欲しかったからね」
「そうかい。気をつけて行ってくるんだよ」
母は何かと心配性だから、いつものように大丈夫と伝えた。
そして、これが母と最期に会話した一夜だった。
「3」
そこに恵の遺影の写真がつぶ壇に飾られている。
恵の葬儀終えた母親は残された達郎のことが気がかりだった。
そんな時に達郎が受信する。
「ピロリロリン♪桜木恵のメッセージです。お母さん、達郎。ごめんなさい。親不孝な私にごめんなさい。私、達郎とお母さんのためにずっとそばにいるからね。だからお母さんあとは頼みます。以上メッセージです」
その受信を聞いて母親はゆっくりと泣いて達郎を抱きしめた。
達郎のためにも彼を一人前にしようと決めた。
ーー「とある結婚式会場」ーー
「新郎新婦の入場です!」
会場客は騒然としていて複雑そうだった。
新郎には達郎であり、どこか挙動不審だった。
その相手の新婦はミイラ状態であり、小蝿が集っている。
『愛してる』
達郎の頭の中に馴染みの女性の声が聴こえていた。
「受信しました!桜木恵のメッセージです!私と達郎と末永く幸せに暮らします!………以上メッセージです」
会場客は複雑ながら拍手する。そこに恵の母親も参列しており、新郎新婦の前に微笑んでいた。
「4」
ーー「????古本屋」ーー
「いらっしゃい」
ちょうどある男性客がぶらりと訪れる。
彼は無視する本がないか探していると、ちょうど見慣れない見知らぬ小説を手にする。
小説「野花」という本。
その内容の差し当たりない地味な恋愛小説だったが彼は気に入り迷わず購入した。
その古本屋に出たその場所は何もないずっと空き地であった。
そしてその小説を巡り騒動が起きることになる。
受信男 完
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