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第209話 新たな門出の準備 ★エリザベス公爵令嬢 SIDE
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結婚式まで半日を切ったリオは、朝というよりは夜中から念入りに磨かれているわ。湯浴みをして髪をオイルで艶々にしただけでも、リオの美しい黒髪には十分に見えるのだけど。張り切って準備を進めるリオ専属の侍女であるリリアンヌとマリーの事だから、もっと美しく!最高のお嬢様を!と、手を抜く事は無いと断言出来るから安心して見ていられるわね。
髪の手入れが終わり、全身マッサージが始まると、リオはうつらうつらとし始めたわね?前日まで長い時間寝ていたから、昨晩はあまり眠れなかったと言っていたものね。まぁ、普段であれば寝ている時刻だし、これは仕方ないわ。只今、夜中……と言うよりは早朝ね。朝の3時だもの。式は9時から始まり、その後パレードがあるから、今寝れるならばゆっくり寝て欲しいわね。
マッサージの時間は1時間以上掛かるだろうから、その間は起きないでしょう。侍女達も分かっているだろうから後は任せてしまいましょうね。カミル殿下がお選びになっただけあって、ここの侍女達は優秀で忠誠心も高いから安心して任せられるのよね。
わたくしも軽く睡眠を取って、起きたらリオと朝食をご一緒させて貰う予定なの。7時ぐらいまでには食べ終わっておかないと、8時過ぎにはコルセットで締め上げられるからね。食べてすぐは本当に辛いのよ……さ、早く寝てしまいましょう。
⭐︎⭐︎⭐︎
ん――。体を思い切り伸ばして、やっと目が覚めたわ。時刻は6時をちょっと回ったぐらいね。リオは起きたかしら?様子を見に行きましょうか。あら?もう起きてるわね。爪を磨き終わった所みたい。うん、寝る前よりも顔色が良くなっているみたいで安心したわ。
「リオ、おはよう。ご飯、食べれそうかしら?」
「おはよう、リズ。お腹ぺこぺこよ!」
「あまり食べ過ぎるとコルセットつける時に苦しいから程々にね?じゃあ、朝食を運ばせるわね」
フッと扉に視線を向けると、ニーナがコクンと頷いて朝食を取りに行ってくれたわね。彼女は補佐官なのを理由に、パーティーや式典には一切出ようとしないのよ。一応、わたくしと同じ立場で、公爵家の御令嬢なのだけど……どうやら相手を見つける事を早々に諦めたらしいわ。
ニーナを溺愛するリベラ公爵が、デューク様に勝てない男には嫁がせないと言ってるらしいのよね。デューク様に勝てる人間なんて、王弟殿下かお父様……後は賢者様ぐらいじゃ無い?わたくしの父や賢者様は既婚者だから無理でしょう?まぁ、彼女の場合は実兄が強過ぎるのだから仕方ないわよね……
料理のワゴンが運ばれて来たわね。ニーナも人に頼めば良いのに、自分から動くタイプなのよね。だから、公爵家の人間だと知らずに初対面の者には見下されてしまう事も多いの。それ故に、何度も性格の悪い女性をお城から退治してくれた猛者でもあるのよ?ふふふ。
「ふぅ――っ。お腹いっぱいー!」
「ええ――?ちょっとリオ、食べ過ぎじゃ無い?」
「いつもの半分も食べて無い……はずよ?」
「何で疑問形なのよ……」
「てへっ?」
「今更言っても仕方ないわよ、リズ様。リオ様はメイクと髪のセットを終わらせましょう」
「はーい」
コテンと首を倒して食べ過ぎを誤魔化すリオも可愛いけれど、苦しむのは自分なのに困った子ね。まぁ、そんなリオだから手を貸したくなるのだろうし、これからも親友として、そして臣下としても支えて行けたらと思っているわ。
リオが準備をしている間に、わたくしも着替えて来なければならないのだけど……リオがドレスを着てからで間に合うかしら?リオのドレス姿をわたくしが1番最初に見たいのよね。カミル殿下へのささやかな抵抗と言うか、親友の座は譲らないわよって牽制かしら?ふふっ。
「リズ、どうかしら?」
ウェディングドレスを着たリオは、まるで本物の女神様ね……純白のドレスにするって聞いた時は、地味じゃ無い?って思っていたけれど。あれはダイヤを中心に、薄い色のブルーサファイアを散りばめてあるのね。リオが動くたびにキラキラと光を反射して美しいわ。
「リオ、とっても素敵よ!何て美しいのかしら……」
「本当にお美しいです、リオ様!天から舞い降りた女神様のようです!」
「はぁ――、やっぱりお嬢様はお美しい……」
「お嬢様のウェディングドレス姿を見る事が出来て、感無量ですっ!」
皆が思い思いの言葉をかけると、リオは照れてはにかんでいて、それもまた可愛いっ!あぁ、もうこんな時間だわ……もっと眺めていたいけれど、わたくしもそろそろ着替えなければならないわね。リオにまた後でと伝える為に振り向いたタイミングで、扉をノックする音が。
「どうぞ」
「やぁ、おはよう、リオ………………」
カミル殿下が機嫌良く挨拶なさって、部屋へ足を踏み入れた状態で固まってしまわれたわ。リオがあまりにも美しいからでしょうけど、あっという間に耳まで真っ赤になって照れているのは何を想像したのかしらね?まぁ、やっと結婚出来るのだから当たり前なのかしら?
「殿下、照れてないでどうぞ中へお入りくださいな。皆は片付けの終わった者から休んで頂戴。早くからご苦労様でした。ニーナは結婚式に出ないの?」
「裏方として出席します。リオ様の……我が主の門出ですから、私もお祝いしたいと思います」
「まぁ!そうなのね。じゃあ、わたくしと一緒に準備しましょう?さぁ、行くわよ!」
「え?ま、待ってください!リズ様!」
チラッと真っ赤になっている2人を横目で見てから扉へ向かう。ちょっと揶揄っちゃおうかしら?
「後は2人でごゆっくり~」
「ごゆっくり~!」
ニーナにまで揶揄われた2人は益々顔を赤くして、モジモジしていて可愛いわね。さぁ、わたくし達もしっかり準備して、若い主の新たな門出を応援しなきゃね!
髪の手入れが終わり、全身マッサージが始まると、リオはうつらうつらとし始めたわね?前日まで長い時間寝ていたから、昨晩はあまり眠れなかったと言っていたものね。まぁ、普段であれば寝ている時刻だし、これは仕方ないわ。只今、夜中……と言うよりは早朝ね。朝の3時だもの。式は9時から始まり、その後パレードがあるから、今寝れるならばゆっくり寝て欲しいわね。
マッサージの時間は1時間以上掛かるだろうから、その間は起きないでしょう。侍女達も分かっているだろうから後は任せてしまいましょうね。カミル殿下がお選びになっただけあって、ここの侍女達は優秀で忠誠心も高いから安心して任せられるのよね。
わたくしも軽く睡眠を取って、起きたらリオと朝食をご一緒させて貰う予定なの。7時ぐらいまでには食べ終わっておかないと、8時過ぎにはコルセットで締め上げられるからね。食べてすぐは本当に辛いのよ……さ、早く寝てしまいましょう。
⭐︎⭐︎⭐︎
ん――。体を思い切り伸ばして、やっと目が覚めたわ。時刻は6時をちょっと回ったぐらいね。リオは起きたかしら?様子を見に行きましょうか。あら?もう起きてるわね。爪を磨き終わった所みたい。うん、寝る前よりも顔色が良くなっているみたいで安心したわ。
「リオ、おはよう。ご飯、食べれそうかしら?」
「おはよう、リズ。お腹ぺこぺこよ!」
「あまり食べ過ぎるとコルセットつける時に苦しいから程々にね?じゃあ、朝食を運ばせるわね」
フッと扉に視線を向けると、ニーナがコクンと頷いて朝食を取りに行ってくれたわね。彼女は補佐官なのを理由に、パーティーや式典には一切出ようとしないのよ。一応、わたくしと同じ立場で、公爵家の御令嬢なのだけど……どうやら相手を見つける事を早々に諦めたらしいわ。
ニーナを溺愛するリベラ公爵が、デューク様に勝てない男には嫁がせないと言ってるらしいのよね。デューク様に勝てる人間なんて、王弟殿下かお父様……後は賢者様ぐらいじゃ無い?わたくしの父や賢者様は既婚者だから無理でしょう?まぁ、彼女の場合は実兄が強過ぎるのだから仕方ないわよね……
料理のワゴンが運ばれて来たわね。ニーナも人に頼めば良いのに、自分から動くタイプなのよね。だから、公爵家の人間だと知らずに初対面の者には見下されてしまう事も多いの。それ故に、何度も性格の悪い女性をお城から退治してくれた猛者でもあるのよ?ふふふ。
「ふぅ――っ。お腹いっぱいー!」
「ええ――?ちょっとリオ、食べ過ぎじゃ無い?」
「いつもの半分も食べて無い……はずよ?」
「何で疑問形なのよ……」
「てへっ?」
「今更言っても仕方ないわよ、リズ様。リオ様はメイクと髪のセットを終わらせましょう」
「はーい」
コテンと首を倒して食べ過ぎを誤魔化すリオも可愛いけれど、苦しむのは自分なのに困った子ね。まぁ、そんなリオだから手を貸したくなるのだろうし、これからも親友として、そして臣下としても支えて行けたらと思っているわ。
リオが準備をしている間に、わたくしも着替えて来なければならないのだけど……リオがドレスを着てからで間に合うかしら?リオのドレス姿をわたくしが1番最初に見たいのよね。カミル殿下へのささやかな抵抗と言うか、親友の座は譲らないわよって牽制かしら?ふふっ。
「リズ、どうかしら?」
ウェディングドレスを着たリオは、まるで本物の女神様ね……純白のドレスにするって聞いた時は、地味じゃ無い?って思っていたけれど。あれはダイヤを中心に、薄い色のブルーサファイアを散りばめてあるのね。リオが動くたびにキラキラと光を反射して美しいわ。
「リオ、とっても素敵よ!何て美しいのかしら……」
「本当にお美しいです、リオ様!天から舞い降りた女神様のようです!」
「はぁ――、やっぱりお嬢様はお美しい……」
「お嬢様のウェディングドレス姿を見る事が出来て、感無量ですっ!」
皆が思い思いの言葉をかけると、リオは照れてはにかんでいて、それもまた可愛いっ!あぁ、もうこんな時間だわ……もっと眺めていたいけれど、わたくしもそろそろ着替えなければならないわね。リオにまた後でと伝える為に振り向いたタイミングで、扉をノックする音が。
「どうぞ」
「やぁ、おはよう、リオ………………」
カミル殿下が機嫌良く挨拶なさって、部屋へ足を踏み入れた状態で固まってしまわれたわ。リオがあまりにも美しいからでしょうけど、あっという間に耳まで真っ赤になって照れているのは何を想像したのかしらね?まぁ、やっと結婚出来るのだから当たり前なのかしら?
「殿下、照れてないでどうぞ中へお入りくださいな。皆は片付けの終わった者から休んで頂戴。早くからご苦労様でした。ニーナは結婚式に出ないの?」
「裏方として出席します。リオ様の……我が主の門出ですから、私もお祝いしたいと思います」
「まぁ!そうなのね。じゃあ、わたくしと一緒に準備しましょう?さぁ、行くわよ!」
「え?ま、待ってください!リズ様!」
チラッと真っ赤になっている2人を横目で見てから扉へ向かう。ちょっと揶揄っちゃおうかしら?
「後は2人でごゆっくり~」
「ごゆっくり~!」
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