出会ったのは喫茶店

ジャム

文字の大きさ
17 / 76
本編

僕の好きな人

しおりを挟む
ドームの外ではテレビ局の人達がいて先輩を見つけると一斉に向かってきた

局員「獅子丸さん!午前の試合のコメントを!」

獅子丸「父さん。陽翔を頼む」

マスター「ああ」

そういうと先輩はあっという間に囲まれてしまった

「すごい人気ですね」

獅子丸母「そうだね~中学からそうだからねw」

そうなんだ
そして先輩が僕を手招きした
僕が向かうと肩に手を回してきて

獅子丸「この人が俺の運命の相手です!」

「!?」

局員「!それはおめでとうございます!お名前を!!」

とマイクを一斉に向けられる

「え・・・あ・・・」

怖い・・・
人が多い・・・
目線が・・・

獅子丸「こいつに関しては俺が説明しますので本人にはあまり触れないであげてくださいw照れ屋なのでw」

そういうと僕をマスターに預けた

「怖かった・・・」

マスター「まったく・・・いきなり全国に放送か・・・」

「全国!?」

あれは全国放送だったんだ・・・

獅子丸母「なにか企んでる気がするんだけど・・・」

マスター「ああ。同感だ」

そういい二人は先輩を見ていた

「・・・」

僕にはわからないけど、何かを考えてるってことだよね
しばらくして先輩が帰ってきた

獅子丸「いや~まいったな~」

マスター「一輝」

獅子丸「ん?」

マスター「何を企んでる?」

獅子丸「なにも?ただ将来の嫁を紹介しただけだけど?」

獅子丸母「だからってこんなやり方・・・」

獅子丸「こうすれば俺に言い寄ってくる奴もいなくなるし、陽翔に寄って来る奴もいなくなる!一石二鳥ってな!」

マスター「・・・」

マスターの顔は怒っているように見える
こういう顔は見慣れている

獅子丸「よし!午後の試合も頑張るぞ!」

と気合を入れる先輩
僕たちは優待席に向かった
しばらく試合を見ていたらおトイレに行きたくなった

「あの・・・おトイレに・・・」

マスター「ん?トイレはここを出て右にある。一人で行けるか?」

「はい。大丈夫です」

そしておトイレに向かい

「ふぅ・・・びっくりした・・・」

僕は用をたしながらつぶやいた
そして手を洗っているとき

???「お前が『糸色 陽翔』だな?」

と猪獣人に話しかけられた

「え・・・誰・・・?」

猪「ふぅ~ん?お前があいつのね・・・」

そういうと腕を掴まれた

「!?」

僕はその手を払った
そして

バシンッ!

猪「いうことを聞け!そうすれば痛い思いはしない」

そういい腕を引かれて連れ出されてしまった
そして僕は知らない場所に連れて来られた
そこにはいろんな獣人がいた

犬「こいつが?」

猪「ああ。間違いない。」

狼「じゃあ、伝えろ」

そういうと犬獣人がどこかに電話した

猪「そんなに怯えるな。大人しくしてれば俺たちはお前を痛めつけたりしない」

「な、なにが目的なんですか・・・」

狼「獅子丸に一泡吹かせてやりたいだけだ。無敗に泥を塗りたいだけだ」

「・・・」

そういい僕は縛られた・・・


~獅子丸視点~
よし!
次もいいところを見せるぞ!
今度の相手は強豪校か・・・

虎「なぁ?」

「なんだ?棄権するのか?」

虎「いや?負けてもらえないかなってw」

「はぁ?」

虎「いや~俺の仲間がお前の嫁を捕まえてるんだよね~」

俺は陽翔がいるであろう場所を見た
でも、そこには父さんと母さんしかいなかった

「父さん!!陽翔は!!」

父さんと母さんは俺の慌てように異常を感じたのか慌てて探しに行った

「貴様・・・!!」

虎「お前が負けてくれれば無傷で返すよ?でも、負けないと・・・傷者にして返すことになるかもね?」

「・・・」

そして試合の合図が鳴った

虎「さて、負けてくれるよなっ!?」

俺は虎獣人を本気でぶん殴った
虎獣人は勢いよく吹き飛んだ

審判「え・・・あ!一本!」

周りからは歓声が聞こえる
でも、俺はそれどころではなかった
俺は急いでこいつらがいるであろう場所に向かった


~糸色視点~
犬「ちっ!あいつ勝ちやがった・・・」

猪「恋人より自分の勝利の方が大事なのか・・・どうする?」

狼「ひとまず、傷者にしてやるか。見せしめにいいだろう」

そういうとナイフを出してきた

「・・・」

狼「泣かないんだな?」

「・・・」

慣れている
僕の背中にはそれで傷つけられた『教育』の跡が残っているのだから

狼「さて、まずはどこを切るか・・・」

猪「やっぱり顔じゃねぇか?」

犬「いや、指先からとかいいんじゃねぇ?」

「あなたたちに武道の精神はないんですか・・・」

狼「あ?」

「勝てないのであれば強くなって勝とうとは思わないんですか?」

狼「・・・」

「先輩は・・・一輝は立派な人です。僕にはもったいないほど・・・」

そう僕にはもったいないほどの人物だ
でも・・・

「あなたたちがどんな手を使っても一輝には勝てない」

だって・・・

「僕の好きになった人は・・・武道精神を重んじとても優しい人・・・『獅子丸 一輝』なんだから!!」

狼「そうか・・・じゃあ、その無敗の獅子丸の悲しむ顔を拝むのが楽しみだ!」

そういい僕にナイフを近づけてくる
僕は切られる覚悟をした
その時

ドゴンっ!

扉が吹き飛んだ

「「「!?」」」

みんな驚いている

獅子丸「俺の大切なやつになにを向けているんだ・・・?」

「先輩!!」

先輩の目は赤と青に光っていた・・・
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

Ωの花嫁に指名されたけど、αのアイツは俺にだけ発情するらしい

春夜夢
BL
この世界では、生まれつき【α】【β】【Ω】という性の区分が存在する。 俺――緋月 透真(ひづき とうま)は、どれにも属さない“未分化体(ノンラベル)”。存在すら認められていないイレギュラーだった。 ひっそりと生きていたはずのある日、学園一のαで次期統領候補・天瀬 陽翔(あませ はると)に突然「俺の番になれ」と迫られ、なぜか正式なΩ候補に指名されてしまう。 「俺にだけ、お前の匂いがする」──それは、αにとって最大の禁忌だった。

うそつきΩのとりかえ話譚

沖弉 えぬ
BL
療養を終えた王子が都に帰還するのに合わせて開催される「番候補戦」。王子は国の将来を担うのに相応しいアルファであり番といえば当然オメガであるが、貧乏一家の財政難を救うべく、18歳のトキはアルファでありながらオメガのフリをして王子の「番候補戦」に参加する事を決める。一方王子にはとある秘密があって……。雪の積もった日に出会った紅梅色の髪の青年と都で再会を果たしたトキは、彼の助けもあってオメガたちによる候補戦に身を投じる。 舞台は和風×中華風の国セイシンで織りなす、同い年の青年たちによる旅と恋の話です。

黒とオメガの騎士の子育て〜この子確かに俺とお前にそっくりだけど、産んだ覚えないんですけど!?〜

せるせ
BL
王都の騎士団に所属するオメガのセルジュは、ある日なぜか北の若き辺境伯クロードの城で目が覚めた。 しかも隣で泣いているのは、クロードと同じ目を持つ自分にそっくりな赤ん坊で……? 「お前が産んだ、俺の子供だ」 いや、そんなこと言われても、産んだ記憶もあんなことやこんなことをした記憶も無いんですけど!? クロードとは元々険悪な仲だったはずなのに、一体どうしてこんなことに? 一途な黒髪アルファの年下辺境伯×金髪オメガの年上騎士 ※一応オメガバース設定をお借りしています

【BL】『Ωである俺』に居場所をくれたのは、貴男が初めてのひとでした

圭琴子
BL
 この世界は、αとβとΩで出来てる。  生まれながらにエリートのαや、人口の大多数を占める『普通』のβにはさして意識するほどの事でもないだろうけど、俺たちΩにとっては、この世界はけして優しくはなかった。  今日も寝坊した。二学期の初め、転校初日だったけど、ワクワクもドキドキも、期待に胸を膨らませる事もない。何故なら、高校三年生にして、もう七度目の転校だったから。    βの両親から生まれてしまったΩの一人息子の行く末を心配して、若かった父さんと母さんは、一つの罪を犯した。  小学校に入る時に義務付けられている血液検査日に、俺の血液と父さんの血液をすり替えるという罪を。  従って俺は戸籍上、β籍になっている。  あとは、一度吐(つ)いてしまった嘘がバレないよう、嘘を上塗りするばかりだった。  俺がΩとバレそうになる度に転校を繰り返し、流れ流れていつの間にか、東京の一大エスカレーター式私立校、小鳥遊(たかなし)学園に通う事になっていた。  今まで、俺に『好き』と言った連中は、みんなΩの発情期に当てられた奴らばかりだった。  だから『好き』と言われて、ピンときたことはない。  だけど。優しいキスに、心が動いて、いつの間にかそのひとを『好き』になっていた。  学園の事実上のトップで、生まれた時から許嫁が居て、俺のことを遊びだと言い切るあいつを。  どんなに酷いことをされても、一度愛したあのひとを、忘れることは出来なかった。  『Ωである俺』に居場所をくれたのは、貴男が初めてのひとだったから。

忘れられない君の香

秋月真鳥
BL
 バルテル侯爵家の後継者アレクシスは、オメガなのに成人男性の平均身長より頭一つ大きくて筋骨隆々としてごつくて厳つくてでかい。  両親は政略結婚で、アレクシスは愛というものを信じていない。  母が亡くなり、父が借金を作って出奔した後、アレクシスは借金を返すために大金持ちのハインケス子爵家の三男、ヴォルフラムと契約結婚をする。  アレクシスには十一年前に一度だけ出会った初恋の少女がいたのだが、ヴォルフラムは初恋の少女と同じ香りを漂わせていて、契約、政略結婚なのにアレクシスに誠実に優しくしてくる。  最初は頑なだったアレクシスもヴォルフラムの優しさに心溶かされて……。  政略結婚から始まるオメガバース。  受けがでかくてごついです! ※ムーンライトノベルズ様、エブリスタ様にも掲載しています。

【完結】愛されたかった僕の人生

Kanade
BL
✯オメガバース 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 お見合いから一年半の交際を経て、結婚(番婚)をして3年。 今日も《夫》は帰らない。 《夫》には僕以外の『番』がいる。 ねぇ、どうしてなの? 一目惚れだって言ったじゃない。 愛してるって言ってくれたじゃないか。 ねぇ、僕はもう要らないの…? 独りで過ごす『発情期』は辛いよ…。

花喰らうオメガと運命の溺愛アルファ

哀木ストリーム
BL
αからの支配から逃げるには、この方法しかなかった。 Ωの辰紀は、αが苦手とする強い匂いを放つ花を、ヒートが始まる前から祖母に食べさせられていた。 そのおかげでヒート中にαに襲われることから逃れていた。  そして祖母が亡くなったある日。両親に売られてしまった祖母の形見を探しに骨董品屋に向かうと、先に祖母の形見を集めているαの有栖川竜仁と出会う。彼を騙して祖母の形見を回収しようとしていたが、彼には花の匂いが効かなかった。それどころか両親が隠したはずの首輪の鍵を持っていて、番にされてしまう。 「その花は、Ωを守る花ではない。喰らわれるのは君の方だよ」  花の中毒症状から救おうと手を差し伸べる竜仁。  彼は、祖母を苦しめたαの孫だと知りーー。 11月から更新します。

転化オメガの優等生はアルファの頂点に組み敷かれる

さち喜
BL
優等生・聖利(ひじり)と校則破りの常習犯・來(らい)は、ともに優秀なアルファ。 ライバルとして競い合ってきたふたりは、高等部寮でルームメイトに。 來を意識してしまう聖利は、あるとき自分の身体に妙な変化を感じる。 すると、來が獣のように押し倒してきて……。 「その顔、煽ってんだろ? 俺を」 アルファからオメガに転化してしまった聖利と、過保護に執着する來の焦れ恋物語。 ※性描写がありますので、苦手な方はご注意ください。 ※2021年に他サイトで連載した作品です。ラストに番外編を加筆予定です。 ☆登場人物☆ 楠見野聖利(くすみのひじり) 高校一年、175センチ、黒髪の美少年アルファ。 中等部から学年トップの秀才。 來に好意があるが、叶わぬ気持ちだと諦めている。 ある日、バース性が転化しアルファからオメガになってしまう。 海瀬來(かいせらい) 高校一年、185センチ、端正な顔立ちのアルファ。 聖利のライバルで、身体能力は聖利より上。 海瀬グループの御曹司。さらに成績優秀なため、多少素行が悪くても教師も生徒も手出しできない。 聖利のオメガ転化を前にして自身を抑えきれず……。

処理中です...