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第一章
31 水銃と麻酔銃
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デインヒール殿下が持ってきてくれた水銃は、アルガルデ王国にもあった拳銃に似ています。
ただ、銃口には液体を入れるようになっていて、引き金を引くとかなりの勢いで飛んでいくような構造になっています。
「試しに撃ってみてもよろしいですか?」
「あぁ、中身は水だし、いずれ乾くからここで発射しても構わんぞ」
流石に玉座の間で撃つのもどうかと思うので、部屋を移動し、窓から外に向けて発射しました。
──パアァァン!!
おぉ……。
水の銃とはいえ大きな音とともに勢いよく水が発射されました。結構射程範囲も広いですね。遠くの壁を狙いましたが水の跡がついているので届きました。
「素晴らしい銃ですね。住民の皆さんも持っているのですか?」
「いや、流石に街中で遊ばれても困るからの。大会以外は王宮で保管してある。水銃保管部屋というのがあるからそこへ行けば五千丁はあるだろう」
それだけあればいけそうです。
「では、もう一つ質問します。今から言う材料は比較的安易に入手できるでしょうか?」
いくつかの薬草と液体をしてしました。
ここが勝負の分かれ道なのですが……。
「どうだったか……シンザーンよ、今言ったようなものは市場に流れておるか?」
「うーん……ちょっと、難しいわね……」
「そうですか……」
簡単にはうまくいかないですよね。では二つ目の作戦を……。
「あ! でもちょっと待って!」
しんちゃんが何か閃いたようです。両手を合わせました。
「確か、そういうのって、王宮の医師たちが持っていたはずよ。ちょっと聞いてくるから待ってなさい!」
しんちゃんが再び走っていきました。
「リリー、今言った薬草と液体って……まさか!?」
「はい、大量の麻酔を作ろうと思ってます」
「「「は!?」」」
当たり前ですけど悪用には使いません。対戦争用の防衛具と言ったところでしょうか。
「イマイチ考えがわからぬ。説明してくれるか?」
「今回提案した作戦では、王都全員の力で戦争に勝とうと企んでいます。皆さん少なからず銃撃経験もあるようなのでとても助かります」
「「「……」」」
三人とも黙り込んでしまいました。
ならば説明を続けましょうか。
一旦大きく深呼吸をします。
「今回は水銃ではなく、麻酔銃にします。おそらく敵陣は馬を使って攻めてくるはずです。ですが、宣戦布告がない限りは王都に侵入して何か悪事をしないことには行動に移せないでしょう」
もしも万が一、戦争を起こそうとせずただの亡命のような行為だとしたらこちらに非がでてしまいますからね。
まぁあの国の貴族たちじゃそんな考えは絶対と言っていいほどあり得ませんが。
私をゴミのように扱っていたくらいですし、他の子も同じような目に合っていた事例もあったようですから。
「王都に侵入し、騒ぎを起こし始めた瞬間に一斉に人間相手に麻酔銃を打ち込みます。動けなくなったところを捕えればよろしいかと」
「しかしリリーナ嬢よ、麻酔とは体内に入らないと効果がないのでは? たとえ皮膚に命中したとしても麻痺したり眠ったりするとは思えんが……」
「流石に服では無理かもしれませんが、皮膚に触れただけで眠らせられるような麻酔の作り方は知っています」
「相変わらずリリーの頭脳は規格外だな……」
これは万能執事だったルルガムさんの知恵です。
彼がもしものときのために私に麻酔の作り方を教えてくれたのですから。
まさか戦争で役に立つとは思いもしませんでしたが。
「あったわよー! 液体はたっぷり常備してあるわ! それに王都の近くの平原でどの薬草も収穫もできるそうよ!」
まさかこんなに簡単に作戦が決まるとは思いませんでした。
これもオーブルジェ王国のみんな仲良しシステムのおかげですね。
やはり私はこの国が大好きです。
なんとしてでも守ってこれからも平和な国で合って欲しいですね。
陛下たちも今回の作戦を受け入れてくれました。
早速全員で準備に取り掛かりましょうか。
--------------------------
【後書き】
7月第三作目の新作お知らせです。
『聖女なのに国を追い出されたので、崩壊寸前の隣国へ来ました~力を解放したので国が平和になってきましたが元の国まで加護は届きませんよ~』
宜しくお願い致します。
ただ、銃口には液体を入れるようになっていて、引き金を引くとかなりの勢いで飛んでいくような構造になっています。
「試しに撃ってみてもよろしいですか?」
「あぁ、中身は水だし、いずれ乾くからここで発射しても構わんぞ」
流石に玉座の間で撃つのもどうかと思うので、部屋を移動し、窓から外に向けて発射しました。
──パアァァン!!
おぉ……。
水の銃とはいえ大きな音とともに勢いよく水が発射されました。結構射程範囲も広いですね。遠くの壁を狙いましたが水の跡がついているので届きました。
「素晴らしい銃ですね。住民の皆さんも持っているのですか?」
「いや、流石に街中で遊ばれても困るからの。大会以外は王宮で保管してある。水銃保管部屋というのがあるからそこへ行けば五千丁はあるだろう」
それだけあればいけそうです。
「では、もう一つ質問します。今から言う材料は比較的安易に入手できるでしょうか?」
いくつかの薬草と液体をしてしました。
ここが勝負の分かれ道なのですが……。
「どうだったか……シンザーンよ、今言ったようなものは市場に流れておるか?」
「うーん……ちょっと、難しいわね……」
「そうですか……」
簡単にはうまくいかないですよね。では二つ目の作戦を……。
「あ! でもちょっと待って!」
しんちゃんが何か閃いたようです。両手を合わせました。
「確か、そういうのって、王宮の医師たちが持っていたはずよ。ちょっと聞いてくるから待ってなさい!」
しんちゃんが再び走っていきました。
「リリー、今言った薬草と液体って……まさか!?」
「はい、大量の麻酔を作ろうと思ってます」
「「「は!?」」」
当たり前ですけど悪用には使いません。対戦争用の防衛具と言ったところでしょうか。
「イマイチ考えがわからぬ。説明してくれるか?」
「今回提案した作戦では、王都全員の力で戦争に勝とうと企んでいます。皆さん少なからず銃撃経験もあるようなのでとても助かります」
「「「……」」」
三人とも黙り込んでしまいました。
ならば説明を続けましょうか。
一旦大きく深呼吸をします。
「今回は水銃ではなく、麻酔銃にします。おそらく敵陣は馬を使って攻めてくるはずです。ですが、宣戦布告がない限りは王都に侵入して何か悪事をしないことには行動に移せないでしょう」
もしも万が一、戦争を起こそうとせずただの亡命のような行為だとしたらこちらに非がでてしまいますからね。
まぁあの国の貴族たちじゃそんな考えは絶対と言っていいほどあり得ませんが。
私をゴミのように扱っていたくらいですし、他の子も同じような目に合っていた事例もあったようですから。
「王都に侵入し、騒ぎを起こし始めた瞬間に一斉に人間相手に麻酔銃を打ち込みます。動けなくなったところを捕えればよろしいかと」
「しかしリリーナ嬢よ、麻酔とは体内に入らないと効果がないのでは? たとえ皮膚に命中したとしても麻痺したり眠ったりするとは思えんが……」
「流石に服では無理かもしれませんが、皮膚に触れただけで眠らせられるような麻酔の作り方は知っています」
「相変わらずリリーの頭脳は規格外だな……」
これは万能執事だったルルガムさんの知恵です。
彼がもしものときのために私に麻酔の作り方を教えてくれたのですから。
まさか戦争で役に立つとは思いもしませんでしたが。
「あったわよー! 液体はたっぷり常備してあるわ! それに王都の近くの平原でどの薬草も収穫もできるそうよ!」
まさかこんなに簡単に作戦が決まるとは思いませんでした。
これもオーブルジェ王国のみんな仲良しシステムのおかげですね。
やはり私はこの国が大好きです。
なんとしてでも守ってこれからも平和な国で合って欲しいですね。
陛下たちも今回の作戦を受け入れてくれました。
早速全員で準備に取り掛かりましょうか。
--------------------------
【後書き】
7月第三作目の新作お知らせです。
『聖女なのに国を追い出されたので、崩壊寸前の隣国へ来ました~力を解放したので国が平和になってきましたが元の国まで加護は届きませんよ~』
宜しくお願い致します。
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