[R18]2度目の人生でスローライフ?ハーレムだっていいじゃないか

白猫 おたこ

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第四章 やりたい事……。

第63話: 熱砂の愛撫、高まる三位一体の熱

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 ドレイクの解体を終えた三人は、火山洞のさらなる深部、硫黄の煙が視界を遮る『焦熱の回廊』へと足を踏み入れた。
 そこは地面から不規則に超高熱の蒸気が噴き出し、周囲の岩壁は熱で赤く爛れている。結衣の遮熱マントの魔力回路もフル稼働しているが、環境そのものが持つ熱量が、神域の理を侵食し始めていた。

「くふふ、主よ。ここからは妾の『加護』を直接受けるがよい。マントだけでは、主のその逞しい身体が火傷してしまいそうじゃからの。」

 アイリスが健太郎の背中から腕を回し、その胸板にぴったりと身を寄せた。彼女の霊体から溢れ出す濃密な魔力が、涼やかな水のヴェールとなって健太郎を包み込む。
アイリスの魔力と健太郎の肌が触れ合うたび、ジリジリと蒸発するような音が響くが、それは健太郎にとって、至上の快感でもあった。

「どうじゃ、主? 妾の魔力は心地よいか? それとも……この肌の熱さの方が気にかかるか? あぁ、主とこうして密着しているだけで、妾の魔力回路が狂ってしまいそうじゃ。……ほら、もっと妾を強く抱いてもよいのだぞ? 火山洞の熱など、妾たちの愛の熱に比べれば、冷や水のようなものじゃ……」

 アイリスは健太郎の耳たぶを甘噛みし、官能的な言葉を次々と紡ぎ出す。
彼女の魔力は健太郎の神経を鋭敏にし、周囲の熱を「快楽」へと変換していく。
 健太郎は、アイリスの柔らかな重みと、首筋に吹きかけられる熱い吐息に翻弄されながらも、一歩ずつ奥へと進む。

 ――だが、その背後を歩く結衣の様子が、どこかおかしい。
 アイリスの嬌声に近い囁きと、三位一体のパスを通じて流れ込んでくる二人の濃密な情動。そして、この空間の尋常ならざる熱気。

 結衣の頬は熟した果実のように赤く染まり、呼吸は乱れ、瞳は潤んでいた。彼女の『正妻の余裕』すらも、この極限状態の前では崩れ去ろうとしていた。

「あ……ぅ……っ、健太郎さん……アイリス……」

 結衣が、震える手で健太郎の服の裾を掴んだ。
 健太郎が振り返ると、そこには今にも泣き出しそうな、しかし欲望を抑えきれない潤んだ瞳の結衣がいた。

「……もう、我慢できません……! アイリスの声も、健太郎さんの魔力も……全部私の中に流れてきて、頭が、おかしくなりそうで……。健太郎さん……お願いです。私、私も……今日は、いえ、今すぐ……私を『手入れ』してください……っ!」

 結衣の口から飛び出した、切実で淫らな懇願。
 アイリスが「くふふ……」と愉悦の笑みを浮かべ、健太郎の腕を引き寄せる。

「主、聞いたか? 結衣がこれほどまでに乱れるとは……。よいではないか。この熱い火口の前で、三人で溶け合うのもまた、一興。……主、その器用な指で、妾も、この健気な娘も、同時に愛でてくれるのであろう?」
 
 火山洞の深部、熱気が渦巻き、結衣の潤んだ瞳が健太郎を捉えて離さない。アイリスの甘い囁きが鼓膜を震わせ、三位一体の絆を通じて狂おしいほどの情動が健太郎の心身を侵食していく。
 だが、健太郎の職人としての魂は、その熱狂の奥底で冷徹な警告を発していた。
足元の岩盤が微かに震え、硫黄の煙の向こう側から、圧倒的な「捕食者」の気配が近づいているのを。

「……二人とも、落ち着け」
 健太郎は、自分にしがみつくアイリスの腕を優しく、しかし確かな力で解き、震える結衣の肩に手を置いた。

「健太郎、さん……っ」

「主、何を……このような極上の舞台を、主から拒むというのか?」

 アイリスが不満げに黄金の瞳を細める。だが、健太郎は真っ直ぐに二人を見据え、毅然とした声で言い放った。

「こんな所では無理だ。……危険すぎる。ここは神域の暴君の巣だぞ。敵の目の前で無防備になれるほど、俺は馬鹿じゃない」

 その言葉は、熱に浮かされていた二人の脳裏に、冷や水を浴びせるように響いた。
健太郎は結衣を引き寄せ、彼女の乱れた服を整え、フードを深く被せ直す。

「いいか、結衣。お前の『極低温』は、ワイバーンを仕留めるための大切な切り札だ。そんな風に消耗させるわけにはいかない。……アイリス、お前もだ。俺の最高の一射を支えるのはお前だろう」

 健太郎の掌から伝わる、温かくて揺るぎない魔力。それが結衣の心のざわつきを鎮め、アイリスの奔放な情動を「忠誠」へと繋ぎ止めていく。

「……工房に帰ってからだ。無事に仕事を終えて、白煉瓦で組んだ炉に火を入れた後……その時に、最高の『手入れ』をしてやる。だから今は、その熱を全部ワイバーンにぶつけてくれ」

 健太郎の言葉に、結衣は大きく深呼吸をし、キリリと表情を引き締めて短剣を握り直した。アイリスも「くふふ……意地悪な主じゃ」と溜息をつきながらも、その姿を再び長弓へと変え、健太郎の手に収まる。

「わかったのじゃ。その代わり……帰ったら、腰が砕けるまで可愛がってもらうからの。……来るぞ、主。暴君のお出ましじゃ!」

 ――グオォォォォォォォンッ!!

 洞窟の奥底、煮えたぎる火口から、空間そのものを震わせる咆哮が轟いた。噴煙を割り、紅蓮の翼を広げたヴォルカニック・ワイバーンが、三人の前にその姿を現した。

「ふむ、主よ。少し待つのじゃ。戦う前に、妾からの特別な『加護』を授けてやろう」

アイリスが不敵に、そして妖艶に微笑むと、実体化した彼女の腕が健太郎の首に回された。驚く間もなく、熱い吐息と共にアイリスの唇が健太郎を塞ぐ。

「ん……っ、ふ……」

アイリスは健太郎の唇を、そしてその奥を、情熱的に、かつ激しく自らの舌で求めた。神域の聖霊としての濃密な魔力が、唾液を通じて健太郎の体内へと流れ込み、火照った身体を内側から清涼なヴェールで包み込んでいく。

ようやく唇が離れた時、アイリスは銀の糸を引く口元を指先で拭い、満足げに目を細めた。

「くふふ……これで熱からは守ってやろう。主の魂まで、妾の魔力で染め上げておいたからの。のじゃ」

 そして、アイリスは顔を赤らめて固まっている結衣をちらりと見やり、健太郎の背中をポンと叩いた。

「結衣にも……そうじゃな。主、主がしてやれ。この娘にもお主の『熱』を分けてやらねば、この先の灼熱には耐えられぬぞ?」

 健太郎は、期待と恥じらいで潤んだ瞳を向けてくる結衣を抱き寄せた。
ワイバーンの咆哮が轟く洞窟の中で、健太郎は結衣の唇に、静かに、しかし深く自らの誓いを刻むようにキスを落とした。

 三人の絆が魔力的な繋がりを超え、魂の交わりとして結実した瞬間だった。

【熱砂の誓い、聖霊の加護】

 健太郎の体内で、アイリスの魔力と結衣への想いが渦巻き、冷徹な職人の集中力に、底知れぬ活力が加わった。
 アイリスの加護により、周囲の熱気はもはや脅威ではなく、三人を奮い立たせるための追い風にすら感じられた。

「……二人とも、ありがとう。力が湧いてきた。行くぞ、ワイバーンを地に落とし、伝説の皮を剥ぎ取る!」

「健太郎さん……! 私、負けません!」

 健太郎は、再びアイリスを長弓へと変え、対空拘束具『ヘヴンズ・チェイン』のトリガーに指をかけた。

「ふむ、主よ。いよいよ本番じゃな。よいか、この『ヴォルカニック・ワイバーン』は、これまでの雑兵とは理(ことわり)が違う。三人の動きが刹那でもずれれば、灼熱の露と消えるぞ」

 アイリスは長弓の姿から、黄金の光を纏った第五形態へと一時的に戻り、火口を見下ろす岩棚の上で、健太郎と結衣の目を見つめて最後のアドバイスを口にした。

【アイリスの最終作戦:暴君墜落(ワイバーン・ダウン)】

「まず第一段階、『空の封印』じゃ。主、その『ヘヴンズ・チェイン』で、あやつの左翼の付け根にある放熱膜を射抜くのじゃ。あそこは熱の排出源ゆえ、冷たい鎖が刺されば機動力が激減する。その時、妾が全力で主の弦を弾き、拘束の威力を倍加させてやろう。……主の指先が妾を弾く、あの衝撃が合図じゃな」

「第二段階、『熱核の冷却』。翼を縛られ、地表に激突した直後があやつの最も狂暴な瞬間じゃ。結衣、お主の出番じゃぞ。主がワイヤーで巨躯を縫い止めている隙に、懐へ潜り込め。あやつが炎を吐くため、喉元の逆鱗が白く光ったその瞬間……お主の『極低温の冷却液』を、剥き出しになった胸の魔力腺へ叩き込むのじゃ」

「そして最後……。熱を冷却され、理性を失ったあやつが最後の一撃を放とうと首をもたげた時、主がその喉元を貫く。妾と、結衣の魔力をすべて乗せた、『三位一体の神殺し』……それで幕引きじゃ」

 アイリスは不敵に微笑み、再び健太郎の手の中で一張りの長弓へと姿を変えた。

「主、そして結衣よ。妾たちの熱い絆が、あの傲慢なトカゲを凌駕することを証明してやるのじゃ!」

「わかった。……結衣、タイミングは俺が合わせる。信じて飛び込んでくれ」

「はい、健太郎さん! 準備はできています!」
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