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ある日の父子日記1 番外編
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かぽーん
ある日、もはや日課となった温泉で
『お父さ~ん』
『ん?どうした?ハク』
目を閉じ、気持ちよさそうに温泉に浸かっている父親のギンの隣には、顔色を伺うように見上げるハクがいました。
『あのね~』もじもじ
『うん?』
『⋯やっぱりなんでもな~い。温泉気持ちいいね~』
『⋯そうだな。それにハクと一緒に入れるのも嬉しいな』
『えへへ。ぼくもうれしいよ~』
『そうか』
ハク?何かを言いたそうにしていたのにやめてしまった息子を心配そうに見つめるギン。すると、ハクがある光景を見ていることに気づく。その光景は
「きゅっきゅっきゅっ!おいちゃん、おしぇなか、きもちーでしゅか~?」
ゲンの背中を背伸びしたりしゃがんだりして、一生懸命洗っているサーヤと
『おう。気持ちいいぞ~。でも、もっと力入れてゴシゴシしてくれたら、もっと気持ちいいかもな』
だらしなくニヤニヤしながらも擽ったそうに体を縮めて、背中を洗ってもらっているゲンがいた。
「あ~い。ごっしごち!ごっしごち!どーでしゅか~?」
さっきより頑張って洗っている(つもりらしい)サーヤ。
『ん~。気持ちいいぞ~。ありがとな』
あんまり代わり映えがないのか、相変わらず擽ったそうにして苦笑い気味のゲン。でもニヤニヤは隠せてないな。
「えへ~♪」
お互いに嬉しそうだ。
そして、その両隣でも。右隣では
ぴゅいぴゅい『ごしごし』ぱたぱた
きゅいきゅい『こしこし』ぱたぱた
ぴゅい~『おとうしゃん』
きゅい~『きもちいい~?』
『ん~?そうだな。もっと思いっきり擦ってくれないか?力が弱くて擽ったいな』
ぴゅきゅ~『『む~』』ぱたぱた
頑張ってるのに文句を言われてむくれるモモとスイ。顔を見合わせてどうしようか考えてるようだ。それにしてもアルコン様、もう少し言い方を考えた方が⋯嬉しいくせに仕方のない方ですね。
ぴゅ『そうだ』むふふ
きゅ『そうだね』むふふ
ん?双子が何か思いついたか?なんだか悪い顔をしてるようだが?すると
ぴゅい~『よいしょ』びたっ
きゅい~『よいしょ』がしっ
『ん?』
モモが足でアルコン様の右肩に、スイが左肩に⋯足でぶら下がった?
ぴゅい~『がしがしっ』
きゅい~『がしがしっ』
『痛たたたたっモモっ!スイっ痛いぞ!』
ぴゅい~『ちかたない』がしがしっ
きゅい~『がまんちて』がしがしっ
ぴゅいきゅい~『『おとこのこでちょ?』』ぷひゅっ
『ううっ悪かった』
飛んでるから力が入らないと思ったか。それにしても、あれはわざと肩に爪を立ててるな。笑ってるしな。アルコン様、やはり少し言葉を考えないと⋯
そして、左隣では
『兄ちゃん、気持ちいいだか~?』こしこし
『にいちゃん、かゆいとこはないだか~?』こしこし
しっかり二人で協力してポポの背中を洗う、つくしとナズナが。
『ありがとうなんだな。二人とも。とっても気持ちいいだよ』
それににこにこして応えるポポ。
『ほんとだか?』にこにこ
『よかっただ~』にこにこ
『さあ、それじゃ交代なんだな。今度は兄ちゃんが洗ってやるだよ』
『『やったー!なんだな!』』
ふふっ。本当に仲の良い兄弟だな。こちらまで和む。
『⋯ぼくも~』
『ん?ハク?何か言ったか?』
『ううん。なんでもないよ~』
『そうか?』
ハク?もしかして⋯
サーヤたちを見ながらどこか羨ましそうにしているハクに、ギンも何か思うところがあるようだ。
そんなこんなで温泉上がりのお決まりの牛乳を飲みながらの休憩の時。神様たちの元へ
『ジーニ様、シア様、エル様~』
てってってってっと、ハクが近づきます。
〖あらハク?〗
〖どうかしましたか?〗
〖何か悩み事でしょうか?〗
神様三人、ハクがいつもと様子が違うのに気づいて優しく微笑みかけてくれます。
『あのね~。サーヤも、モモやスイたちも、ちゃんとおてて使って、おいちゃんたちのお背中洗えるでしょう?』
〖ええ。そうね〗
〖洗えますね〗
そっと顔を見合わせるジーニ様たち。ハクが何を聞きたいのか今のでピーンときたみたいです。
『ぼくだけなんだ~おてて使えないの~。そりゃあ、前足で少しはできるけど~、でも~フルーとフライだって前足だけどおててみたいに器用に使えるでしょう?』
〖そうですわね〗
うん。と静かに優しい笑顔で頷いて同意を示してくれるシア様に、安心して話を続けるハク
『ぼくは四つの足で走るのは得意だけど、おててみたいには使えないんだ~』
〖ハク、種族が違うのですから、それぞれ得意なことが違うのは当然のことなのですよ〗
エル様も優しくお話ししてくれます。
『うん。わかるんだけどね~?でも~ぼくもお父さんのお背中、じょうずに洗ってあげたいんだ~』
〖ハク〗
ジーニ様は既におめめがうるうるしてます。
『だって、おいちゃんもアルコン様もぽぽちゃんたちも、みんな嬉しそうなんだ~。ぼくもお父さんに嬉しいって思って欲しくて~』
自分はそれが出来ないと落ち込んでるハク。お耳としっぽが可哀想なくらいぺしょんとしてしまっています。
〖ハク、優しい子ですね〗
〖でもハク。ギンはすでに嬉しいと思ってくれていますよ〗
シア様とエル様がハクをなでなでしながら励まします。
『うん。お父さんも嬉しいって言ってくれてる~。でもね~もっと嬉しくなって欲しいんだ~』
そう言って弱々しくニコッとするハクに
〖ハク、あなたほんとになんていい子なの~〗ガバッむぎゅう~
ついに我慢できなくなったジーニ様が!
『む~む~』え~?
〖なんていい子なの!なんてかわいいの!知ってたけど知ってたけど~!〗むぎゅむぎゅ~
『む~む~』じたばた
突然のお胸むぎゅう攻撃にじたばたするハク!でも解けません!
〖〖はっ〗〗
ようやく事態に気づいたシア様とエル様!
〖お母様!ハクを離してください!〗
〖魔神!ハクが窒息しますよ!〗
『むーむ~』助けて~
バリッベリッ
『ふあ~助かった~?』
〖あ~ん、ハク~ぅ〗
なんとか引き剥がすのに成功した神様お二人。結葉はいつもどうやってサーヤを引っ張りあげてるんだろうかと思わずにはいられない。
〖お母様!もういい加減に、加減というものを覚えて下さい!〗
〖え~?だって~〗
〖だってじゃないでしょう!〗
シア様がジーニ様をお説教。どこまで効果があるかは分からないけど⋯
〖ハク大丈夫ですか?〗
ハクのお顔を撫でたりして無事を確認するエル様に
『ぷは~大丈夫~。サーヤはこれを毎回されてるんだね~?よく大丈夫だったね~。ぼく、今度からサーヤ助けなきゃ~』
自分がされたことで危険性を理解したハクが、開口一番サーヤを助けなきゃと言うと
〖ふふっ本当にあなたという子は。今はあなたが無事か確認しているというのに〗なでなで
『あっ、そうだったね~。大丈夫だよ~。ありがとう~』にこっ
〖そうですか。良かったです〗
『うん!』
ほんとにハクはいい子ですね。
〖さて⋯〗ゴチんっ
〖あいたっ!何するの医神~〗
エル様に頭を叩かれブーブー言うジーニ様。
〖何するのではありませんよ。まあ、説教はあとでゆっくりするとし⋯〗
〖ごめんなさい!〗ずしゃーっ!土下座ーっ
〖⋯て、今はハクの話を聞きましょ〖はいっ〗う。話は最後まで聞きなさい〗ゴチんっ
〖うううっ〗
ジーニ様の扱いが⋯
〖それで、ハクはどうしたいのですか?〗
ちゃっかり役割をエル様と交代したシア様がハクに聞くと
『あのね~。ぼくもアルコン様みたいに出来る~?』
首を傾げて不安と希望が混じったような瞳で聞いてくるハク
〖それはアルコンの様に人化出来るか?と、いうことですか?〗
シア様がやっぱりと思いながら聞くと
『うん。あのね~ぼく、思ったんだ~』
〖ハク、何を思ったの?〗
復活したジーニ様が戻ってきて聞きます。まだ子どもなのにしっかりしたハク。きっと、理由はひとつではないと三人とも思っていた。
『あのね~、きっかけは、お父さんのお背中洗ってあげたいな~だったんだけど、ぼく、思ったんだ~。おててあったら、いろんなお手伝い出来るんじゃないかな~って』
〖そうですか。例えば?〗
エル様が聞くと
『たとえば~、山桜桃ちゃんと春陽くん、いつもご飯用意してくれるでしょう?おててあったら、一緒に運んだりとかお手伝い出来ると思うんだ~』
〖そう〗
〖いいわね〗
もう、ジーニ様とシア様はこの時点でうるうるです。さすが母娘。
『他にも、色々お手伝い出来ると思うし、でも一番はね~』
〖〖〖一番は?〗〗〗
もう三人で食いついてます。
『一番はね~、サーヤなんだ~。サーヤと一緒にいれば楽しいこともいっぱいだけど、大変なこともあると思うんだ~。その時のために色んな事が出来るようになってた方がいいと思うんだ~』
えへへ~と、照れ笑いしながら言うハクに
〖〖ハク~なんていい子なの~〗〗
もうジーニ様とシア様は抱き合ってボロ泣きです。
〖ハク、偉いですね〗なでなで
『えへへ~』
冷静を装いながらハクを撫でるエル様の目にも光るものが⋯
〖任せなさい!この魔神ジーニの名にかけて教えてあげる!〗
『わ~あ、ほんと~?ありがとう~』
嬉しそうにしっぽを振るハク。だけど、シア様は心配そうです。
〖でもお母様、ハクはまだ赤ちゃんですよ。大丈夫でしょうか?〗
〖確かにまだ完全な人化は早いと思うわ。だからまずは第一の目標を叶えられるようにしましょう〗
〖第一の?ああ、なるほど。段階を踏むわけですね。それなら大丈夫かもしれませんね〗
『ん~?』
神様たちの会話についていけないハク。
〖大丈夫よハク。完全な人化はおいおい出来るようにしましょう。まずはギンの背中を洗えるようになりましょうね〗
〖もちろん私も手伝いますよ〗
〖私もです〗
『うん!よく分からないけど~お願いします!』
神様三人に頭を下げるハク。その頃、ハクのお父さんギンは⋯
『アルコン様』
『ん?どうしたギン改まって』
『ご相談したいことが⋯』
✩.*˚ ✩.*˚ ✩.*˚
本日、父の日ということで番外編です。一話にまとめたかったんですけどダメでした~。父の日に間に合うか分かりませんが、続き急ぎますね。間に合わないかな~💦
ある日、もはや日課となった温泉で
『お父さ~ん』
『ん?どうした?ハク』
目を閉じ、気持ちよさそうに温泉に浸かっている父親のギンの隣には、顔色を伺うように見上げるハクがいました。
『あのね~』もじもじ
『うん?』
『⋯やっぱりなんでもな~い。温泉気持ちいいね~』
『⋯そうだな。それにハクと一緒に入れるのも嬉しいな』
『えへへ。ぼくもうれしいよ~』
『そうか』
ハク?何かを言いたそうにしていたのにやめてしまった息子を心配そうに見つめるギン。すると、ハクがある光景を見ていることに気づく。その光景は
「きゅっきゅっきゅっ!おいちゃん、おしぇなか、きもちーでしゅか~?」
ゲンの背中を背伸びしたりしゃがんだりして、一生懸命洗っているサーヤと
『おう。気持ちいいぞ~。でも、もっと力入れてゴシゴシしてくれたら、もっと気持ちいいかもな』
だらしなくニヤニヤしながらも擽ったそうに体を縮めて、背中を洗ってもらっているゲンがいた。
「あ~い。ごっしごち!ごっしごち!どーでしゅか~?」
さっきより頑張って洗っている(つもりらしい)サーヤ。
『ん~。気持ちいいぞ~。ありがとな』
あんまり代わり映えがないのか、相変わらず擽ったそうにして苦笑い気味のゲン。でもニヤニヤは隠せてないな。
「えへ~♪」
お互いに嬉しそうだ。
そして、その両隣でも。右隣では
ぴゅいぴゅい『ごしごし』ぱたぱた
きゅいきゅい『こしこし』ぱたぱた
ぴゅい~『おとうしゃん』
きゅい~『きもちいい~?』
『ん~?そうだな。もっと思いっきり擦ってくれないか?力が弱くて擽ったいな』
ぴゅきゅ~『『む~』』ぱたぱた
頑張ってるのに文句を言われてむくれるモモとスイ。顔を見合わせてどうしようか考えてるようだ。それにしてもアルコン様、もう少し言い方を考えた方が⋯嬉しいくせに仕方のない方ですね。
ぴゅ『そうだ』むふふ
きゅ『そうだね』むふふ
ん?双子が何か思いついたか?なんだか悪い顔をしてるようだが?すると
ぴゅい~『よいしょ』びたっ
きゅい~『よいしょ』がしっ
『ん?』
モモが足でアルコン様の右肩に、スイが左肩に⋯足でぶら下がった?
ぴゅい~『がしがしっ』
きゅい~『がしがしっ』
『痛たたたたっモモっ!スイっ痛いぞ!』
ぴゅい~『ちかたない』がしがしっ
きゅい~『がまんちて』がしがしっ
ぴゅいきゅい~『『おとこのこでちょ?』』ぷひゅっ
『ううっ悪かった』
飛んでるから力が入らないと思ったか。それにしても、あれはわざと肩に爪を立ててるな。笑ってるしな。アルコン様、やはり少し言葉を考えないと⋯
そして、左隣では
『兄ちゃん、気持ちいいだか~?』こしこし
『にいちゃん、かゆいとこはないだか~?』こしこし
しっかり二人で協力してポポの背中を洗う、つくしとナズナが。
『ありがとうなんだな。二人とも。とっても気持ちいいだよ』
それににこにこして応えるポポ。
『ほんとだか?』にこにこ
『よかっただ~』にこにこ
『さあ、それじゃ交代なんだな。今度は兄ちゃんが洗ってやるだよ』
『『やったー!なんだな!』』
ふふっ。本当に仲の良い兄弟だな。こちらまで和む。
『⋯ぼくも~』
『ん?ハク?何か言ったか?』
『ううん。なんでもないよ~』
『そうか?』
ハク?もしかして⋯
サーヤたちを見ながらどこか羨ましそうにしているハクに、ギンも何か思うところがあるようだ。
そんなこんなで温泉上がりのお決まりの牛乳を飲みながらの休憩の時。神様たちの元へ
『ジーニ様、シア様、エル様~』
てってってってっと、ハクが近づきます。
〖あらハク?〗
〖どうかしましたか?〗
〖何か悩み事でしょうか?〗
神様三人、ハクがいつもと様子が違うのに気づいて優しく微笑みかけてくれます。
『あのね~。サーヤも、モモやスイたちも、ちゃんとおてて使って、おいちゃんたちのお背中洗えるでしょう?』
〖ええ。そうね〗
〖洗えますね〗
そっと顔を見合わせるジーニ様たち。ハクが何を聞きたいのか今のでピーンときたみたいです。
『ぼくだけなんだ~おてて使えないの~。そりゃあ、前足で少しはできるけど~、でも~フルーとフライだって前足だけどおててみたいに器用に使えるでしょう?』
〖そうですわね〗
うん。と静かに優しい笑顔で頷いて同意を示してくれるシア様に、安心して話を続けるハク
『ぼくは四つの足で走るのは得意だけど、おててみたいには使えないんだ~』
〖ハク、種族が違うのですから、それぞれ得意なことが違うのは当然のことなのですよ〗
エル様も優しくお話ししてくれます。
『うん。わかるんだけどね~?でも~ぼくもお父さんのお背中、じょうずに洗ってあげたいんだ~』
〖ハク〗
ジーニ様は既におめめがうるうるしてます。
『だって、おいちゃんもアルコン様もぽぽちゃんたちも、みんな嬉しそうなんだ~。ぼくもお父さんに嬉しいって思って欲しくて~』
自分はそれが出来ないと落ち込んでるハク。お耳としっぽが可哀想なくらいぺしょんとしてしまっています。
〖ハク、優しい子ですね〗
〖でもハク。ギンはすでに嬉しいと思ってくれていますよ〗
シア様とエル様がハクをなでなでしながら励まします。
『うん。お父さんも嬉しいって言ってくれてる~。でもね~もっと嬉しくなって欲しいんだ~』
そう言って弱々しくニコッとするハクに
〖ハク、あなたほんとになんていい子なの~〗ガバッむぎゅう~
ついに我慢できなくなったジーニ様が!
『む~む~』え~?
〖なんていい子なの!なんてかわいいの!知ってたけど知ってたけど~!〗むぎゅむぎゅ~
『む~む~』じたばた
突然のお胸むぎゅう攻撃にじたばたするハク!でも解けません!
〖〖はっ〗〗
ようやく事態に気づいたシア様とエル様!
〖お母様!ハクを離してください!〗
〖魔神!ハクが窒息しますよ!〗
『むーむ~』助けて~
バリッベリッ
『ふあ~助かった~?』
〖あ~ん、ハク~ぅ〗
なんとか引き剥がすのに成功した神様お二人。結葉はいつもどうやってサーヤを引っ張りあげてるんだろうかと思わずにはいられない。
〖お母様!もういい加減に、加減というものを覚えて下さい!〗
〖え~?だって~〗
〖だってじゃないでしょう!〗
シア様がジーニ様をお説教。どこまで効果があるかは分からないけど⋯
〖ハク大丈夫ですか?〗
ハクのお顔を撫でたりして無事を確認するエル様に
『ぷは~大丈夫~。サーヤはこれを毎回されてるんだね~?よく大丈夫だったね~。ぼく、今度からサーヤ助けなきゃ~』
自分がされたことで危険性を理解したハクが、開口一番サーヤを助けなきゃと言うと
〖ふふっ本当にあなたという子は。今はあなたが無事か確認しているというのに〗なでなで
『あっ、そうだったね~。大丈夫だよ~。ありがとう~』にこっ
〖そうですか。良かったです〗
『うん!』
ほんとにハクはいい子ですね。
〖さて⋯〗ゴチんっ
〖あいたっ!何するの医神~〗
エル様に頭を叩かれブーブー言うジーニ様。
〖何するのではありませんよ。まあ、説教はあとでゆっくりするとし⋯〗
〖ごめんなさい!〗ずしゃーっ!土下座ーっ
〖⋯て、今はハクの話を聞きましょ〖はいっ〗う。話は最後まで聞きなさい〗ゴチんっ
〖うううっ〗
ジーニ様の扱いが⋯
〖それで、ハクはどうしたいのですか?〗
ちゃっかり役割をエル様と交代したシア様がハクに聞くと
『あのね~。ぼくもアルコン様みたいに出来る~?』
首を傾げて不安と希望が混じったような瞳で聞いてくるハク
〖それはアルコンの様に人化出来るか?と、いうことですか?〗
シア様がやっぱりと思いながら聞くと
『うん。あのね~ぼく、思ったんだ~』
〖ハク、何を思ったの?〗
復活したジーニ様が戻ってきて聞きます。まだ子どもなのにしっかりしたハク。きっと、理由はひとつではないと三人とも思っていた。
『あのね~、きっかけは、お父さんのお背中洗ってあげたいな~だったんだけど、ぼく、思ったんだ~。おててあったら、いろんなお手伝い出来るんじゃないかな~って』
〖そうですか。例えば?〗
エル様が聞くと
『たとえば~、山桜桃ちゃんと春陽くん、いつもご飯用意してくれるでしょう?おててあったら、一緒に運んだりとかお手伝い出来ると思うんだ~』
〖そう〗
〖いいわね〗
もう、ジーニ様とシア様はこの時点でうるうるです。さすが母娘。
『他にも、色々お手伝い出来ると思うし、でも一番はね~』
〖〖〖一番は?〗〗〗
もう三人で食いついてます。
『一番はね~、サーヤなんだ~。サーヤと一緒にいれば楽しいこともいっぱいだけど、大変なこともあると思うんだ~。その時のために色んな事が出来るようになってた方がいいと思うんだ~』
えへへ~と、照れ笑いしながら言うハクに
〖〖ハク~なんていい子なの~〗〗
もうジーニ様とシア様は抱き合ってボロ泣きです。
〖ハク、偉いですね〗なでなで
『えへへ~』
冷静を装いながらハクを撫でるエル様の目にも光るものが⋯
〖任せなさい!この魔神ジーニの名にかけて教えてあげる!〗
『わ~あ、ほんと~?ありがとう~』
嬉しそうにしっぽを振るハク。だけど、シア様は心配そうです。
〖でもお母様、ハクはまだ赤ちゃんですよ。大丈夫でしょうか?〗
〖確かにまだ完全な人化は早いと思うわ。だからまずは第一の目標を叶えられるようにしましょう〗
〖第一の?ああ、なるほど。段階を踏むわけですね。それなら大丈夫かもしれませんね〗
『ん~?』
神様たちの会話についていけないハク。
〖大丈夫よハク。完全な人化はおいおい出来るようにしましょう。まずはギンの背中を洗えるようになりましょうね〗
〖もちろん私も手伝いますよ〗
〖私もです〗
『うん!よく分からないけど~お願いします!』
神様三人に頭を下げるハク。その頃、ハクのお父さんギンは⋯
『アルコン様』
『ん?どうしたギン改まって』
『ご相談したいことが⋯』
✩.*˚ ✩.*˚ ✩.*˚
本日、父の日ということで番外編です。一話にまとめたかったんですけどダメでした~。父の日に間に合うか分かりませんが、続き急ぎますね。間に合わないかな~💦
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