【完結】姉に婚約者を奪われ、役立たずと言われ家からも追放されたので、隣国で幸せに生きます

よどら文鳥

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第二章

59 招集

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「つまり、動力が馬でなく魔力か魔道具を使って車体を動かそうというのね」
「正確には車輪が回るようなカラクリね。高速になるので、停止できる装置も合わせて作ろうかと思うんだけど」

 魔導車の設計図と仕組みを書いた用紙を見せながらシンザーン殿下に説明をしました。
 まずは力になってくれる人に理解を求めなければいけませんからね。

「さすがリーナね! こんな凄い乗り物ができたら世紀の大発明よ」
「それは言い過ぎ」
「リーナは過小評価しすぎよ!」

 馬車は馬の引っ張る力で車輪が動く仕組みです。
 それを見ていて閃きました。
 御者が操縦し尚且つ魔道具で動かせるような動力を考えたらこの設計図が完成したのです。

「ともかくこれを実際に組み立てられそうな者と、部品を製造できる技術者を集めればいいのよね。任せなさい」
「ありがとう!」

「心当たりが何人かいるわ。これが主流になったら物凄いことになると思うのよ! 協力しないわけがないでしょう。父上にも私からも伝えておくから」

 これで制作が実現できれば、アルガルデ王国との行き来が二日もかからずに到着できるようになるでしょう。
 そうすればキレガダム王国とも行き来が容易になり、交流ができるようになるかもしれません。



 数日後、再び王宮へやってきました。
 そこにはしんちゃんを中心に、二十人もの人たちが集まっています。

「はじめまして、リリーナと申します」
「専門知識を持っている者と、今回の開発に興味を持って覚えようとしている者を集めたわ」

 これは予想以上です。
 前回の防衛部隊の招集のように、最初から能力がある者だけが集まる必要はありません。
 むしろ、興味を持った人に覚えてもらい、人数が増えてくれたほうが色々と助かります。

「ご協力ありがとうございますシンザーン殿下」
 沢山の人がいる手前、普段の口調はしないでしっかりと殿下としての敬意を払いお礼を言います。

「リーナ、ここにいるのは私の友達だからいつもどおりでいいのよ」
 しんちゃんは微笑みながら頬をかいていました。

「さすがにそれは……。ともかく、デインヒール陛下からも開発の許可を正式にいただけたので早速始めましょうか」

 ついに魔導車の開発を始めました。
 完成するまでの間は忙しくなりそうですね。
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