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野花怪異談N⑥巻【完結】
68話「レアチーズケーキ」
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「1」
ーー野花商店街ーー
ポツポツと人だかりができる商店街。
肌寒くなった一月の冬は白い吐息が出るほど寒い季節である。
ちょうど私、榊原羅奈は親友八木楓の17歳の誕生日祝いにケーキをお買い求めるのだった。
「この辺りに美味しいケーキ屋さんがあるって聞いたけど……あれか」
丁度、目の前に美味しいケーキ屋があったので入る。
ーー上島ケーキショップ店ーー
「いらっしゃいませ」
店はこぢんまりとして少し狭いがそれなりにいろんなケーキが売られていた。
そうそう。一応お店の人にアレを尋ねないと……。
「あの?友人の誕生日祝いにケーキを買いたいのですが友人牛乳はダメで……」
「はい。当店では牛のミルクの代わりにヤギのミルクを使用してますのでご安心ください」
なるほど。
それなら安心した私はいろんなケーキを見て回るがそこに目の張るケーキがあったのでずいぶん洒落たケーキだったのでそれにした。
「この石山名物レア地図ケーキください」
「はい。わかりました。少々お待ちください」
店員さんがそのケーキを取り出して箱詰めする。
そしてお会計を済ませた後、八木家に向かった。
ーー八木家ーー
「ただいま。買ってきたわよ」
私が帰宅すると楓と妹さんの瑠奈ちゃんも迎えてくる。当然小さい彼女雅も忘れない。
「おかえりなさい。高かったでしょ?」
「いやぁ。まぁ、それなりだから大したことないよ」
「そうよ。半分は私が出したからね!お姉ちゃん」
「はいはい。ちょうど夕飯できたから、一緒に食べましょう」
「うんお構いなく」
私は手を洗って席についた。
「2」
「ハッピーバスデー♪トゥーユー♫」
真っ暗なロウソクを灯す明かりの中で私たち3人だけの誕生日会をやった。
他の友人達や両親は受験や時間が都合とれず外部は私のみ。
それでも楽しんでやれた。
「17歳お誕生日おめでとう楓」
「お姉ちゃんおめでとう」
「ありがとう。みんな」
楓はロウソクの明かりを消して私は部屋の電気の明かりをつけた。
そこで私たち3人はレア地図ケーキを切り分ける。
「お姉ちゃん。私久しぶり怪異談聴きたいな」
「そうね。ここんとこゴタゴタだったから披露しましょうか?誰から行く?」
「はいはーい。私いいのあるわよ。ちょうどレア地図ケーキにちなんだ怪異談ね」
「ふふふ。聴かせてくれるかしら?」
「うん。あれはそうーー」
私は怪異談を披露した。
「3」
とある商店街で壮年夫婦がやっているレアチーズケーキ屋さんがあった。
その壮年夫婦が作るレアチーズケーキはSNS上で広まってたちまち人気行列店となった。
そんな店に悲惨な殺人事件が起きた。
夜分遅くに空き巣が入り、そのバッタリと遭遇した壮年夫婦はその場で殺害されたのだ。
殺害現場は厨房であり鮮血が飛ぶほどの刺殺事件だった。
犯人はすぐ捕まったが次の日、留置所を見回りきた警察官が犯人が非業な死を遂げて亡くなってるのを発見する。
その亡くなった犯人の身体には地図のようなモノが身体に刻まれており、その指してる地図箇所は殺された壮年夫婦のレアチーズケーキ屋の住所が刻まれていたから。
「という怪異談だけど」
みんなはだんまりしていたが瑠奈ちゃんが口を開いた。
「ひどいよ!」
「え?そんなにひどかった?」
「私、もうチーズケーキ食べられないじゃない。ううう」
「なんだそんなことか」
「瑠奈が食べないなら、私たちが食べましょうか?」
「ううう。食べる」
「はいはい。じゃあ次は私ね」
小さな誕生日会だったけど、それなりに私たち3人は咲かせた。
レアチーズケーキ 完
ーー野花商店街ーー
ポツポツと人だかりができる商店街。
肌寒くなった一月の冬は白い吐息が出るほど寒い季節である。
ちょうど私、榊原羅奈は親友八木楓の17歳の誕生日祝いにケーキをお買い求めるのだった。
「この辺りに美味しいケーキ屋さんがあるって聞いたけど……あれか」
丁度、目の前に美味しいケーキ屋があったので入る。
ーー上島ケーキショップ店ーー
「いらっしゃいませ」
店はこぢんまりとして少し狭いがそれなりにいろんなケーキが売られていた。
そうそう。一応お店の人にアレを尋ねないと……。
「あの?友人の誕生日祝いにケーキを買いたいのですが友人牛乳はダメで……」
「はい。当店では牛のミルクの代わりにヤギのミルクを使用してますのでご安心ください」
なるほど。
それなら安心した私はいろんなケーキを見て回るがそこに目の張るケーキがあったのでずいぶん洒落たケーキだったのでそれにした。
「この石山名物レア地図ケーキください」
「はい。わかりました。少々お待ちください」
店員さんがそのケーキを取り出して箱詰めする。
そしてお会計を済ませた後、八木家に向かった。
ーー八木家ーー
「ただいま。買ってきたわよ」
私が帰宅すると楓と妹さんの瑠奈ちゃんも迎えてくる。当然小さい彼女雅も忘れない。
「おかえりなさい。高かったでしょ?」
「いやぁ。まぁ、それなりだから大したことないよ」
「そうよ。半分は私が出したからね!お姉ちゃん」
「はいはい。ちょうど夕飯できたから、一緒に食べましょう」
「うんお構いなく」
私は手を洗って席についた。
「2」
「ハッピーバスデー♪トゥーユー♫」
真っ暗なロウソクを灯す明かりの中で私たち3人だけの誕生日会をやった。
他の友人達や両親は受験や時間が都合とれず外部は私のみ。
それでも楽しんでやれた。
「17歳お誕生日おめでとう楓」
「お姉ちゃんおめでとう」
「ありがとう。みんな」
楓はロウソクの明かりを消して私は部屋の電気の明かりをつけた。
そこで私たち3人はレア地図ケーキを切り分ける。
「お姉ちゃん。私久しぶり怪異談聴きたいな」
「そうね。ここんとこゴタゴタだったから披露しましょうか?誰から行く?」
「はいはーい。私いいのあるわよ。ちょうどレア地図ケーキにちなんだ怪異談ね」
「ふふふ。聴かせてくれるかしら?」
「うん。あれはそうーー」
私は怪異談を披露した。
「3」
とある商店街で壮年夫婦がやっているレアチーズケーキ屋さんがあった。
その壮年夫婦が作るレアチーズケーキはSNS上で広まってたちまち人気行列店となった。
そんな店に悲惨な殺人事件が起きた。
夜分遅くに空き巣が入り、そのバッタリと遭遇した壮年夫婦はその場で殺害されたのだ。
殺害現場は厨房であり鮮血が飛ぶほどの刺殺事件だった。
犯人はすぐ捕まったが次の日、留置所を見回りきた警察官が犯人が非業な死を遂げて亡くなってるのを発見する。
その亡くなった犯人の身体には地図のようなモノが身体に刻まれており、その指してる地図箇所は殺された壮年夫婦のレアチーズケーキ屋の住所が刻まれていたから。
「という怪異談だけど」
みんなはだんまりしていたが瑠奈ちゃんが口を開いた。
「ひどいよ!」
「え?そんなにひどかった?」
「私、もうチーズケーキ食べられないじゃない。ううう」
「なんだそんなことか」
「瑠奈が食べないなら、私たちが食べましょうか?」
「ううう。食べる」
「はいはい。じゃあ次は私ね」
小さな誕生日会だったけど、それなりに私たち3人は咲かせた。
レアチーズケーキ 完
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