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第5章 部長! その子はいったい?
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晴れて部長と仲直りできたその週の日曜日。
春には珍しく、朝からすっきりと晴れ渡った気持ちのいい日だった。
3月後半。桜もちらほら開花しはじめていた。
〝ブラ戦〟に異動して3度目の、週末。
先週までは疲れがたまっていてなかなか寝床から出られなかったけれど、今日はすっきり目覚めることができた。
身体も心も新しい環境になじんできたってことかな。
ううん。きっと、部長とじっくり話ができたおかげだ。
米川さんに感謝しないと。
そう言えば、あの翌日、米川さんは寝不足の顔で出社したけれど、処置が早かったので流産をまぬがれ、母子ともに無事だったそうだ。
それを聞いて、わたしも部長もほっと胸をなでおろした。
わたしはベッドを出るとうーんと大きく伸びをした。
顔を洗って、なんとなくテレビをつけて朝食のシリアルを食べていると、スマホに着信が。
えっ? 部長から? な、何だろ?
「はい、辻本です」
スピーカーごしの部長の声は珍しく慌てているように聴こえる。
「休みの日にすまん。もし予定がなければ、今日、ちょっと付き合ってほしいんだが……」
ひえっ? ど、どういうこと?
詳しく話を聞こうとしたけど、雑音が多くてよく聞こえない。
「えっ、どこに行くって?」
「『キンダーラント』に……」
ああ、最近話題になってる、海外のおもちゃメーカーがだした「遊べる店」……
でも、そんな子供だらけの場所に部長とふたりで?
ものすごく場違いな感じもするけど。
「『ヤマモト』の仕事に……役に立つだ……う」
ああ、そういうことね。
まあ、いいか。どうせ予定もないし。
宗一郎さんと別れて以来、わたしはずっと彼氏なし状態。
かっこつけて言えば、仕事が恋人、実際はただの非モテ女子。
わたしは「いいですよ」と返事をして、場所と時間を確認して電話を切った。
春には珍しく、朝からすっきりと晴れ渡った気持ちのいい日だった。
3月後半。桜もちらほら開花しはじめていた。
〝ブラ戦〟に異動して3度目の、週末。
先週までは疲れがたまっていてなかなか寝床から出られなかったけれど、今日はすっきり目覚めることができた。
身体も心も新しい環境になじんできたってことかな。
ううん。きっと、部長とじっくり話ができたおかげだ。
米川さんに感謝しないと。
そう言えば、あの翌日、米川さんは寝不足の顔で出社したけれど、処置が早かったので流産をまぬがれ、母子ともに無事だったそうだ。
それを聞いて、わたしも部長もほっと胸をなでおろした。
わたしはベッドを出るとうーんと大きく伸びをした。
顔を洗って、なんとなくテレビをつけて朝食のシリアルを食べていると、スマホに着信が。
えっ? 部長から? な、何だろ?
「はい、辻本です」
スピーカーごしの部長の声は珍しく慌てているように聴こえる。
「休みの日にすまん。もし予定がなければ、今日、ちょっと付き合ってほしいんだが……」
ひえっ? ど、どういうこと?
詳しく話を聞こうとしたけど、雑音が多くてよく聞こえない。
「えっ、どこに行くって?」
「『キンダーラント』に……」
ああ、最近話題になってる、海外のおもちゃメーカーがだした「遊べる店」……
でも、そんな子供だらけの場所に部長とふたりで?
ものすごく場違いな感じもするけど。
「『ヤマモト』の仕事に……役に立つだ……う」
ああ、そういうことね。
まあ、いいか。どうせ予定もないし。
宗一郎さんと別れて以来、わたしはずっと彼氏なし状態。
かっこつけて言えば、仕事が恋人、実際はただの非モテ女子。
わたしは「いいですよ」と返事をして、場所と時間を確認して電話を切った。
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