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第一章
38 作戦の伝達
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「よし、新品のジャージは皆に行き届いたな。今回はこれを着用の下、一部の人間限定で射撃訓練を行う」
今日は射撃大会ではなく、訓練です。
陛下がそのように言ったので、選ばれた参加者は不思議そうな顔をしていました。
「あのう、国王陛下。今訓練と言ったかと思いますが一体……?」
「うむ、我が国でも本格的に防衛部隊を結成しようと思ってな。いつ外部から襲われようとも王都を守るべき組織を結成しておこうと──」
「つまり危機的状況というわけですね……?」
「うぐ!」
陛下はあえて言葉を選んで濁らせていたのですが、さすがに隠し通せませんでした。
「実はな、もしかしたら他国より襲撃があるかもしれんのだ……」
「陛下! 水臭いですよ!」
「ん?」
私も陛下も一人の訓練参加者の言葉を聞いて少しだけ驚きました。
混乱を招くと思ってギリギリまでは詳細を明かさない方向で進めていたので。
「おかしいと思ったんですよ。頑なに年に一度だけのお楽しみだと言っていた大会を開催したりしましたし」
「国を守るのは住民全員の義務ですから!」
「私たちは陛下にいつまでもついていく所存でございます!」
私は横で聞いていて泣きそうになりました。
本当に陛下は尊敬され愛され、いつでも団結している素晴らしい国なんだと。
「すまない。混乱を避けたかったのだよ。許してくれ」
「で、予想される敵に人数は何人です?」
「百以上だと考えられる」
「「「「な……」」」」
今まで平和に過ごしてきた国にとって、この数字はとてつもなく多いだろうと思います。
「だが心配しないでくれ。ここにいるリリーナ嬢が素晴らしい対策を考えてくれたのだ。彼女の策を徹底すれば困難にも打ち勝てるであろう!」
陛下の力強い発言のおかげで、心配していた方々は安心したようです。
「では、リリーナ様。一体どのようにして対策をされるのです?」
「大会に使用されている銃の中身を麻酔薬に変え、侵入者たちが何かしら危害を加えようとした段階で一斉に眠らせてしまおうかと考えています」
いきなり攻撃はしないことだけは強く主張しておきました。
絶対に危害を加えてくるとは限りません。
それに対しても陛下達と相談した結果、少しだけ手をうつことにしました。
「暫くの間、交代制で王都の出入り口に検問所を設置しようかと思います」
「なんと! ついにこの国にも強力な安全対策が……」
「しかし、検問所でどのような効果が……?」
もはやここまで説明してしまったら隠す必要はなさそうですね。
陛下に一度確認をして、了承を得ます。
「詳しくは後で説明しますが、主に足止めですね。多分これだけで効果はあるかと思いますが、それでも反乱が起きればこの麻酔銃で眠らせ、牢屋へ連行するといった流れになるかと」
「ともかく私たちは訓練として射撃を鍛えれば良いってことですね?」
「これは一石二鳥! ただでさえ毎年楽しみにしていた行事に加えて徹底的に腕を磨けるとは」
「その上で陛下やリリーナ様のお役に立てるなら是が非でもやってやりましょう!」
なんという頼もしく嬉しい言葉でしょうか。
早速本格的な銃の訓練を始めたのですが、訓練とはいえ皆さん楽しそうにやっていました。
やはり楽しむを前提にして訓練をしてくれると伸びが速いのですね。
そしてついに、この国でも銃撃隊が完成しました。
出かけて戻らないままのダスフォール殿下が戻られたら、さぞ驚くことでしょうね……。
いえ、もしかしたらダスフォール殿下はアルガルデ王国の者と手を組んでいるのではないかと私の脳裏ではそんな予感がプンプン漂っています。
だとしたら更に効率よく問題を解決できるんですけどね。
今日は射撃大会ではなく、訓練です。
陛下がそのように言ったので、選ばれた参加者は不思議そうな顔をしていました。
「あのう、国王陛下。今訓練と言ったかと思いますが一体……?」
「うむ、我が国でも本格的に防衛部隊を結成しようと思ってな。いつ外部から襲われようとも王都を守るべき組織を結成しておこうと──」
「つまり危機的状況というわけですね……?」
「うぐ!」
陛下はあえて言葉を選んで濁らせていたのですが、さすがに隠し通せませんでした。
「実はな、もしかしたら他国より襲撃があるかもしれんのだ……」
「陛下! 水臭いですよ!」
「ん?」
私も陛下も一人の訓練参加者の言葉を聞いて少しだけ驚きました。
混乱を招くと思ってギリギリまでは詳細を明かさない方向で進めていたので。
「おかしいと思ったんですよ。頑なに年に一度だけのお楽しみだと言っていた大会を開催したりしましたし」
「国を守るのは住民全員の義務ですから!」
「私たちは陛下にいつまでもついていく所存でございます!」
私は横で聞いていて泣きそうになりました。
本当に陛下は尊敬され愛され、いつでも団結している素晴らしい国なんだと。
「すまない。混乱を避けたかったのだよ。許してくれ」
「で、予想される敵に人数は何人です?」
「百以上だと考えられる」
「「「「な……」」」」
今まで平和に過ごしてきた国にとって、この数字はとてつもなく多いだろうと思います。
「だが心配しないでくれ。ここにいるリリーナ嬢が素晴らしい対策を考えてくれたのだ。彼女の策を徹底すれば困難にも打ち勝てるであろう!」
陛下の力強い発言のおかげで、心配していた方々は安心したようです。
「では、リリーナ様。一体どのようにして対策をされるのです?」
「大会に使用されている銃の中身を麻酔薬に変え、侵入者たちが何かしら危害を加えようとした段階で一斉に眠らせてしまおうかと考えています」
いきなり攻撃はしないことだけは強く主張しておきました。
絶対に危害を加えてくるとは限りません。
それに対しても陛下達と相談した結果、少しだけ手をうつことにしました。
「暫くの間、交代制で王都の出入り口に検問所を設置しようかと思います」
「なんと! ついにこの国にも強力な安全対策が……」
「しかし、検問所でどのような効果が……?」
もはやここまで説明してしまったら隠す必要はなさそうですね。
陛下に一度確認をして、了承を得ます。
「詳しくは後で説明しますが、主に足止めですね。多分これだけで効果はあるかと思いますが、それでも反乱が起きればこの麻酔銃で眠らせ、牢屋へ連行するといった流れになるかと」
「ともかく私たちは訓練として射撃を鍛えれば良いってことですね?」
「これは一石二鳥! ただでさえ毎年楽しみにしていた行事に加えて徹底的に腕を磨けるとは」
「その上で陛下やリリーナ様のお役に立てるなら是が非でもやってやりましょう!」
なんという頼もしく嬉しい言葉でしょうか。
早速本格的な銃の訓練を始めたのですが、訓練とはいえ皆さん楽しそうにやっていました。
やはり楽しむを前提にして訓練をしてくれると伸びが速いのですね。
そしてついに、この国でも銃撃隊が完成しました。
出かけて戻らないままのダスフォール殿下が戻られたら、さぞ驚くことでしょうね……。
いえ、もしかしたらダスフォール殿下はアルガルデ王国の者と手を組んでいるのではないかと私の脳裏ではそんな予感がプンプン漂っています。
だとしたら更に効率よく問題を解決できるんですけどね。
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