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年下Subは甘えたい
一生側にいて欲しい2
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「今日はこのまま……いいか?」
「んっ……。ちょっと、慣らしてきたから。いいよ」
ソファの上でこのまま、と確かめたかったのだが、想像もしなかった汐の言葉で、深見の理性ががつんと揺らされた。谷合が潤んでいて、入り口はほんのり熱を孕んでいる。指の半分くらいは、すんなりと受け入れられるようだ。
「本当に、可愛いな。好きだ。会えない間、寂しくて死にそうだった。大好きなんだ」
「ん、あ……あっ。うん、僕もね。せいごさんと、おんなじ……」
まだ慣らしきれていないところまで、深見はゆっくりと指を使って拡げていく。準備をしやすいように腰を浮かせているのが、愛らしい。深見の後ろにあるソファの背へ手をついていたが、後ろで感じることを思い出していくうちに、体勢は崩れていってしまう。手応えのある膨らんだ場所をとんとんと叩くように押すと、声がいっそう大きくなる。深見の肩に顔を寄せながら、空いた手でくしゃっとシャツを握っていた。
「あ、ああっ。こえ、でちゃ……う。聞こえちゃう」
「聞こえないさ。我慢しなくていい」
二週間ぶりでも、深見の形を覚えてくれている。一気に入れて傷つけることがないように、汐の呼吸に合わせながら、ゆっくりと埋めていく。快感に蕩けきった表情で名前を呼ばれると、すぐにでも押し倒して酷く抱いてしまいそうになる。
「あっ……あ、ん。も、全部……?」
「入ったよ、全部。いいな、汐君の中……」
熱く弾力のある襞に包まれている。細い腰をぐっと引き寄せると、汐は上背を仰け反らせた。
「それっ、だめぇ……気持ちいいの、あたっちゃう……!」
「ん、ここか? 僕も気持ちいいよ。汐君が気持ちいいと、僕のことも気持ちよくしてくれるみたいだからな」
「あ、はずかし……い。見ない、で。いく……っ。やっ、ああっ、あ、あ……う」
噴き出したものが、汐の腹と胸にかかり重力で肌を伝いながら落ちていく。まだ後ろで快楽を得ることに慣れていない身体は、深見の膝の上でびくびくと震えている。
「あぁっ、あ……そん、な。舐めないで……」
「汐君も一生懸命してくれただろう。お返し」
「あ、あ……ん」
舌触りはいいものではないと知っていたが、同じようにしたいと思った。胸でピンと立たせている突起を甘噛みしてやると、深見の頭を掻き抱く腕に力が込められる。自身の体重を支えている足は小刻みに震えていて、満足に動けないでいた。
「あ、あっ。んん……っ。すごい、奥までぇ……」
濡れた目尻が酷く艶めかしい。ずるずると上半身が崩れてきた汐を、深見はしっかりと抱きとめた。
「もう、動けないか?」
「は、あぁ……ごめ、なさい……誠吾しゃ……まだいってない、のに」
「ふっ……今日は僕も時間をかけてゆっくりしたいから」
ぐずぐずになってしまっている身体と声。挑発的に深見のものを口に含んでいたときの汐とは、まるで別人のようだった。誰にも懐かないし、媚びない。そんなふうに虚勢を張っていた汐が、今はとびきり甘く、深見に身体を委ねている。
とてつもない高揚感に、深見は口の端を上げた。気持ちを確かめ合いながら通わせたい。肉欲を満たすだけの目的なら、時間をかける必要もないし、サロンで声をかけられた相手とは今までそうだった。
「次の週末。Colorを選びに行かないか。Claimの届け出もしたい。ああ、それと、旅行なんかも行きたいな」
「え……っ、え……な、なに。そんな……急すぎて」
「来週は無理か? なら、汐君の予定も聞いて近い日にすり合わせるから」
「そ……じゃなくてっ。あ、あ……今、言うことなの……?」
首のラインを唇で辿りながら、ふと思いついたことを言ってみた。透き通るような色の髪と、ふんわり色づいた頬が、夏の日暮れのようなコントラストをしている。
「あ……んん。も、分かんない……急、すぎて」
「分からないのは困るな。なら、返事を聞くまで離さない」
「え、ちょ……まって。あ、あぁ!」
ゆさゆさと下から突き上げる度に、言葉にならない声を部屋中に響かせる。うねるような蠕動に、深見も汐の絶頂を追いながら、中で果てた。しばらく薄い意識の中にいた汐が、思い出したように「……うん」と頷く。
「来週……でいいよ。誠吾さん、前から思ってたけど、告白もさっきのも。突然すぎて心臓に悪い……ドキドキし過ぎて寿命縮まっちゃうよ」
「……すまない。汐君のことを考えていたら、何でもしてあげたくなってしまうんだ。その、恥ずかしい話。あまり深入りした恋愛は今までしてこなかったから。いろいろとつい……必死なんだ。嫌なら直していくから。嫌いにならないでくれ」
ソファには数時間前の情交の跡が残っている。片付けは後回しで、今はベッドの中。いつでも抱き合えるようにお互いの服はソファの下から回収しないままだ。懇願を聞いた汐は、自分の懐へ深見の頭を寄せた。秒速よりも若干テンポの速い心音が、鼓膜を心地よく揺らす。
「ならないよ。Commandでお願いされても、絶対に聞いてあげないから。……Sub失格かな?」
それを聞いて、目の奥と鼻頭がかあっと熱を持つ。『汐君のことは何があっても好きにならない』と突き放したくせに、今は「嫌いにならないでくれ」と──。
「そんなことない。素敵だと……一生側にいて欲しいと思ったから、Colorを贈りたいんだ。汐君がいるから毎日が楽しい……し、しおくん?」
「うえええぇ」と言葉になっていない声が、深見の頭上でサイレンのように鳴っている。
「……なんで、そんな。いっぱい嬉しいこと言うのぉ……」
「え……? だ、ダメだったかっ?」
ぼろぼろとひっきりなしに大粒の涙を溢しながら、汐は泣きじゃくっている。混乱した深見には、嬉し泣きしているようには到底思えなくて。深見も汐みたいにえんえんと泣いてしまった。
「捨てないでくれぇ……っ。汐くん、おねがいだ……」
「え、何で誠吾さんのほうが泣いてるの。えぇ……頼まれても嫌いにならないから大丈夫だよ。好き好き」
「……もらい泣きしただけだ」
「あは。その言い訳はどうなんだろう。誠吾さん厳しくない?」
にたぁ、と深見の恥ずかしい勘違いを看過してはくれず、汐は「捨てないでくれって何?」と問い詰めてくる。プライドの壁を容赦なくガリガリと削られて、深見は死にたくなった。汐がいるうちはまだ死ねないが。
追求する口を塞ぎながら、汐をシーツの中に引き込んだ。
「んっ……。ちょっと、慣らしてきたから。いいよ」
ソファの上でこのまま、と確かめたかったのだが、想像もしなかった汐の言葉で、深見の理性ががつんと揺らされた。谷合が潤んでいて、入り口はほんのり熱を孕んでいる。指の半分くらいは、すんなりと受け入れられるようだ。
「本当に、可愛いな。好きだ。会えない間、寂しくて死にそうだった。大好きなんだ」
「ん、あ……あっ。うん、僕もね。せいごさんと、おんなじ……」
まだ慣らしきれていないところまで、深見はゆっくりと指を使って拡げていく。準備をしやすいように腰を浮かせているのが、愛らしい。深見の後ろにあるソファの背へ手をついていたが、後ろで感じることを思い出していくうちに、体勢は崩れていってしまう。手応えのある膨らんだ場所をとんとんと叩くように押すと、声がいっそう大きくなる。深見の肩に顔を寄せながら、空いた手でくしゃっとシャツを握っていた。
「あ、ああっ。こえ、でちゃ……う。聞こえちゃう」
「聞こえないさ。我慢しなくていい」
二週間ぶりでも、深見の形を覚えてくれている。一気に入れて傷つけることがないように、汐の呼吸に合わせながら、ゆっくりと埋めていく。快感に蕩けきった表情で名前を呼ばれると、すぐにでも押し倒して酷く抱いてしまいそうになる。
「あっ……あ、ん。も、全部……?」
「入ったよ、全部。いいな、汐君の中……」
熱く弾力のある襞に包まれている。細い腰をぐっと引き寄せると、汐は上背を仰け反らせた。
「それっ、だめぇ……気持ちいいの、あたっちゃう……!」
「ん、ここか? 僕も気持ちいいよ。汐君が気持ちいいと、僕のことも気持ちよくしてくれるみたいだからな」
「あ、はずかし……い。見ない、で。いく……っ。やっ、ああっ、あ、あ……う」
噴き出したものが、汐の腹と胸にかかり重力で肌を伝いながら落ちていく。まだ後ろで快楽を得ることに慣れていない身体は、深見の膝の上でびくびくと震えている。
「あぁっ、あ……そん、な。舐めないで……」
「汐君も一生懸命してくれただろう。お返し」
「あ、あ……ん」
舌触りはいいものではないと知っていたが、同じようにしたいと思った。胸でピンと立たせている突起を甘噛みしてやると、深見の頭を掻き抱く腕に力が込められる。自身の体重を支えている足は小刻みに震えていて、満足に動けないでいた。
「あ、あっ。んん……っ。すごい、奥までぇ……」
濡れた目尻が酷く艶めかしい。ずるずると上半身が崩れてきた汐を、深見はしっかりと抱きとめた。
「もう、動けないか?」
「は、あぁ……ごめ、なさい……誠吾しゃ……まだいってない、のに」
「ふっ……今日は僕も時間をかけてゆっくりしたいから」
ぐずぐずになってしまっている身体と声。挑発的に深見のものを口に含んでいたときの汐とは、まるで別人のようだった。誰にも懐かないし、媚びない。そんなふうに虚勢を張っていた汐が、今はとびきり甘く、深見に身体を委ねている。
とてつもない高揚感に、深見は口の端を上げた。気持ちを確かめ合いながら通わせたい。肉欲を満たすだけの目的なら、時間をかける必要もないし、サロンで声をかけられた相手とは今までそうだった。
「次の週末。Colorを選びに行かないか。Claimの届け出もしたい。ああ、それと、旅行なんかも行きたいな」
「え……っ、え……な、なに。そんな……急すぎて」
「来週は無理か? なら、汐君の予定も聞いて近い日にすり合わせるから」
「そ……じゃなくてっ。あ、あ……今、言うことなの……?」
首のラインを唇で辿りながら、ふと思いついたことを言ってみた。透き通るような色の髪と、ふんわり色づいた頬が、夏の日暮れのようなコントラストをしている。
「あ……んん。も、分かんない……急、すぎて」
「分からないのは困るな。なら、返事を聞くまで離さない」
「え、ちょ……まって。あ、あぁ!」
ゆさゆさと下から突き上げる度に、言葉にならない声を部屋中に響かせる。うねるような蠕動に、深見も汐の絶頂を追いながら、中で果てた。しばらく薄い意識の中にいた汐が、思い出したように「……うん」と頷く。
「来週……でいいよ。誠吾さん、前から思ってたけど、告白もさっきのも。突然すぎて心臓に悪い……ドキドキし過ぎて寿命縮まっちゃうよ」
「……すまない。汐君のことを考えていたら、何でもしてあげたくなってしまうんだ。その、恥ずかしい話。あまり深入りした恋愛は今までしてこなかったから。いろいろとつい……必死なんだ。嫌なら直していくから。嫌いにならないでくれ」
ソファには数時間前の情交の跡が残っている。片付けは後回しで、今はベッドの中。いつでも抱き合えるようにお互いの服はソファの下から回収しないままだ。懇願を聞いた汐は、自分の懐へ深見の頭を寄せた。秒速よりも若干テンポの速い心音が、鼓膜を心地よく揺らす。
「ならないよ。Commandでお願いされても、絶対に聞いてあげないから。……Sub失格かな?」
それを聞いて、目の奥と鼻頭がかあっと熱を持つ。『汐君のことは何があっても好きにならない』と突き放したくせに、今は「嫌いにならないでくれ」と──。
「そんなことない。素敵だと……一生側にいて欲しいと思ったから、Colorを贈りたいんだ。汐君がいるから毎日が楽しい……し、しおくん?」
「うえええぇ」と言葉になっていない声が、深見の頭上でサイレンのように鳴っている。
「……なんで、そんな。いっぱい嬉しいこと言うのぉ……」
「え……? だ、ダメだったかっ?」
ぼろぼろとひっきりなしに大粒の涙を溢しながら、汐は泣きじゃくっている。混乱した深見には、嬉し泣きしているようには到底思えなくて。深見も汐みたいにえんえんと泣いてしまった。
「捨てないでくれぇ……っ。汐くん、おねがいだ……」
「え、何で誠吾さんのほうが泣いてるの。えぇ……頼まれても嫌いにならないから大丈夫だよ。好き好き」
「……もらい泣きしただけだ」
「あは。その言い訳はどうなんだろう。誠吾さん厳しくない?」
にたぁ、と深見の恥ずかしい勘違いを看過してはくれず、汐は「捨てないでくれって何?」と問い詰めてくる。プライドの壁を容赦なくガリガリと削られて、深見は死にたくなった。汐がいるうちはまだ死ねないが。
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