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第一章
42 王宮から監視
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普段は人通りが多く賑わっている王都ですが、一昨日からガランと静まりかえっています。
陛下の声かけに全員が承認してくれたのです。
外にいるのは戦闘服という名の射撃大会で使用するユニフォームを着た狙撃部隊が殆どですね。
私は王宮の一番高い場所から、王都に向かってくる団体を常に監視しています。
この場所が一番辺り一面を見渡せるからです。
本来はアルガルデ王国の反対側も監視するべきなのでしょうが、侵入してくる者たちは確実に甘く見ていると踏んでいます。
まさかここまでの防衛部隊が整っているとは考えないでしょう。
それでもライカル様にはアルガルデ王国以外の方面の監視も行ってもらっていますが。
「リリーよ、このまま何事もなく終わるという考えはないのか? 例えば道中のたれ死んでしまうとか」
「戦力は半減しているとは思いますが、必ず来ると思いますよ。アルガルデ王国にあった馬車は長距離に対応できる構造ではないので道中で破損しているはずです」
「そうか……」
「ダスフォール殿下の用意した馬車も重量制限が厳しいものばかりと聞いていますので全員を連れてくるのは不可能かと。おそらく見捨ててしまっているか……。食料や物資を捨てて全員連れていれば命は救えるんですが……」
甘い考えは持たない方がいいでしょう。
前国王もダスフォール殿下も、使えるものしか使わないという考え方を持っていそうですからね。
まさか伯爵家であるお父様たちですら道中に捨てられているのではと、ふと考えてしまうくらいです。
「リリーよ、もしも君の元ご家族を捕らえることになるかもしれんが……」
「問題ありません。挨拶はするかもしれませんが、もう未練もありませんから」
背を向けて反対側を監視しているライカル様に、少し喰い気味で返事をしました。
家族とはいえ、今までの仕打ちがどれほど地獄だったのかと、この国にきて改めて実感しました。
きっとルルガムとロロガルさんがいなかったら私の人生は今も絶望的だったんじゃないかと思うくらいです。
名執事二人に感謝ですね。
そんな話をしている間に、私が監視している方面では、沢山の馬車が視界に入ってきました。
「ライカル様! アルガルデ王国方面から無数の馬車を確認しました!」
「やはりリリーの言ったとおり作戦など考えずに前方から一気に突入するのか……。それにしてもここまで何も考えないとは。ダスフォール殿下も哀れだな」
「無理もありませんよ。ですが王都の入り口に到着したらどう動いてくるか警戒は必要です」
いよいよ戦いが始まるのですね。
伝達係にこのことを伝え、検問所と各狙撃部隊、更に住民の皆様へも厳重警戒するようにと魔導具のスピーカーで王都中に知らせてもらいました。
陛下の声かけに全員が承認してくれたのです。
外にいるのは戦闘服という名の射撃大会で使用するユニフォームを着た狙撃部隊が殆どですね。
私は王宮の一番高い場所から、王都に向かってくる団体を常に監視しています。
この場所が一番辺り一面を見渡せるからです。
本来はアルガルデ王国の反対側も監視するべきなのでしょうが、侵入してくる者たちは確実に甘く見ていると踏んでいます。
まさかここまでの防衛部隊が整っているとは考えないでしょう。
それでもライカル様にはアルガルデ王国以外の方面の監視も行ってもらっていますが。
「リリーよ、このまま何事もなく終わるという考えはないのか? 例えば道中のたれ死んでしまうとか」
「戦力は半減しているとは思いますが、必ず来ると思いますよ。アルガルデ王国にあった馬車は長距離に対応できる構造ではないので道中で破損しているはずです」
「そうか……」
「ダスフォール殿下の用意した馬車も重量制限が厳しいものばかりと聞いていますので全員を連れてくるのは不可能かと。おそらく見捨ててしまっているか……。食料や物資を捨てて全員連れていれば命は救えるんですが……」
甘い考えは持たない方がいいでしょう。
前国王もダスフォール殿下も、使えるものしか使わないという考え方を持っていそうですからね。
まさか伯爵家であるお父様たちですら道中に捨てられているのではと、ふと考えてしまうくらいです。
「リリーよ、もしも君の元ご家族を捕らえることになるかもしれんが……」
「問題ありません。挨拶はするかもしれませんが、もう未練もありませんから」
背を向けて反対側を監視しているライカル様に、少し喰い気味で返事をしました。
家族とはいえ、今までの仕打ちがどれほど地獄だったのかと、この国にきて改めて実感しました。
きっとルルガムとロロガルさんがいなかったら私の人生は今も絶望的だったんじゃないかと思うくらいです。
名執事二人に感謝ですね。
そんな話をしている間に、私が監視している方面では、沢山の馬車が視界に入ってきました。
「ライカル様! アルガルデ王国方面から無数の馬車を確認しました!」
「やはりリリーの言ったとおり作戦など考えずに前方から一気に突入するのか……。それにしてもここまで何も考えないとは。ダスフォール殿下も哀れだな」
「無理もありませんよ。ですが王都の入り口に到着したらどう動いてくるか警戒は必要です」
いよいよ戦いが始まるのですね。
伝達係にこのことを伝え、検問所と各狙撃部隊、更に住民の皆様へも厳重警戒するようにと魔導具のスピーカーで王都中に知らせてもらいました。
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