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第二章
65(視点) 裏切りと反乱
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「おい、貴様らはオーブルジェ王国から来た者達なのだな?」
「なんなんだ貴様は!?」
「私か? オーブルジェ王国の王になる者だ」
「は!?」
オルコック国王の部下に連れられて、ザグロームとサフランは囚人が捕らえられている牢へと案内された。
だが、ここでザグロームは見せ付けるかのように案内人の部下を串刺しにした。
サフランはその瞬間は目を逸らしている。
「ぐはぁ……な……何をする!?」
「簡単に騙される方が悪いのだ。せめて護衛を数名つけておくべきだったな。オルコック国王というのも大した脳を持っていないようだ」
「おのれ……貴様は一体……!?」
「ここまでコケにされてはこうするしかないだろう。私の目的のためにはここにいる連中がどうしても必要なのだよ。さあ囚人と言われていた者達よ、共に脱獄し、オーブルジェ王国へと案内してくれたまえ」
ザグロームは平然とした態度で囚人達を逃がそうとしていた。
不幸にも護衛と警備は手薄で、オルコック国王達はこうなることを予想できなかったのである。
「俺たちを連れて何を企んでいる?」
「簡単なことだ。オーブルジェ王国を乗っ取り新たな私の国を作ってやるのだよ。なぁに、君たちは最初に共に協力してくれた英雄として爵位も授与させようではないか」
もちろんザグロームの口からの出任せである。
一度国を乗っ取ってしまえば、サフランと共にすること以外のことは特に何も考えていないのだ。
だが、囚人達は脱獄できてオーブルジェ王国に復讐ができることに喜びを感じていて、軽い自己紹介だけしかしていないザグロームのことをいとも簡単に信じてしまった。
目の前で警備兵を串刺しにしてしまうような人間だからこそ、その手に関してはより信用してしまったのである。
「馬車はすでに全員乗れる分を用意してもらってある。この国に感謝だが、何も知らず信じてしまう馬鹿な国よ」
「おまえは一体何者なのだ!? 我々と同じ匂いがするのは間違いないが」
「アルガルデ王国の公爵の子だ。今となってはその爵位もないに等しいがな。だからこそ、オーブルジェを乗っ取る。なぁに、私の完璧な作戦があれば軍も警備もないという情けない国など簡単に制圧できよう」
ザグロームには絶対の自信と余裕があった。
この表情を見て、囚人達も静かに歓声をあげ、ついに牢屋から脱獄を決意しザグロームの言うがままにゆっくりとついていく。
警備や見張りも手薄だったために、簡単に馬車が用意されている場所まで脱出してしまった。
そのまま馬車を高速で走らせ、暴走する王都内。
さすがに異変に気がついた警備兵達だが、時すでに遅し、強引に王都の検問所までも通り抜けてしまったのだ。
「緊急事態! 多数の馬車が一斉に王宮から抜け出し……」
「ばかめ、今更何をしても遅いわ。キレガダム王国の無能王様のおかげでこれだけ沢山の仲間も馬も手に入った。この国がたとえ新オーブルジェ王国に攻めようともその頃には完璧な軍隊を結成して返り討ちにしてやろう」
「ザグロームさまぁ、こんな派手に反乱を起こしちゃって大丈夫なんですか?」
「サフランが心配することはない。新国王は私だ。私の長年描いていた理想の国を作ってやると約束しよう。そのためには多少の犠牲もつきものなのだからな」
「その自信に溢れた態度が好きなんですの。これでやっと私たちの努力が報われるのですね」
ザグロームとサフランは国を出てから努力は怠らなかった。
根性と根気と復讐心だけで超長距離移動を徒歩で成し遂げたほどである。
その結果、一国を敵に回しても得られるものがあった。
囚人達の道案内によって、一行はオーブルジェ王国へと向かっていく。
だが、全員知らなかったのだ。
すでにオーブルジェ王国の防衛面は完璧と言ってもいいくらいの国に変化していたことを。
「なんなんだ貴様は!?」
「私か? オーブルジェ王国の王になる者だ」
「は!?」
オルコック国王の部下に連れられて、ザグロームとサフランは囚人が捕らえられている牢へと案内された。
だが、ここでザグロームは見せ付けるかのように案内人の部下を串刺しにした。
サフランはその瞬間は目を逸らしている。
「ぐはぁ……な……何をする!?」
「簡単に騙される方が悪いのだ。せめて護衛を数名つけておくべきだったな。オルコック国王というのも大した脳を持っていないようだ」
「おのれ……貴様は一体……!?」
「ここまでコケにされてはこうするしかないだろう。私の目的のためにはここにいる連中がどうしても必要なのだよ。さあ囚人と言われていた者達よ、共に脱獄し、オーブルジェ王国へと案内してくれたまえ」
ザグロームは平然とした態度で囚人達を逃がそうとしていた。
不幸にも護衛と警備は手薄で、オルコック国王達はこうなることを予想できなかったのである。
「俺たちを連れて何を企んでいる?」
「簡単なことだ。オーブルジェ王国を乗っ取り新たな私の国を作ってやるのだよ。なぁに、君たちは最初に共に協力してくれた英雄として爵位も授与させようではないか」
もちろんザグロームの口からの出任せである。
一度国を乗っ取ってしまえば、サフランと共にすること以外のことは特に何も考えていないのだ。
だが、囚人達は脱獄できてオーブルジェ王国に復讐ができることに喜びを感じていて、軽い自己紹介だけしかしていないザグロームのことをいとも簡単に信じてしまった。
目の前で警備兵を串刺しにしてしまうような人間だからこそ、その手に関してはより信用してしまったのである。
「馬車はすでに全員乗れる分を用意してもらってある。この国に感謝だが、何も知らず信じてしまう馬鹿な国よ」
「おまえは一体何者なのだ!? 我々と同じ匂いがするのは間違いないが」
「アルガルデ王国の公爵の子だ。今となってはその爵位もないに等しいがな。だからこそ、オーブルジェを乗っ取る。なぁに、私の完璧な作戦があれば軍も警備もないという情けない国など簡単に制圧できよう」
ザグロームには絶対の自信と余裕があった。
この表情を見て、囚人達も静かに歓声をあげ、ついに牢屋から脱獄を決意しザグロームの言うがままにゆっくりとついていく。
警備や見張りも手薄だったために、簡単に馬車が用意されている場所まで脱出してしまった。
そのまま馬車を高速で走らせ、暴走する王都内。
さすがに異変に気がついた警備兵達だが、時すでに遅し、強引に王都の検問所までも通り抜けてしまったのだ。
「緊急事態! 多数の馬車が一斉に王宮から抜け出し……」
「ばかめ、今更何をしても遅いわ。キレガダム王国の無能王様のおかげでこれだけ沢山の仲間も馬も手に入った。この国がたとえ新オーブルジェ王国に攻めようともその頃には完璧な軍隊を結成して返り討ちにしてやろう」
「ザグロームさまぁ、こんな派手に反乱を起こしちゃって大丈夫なんですか?」
「サフランが心配することはない。新国王は私だ。私の長年描いていた理想の国を作ってやると約束しよう。そのためには多少の犠牲もつきものなのだからな」
「その自信に溢れた態度が好きなんですの。これでやっと私たちの努力が報われるのですね」
ザグロームとサフランは国を出てから努力は怠らなかった。
根性と根気と復讐心だけで超長距離移動を徒歩で成し遂げたほどである。
その結果、一国を敵に回しても得られるものがあった。
囚人達の道案内によって、一行はオーブルジェ王国へと向かっていく。
だが、全員知らなかったのだ。
すでにオーブルジェ王国の防衛面は完璧と言ってもいいくらいの国に変化していたことを。
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