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8歳
8
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防音魔法を解いて外に出たらメイド達が心配そうな顔をして待ってた。
僕付きのメイドは一切表情変えてなかった。育てたのはメラニーだけど誇らしいね。
1人ワゴンの後ろにいたメイドがいるからあそこにお茶会の用意がされてるんだろう。
「それ、サロンに運び直して。」
「はい。」
もう既に待機していたメイドにそう声をかける。僕らの後ろからゴロゴロと運ぶ音が聞こえるから着いてきてるらしい。
さすがの僕も僕らより早くつけなんて無茶言わないよ。
僕は歩くの早い方なんだけどテオ様はどうなんだろ。合わせた方がいいよね。でもテオ様は隣を歩いてくれない。
「テオ、隣においで。」
テオ様はこくんと頷いて僕の隣に並んだ。マジで可愛い。天使じゃん。
こんな可愛いのを近くで見られるなんて目が死滅しそう。
「テオ、魔力が髪や目に現れることは知ってるね?」
「はい。大抵の人は1色だと学びました。」
「そうだね。じゃあ質や量はどう関係する?」
「量が多いほど濃く、質が良いほど明度が偏ります。」
「正解。よく学んでるね。義母様は相当な量があるはずだよ。その血を受け継いでるテオもね。父様は量はないけれど明度が高い。両方の血を受け継いでいるテオは才能があると思うよ。お互い頑張ろうね。」
「兄上ほどではありません。」
おべっかなのかなんなのか分かんないけど
か♡わ♡い♡い♡♡♡♡♡♡♡♡
すました顔してるけど意識はお菓子に半分いってるよね?さっきからちらちら見てるの知ってるよ?
早くサロンにつきたいよね?分かる。僕もテオ様の喜ぶ顔が早くみたい。
「僕の弟だもの。大丈夫だよ。今、アルフレートに魔力適性検査を受けられるように神殿に行ってもらってる。テオに検査をしてもらうつもり。闇魔法の適性があれば一緒に皇宮で第1皇子と魔法と剣を学んで貰うよ。」
「才能がなければ…?」
「剣も魔法も勉学もこの屋敷で学んでもらう。」
やっとこさついたサロンのドアを僕自ら開ける。
使用人が少ないの。そこまで回せる人員はいない。それにドアくらい僕でも開けられるし。
必要になれば他から回すしね。
テオ様が少し慌てたけど無視。父様、義母様、テオ様にはそういう人つけてるし。テオ様は乳母が変わりしてるみたいだしね。
テオ様にソファを勧めて僕も座る。メイドはまだ来ないから重要な話をしときたいんだよ。
念の為に防音魔法もね。
「心配しなくても髪と目を見ればわかるよ。」
「ではしなくても良いのではないですか?」
「隠れた才能があるかもしれないからね。なにより皇帝陛下に提出書類を集めないといけない。」
「面倒ですね。」
全くね。
でもそれは僕らを守るための行為でもある。平民からとてつもない。例えば…帝国を1人で潰せそうな輩が現れたなら早急に対処しなきゃでしょ?
方法は2つ。
1つは小さいうちに殺しておく。
もう1つはシルヴェスターの洗脳魔法を使う。絶対に逆らえない。信用できる魔法だから。
そうやってこの国は歴史を紡いできたんだもん。知られてるのはシルヴェスターの当主だけなんだけどね。僕はゲームしてたから知ってるけどさ。
だから皇帝陛下の隣にはいつもシルヴェスター家。どれだけ疎まれようとも皇帝陛下はシルヴェスターを手放せない。
思わず笑っちゃうよね。
いくら帝国の太陽だ、主だって崇められても飼い犬ひとりの手網を握ることもできない。いつ洗脳されるのか怯えて暮らして対洗脳魔法のアミュレットを手放せない。
笑っちゃう。
笑みを隠せなくてちょっと表に出たときテオ様とも目が合ったから微笑んどいた。
「昔から皇宮も必死なんだよ。出る杭は埋め込む前に折っちゃわないといけないからね。まぁ例外もいるけど。」
「━━━ヒュッ。」
外に視線をやりながら視界の端にいるテオを流し見る。
息を飲むような音とカタカタと家具がなる音。
そんなビビんないでよ。
シルヴェスター家はその例外に当てはまるんだから。
「大丈夫だよ。僕らは公爵家。いくら出ようがそれは良いことなんだよ。僕らは皇帝陛下の腕となり剣となり足となるんだ。どれだけ優秀でも問題ないさ。父様が処刑されないのがいい例だろう?あの人も才能だけはあるからね。天下の皇帝陛下も代わりが見つかるまでは手放せないんだよ。」
「ですが…皇帝陛下にも考えがあるのでは?例えば歴代の公爵家を縛り付ける魔法など。」
「どうだろうね。僕にも言えるけど。歴代公爵は権力以外のものに執着が酷いんだよ。」
テオ様が口を開いた時ドアがなった。
僕が行ってもよかったんだけどテオ様が先に立ったから任せることにする。そんなにおやつが楽しみだったのかなぁ?
そんなに好きならもっと用意した方がいい?でもお金が…。
錬金術でどうにかできないかな本気で考える時が来ちゃったのかも。
僕付きのメイドは一切表情変えてなかった。育てたのはメラニーだけど誇らしいね。
1人ワゴンの後ろにいたメイドがいるからあそこにお茶会の用意がされてるんだろう。
「それ、サロンに運び直して。」
「はい。」
もう既に待機していたメイドにそう声をかける。僕らの後ろからゴロゴロと運ぶ音が聞こえるから着いてきてるらしい。
さすがの僕も僕らより早くつけなんて無茶言わないよ。
僕は歩くの早い方なんだけどテオ様はどうなんだろ。合わせた方がいいよね。でもテオ様は隣を歩いてくれない。
「テオ、隣においで。」
テオ様はこくんと頷いて僕の隣に並んだ。マジで可愛い。天使じゃん。
こんな可愛いのを近くで見られるなんて目が死滅しそう。
「テオ、魔力が髪や目に現れることは知ってるね?」
「はい。大抵の人は1色だと学びました。」
「そうだね。じゃあ質や量はどう関係する?」
「量が多いほど濃く、質が良いほど明度が偏ります。」
「正解。よく学んでるね。義母様は相当な量があるはずだよ。その血を受け継いでるテオもね。父様は量はないけれど明度が高い。両方の血を受け継いでいるテオは才能があると思うよ。お互い頑張ろうね。」
「兄上ほどではありません。」
おべっかなのかなんなのか分かんないけど
か♡わ♡い♡い♡♡♡♡♡♡♡♡
すました顔してるけど意識はお菓子に半分いってるよね?さっきからちらちら見てるの知ってるよ?
早くサロンにつきたいよね?分かる。僕もテオ様の喜ぶ顔が早くみたい。
「僕の弟だもの。大丈夫だよ。今、アルフレートに魔力適性検査を受けられるように神殿に行ってもらってる。テオに検査をしてもらうつもり。闇魔法の適性があれば一緒に皇宮で第1皇子と魔法と剣を学んで貰うよ。」
「才能がなければ…?」
「剣も魔法も勉学もこの屋敷で学んでもらう。」
やっとこさついたサロンのドアを僕自ら開ける。
使用人が少ないの。そこまで回せる人員はいない。それにドアくらい僕でも開けられるし。
必要になれば他から回すしね。
テオ様が少し慌てたけど無視。父様、義母様、テオ様にはそういう人つけてるし。テオ様は乳母が変わりしてるみたいだしね。
テオ様にソファを勧めて僕も座る。メイドはまだ来ないから重要な話をしときたいんだよ。
念の為に防音魔法もね。
「心配しなくても髪と目を見ればわかるよ。」
「ではしなくても良いのではないですか?」
「隠れた才能があるかもしれないからね。なにより皇帝陛下に提出書類を集めないといけない。」
「面倒ですね。」
全くね。
でもそれは僕らを守るための行為でもある。平民からとてつもない。例えば…帝国を1人で潰せそうな輩が現れたなら早急に対処しなきゃでしょ?
方法は2つ。
1つは小さいうちに殺しておく。
もう1つはシルヴェスターの洗脳魔法を使う。絶対に逆らえない。信用できる魔法だから。
そうやってこの国は歴史を紡いできたんだもん。知られてるのはシルヴェスターの当主だけなんだけどね。僕はゲームしてたから知ってるけどさ。
だから皇帝陛下の隣にはいつもシルヴェスター家。どれだけ疎まれようとも皇帝陛下はシルヴェスターを手放せない。
思わず笑っちゃうよね。
いくら帝国の太陽だ、主だって崇められても飼い犬ひとりの手網を握ることもできない。いつ洗脳されるのか怯えて暮らして対洗脳魔法のアミュレットを手放せない。
笑っちゃう。
笑みを隠せなくてちょっと表に出たときテオ様とも目が合ったから微笑んどいた。
「昔から皇宮も必死なんだよ。出る杭は埋め込む前に折っちゃわないといけないからね。まぁ例外もいるけど。」
「━━━ヒュッ。」
外に視線をやりながら視界の端にいるテオを流し見る。
息を飲むような音とカタカタと家具がなる音。
そんなビビんないでよ。
シルヴェスター家はその例外に当てはまるんだから。
「大丈夫だよ。僕らは公爵家。いくら出ようがそれは良いことなんだよ。僕らは皇帝陛下の腕となり剣となり足となるんだ。どれだけ優秀でも問題ないさ。父様が処刑されないのがいい例だろう?あの人も才能だけはあるからね。天下の皇帝陛下も代わりが見つかるまでは手放せないんだよ。」
「ですが…皇帝陛下にも考えがあるのでは?例えば歴代の公爵家を縛り付ける魔法など。」
「どうだろうね。僕にも言えるけど。歴代公爵は権力以外のものに執着が酷いんだよ。」
テオ様が口を開いた時ドアがなった。
僕が行ってもよかったんだけどテオ様が先に立ったから任せることにする。そんなにおやつが楽しみだったのかなぁ?
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