愛されSubは尽くしたい

リミル

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愛されSubは尽くしたい

二度目のプレイ4

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「あぁ、あっ、や、なんか、くる……。ああぁっ、あー……」
「やっと入った……。ここ、入り口から四センチくらいのところ……汐君は腰が細いから、もう少し浅いところかな」

言いながら、深見は入っているプラグを動かす。

──あつい……とけちゃう。

不快にしか思えない。そんなところをいじられて気持ちいいと思うなんて……数十分前では信じられなかったのに。初めての挿入を拒む汐のそこを、深見は丁寧過ぎるほどに、解していった。

浅い場所の挿入に慣れ始めると、深見はプラグを前後に揺する。気持ちいい場所を捉えられると、もう腰を上げていられなくなった。

「あっ、あ、ん……!」
「どんな感じ? Say言って
「あっ……。おしり、きもちいい……。やっ、そこばっか、押されたら……っ。あぁ、あっ、だめだめ……っ!」

「ここ?」と深見は実際に奥を刺激して確かめる。

「あ、そこぉ……。あっ、あ! いく……! いっぱいイっちゃ……う」

前立腺に当てられるとぶっ飛ぶくらい気持ちいいよ、と、経験豊富な友人が呟いていた。全く興味がない訳でもなかったが、何せ相手がいなかった。

オーバーな表現だな、と汐は返したのだが、体感はそれ以上だった。理性も頭の中も、ぶっ飛ぶくらいに気持ちいい。繰り返しの絶頂で、太腿と腹の筋肉はびくびくと震えていた。

はあ……と長い呼吸がひとしきり続いた後、汐は深見の膝へ全部の体重をのせた。身体を支える体力が尽きても、深見は手を緩めない。プラグをぐりぐりと奥に押し込まれ、汐は悲鳴を上げるように懇願する。

「も……いやぁ……。ずっと、イってて……くるしい」
「たくさん気持ちよくなって辛い?」

優しい問いかけに、汐はこくこくと頷く。

「本当に気持ちよ過ぎて苦しい? ここはずっと射精していないけどな」
「あ……だって」

深見のスーツを汚さないように、汐は自身の根元を指でくくっていた。それでも、先走りを溢れさせていたが。

Stayそのままと言ったのに自分でしていたんだ。わるい子」
「ちがっ……。してない……誠吾さんが汚すな、って言ったから」
「でも、汐君ので汚れてる」

最もな指摘に、汐の心は天井まで昂った。尋問のように言葉を重ねられても、酷く嬉しいと感じる。

「Commandを守れなかったときはどうするのだったかな」
「ごめんなさい。許して……」
「僕が欲しい言葉が分からない?」

──誠吾さんが、欲しい言葉……。

考えを捻り出す余力もない。反射的に汐が返した答えに、深見はがっかりしている様子だ。汐は目に涙を溜めながら、別の言葉を探した。

「……お仕置きしてください」
Goodboyよくできました

一際強いGlareが放たれて、Subの本能が揺さぶられる。あれほど出してはいけない、と窘められ堰き止めていたのに、汐は快感にのまれて手を放してしまった。精路を伝ってびゅくびゅくと、時折勢いよく飛び出す。

「あっ! あぁ、ん! ああっ」

深見は尻からはみ出している輪っかに指をかけ、そのまま尻を手のひらで打った。スパンキングとしてはそれほど強烈ではないが、打たれる度、プラグが最奥まで一気に入る。

痛みを与えることが目的のお仕置きじゃない……。過ぎた快樂は、身を焦がすほどに辛いと脳に植えつけられる。

「せいご、さん……したい」

プレイだけじゃなくて、セックスもしたい。

「……僕が汐君を好きになっても、許してくれる?」

──許すって……何を?

深見が葛藤している理由が分からない。それが汐にも分かるようになったら、そのときは抱いてくれるのだろうか。

複雑な思考はかき消される。また、温かい海に放り投げられた感覚を覚えて、汐は静かに目を閉じた。
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