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30 ダメだった
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「ライアン殿の頼みは聞こうとは思っているが、この件はすまんが断る」
「うぅ……」
「サバスと共に生活するのだろう。ライアン殿には免疫をつけてもらわないといけないからな。試練だと思って頑張りたまえ」
「気絶してしまう自信がありますよ……」
冗談ではなく本気だ。
おそらく顔を間近で直視していても平気でいられるようになるには十年はかかる。
十年後のサバス様か……。
あ、ダメだ。想像しただけで鼻血が出そうになる。
「何を弱気になっている? こんなんでは子供を作るような時期になったら気絶どころではすまないだろう」
「ひぃぃぃぃいいい!! こ……こども!?」
私の顔が沸騰してしまったくらいに真っ赤になった。
同時に、サバス様と将来のことを考えただけで、心臓が締め付けられそうになってしまう。
興奮のしすぎで、粘膜が破けてしまったのだろうか。
鼻から血がポタポタと垂れてきてしまった。
すぐに使用人がハンカチを用意してくださり、それを鼻に押し当てる。
「申し訳ありません……」
「この流れは何度も経験しているから慣れている」
「サバス様がかっこよすぎて……」
「私も自分の息子があれほど完璧を超えた容姿になってしまうとは思わなかった。さすが私の妻が産んでくれたと言うしかないんだがね」
そういえば、サバス様のお母様とは今までお会いしたことがなかった。
ずっと出張しているらしくてあまり話題にもなっていなかったのだ。
「このあと妻が久しぶりに帰ってくる。折角だから紹介しよう」
「良いんですか!?」
「構わぬが、訳あって身内以外には妻のことは他言しないでもらいたい」
「……?」
「会えばわかる」
意味深なお願いをしてきたので、キョトンとしてしまった。
多分、サバス様の母親だから相当美人なんだろうな……。
あまりにも美人だから旦那が独占したい……とか?
いやいやいやいや、ダイル侯爵がそんな人にも見えないし。
一番美しくて可愛いと思っている憧れの女性は、今王都で大人気の『アリア』という歌手だ。
彼女の歌声を聞いただけでうっとりするし、女性をも魅了する容姿も大人気で、アイドル的存在である。
もしかしたらアリアをも超えてしまうのかもしれない。
「話を戻そう。ライアン殿だけでサバスの顔の手直しが困難だと言うのなら、妻に手伝ってもらうという方法もあるが……」
「助かります……」
「ライアン殿が平気ならそれでも構わん。会ってから決めるが良い」
「……?」
よほど美人なんだろう。
さすがに今まで同性を見て鼻血を出したことはなかった。
私の中ではアリアが絶対的女神様といった存在なので、彼女を間近で直視しない限りは大丈夫だろうと思っている。
むしろ、アリアよりも美しい人って世界を探してもいない気がするんですけど……。
テラス席で、ダイル侯爵と雑談をしていると、外が騒がしくなった。
「妻が帰ってきたようだ」
「うぅ……」
「サバスと共に生活するのだろう。ライアン殿には免疫をつけてもらわないといけないからな。試練だと思って頑張りたまえ」
「気絶してしまう自信がありますよ……」
冗談ではなく本気だ。
おそらく顔を間近で直視していても平気でいられるようになるには十年はかかる。
十年後のサバス様か……。
あ、ダメだ。想像しただけで鼻血が出そうになる。
「何を弱気になっている? こんなんでは子供を作るような時期になったら気絶どころではすまないだろう」
「ひぃぃぃぃいいい!! こ……こども!?」
私の顔が沸騰してしまったくらいに真っ赤になった。
同時に、サバス様と将来のことを考えただけで、心臓が締め付けられそうになってしまう。
興奮のしすぎで、粘膜が破けてしまったのだろうか。
鼻から血がポタポタと垂れてきてしまった。
すぐに使用人がハンカチを用意してくださり、それを鼻に押し当てる。
「申し訳ありません……」
「この流れは何度も経験しているから慣れている」
「サバス様がかっこよすぎて……」
「私も自分の息子があれほど完璧を超えた容姿になってしまうとは思わなかった。さすが私の妻が産んでくれたと言うしかないんだがね」
そういえば、サバス様のお母様とは今までお会いしたことがなかった。
ずっと出張しているらしくてあまり話題にもなっていなかったのだ。
「このあと妻が久しぶりに帰ってくる。折角だから紹介しよう」
「良いんですか!?」
「構わぬが、訳あって身内以外には妻のことは他言しないでもらいたい」
「……?」
「会えばわかる」
意味深なお願いをしてきたので、キョトンとしてしまった。
多分、サバス様の母親だから相当美人なんだろうな……。
あまりにも美人だから旦那が独占したい……とか?
いやいやいやいや、ダイル侯爵がそんな人にも見えないし。
一番美しくて可愛いと思っている憧れの女性は、今王都で大人気の『アリア』という歌手だ。
彼女の歌声を聞いただけでうっとりするし、女性をも魅了する容姿も大人気で、アイドル的存在である。
もしかしたらアリアをも超えてしまうのかもしれない。
「話を戻そう。ライアン殿だけでサバスの顔の手直しが困難だと言うのなら、妻に手伝ってもらうという方法もあるが……」
「助かります……」
「ライアン殿が平気ならそれでも構わん。会ってから決めるが良い」
「……?」
よほど美人なんだろう。
さすがに今まで同性を見て鼻血を出したことはなかった。
私の中ではアリアが絶対的女神様といった存在なので、彼女を間近で直視しない限りは大丈夫だろうと思っている。
むしろ、アリアよりも美しい人って世界を探してもいない気がするんですけど……。
テラス席で、ダイル侯爵と雑談をしていると、外が騒がしくなった。
「妻が帰ってきたようだ」
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