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5章 焔哭山と火の贖罪
第36話 海風の道、鈴の海に沈めて
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朝靄の薄い丘陰を抜けると、空気が変わった。
熱だけだった空気に、潮と草の匂いが混ざる。風は弱いが、確かに「上がる」。帯の内側で、微かな合いの音が戻った。
「ここから“旅人偽装”でいける」
セリューナが風名の帯を俺の胸に巻き替え、指で二度軽く弾く。
「鈴に読ませる“歩幅”を合わせて。三歩吸って、二歩吐く、みたいに」
「地は路肩を固める。核の重みで足を取られないように」
ロゥナが掌を土へ置き、細い石の筋を並べてくれた。「右三歩目、必ず踏んで」
《補助“風名の帯”再同調/鈴遮蔽:旅人(低関心)》
《二核状態:外拍同期=安定/火紋残滓=微》
核を抱え直し、歩幅を鈴の拍に合わせる。
丘陵の陰を拾いながら、書庫の都の外縁を大きく迂回した。塔は見えるが、鈴はこっちを“ただの通行”として読む。
追撃の火輪は遠い。封輪の紙も風に乗りにくい。――いまのうちだ。
◇
昼、浅い谷で短く休む。
セリューナが水封球の膜を張り替え、核を石の座に寝かせる。俺は包帯を解いて指の痺れを確かめ、撫で紐を一度だけ小箍に通した。
《小箍・撫調:完了/拍疲労:解消》
「女将への礼、どうする?」
俺が言うと、ロゥナが荷から小袋を出してきた。宿印の押された木札と、乾いた香草がいくつか。
「水染みの目印を真似て“返礼の染み”を残す。石匣の跡地に埋めれば、あの人なら気づく」
セリューナが微笑む。「もちろん、帯の鈍りを上に掛けて他人にはただの土に見せる」
ささやかな礼の準備に、肩の力がわずかに抜けた。
だが、帯の内側で小さな“紙の擦れ”が走る。風に逆らう細い音――
「来る」
俺は立ち上がり、核を抱え直した。「鈴墨の偵察、風に慣れてきた」
「鈴を“海へ沈める”」
セリューナが帯を短く撫でる。
「風の海に音を散らすの。聞こえるけど、どこでも同じに聞こえる」
《帯:海鳴り擬態/鈴追尾=拡散》
谷を出て、さらに西へ。
丘列の切れ目から、遠くに白い線――海が見えた。潮の匂いが濃くなる。
◇
午後、風の道は小さな石橋へ続いていた。
橋といっても、風に削られた岩棚が谷の上を渡しているだけの、狭い白い舌。下は草の渦と浅い湿地。足を滑らせれば厄介だ。
「渡り板は使えない。ここは“歩幅”で抜ける」
ロゥナが先に立ち、白い舌の節理を指で示した。「三、二、四、二。跳ねも揃える」
「核は私と二人持ちにする。負担を分けて“拍”を乱さない」
セリューナが封球の膜を強め、俺と同じ側に入る。
合図一つ。
三、二、四、二――拍を刻んで渡る。風が足裏を軽く持ち上げ、白い舌の縁をなぞる。
あと三歩、というところで、前方の灌木から紙片が舞い上がった。環状に組んだ封輪が、橋の中央を狙って締まる。
「舌を切る!」
セリューナの水刃が一閃し、封輪の舌を斜めに落とす。
だが紙は賢い。切り口が二重になって、二つの輪に分かれた。
「右足、三分の一歩、外!」
ロゥナの声に合わせ、足の置き場を微調整する。輪は締まるが、外径がほんのわずか足りず、白い舌の縁を空しく噛んだ。
最後の四歩を揃え、橋を抜ける。湿地の草に帯の海鳴りが拡がり、紙の輪は風に迷った。
《回避:封輪—舌切り+歩幅補正/成功》
渡り終えて、息を吐く。
核の拍は乱れない。――この調子で海風へ出る。
◇
夕刻前、丘の陰で“返礼の染み”を残す。
木札と香草を包んだ小袋を浅く埋め、上から薄い鈍りを掛ける。
ロゥナが指で土を撫で、目印に小石を三つだけ並べた。
「これでいい」
「戻って生で礼を言う約束は、保留してないからな」
「なら走り続けること」
短く笑い、また歩く。
海が近い。風はもう、はっきりと上がっていた。帯の内側で合いの音が低く整い、核の拍も外拍に寄り添う。
《二核状態:外拍同期=高/火紋残滓=ごく微》
そのとき、耳の奥――いや、肋の裏で透明な息が揺れた。
――いい。海の縁で、もうひとつ返す。
風は、約束を忘れない。
セフィアの調子だ。声ではなく、風そのものの律。
俺は小さく頷き、核の封球へ掌を当てた。
「明日、海側へ降りる。鈴の海で一度、完全に沈める」
セリューナが目を細める。「封輪も火輪も、海では鈍る。追撃は薄くできるわ」
ロゥナが地図を丸め、空の色を測った。「今夜はこの丘の裏で仮眠。交代で見張る。……レク、手は?」
「大丈夫だ。叩かないで済んでる」
◇
夜半、風はさらに柔らかくなった。
簡素な寝具に背をあずけ、核の拍を胸で聞きながら、目を閉じる。
炎の山の唸りは遠く、塔の鈴は海鳴りに紛れて溶けていく。
眠りに落ちる直前、帯の内側で静かなログがひとつ、灯った。
《旅路ログ:海風の道—鈴遮蔽“旅人”認証維持》
《追跡:火輪=減衰中/封輪=位置特定失敗》
《次行程:海沿いの浅瀬“潮石(しおいし)の段”で拍の沈め処理/安全度=中》
明日、潮の段で拍を沈め、追撃をさらに遠ざける。
抱えた記録は重い。だが、持てる重さだ。
火の純化ではなく、走って残した拍で守る。――そう決めて、眠りについた。
熱だけだった空気に、潮と草の匂いが混ざる。風は弱いが、確かに「上がる」。帯の内側で、微かな合いの音が戻った。
「ここから“旅人偽装”でいける」
セリューナが風名の帯を俺の胸に巻き替え、指で二度軽く弾く。
「鈴に読ませる“歩幅”を合わせて。三歩吸って、二歩吐く、みたいに」
「地は路肩を固める。核の重みで足を取られないように」
ロゥナが掌を土へ置き、細い石の筋を並べてくれた。「右三歩目、必ず踏んで」
《補助“風名の帯”再同調/鈴遮蔽:旅人(低関心)》
《二核状態:外拍同期=安定/火紋残滓=微》
核を抱え直し、歩幅を鈴の拍に合わせる。
丘陵の陰を拾いながら、書庫の都の外縁を大きく迂回した。塔は見えるが、鈴はこっちを“ただの通行”として読む。
追撃の火輪は遠い。封輪の紙も風に乗りにくい。――いまのうちだ。
◇
昼、浅い谷で短く休む。
セリューナが水封球の膜を張り替え、核を石の座に寝かせる。俺は包帯を解いて指の痺れを確かめ、撫で紐を一度だけ小箍に通した。
《小箍・撫調:完了/拍疲労:解消》
「女将への礼、どうする?」
俺が言うと、ロゥナが荷から小袋を出してきた。宿印の押された木札と、乾いた香草がいくつか。
「水染みの目印を真似て“返礼の染み”を残す。石匣の跡地に埋めれば、あの人なら気づく」
セリューナが微笑む。「もちろん、帯の鈍りを上に掛けて他人にはただの土に見せる」
ささやかな礼の準備に、肩の力がわずかに抜けた。
だが、帯の内側で小さな“紙の擦れ”が走る。風に逆らう細い音――
「来る」
俺は立ち上がり、核を抱え直した。「鈴墨の偵察、風に慣れてきた」
「鈴を“海へ沈める”」
セリューナが帯を短く撫でる。
「風の海に音を散らすの。聞こえるけど、どこでも同じに聞こえる」
《帯:海鳴り擬態/鈴追尾=拡散》
谷を出て、さらに西へ。
丘列の切れ目から、遠くに白い線――海が見えた。潮の匂いが濃くなる。
◇
午後、風の道は小さな石橋へ続いていた。
橋といっても、風に削られた岩棚が谷の上を渡しているだけの、狭い白い舌。下は草の渦と浅い湿地。足を滑らせれば厄介だ。
「渡り板は使えない。ここは“歩幅”で抜ける」
ロゥナが先に立ち、白い舌の節理を指で示した。「三、二、四、二。跳ねも揃える」
「核は私と二人持ちにする。負担を分けて“拍”を乱さない」
セリューナが封球の膜を強め、俺と同じ側に入る。
合図一つ。
三、二、四、二――拍を刻んで渡る。風が足裏を軽く持ち上げ、白い舌の縁をなぞる。
あと三歩、というところで、前方の灌木から紙片が舞い上がった。環状に組んだ封輪が、橋の中央を狙って締まる。
「舌を切る!」
セリューナの水刃が一閃し、封輪の舌を斜めに落とす。
だが紙は賢い。切り口が二重になって、二つの輪に分かれた。
「右足、三分の一歩、外!」
ロゥナの声に合わせ、足の置き場を微調整する。輪は締まるが、外径がほんのわずか足りず、白い舌の縁を空しく噛んだ。
最後の四歩を揃え、橋を抜ける。湿地の草に帯の海鳴りが拡がり、紙の輪は風に迷った。
《回避:封輪—舌切り+歩幅補正/成功》
渡り終えて、息を吐く。
核の拍は乱れない。――この調子で海風へ出る。
◇
夕刻前、丘の陰で“返礼の染み”を残す。
木札と香草を包んだ小袋を浅く埋め、上から薄い鈍りを掛ける。
ロゥナが指で土を撫で、目印に小石を三つだけ並べた。
「これでいい」
「戻って生で礼を言う約束は、保留してないからな」
「なら走り続けること」
短く笑い、また歩く。
海が近い。風はもう、はっきりと上がっていた。帯の内側で合いの音が低く整い、核の拍も外拍に寄り添う。
《二核状態:外拍同期=高/火紋残滓=ごく微》
そのとき、耳の奥――いや、肋の裏で透明な息が揺れた。
――いい。海の縁で、もうひとつ返す。
風は、約束を忘れない。
セフィアの調子だ。声ではなく、風そのものの律。
俺は小さく頷き、核の封球へ掌を当てた。
「明日、海側へ降りる。鈴の海で一度、完全に沈める」
セリューナが目を細める。「封輪も火輪も、海では鈍る。追撃は薄くできるわ」
ロゥナが地図を丸め、空の色を測った。「今夜はこの丘の裏で仮眠。交代で見張る。……レク、手は?」
「大丈夫だ。叩かないで済んでる」
◇
夜半、風はさらに柔らかくなった。
簡素な寝具に背をあずけ、核の拍を胸で聞きながら、目を閉じる。
炎の山の唸りは遠く、塔の鈴は海鳴りに紛れて溶けていく。
眠りに落ちる直前、帯の内側で静かなログがひとつ、灯った。
《旅路ログ:海風の道—鈴遮蔽“旅人”認証維持》
《追跡:火輪=減衰中/封輪=位置特定失敗》
《次行程:海沿いの浅瀬“潮石(しおいし)の段”で拍の沈め処理/安全度=中》
明日、潮の段で拍を沈め、追撃をさらに遠ざける。
抱えた記録は重い。だが、持てる重さだ。
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