愛されSubは尽くしたい

リミル

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年下Subは甘えたい

一生側にいて欲しい1

「テストを頑張ったご褒美だな」
「じゃあ、次も頑張っちゃおうかなぁ。誠吾さんに褒められるの、すっごく好き……」

とろりとした穏やかな色の瞳を瞼の裏へ隠し、汐から唇を重ねてきた。温度の下がった舌が、深見の体温を奪うように口内を動く。

「んっ、ん……う」

冷たいくせに、舌の感触は生々しくて弾力がある。そのギャップの虜になり、深見からも積極的に絡ませた。目の端が濡れていることに気付き、欲情のスイッチが入る。

「命令、してほしい……今までどうやったらいいのか分かんなくて……ほとんど、従うふりをしてた。でも、誠吾さんだけは他のDomみたいに騙されてくれなくて。演技だって言われたとき……どうしてか嬉しかったんだ」

Commandにぎこちなく従う汐の姿が、深見の脳裏に焼きついている。通常、GlareとともにCommandを放てば、Subは抗えなくなる。しかし、汐は例外だった。いつも命令を聞いてからのタイムラグがある。数秒のことで多くのDomは違和感を見過ごしてしまうかもしれない。しかし、深見は自身の放ったCommandが、汐の第二性の本能まで溶け込んでいないと始めのうちから見抜いていたのだ。

上手く出来るか分からない、と、汐の口からもう出なくなった。

汐の健気さに愛おしさが募り、深見は目を眇めた。瞳の奥に、穏やかに燃える柔らかい赤の光を灯す。

Kneelおすわり

手始めに、深見は慣れ親しんだCommandを口にした。

どう体勢を取ろうかと、答えに迷う汐はいなかった。深見の膝から降りて、汐は与えられた命令を遂行する。ぺたんと膝を身体の横に折り、両腕を内腿の間に押し込んだ、基本的なスタイルだ。

Goodboyよくできました. 上手になった。きちんと僕の目を見て……いい子だな」

汐の成長ぶりに、深見は思わず別の誰かと練習をしたのではないかと疑ってしまった。そんな憂いが顔に出てしまっていたのか、汐は撫でられながら、深見を安心させるように微笑んだ。

「誠吾さんだからだよ。それ以外のDomのCommandなんて……聞けない」

顔に手を添えると、汐はそちらへすりすりと頬を寄せた。自分に全幅の信頼を置いていることが、表情と行動で伝わる。深見以外のDomとは上手く信頼関係を構築出来なかったのだろう。普段は警戒心を研ぎ澄ましている汐に、べっとりと甘えられ、深見の気持ちも天へと駆け上がるようだった。

Glareを与えられたSubは、今の深見のようにふわふわ揺らいで幸せな気持ちになるのだろう。汐にも同じように感じて欲しい。深見は意識して強くGlareを放った。

「あ、あっ……せいご、さ……ん」
「可愛いな。今日は汐君にたくさんして欲しいことがあるんだ」
「ぼく、も……誠吾さんに、たくさん尽くしたい」

深見の膝の上でごろごろ甘える汐に、嗜虐心と支配欲が増長される。過去に上手く出来なかったCommandを、深見はおさらいする。

Lick舐めて
「ん……」

Commandを受けてから、汐は性急に着衣したままの深見の下半身へ顔を埋める。「脱がせてから」というところまで意識が回らなかったのか、そこへかぶりついたまま布の上で舌を懸命に動かし始めた。まだまだ息の合わないプレイに、深見は苦笑した。

スーツの前を寛げ露わになったものを、深見の足元からじっと見つめている。迎えられた口内はひんやりと冷たく、深見は軽く腰を引いた。

──指のつもり、だったんだけどな。

恐らく口でするのは初めてなのだろう。深見のものに触れる舌先は、こわごわといった感じで。あれほど食べたいと言っていたアイスクリームを食べさせた後に、Commandを使いこんなことをさせるのは本当に申し訳ないと、深見は心の中で謝る。疚しい気持ちが全くないと言ったら嘘になるが、汐の自発的な行動を尊重した結果だ。

プレイにしてもセックスにしても、汐は経験のなさを最後まで決して深見に打ち明けることはなかった。経験を積んでいそうな見た目に反して、実際は下手で拙いところが、深見にとってはツボだ。

半分ほどを含んだ状態でちゅうちゅうと吸い上げるようにされ、深見は息を溢した。頬の裏側は特に冷たくて気持ちがいい。無意識にそこへ擦りつけていると嵩が増し、汐の頬は入っている深見のものでぷっくりと膨れていた。

「は……っ。いいな……すごくいい」
「んっ、ん、ん……あ」
「汐君は、苦しくないか?」
「ん……っ。しゅき……」

一度口を離すと、汐は濡れた唇を手の甲で拭った。

「ずっと、誠吾さんの……近くで見たくて。すごく……大きくて、疲れるけど……んっ」

睫毛が触れそうなくらいの距離で、汐がうっとりとした表情で呟く。健気さに堪らず、深見は汐の髪を柔く掴んでいた。かき混ぜてみて、頭皮が汗ばんでいることに気付く。

「しお、くん……もう」
「ん、らして……」

思ったよりも要領を掴むのが早く、深見はすっかり油断していた。引き離したいのだが、指が深見の太腿にしっかりと食い込んでいる。カラメルのような奥深い色の瞳を楕円に歪め、上目で見つめられる。喉奥で震えた声に射精を促され、我慢が効かなかった。じくじくと腰が疼き、狙い澄ましたように鈴口をくじられると、口淫を止めさせる方向に理性は働かなかった。

意識がふわふわと漂っている中で、こくりと白い喉が上下するのが映った。

「……すまない」
「え、何が?」
「吐き出していいぞ。とても飲めるものじゃないだろう」
「あはっ、もう全部飲んじゃった」

あー、と口を開けた汐が、再び膝の上へ乗っかった。

「ぺろぺろするの、上手だった?」
「ああ、気持ちよかった」
「んー……ふふ。褒められるのうれしい。ね、ご褒美にこれ。欲しいなぁ」

ベッドに移動しようなんて、考える余地はなかった。まだ冷房の風が部屋中にまわっていなくて、服の下に手を差し入れたとき、汐の肌は汗で濡れていた。
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