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本編
冬休み・消えゆく過去の傷跡
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次の日
校長「今日はゆっくり過ごしましょうねw」
今日は温泉旅行最終日
午後には帰ることになるので、午前はゆっくり過ごすことになった
犬橋「・・・」
「どうしたの?」
犬橋が何かを考えていた
犬橋「いや・・・何かを忘れてる気がするんだよな・・・」
熊下「忘れてる事?う~ん・・・お土産は送ったし・・・寮で食べるお菓子とかも買ったし・・・」
犬橋「違うんだよ・・・もっとこう・・・大事な事だよ・・・」
獅子丸「大事な事・・・か・・・」
寮長「・・・」
みんなで考えた
でも、わからなかった
校長「・・・あ!私はわかりました!」
犬橋「教えてください!」
校長「もう少し考えてみてくださいねw脳のトレーニングですよw」
「「「う~ん」」」
みんなで頭を悩ませていた
熊下「・・・あ!わかった!」
そういい熊下は校長先生に耳打ちした
校長「・・・正解w」
熊下「これは大事というよりご厚意だけど・・・」
獅子丸「・・・う~ん・・・ご厚意・・・」
寮長「・・・」
寮長は無言で校長先生の所に向かい耳打ちする
校長「・・・正解w二人は柔軟ですねw」
熊下兄弟はハイタッチをしていた
「・・・何だろう・・・」
獅子丸「ご厚意・・・もしかして・・・」
今度は一輝が向かう
校長「・・・正解!三人目ですねw」
獅子丸「まだもらってないからなw」
犬橋「貰ってない・・・?」
「???」
校長「残るは二人ですねw」
獅子丸「陽翔!ほら!あれだよ!」
「???」
一輝はジェスチャーをしてくる
指で〇を作り地面に落ちるジェスチャーを
犬橋「貰ってない・・・貰う・・・う~ん・・・あ・・・思い出した!」
校長「では、正解をどうぞw」
犬橋「お年玉!」
校長「正解!」
犬橋「はぁ~~すっきり!!」
「お年玉?」
獅子丸「・・・お年玉って言うのは年上の人からもらえる・・・お小遣いみたいな物だな!」
「そうなんですか?」
獅子丸「ああ!主に親や親戚からもらう物だな!」
今までそんなのもらったことなんてない
だから、実感・・・というのか・・・感覚がよくわからない
そもそも、あの親からそんなの期待すらしていない
校長「そういえば・・・初夢は何を見ましたか?」
犬橋「えっと・・・昨日のことだし・・・確か・・・暖かい大きな枕を手に入れた夢だった気が・・・」
熊下「・・・」
校長「フフフwそれは残念でしたね~w」
熊下「俺は重くて熱い重りを背負ってる夢だったな・・・誰かさんのせいでな!」
「初夢・・・?」
獅子丸「新年の始まりに見る夢を『初夢』って言うんだが、その夢で『富士山』『鷹』『茄子』の夢を見ると縁起がいいって言われてるんだ!」
「そうなんですね!」
校長「『一富士二鷹三茄子』って言葉がありますよw」
「へ~・・・」
僕は・・・どんな夢見たんだっけ?
「う~ん・・・」
思い出せない・・・
でも、この三つの夢は見てないと思うな
獅子丸「俺は陽翔と子供に囲まれてる夢を見た!」
「え・・・」
獅子丸「三人の子供と笑顔の陽翔と幸せな家庭を築いてる夢だ!」
校長「いい夢ですね~」
犬橋「なんか・・・いい絵が描けそう!」
熊下「絵はともかく、素敵な夢ですね!」
寮長「ああ。縁起がいい」
「・・・」
そんな未来・・・僕が築けるのかな・・・
僕は一輝を見つめた
一輝は僕に笑顔を向けてきた
「・・・」
築けるか・・・そんなことはわからない
でも・・・この笑顔を見たら、叶うような気がした
そして、僕も一輝に笑顔を向けた
一輝はそれを見て僕の頭を撫でてきた
獅子丸「楽しみだなw」
「そうですねw」
僕は・・・一輝とそんな家庭を築きたい
だから、無理とか不可能とは思わない
「一緒に築きましょうね!」
僕はこの人と未来を進むと決めた
その想いを変えるつもりはない
そして・・・
犬橋「お年玉と言えば・・・」
と犬橋が校長先生を見つめる
校長「フフフwありますよw」
そういい小さな封筒を犬橋に渡した
犬橋「おぉぉぉ!!ありがとうございます!!」
校長「いえいえwみんなの分もありますよ!」
とみんなに渡していく
熊下「え・・・ありがとうございます!」
寮長「ども」
獅子丸「ありがとうございます!」
そして
校長「はい!陽翔くんにも!」
僕の手に封筒を置いた
「あ、ありがとうございます・・・」
お年玉・・・これが・・・
犬橋「え!?こんなに!?」
封筒の中から二万円が出てきた
僕も確認すると同じ金額が入っていた
「!?」
熊下「あの・・・いいんですか?」
校長「ええw」
獅子丸「さすがに・・・」
校長「いいんですよwお年玉なんですからw」
一人二万円・・・合わせて10万円・・・
かなりの大金だ
寮長「お返しします」
校長「それは渡した相手に失礼に当たりますよ?w」
寮長「・・・」
校長「フフフwこれは私が勝手にやっているだけなのでいいんですよw」
獅子丸「・・・遠慮・・・しないわけにはいかないですが・・・いただきます」
校長「はいw好きな物を買ってくださいw」
犬橋「新しい絵具買おう!」
熊下「おいおい・・・」
犬橋は遠慮がないみたいだ
まぁ・・・犬橋の辞書にはそんな言葉はないと思うけど・・・
「・・・」
好きな物・・・
僕にはそんなの・・・まだないんだよね・・・
校長「さて・・・最後に温泉に入りましょうか!」
僕たちは温泉に向かった
「校長先生?」
校長「ん?」
「せ、背中・・・流します」
校長「そうかい?じゃあ頼もうかな!」
僕は校長先生の背中を流した
校長「いい気持ちです・・・息子にやってもらうのは・・・」
「そんな・・・大層なことではないですよ」
校長「私にとって君は息子も同然ですよw」
「・・・」
校長「それに君も言っていたじゃないですかw」
「・・・」
校長「『僕にとって校長先生は父親同然です』ってwなら、私にとっては息子同然ですw」
「・・・そうですね!」
そして
犬橋「今度は俺がお背中をお流しします!」
校長「そうかい?w」
熊下「じゃあその次は俺がw」
寮長「俺も」
校長「背中の毛が無くなりそうですねw」
僕は犬橋と交代した
獅子丸「陽翔。背中流してやるよ!」
「はい!」
そして背中を洗ってくれる一輝
指が背中に触れる
獅子丸「・・・なぁ?」
「はい?」
獅子丸「昨日も思ったんだが・・・背中の・・・傷・・・薄くなってないか?」
「え?」
僕は鏡に背を向けて背中を見た
「・・・本当だ・・・」
僕の背中の傷はすべて薄くなっていた
消えることのない傷だと思っていた
でも・・・鏡に映るのは・・・薄くなった傷跡だった
「・・・消えるんだw」
僕の頬を涙が流れる
その涙は悲しさからくる涙ではない
「消えることなんて・・・ないと思ってたのになw」
獅子丸「・・・」
「一生背負っていく傷だと思ってたのに・・・」
みんな「・・・」
「でも・・・もう・・・背負わなくていいって・・・ことなのかなw」
僕は背中に手を回す
昔は背中を触ると傷に触れた位置に何もない
届かなくなったわけではない
本当に消えているのだ
触れて実感する
もう・・・無いのだと
完璧になくなっているわけではない
でも、確実に・・・消えていっている
獅子丸「背中だけじゃない」
「え?」
獅子丸「お前の心からも確実に無くなってる」
「無くなってる・・・」
獅子丸「ああ。お前は変わった。出会ったときとは比べ物にならないほどに」
「・・・そうですね」
獅子丸「変わらない物はない。お前もそうなんだよ」
「・・・いえ。変わらない物もあります・・・」
僕は俯いた
獅子丸「それは・・・なんだ?」
「・・・一輝への愛ですw」
そういい僕は止まらぬ涙を流しながら笑顔で答えた
獅子丸「!?そうだなwそれだけは変わらないなw」
一輝は強く僕を抱きしめる
この想いだけは絶対に変わらない
変わるはずがない!
獅子丸「俺は・・・誓ったんだ」
「???」
獅子丸「お前の傷が治るまで守り抜くと」
「・・・」
獅子丸「でも、変えようと思う」
「???」
一輝は僕の目を見つめてきた
獅子丸「傷が治るまでなんて小さいことじゃなく、お前が死ぬまで守り抜いて見せる!」
僕も・・・一輝を支えたい・・・
「ぼ、僕も!・・・その・・・一輝を・・・支えたいです・・・最後の日まで・・・」
獅子丸「ああ!お互い・・・いつまでも・・・」
そういい一輝がキスをしてこようとしたとき、僕と一輝の間に桶が入ってきた
寮長「そこまでw」
熊下「そうですよwそこまでにしましょうw折角の旅行なんですからw」
「フフフwそうだね!」
獅子丸「熊下~~!邪魔するなよ!w」
寮長「イチャつくなら他所でな?w」
校長「フフフw青春ですね~w」
僕はまた一つ気が付いた
心にあるはずの「傷」が今はほとんどないことを
一輝の言った通りだ・・・
(もう・・・ないんだねw)
それを嬉しく思う
もう苦しまなくていい
もう抱え込まなくていい
もう・・・一人じゃない・・・
(みんな・・・ありがとう・・・)
僕は心で囁いた
いつか・・・この想いをみんなに伝えられるといいな!
そして僕たちは帰り支度をして箱根を後にした・・・
校長「今日はゆっくり過ごしましょうねw」
今日は温泉旅行最終日
午後には帰ることになるので、午前はゆっくり過ごすことになった
犬橋「・・・」
「どうしたの?」
犬橋が何かを考えていた
犬橋「いや・・・何かを忘れてる気がするんだよな・・・」
熊下「忘れてる事?う~ん・・・お土産は送ったし・・・寮で食べるお菓子とかも買ったし・・・」
犬橋「違うんだよ・・・もっとこう・・・大事な事だよ・・・」
獅子丸「大事な事・・・か・・・」
寮長「・・・」
みんなで考えた
でも、わからなかった
校長「・・・あ!私はわかりました!」
犬橋「教えてください!」
校長「もう少し考えてみてくださいねw脳のトレーニングですよw」
「「「う~ん」」」
みんなで頭を悩ませていた
熊下「・・・あ!わかった!」
そういい熊下は校長先生に耳打ちした
校長「・・・正解w」
熊下「これは大事というよりご厚意だけど・・・」
獅子丸「・・・う~ん・・・ご厚意・・・」
寮長「・・・」
寮長は無言で校長先生の所に向かい耳打ちする
校長「・・・正解w二人は柔軟ですねw」
熊下兄弟はハイタッチをしていた
「・・・何だろう・・・」
獅子丸「ご厚意・・・もしかして・・・」
今度は一輝が向かう
校長「・・・正解!三人目ですねw」
獅子丸「まだもらってないからなw」
犬橋「貰ってない・・・?」
「???」
校長「残るは二人ですねw」
獅子丸「陽翔!ほら!あれだよ!」
「???」
一輝はジェスチャーをしてくる
指で〇を作り地面に落ちるジェスチャーを
犬橋「貰ってない・・・貰う・・・う~ん・・・あ・・・思い出した!」
校長「では、正解をどうぞw」
犬橋「お年玉!」
校長「正解!」
犬橋「はぁ~~すっきり!!」
「お年玉?」
獅子丸「・・・お年玉って言うのは年上の人からもらえる・・・お小遣いみたいな物だな!」
「そうなんですか?」
獅子丸「ああ!主に親や親戚からもらう物だな!」
今までそんなのもらったことなんてない
だから、実感・・・というのか・・・感覚がよくわからない
そもそも、あの親からそんなの期待すらしていない
校長「そういえば・・・初夢は何を見ましたか?」
犬橋「えっと・・・昨日のことだし・・・確か・・・暖かい大きな枕を手に入れた夢だった気が・・・」
熊下「・・・」
校長「フフフwそれは残念でしたね~w」
熊下「俺は重くて熱い重りを背負ってる夢だったな・・・誰かさんのせいでな!」
「初夢・・・?」
獅子丸「新年の始まりに見る夢を『初夢』って言うんだが、その夢で『富士山』『鷹』『茄子』の夢を見ると縁起がいいって言われてるんだ!」
「そうなんですね!」
校長「『一富士二鷹三茄子』って言葉がありますよw」
「へ~・・・」
僕は・・・どんな夢見たんだっけ?
「う~ん・・・」
思い出せない・・・
でも、この三つの夢は見てないと思うな
獅子丸「俺は陽翔と子供に囲まれてる夢を見た!」
「え・・・」
獅子丸「三人の子供と笑顔の陽翔と幸せな家庭を築いてる夢だ!」
校長「いい夢ですね~」
犬橋「なんか・・・いい絵が描けそう!」
熊下「絵はともかく、素敵な夢ですね!」
寮長「ああ。縁起がいい」
「・・・」
そんな未来・・・僕が築けるのかな・・・
僕は一輝を見つめた
一輝は僕に笑顔を向けてきた
「・・・」
築けるか・・・そんなことはわからない
でも・・・この笑顔を見たら、叶うような気がした
そして、僕も一輝に笑顔を向けた
一輝はそれを見て僕の頭を撫でてきた
獅子丸「楽しみだなw」
「そうですねw」
僕は・・・一輝とそんな家庭を築きたい
だから、無理とか不可能とは思わない
「一緒に築きましょうね!」
僕はこの人と未来を進むと決めた
その想いを変えるつもりはない
そして・・・
犬橋「お年玉と言えば・・・」
と犬橋が校長先生を見つめる
校長「フフフwありますよw」
そういい小さな封筒を犬橋に渡した
犬橋「おぉぉぉ!!ありがとうございます!!」
校長「いえいえwみんなの分もありますよ!」
とみんなに渡していく
熊下「え・・・ありがとうございます!」
寮長「ども」
獅子丸「ありがとうございます!」
そして
校長「はい!陽翔くんにも!」
僕の手に封筒を置いた
「あ、ありがとうございます・・・」
お年玉・・・これが・・・
犬橋「え!?こんなに!?」
封筒の中から二万円が出てきた
僕も確認すると同じ金額が入っていた
「!?」
熊下「あの・・・いいんですか?」
校長「ええw」
獅子丸「さすがに・・・」
校長「いいんですよwお年玉なんですからw」
一人二万円・・・合わせて10万円・・・
かなりの大金だ
寮長「お返しします」
校長「それは渡した相手に失礼に当たりますよ?w」
寮長「・・・」
校長「フフフwこれは私が勝手にやっているだけなのでいいんですよw」
獅子丸「・・・遠慮・・・しないわけにはいかないですが・・・いただきます」
校長「はいw好きな物を買ってくださいw」
犬橋「新しい絵具買おう!」
熊下「おいおい・・・」
犬橋は遠慮がないみたいだ
まぁ・・・犬橋の辞書にはそんな言葉はないと思うけど・・・
「・・・」
好きな物・・・
僕にはそんなの・・・まだないんだよね・・・
校長「さて・・・最後に温泉に入りましょうか!」
僕たちは温泉に向かった
「校長先生?」
校長「ん?」
「せ、背中・・・流します」
校長「そうかい?じゃあ頼もうかな!」
僕は校長先生の背中を流した
校長「いい気持ちです・・・息子にやってもらうのは・・・」
「そんな・・・大層なことではないですよ」
校長「私にとって君は息子も同然ですよw」
「・・・」
校長「それに君も言っていたじゃないですかw」
「・・・」
校長「『僕にとって校長先生は父親同然です』ってwなら、私にとっては息子同然ですw」
「・・・そうですね!」
そして
犬橋「今度は俺がお背中をお流しします!」
校長「そうかい?w」
熊下「じゃあその次は俺がw」
寮長「俺も」
校長「背中の毛が無くなりそうですねw」
僕は犬橋と交代した
獅子丸「陽翔。背中流してやるよ!」
「はい!」
そして背中を洗ってくれる一輝
指が背中に触れる
獅子丸「・・・なぁ?」
「はい?」
獅子丸「昨日も思ったんだが・・・背中の・・・傷・・・薄くなってないか?」
「え?」
僕は鏡に背を向けて背中を見た
「・・・本当だ・・・」
僕の背中の傷はすべて薄くなっていた
消えることのない傷だと思っていた
でも・・・鏡に映るのは・・・薄くなった傷跡だった
「・・・消えるんだw」
僕の頬を涙が流れる
その涙は悲しさからくる涙ではない
「消えることなんて・・・ないと思ってたのになw」
獅子丸「・・・」
「一生背負っていく傷だと思ってたのに・・・」
みんな「・・・」
「でも・・・もう・・・背負わなくていいって・・・ことなのかなw」
僕は背中に手を回す
昔は背中を触ると傷に触れた位置に何もない
届かなくなったわけではない
本当に消えているのだ
触れて実感する
もう・・・無いのだと
完璧になくなっているわけではない
でも、確実に・・・消えていっている
獅子丸「背中だけじゃない」
「え?」
獅子丸「お前の心からも確実に無くなってる」
「無くなってる・・・」
獅子丸「ああ。お前は変わった。出会ったときとは比べ物にならないほどに」
「・・・そうですね」
獅子丸「変わらない物はない。お前もそうなんだよ」
「・・・いえ。変わらない物もあります・・・」
僕は俯いた
獅子丸「それは・・・なんだ?」
「・・・一輝への愛ですw」
そういい僕は止まらぬ涙を流しながら笑顔で答えた
獅子丸「!?そうだなwそれだけは変わらないなw」
一輝は強く僕を抱きしめる
この想いだけは絶対に変わらない
変わるはずがない!
獅子丸「俺は・・・誓ったんだ」
「???」
獅子丸「お前の傷が治るまで守り抜くと」
「・・・」
獅子丸「でも、変えようと思う」
「???」
一輝は僕の目を見つめてきた
獅子丸「傷が治るまでなんて小さいことじゃなく、お前が死ぬまで守り抜いて見せる!」
僕も・・・一輝を支えたい・・・
「ぼ、僕も!・・・その・・・一輝を・・・支えたいです・・・最後の日まで・・・」
獅子丸「ああ!お互い・・・いつまでも・・・」
そういい一輝がキスをしてこようとしたとき、僕と一輝の間に桶が入ってきた
寮長「そこまでw」
熊下「そうですよwそこまでにしましょうw折角の旅行なんですからw」
「フフフwそうだね!」
獅子丸「熊下~~!邪魔するなよ!w」
寮長「イチャつくなら他所でな?w」
校長「フフフw青春ですね~w」
僕はまた一つ気が付いた
心にあるはずの「傷」が今はほとんどないことを
一輝の言った通りだ・・・
(もう・・・ないんだねw)
それを嬉しく思う
もう苦しまなくていい
もう抱え込まなくていい
もう・・・一人じゃない・・・
(みんな・・・ありがとう・・・)
僕は心で囁いた
いつか・・・この想いをみんなに伝えられるといいな!
そして僕たちは帰り支度をして箱根を後にした・・・
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