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第一章
43【視点変更】王都へ到着
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ダスフォールやゼオン達の馬車はついに、オーブルジェ王国の王都が肉眼で見える辺りまで辿り着いたのであった。
彼らは、王都内に入ったらすぐに騒ぎを起こすという計画をたてていたのである。
確実に勝てるという余裕の表情で。
「良いかゼオン君、逆らう者も抵抗する者もみんな殺してしまって良いからね」
「最初から派手に行うようですな。あまり人口を減らしては、国の再建も難しくなると考えぬのですか?」
「僕の邪魔をする者は使い物にならないから先に消しちゃって良いんだね。でもリリーナっていう女だけは殺さないでね。あ、折角だから王都にいる女の子だけは生かしておいてあげて。僕のオモチャくらいにはできるから」
「承知しました。では私の部下共にはそのように伝えておきますので」
ダスフォールの作戦とは、歯向かうもの全てを葬り去ることであった。
「なぁに、アルガルデ王国の武器もみんな持っているみたいだし、オーブルジェ王国の防衛は全くもって何もしていない国なんだね。兵士も何人かは残したし、いくら貴族で戦闘経験が浅いって言っても負けるはずがないからね」
「ここは愚かな国ですな。私が支配するときは厳重な防衛部隊を作るというのに」
「ん? 王様は僕だよ?」
ゼオンは口を滑らせてしまった。
騒ぎがおさまったらダスフォールを始末することだけを考えていたのである。
「おっと失礼。私が国王だったときの話ですよ……。ダスフォール陛下には感謝しかありませんからな。あなたの元でしっかりと働かせていただきますよ」
ゼオンは誤魔化すことが得意で、ダスフォールは単純だったために、むしろダスフォールの機嫌が良くなったのであった。
そしてついに王都の入口まで到着したとき……。
「当オーブルジェ王国は先日より厳重な検問を設置致しました。失礼ながらどこの国の者で、地位、そしてここへ来た目的を尋ねます」
「「ほへ!?」」
馬車の中で聞いていたダスフォールたちは信じられない状況に戸惑っていたのだった。
「何事なんだね!?」
慌てて馬車から飛び出るダスフォール。
周りを警戒せずに外へ出るといった行動も、余裕のあらわれであった。
「ダスフォール殿下……」
警備兵は慎重に、刺激を与えすぎないように動いている。
「何なんだねこれは!」
「殿下! 行方不明と聞いておりましたがご無事でなによりです」
「挨拶などどうでもいいんだね! これは何なのだと聞いているんだね!」
「はい! 国王陛下のご命令で今後、王都の入口は検問所を設置し、他国の者はここで待機し、特定の大臣から入国の許可を得る仕組みに変わりました」
「はひ!?」
ダスフォールの顔から冷や汗のようなものが流れはじめたのであった。
「ならば僕が許可する。こいつらはアルガルデ王国の貴族たちだ。ゼオン元国王陛下のいらっしゃるんだね!」
「申し訳ございませんが、ダスフォール殿下の権限では現状通せませぬ。一旦殿下だけ王宮に戻り、許可を陛下から貰ってきていただきたいのです」
「ぐぬぬ……し、仕方がないんだね……。ちょっと待ってろ!」
ダスフォールは慌ててゼオンのいる馬車へ戻った。
「ゼオン君、予想外の出来事が起こったんだね。中に入るまでは大人しく従った方がいいかもしれないんだね。だから僕だけ中に入るから待ってて欲しい」
「承知しました……」
ゼオンは、いきなり出来たという検問所を知り、違和感だらけだったのだ。
「ダスフォール陛下。ここはこのまま作戦どおりに一斉に検問所ごと攻撃をした方が……」
「ダメダメ! 検問所の兵士は可愛い女の子だったんだね! だからコイツも僕が堪能してからじゃないと殺しちゃダメ! それに少しは油断させておいた方が襲撃は楽になるんだね」
ダスフォールは一人乗り用の馬に乗って王宮へ向かっていった。
だが、兵士が何故女性だったか、ダスフォールだけ王宮へ向かわせたことも全てリリーナの作戦であることを知る術もなかったのである。
彼らは、王都内に入ったらすぐに騒ぎを起こすという計画をたてていたのである。
確実に勝てるという余裕の表情で。
「良いかゼオン君、逆らう者も抵抗する者もみんな殺してしまって良いからね」
「最初から派手に行うようですな。あまり人口を減らしては、国の再建も難しくなると考えぬのですか?」
「僕の邪魔をする者は使い物にならないから先に消しちゃって良いんだね。でもリリーナっていう女だけは殺さないでね。あ、折角だから王都にいる女の子だけは生かしておいてあげて。僕のオモチャくらいにはできるから」
「承知しました。では私の部下共にはそのように伝えておきますので」
ダスフォールの作戦とは、歯向かうもの全てを葬り去ることであった。
「なぁに、アルガルデ王国の武器もみんな持っているみたいだし、オーブルジェ王国の防衛は全くもって何もしていない国なんだね。兵士も何人かは残したし、いくら貴族で戦闘経験が浅いって言っても負けるはずがないからね」
「ここは愚かな国ですな。私が支配するときは厳重な防衛部隊を作るというのに」
「ん? 王様は僕だよ?」
ゼオンは口を滑らせてしまった。
騒ぎがおさまったらダスフォールを始末することだけを考えていたのである。
「おっと失礼。私が国王だったときの話ですよ……。ダスフォール陛下には感謝しかありませんからな。あなたの元でしっかりと働かせていただきますよ」
ゼオンは誤魔化すことが得意で、ダスフォールは単純だったために、むしろダスフォールの機嫌が良くなったのであった。
そしてついに王都の入口まで到着したとき……。
「当オーブルジェ王国は先日より厳重な検問を設置致しました。失礼ながらどこの国の者で、地位、そしてここへ来た目的を尋ねます」
「「ほへ!?」」
馬車の中で聞いていたダスフォールたちは信じられない状況に戸惑っていたのだった。
「何事なんだね!?」
慌てて馬車から飛び出るダスフォール。
周りを警戒せずに外へ出るといった行動も、余裕のあらわれであった。
「ダスフォール殿下……」
警備兵は慎重に、刺激を与えすぎないように動いている。
「何なんだねこれは!」
「殿下! 行方不明と聞いておりましたがご無事でなによりです」
「挨拶などどうでもいいんだね! これは何なのだと聞いているんだね!」
「はい! 国王陛下のご命令で今後、王都の入口は検問所を設置し、他国の者はここで待機し、特定の大臣から入国の許可を得る仕組みに変わりました」
「はひ!?」
ダスフォールの顔から冷や汗のようなものが流れはじめたのであった。
「ならば僕が許可する。こいつらはアルガルデ王国の貴族たちだ。ゼオン元国王陛下のいらっしゃるんだね!」
「申し訳ございませんが、ダスフォール殿下の権限では現状通せませぬ。一旦殿下だけ王宮に戻り、許可を陛下から貰ってきていただきたいのです」
「ぐぬぬ……し、仕方がないんだね……。ちょっと待ってろ!」
ダスフォールは慌ててゼオンのいる馬車へ戻った。
「ゼオン君、予想外の出来事が起こったんだね。中に入るまでは大人しく従った方がいいかもしれないんだね。だから僕だけ中に入るから待ってて欲しい」
「承知しました……」
ゼオンは、いきなり出来たという検問所を知り、違和感だらけだったのだ。
「ダスフォール陛下。ここはこのまま作戦どおりに一斉に検問所ごと攻撃をした方が……」
「ダメダメ! 検問所の兵士は可愛い女の子だったんだね! だからコイツも僕が堪能してからじゃないと殺しちゃダメ! それに少しは油断させておいた方が襲撃は楽になるんだね」
ダスフォールは一人乗り用の馬に乗って王宮へ向かっていった。
だが、兵士が何故女性だったか、ダスフォールだけ王宮へ向かわせたことも全てリリーナの作戦であることを知る術もなかったのである。
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