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7 ゆるさないのら!
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なんだなんだ?
『おれは認めねぇぞ!』
おお、もう一回言ったのだ!でもぉ
「だりぇなのら?」
『こわいちと?』
『あの人、なんか私たちに用なのかしら?』
『なんだい?こんな小さい子にいい大人が喧嘩売ろうって言うのかい?』ぐるる
あ、フェルルンの話し方が怒ってる時の話し方なのだ。
「わりゅいやちゅ?」
『にぃたま、こあい』きゅ
「らいじょーぶなのら。みゅりーちょねぇたまは、ぼくがまもりゅのら」ぎゅう
ミュリーがこわがってるのだ!お兄ちゃんのぼくが守るのだ!ねぇたまも守るのだ!
『みゅ、みゅりーみょ』ぷるぷる
ミュリーは震えながらがんばらなくていいのだ。
『ありがとう。フィリー、ミュリー。でも、二人は私が守るわ。だって私はお姉ちゃんだもん』
『それこそ、あなた達は私の後ろにいなさい。この中で一番のお姉さんは私よ』
「『ねぇたま、ふぇるるん』」
二人とも優しいのだ。でも、ぼくだってがんばるのだ!
『何が許さないだ?グレン。言ってみなさい』ぴきぴき
グレンっていうのだ?アレクさんのこめかみ辺りピキピキって筋が動いてるのだ。
『俺はそもそもレイリーなんて認めてねぇんだ!』
『なんだと⋯⋯?』びきっ
『『『『『⋯⋯』』』』』びきっ
あ、周りの大人の人もビキッてしたのだ。
でも、ぼくたちだってママのことをバカにされたら怒るのだ。
『何が里の恩人だ!俺にだってこの程度の結界だって隠匿だってかけられる!それをあの女がでしゃばって先にやっちまっただけだろが!』
『このたわけが⋯⋯っ』ぎりっ
『アレクさん、結界とか隠匿って?』
「ままがにゃにかしたのら?」
『まま?』
怒れるアレクさんに聞いてみると
『この里は森にいた時見えなかっただろ?』
『『「うん」』』
『あれが隠匿。里を隠してくれているんだ』
『『「おぉ~」』』
なるほどぉなのだ
『そして結界はこの里を守ってくれているのだ』
「どりゃごんしゃん、ちゅよいにょに?」
『ああ、たしかに強いが、それ故に狙われるのだ。戦える大人は良いが、里には年寄りも子どももいるからな』
「にゃりゅほど~」
うんうん。前世のゲームでもドラゴンの素材は人気だったのだ。こっちの世界でもそれは変わらないんだな。
『それで?お前はその恩恵にあやかっているのに、そのような暴言を吐くのか?』ぎろっ
『だから俺にだって!ただの人間にかけられるようなもん、この天才の俺にできないわけないだろ!』
なるほど、この男、ずいぶんと魔法に自信があるんだな。でも、ママを酷いこと言うやつ許さないんだな!
『⋯⋯レイリーが死してなお、我らを護り続けてくれているほどの魔法を、お前はできるというのか?』ギリギリ
うわあ、低い声なのら。めちゃくちゃ怒ってるのだ。
『な⋯⋯っ』
『『『え?』』』
『アレク様?今、なんと?』
え?みんな知らなかったのか?アレクさんは知ってたみたいなのに?
『ああ。本当だ。皆がショックを受けると思って黙っていたのだ。レイリーだけじゃない。フィルも一緒に殺されたのだ』
そうかぁ、みんな知らなかったのかぁ
『それじゃあ、この子たちは⋯』
みんながこっちを見たのだ。この目は知ってるのだ。かわいそうに、っていう目と、これから誰が面倒を見るんだ?迷惑だなっていう⋯⋯あれ?違うのだ?
一人のドラゴンさんが近づいてきたのだ。さっきのお母さんドラゴンさんなのだ。
ぱあっ
え?光ったのだ?
ふわり
『⋯⋯かわいそうに。こんな小さいのに。辛かったわね』
え?抱きしめられたのだ?でも、人の形なのだ?
『やっぱり、私の家にいらっしゃい。あなたたちと同じ年頃の子たちもいるわ。きっと楽しいわよ』
『『おいでよ!』』
「『『え?』』」
三人でびっくりなのだ。そんなこと初めて言われたのだ。
『あら、家だっていいのよ?ね?あなた』
『ああ。大歓迎だぞ』
『何言ってんだ。うちに来い』
『ええ。いらっしゃいな』
「『『え?』』」
他の人たちも?邪魔者扱いしないのだ?
『な、なんだよっ!俺は認めないって言っただろ?ちょっと魔法が使える程度の人間にドラゴンの俺様が負けるわけないんだ!死んじまったのが証拠だろ!?それにそのチビどもだって捨てちまえよ!この里に人間なんかいらねぇんだよ!』
『貴様ッ』ブチっ
ブチブチっ
「あ⋯」
キレた⋯
「みゅりー、めっなのらっ」
そう、切れたのはアレクさんだけじゃないんだ。
『ままを、わりゅくいうにゃーっ』パリパリパリ
「わあっ」
たいへんなのだ!
『ミュリーちゃんっ?』
抱きしめてくれてたドラゴンさんも驚いているのだ。
いつの間にか取り出したロッドに力を込めて、特大の雷の玉が出来ちゃったのだ!
『ままを、わりゅくいうにゃーっ』ボンッ!
『なっ⋯』
『『『『『あっ』』』』』
あっ投げちゃった!仕方ないなぁ
「えいっ」じゃきんっ
ドカーンっバリバリバリバリっ
『⋯⋯』ぴしっ
『『『『『え?』』』』』
「みゅりー、めっ!なのら!」
土の壁を作って止めたけど、ちょっと焦げ臭いのだ。
『無詠唱⋯⋯』ぼそっ
ん?アレクさん?気になるけど今はそれどころじゃないのだ。
『らって、にぃたま⋯まま、わりゅくにゃい』うりゅう~
「しょれは、わかってりゅのら。れも、ままちょ、とーたまちょ、やくしょくちたらろ?」
『⋯⋯あい。にぃたま。ごめしゃい』ぽろぽろ
魔法を人に向けてうっちゃだめなのら。でも、みゅりー泣かしたのだ。許さないのだ。
『フィリー、ミュリー、ママと父様は『人に向かってむやみに打っちゃダメ』って言ったのよ』
『「うにゅ?」』
ねぇたま?あっ
『ねぇたま、しょりぇ⋯』
「ふわわっ、らめにゃやちゅらっ」
ねぇたまの頭の上にも特大の雷と風のかたまりがっ!ミュリーは雷だけだったのにっ!バリバリごーごー言ってるのだ!
『あれは人じゃなくてドラゴンよ。しかもママをバカにしてミュリーを泣かせた悪者よ。『むやみに』じゃないわ』バリバリバリバリッゴーゴー
『「はわわわっ」』
さっきより大きいのだ
『だからこれは大丈夫なのよーッ』ぶんっ
『このバカ娘⋯フィリー!』
「うんなのらっ!えいっ」ぶんっ
土じゃダメだから魔法用の壁なのだ!あれ?外に溢れちゃうのだ?じゃあしまっちゃうのだ!
「えいっ!」シュンッ
『ふぅ~フィリー良くやったわ』
「ふぇるるんみょら!しーるじょら!」
頼りになるのだ!
『二重展開?こんなに素早く?無詠唱だからか⋯いやいやフィリーはまだみっつ⋯ルゥリーのあのサンダーボールも⋯いや、別物か』ぶつぶつ
ん?アレクさん、さっきよりブツブツ?
『あ、あなたたち、大丈夫?魔力切れとかは?』
『『「え?」』』
お母さんドラゴンさんがぼくらをぺたぺた触って確かめてる?
『魔力切れ?』きょとん
『「にゃんちょもにゃいよ?」』こてん
この位じゃちっともなくならないのだ。
『心配ないわ。この子たちはレイリーが面白がって鍛えた子たちよ。そこらの大人より強いわよ』
『そ、そう⋯良かった、のかしら?』
『『「ありがと(ちょ)」』』
心配してくれたのだ。
『み、認めないぞ!そうだ、魔道具だろ?あの卑怯者のレイリーの子だぞ!絶対にズルしたんだ!卑怯者の子はやっぱり卑怯者だな!』
卑怯者?何を言ってるのだ?しかも、またママとねぇたまとミュリーをいじめたのだ!
『『「あっ!」』』
バリバリバリバリッゴゴゴゴっキンキンキンキンッ
『あぁ、馬鹿なヤツね、いちばん怒らせたらダメなのはフィリーなのに』はぁ
『フェ、フェルリー、あれは⋯⋯?』
『フィリーの大切なものは家族よ。普段は間に入って二人を抑えてるんだけど、今回はミュリーを泣かせたし、家族を貶されたからね⋯⋯』
『止めることは⋯』だらだら
『ムリよ。アレクさん、皆さんシールド張れる人は早く張って。私も張るけど⋯』
『あ、ああ』
『分かったわ』
『皆、聞こえたな?里を守れ!』
『フィ、フィリー?落ち着いて』
『にぃたま、みゅりー、だいじょぶよ?』
「⋯⋯」
『もう!仕方ないわねぇ⋯フィリー!!町を壊しちゃダメよ!!そこのバカ!あんたもシールドぐらい自分で張りなさい!あとは自分の体がなくならないように祈るのね!』
「ゆりゅしゃないのらーっ!」
ドッコーン!!バリバリバリバリっ
『ぎゃーっ』
「あ、やりしゅぎたのら。えいっ!」ぶわんっ
「ふぅ~。こりぇれ、よちなのら」
閉じ込めたからお外にはいかないのだ!
『フィリー、いい子ね。ちゃんと閉じ込めたのね』
ほんとは、そんなにえらくもないけど⋯⋯
「もちりょんなのら。よしょしゃまにょおうち、こわちたりゃらめなのら!」えっへん!
『えらいえらい』ぽふぽふ
『さすが私のフィリーね♪』
『にぃたま、しゅご~い♪』
「えへへなのら。みゅりーちょねぇたまちょ、ままをにゃかしゅやちゅは、てきなのら!」
『フィリー』うるる
『にぃたま』うりゅりゅ
『『だいすき(しゅち)♪』』
「ぼくみょなのら~♪」
きゃいきゃい♪むぎゅう~
『あら、私も忘れないでよ』
『『「ふぇるるん♪」』』もふもふ
もふもふまふまふなのだ!
『アレク様⋯』
『ああ、無詠唱、複数属性、多重展開⋯フィリーのあれは桁違いだな』
『いやいや、ミュリーちゃんも、ルゥリーちゃんだって十分桁違いだぜ』
『あのフェンリルもな』
アレク様の周りにはいつの間にか里の人達が集まっていた。
『国が狙うわけだな⋯⋯』
『あの子たちは狙われてるのですか?』
『ああ。それでルゥリーが頑張ってみんなを守って逃げてきたそうだ』
『全く、人間てのは』
きゃいきゃい♪と抱き合ってクルクルしてるちびっこ魔術師たちを見て
『守るしかないな』
『そうですね。レイリーたちのためにも⋯』ぐすっ
『ああ、それが少しは恩を返すことになるかもしれないからな』
『『『『うん』』』』
奇しくも自分たちの実力の一端を披露したフィリーたち。大人たちはこの子たちを守ろうと決心していた。
☆。.:*・゜☆。.:*・゜
お読みいただきありがとうございます。お気に入り登録、いいねもエールも感想もありがとうございます!ファンタジーカップもありがとうございます!嬉しいです!
『おれは認めねぇぞ!』
おお、もう一回言ったのだ!でもぉ
「だりぇなのら?」
『こわいちと?』
『あの人、なんか私たちに用なのかしら?』
『なんだい?こんな小さい子にいい大人が喧嘩売ろうって言うのかい?』ぐるる
あ、フェルルンの話し方が怒ってる時の話し方なのだ。
「わりゅいやちゅ?」
『にぃたま、こあい』きゅ
「らいじょーぶなのら。みゅりーちょねぇたまは、ぼくがまもりゅのら」ぎゅう
ミュリーがこわがってるのだ!お兄ちゃんのぼくが守るのだ!ねぇたまも守るのだ!
『みゅ、みゅりーみょ』ぷるぷる
ミュリーは震えながらがんばらなくていいのだ。
『ありがとう。フィリー、ミュリー。でも、二人は私が守るわ。だって私はお姉ちゃんだもん』
『それこそ、あなた達は私の後ろにいなさい。この中で一番のお姉さんは私よ』
「『ねぇたま、ふぇるるん』」
二人とも優しいのだ。でも、ぼくだってがんばるのだ!
『何が許さないだ?グレン。言ってみなさい』ぴきぴき
グレンっていうのだ?アレクさんのこめかみ辺りピキピキって筋が動いてるのだ。
『俺はそもそもレイリーなんて認めてねぇんだ!』
『なんだと⋯⋯?』びきっ
『『『『『⋯⋯』』』』』びきっ
あ、周りの大人の人もビキッてしたのだ。
でも、ぼくたちだってママのことをバカにされたら怒るのだ。
『何が里の恩人だ!俺にだってこの程度の結界だって隠匿だってかけられる!それをあの女がでしゃばって先にやっちまっただけだろが!』
『このたわけが⋯⋯っ』ぎりっ
『アレクさん、結界とか隠匿って?』
「ままがにゃにかしたのら?」
『まま?』
怒れるアレクさんに聞いてみると
『この里は森にいた時見えなかっただろ?』
『『「うん」』』
『あれが隠匿。里を隠してくれているんだ』
『『「おぉ~」』』
なるほどぉなのだ
『そして結界はこの里を守ってくれているのだ』
「どりゃごんしゃん、ちゅよいにょに?」
『ああ、たしかに強いが、それ故に狙われるのだ。戦える大人は良いが、里には年寄りも子どももいるからな』
「にゃりゅほど~」
うんうん。前世のゲームでもドラゴンの素材は人気だったのだ。こっちの世界でもそれは変わらないんだな。
『それで?お前はその恩恵にあやかっているのに、そのような暴言を吐くのか?』ぎろっ
『だから俺にだって!ただの人間にかけられるようなもん、この天才の俺にできないわけないだろ!』
なるほど、この男、ずいぶんと魔法に自信があるんだな。でも、ママを酷いこと言うやつ許さないんだな!
『⋯⋯レイリーが死してなお、我らを護り続けてくれているほどの魔法を、お前はできるというのか?』ギリギリ
うわあ、低い声なのら。めちゃくちゃ怒ってるのだ。
『な⋯⋯っ』
『『『え?』』』
『アレク様?今、なんと?』
え?みんな知らなかったのか?アレクさんは知ってたみたいなのに?
『ああ。本当だ。皆がショックを受けると思って黙っていたのだ。レイリーだけじゃない。フィルも一緒に殺されたのだ』
そうかぁ、みんな知らなかったのかぁ
『それじゃあ、この子たちは⋯』
みんながこっちを見たのだ。この目は知ってるのだ。かわいそうに、っていう目と、これから誰が面倒を見るんだ?迷惑だなっていう⋯⋯あれ?違うのだ?
一人のドラゴンさんが近づいてきたのだ。さっきのお母さんドラゴンさんなのだ。
ぱあっ
え?光ったのだ?
ふわり
『⋯⋯かわいそうに。こんな小さいのに。辛かったわね』
え?抱きしめられたのだ?でも、人の形なのだ?
『やっぱり、私の家にいらっしゃい。あなたたちと同じ年頃の子たちもいるわ。きっと楽しいわよ』
『『おいでよ!』』
「『『え?』』」
三人でびっくりなのだ。そんなこと初めて言われたのだ。
『あら、家だっていいのよ?ね?あなた』
『ああ。大歓迎だぞ』
『何言ってんだ。うちに来い』
『ええ。いらっしゃいな』
「『『え?』』」
他の人たちも?邪魔者扱いしないのだ?
『な、なんだよっ!俺は認めないって言っただろ?ちょっと魔法が使える程度の人間にドラゴンの俺様が負けるわけないんだ!死んじまったのが証拠だろ!?それにそのチビどもだって捨てちまえよ!この里に人間なんかいらねぇんだよ!』
『貴様ッ』ブチっ
ブチブチっ
「あ⋯」
キレた⋯
「みゅりー、めっなのらっ」
そう、切れたのはアレクさんだけじゃないんだ。
『ままを、わりゅくいうにゃーっ』パリパリパリ
「わあっ」
たいへんなのだ!
『ミュリーちゃんっ?』
抱きしめてくれてたドラゴンさんも驚いているのだ。
いつの間にか取り出したロッドに力を込めて、特大の雷の玉が出来ちゃったのだ!
『ままを、わりゅくいうにゃーっ』ボンッ!
『なっ⋯』
『『『『『あっ』』』』』
あっ投げちゃった!仕方ないなぁ
「えいっ」じゃきんっ
ドカーンっバリバリバリバリっ
『⋯⋯』ぴしっ
『『『『『え?』』』』』
「みゅりー、めっ!なのら!」
土の壁を作って止めたけど、ちょっと焦げ臭いのだ。
『無詠唱⋯⋯』ぼそっ
ん?アレクさん?気になるけど今はそれどころじゃないのだ。
『らって、にぃたま⋯まま、わりゅくにゃい』うりゅう~
「しょれは、わかってりゅのら。れも、ままちょ、とーたまちょ、やくしょくちたらろ?」
『⋯⋯あい。にぃたま。ごめしゃい』ぽろぽろ
魔法を人に向けてうっちゃだめなのら。でも、みゅりー泣かしたのだ。許さないのだ。
『フィリー、ミュリー、ママと父様は『人に向かってむやみに打っちゃダメ』って言ったのよ』
『「うにゅ?」』
ねぇたま?あっ
『ねぇたま、しょりぇ⋯』
「ふわわっ、らめにゃやちゅらっ」
ねぇたまの頭の上にも特大の雷と風のかたまりがっ!ミュリーは雷だけだったのにっ!バリバリごーごー言ってるのだ!
『あれは人じゃなくてドラゴンよ。しかもママをバカにしてミュリーを泣かせた悪者よ。『むやみに』じゃないわ』バリバリバリバリッゴーゴー
『「はわわわっ」』
さっきより大きいのだ
『だからこれは大丈夫なのよーッ』ぶんっ
『このバカ娘⋯フィリー!』
「うんなのらっ!えいっ」ぶんっ
土じゃダメだから魔法用の壁なのだ!あれ?外に溢れちゃうのだ?じゃあしまっちゃうのだ!
「えいっ!」シュンッ
『ふぅ~フィリー良くやったわ』
「ふぇるるんみょら!しーるじょら!」
頼りになるのだ!
『二重展開?こんなに素早く?無詠唱だからか⋯いやいやフィリーはまだみっつ⋯ルゥリーのあのサンダーボールも⋯いや、別物か』ぶつぶつ
ん?アレクさん、さっきよりブツブツ?
『あ、あなたたち、大丈夫?魔力切れとかは?』
『『「え?」』』
お母さんドラゴンさんがぼくらをぺたぺた触って確かめてる?
『魔力切れ?』きょとん
『「にゃんちょもにゃいよ?」』こてん
この位じゃちっともなくならないのだ。
『心配ないわ。この子たちはレイリーが面白がって鍛えた子たちよ。そこらの大人より強いわよ』
『そ、そう⋯良かった、のかしら?』
『『「ありがと(ちょ)」』』
心配してくれたのだ。
『み、認めないぞ!そうだ、魔道具だろ?あの卑怯者のレイリーの子だぞ!絶対にズルしたんだ!卑怯者の子はやっぱり卑怯者だな!』
卑怯者?何を言ってるのだ?しかも、またママとねぇたまとミュリーをいじめたのだ!
『『「あっ!」』』
バリバリバリバリッゴゴゴゴっキンキンキンキンッ
『あぁ、馬鹿なヤツね、いちばん怒らせたらダメなのはフィリーなのに』はぁ
『フェ、フェルリー、あれは⋯⋯?』
『フィリーの大切なものは家族よ。普段は間に入って二人を抑えてるんだけど、今回はミュリーを泣かせたし、家族を貶されたからね⋯⋯』
『止めることは⋯』だらだら
『ムリよ。アレクさん、皆さんシールド張れる人は早く張って。私も張るけど⋯』
『あ、ああ』
『分かったわ』
『皆、聞こえたな?里を守れ!』
『フィ、フィリー?落ち着いて』
『にぃたま、みゅりー、だいじょぶよ?』
「⋯⋯」
『もう!仕方ないわねぇ⋯フィリー!!町を壊しちゃダメよ!!そこのバカ!あんたもシールドぐらい自分で張りなさい!あとは自分の体がなくならないように祈るのね!』
「ゆりゅしゃないのらーっ!」
ドッコーン!!バリバリバリバリっ
『ぎゃーっ』
「あ、やりしゅぎたのら。えいっ!」ぶわんっ
「ふぅ~。こりぇれ、よちなのら」
閉じ込めたからお外にはいかないのだ!
『フィリー、いい子ね。ちゃんと閉じ込めたのね』
ほんとは、そんなにえらくもないけど⋯⋯
「もちりょんなのら。よしょしゃまにょおうち、こわちたりゃらめなのら!」えっへん!
『えらいえらい』ぽふぽふ
『さすが私のフィリーね♪』
『にぃたま、しゅご~い♪』
「えへへなのら。みゅりーちょねぇたまちょ、ままをにゃかしゅやちゅは、てきなのら!」
『フィリー』うるる
『にぃたま』うりゅりゅ
『『だいすき(しゅち)♪』』
「ぼくみょなのら~♪」
きゃいきゃい♪むぎゅう~
『あら、私も忘れないでよ』
『『「ふぇるるん♪」』』もふもふ
もふもふまふまふなのだ!
『アレク様⋯』
『ああ、無詠唱、複数属性、多重展開⋯フィリーのあれは桁違いだな』
『いやいや、ミュリーちゃんも、ルゥリーちゃんだって十分桁違いだぜ』
『あのフェンリルもな』
アレク様の周りにはいつの間にか里の人達が集まっていた。
『国が狙うわけだな⋯⋯』
『あの子たちは狙われてるのですか?』
『ああ。それでルゥリーが頑張ってみんなを守って逃げてきたそうだ』
『全く、人間てのは』
きゃいきゃい♪と抱き合ってクルクルしてるちびっこ魔術師たちを見て
『守るしかないな』
『そうですね。レイリーたちのためにも⋯』ぐすっ
『ああ、それが少しは恩を返すことになるかもしれないからな』
『『『『うん』』』』
奇しくも自分たちの実力の一端を披露したフィリーたち。大人たちはこの子たちを守ろうと決心していた。
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