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第3章 神の悪戯
第160話 そして2年の月日が流れた
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~2年後~
学年で言う所の3年生の8月
魔王復活と言う圧倒的に早い段階で蘇った魔王だが、何故かその後は動きが見れず、クロウ達は騎士団の指導の下、約2年間トレーニングを続けていた。
今はクロウとリュークが模擬戦を行っており、騎士団長のヒヨナがそれを見ている。
「ハァァァァ!!!」
「だァァァァァァァァァ!!!!!」
悪役貴族であるクロウは自身の努力と(こっそりとやっている為まだ周囲にバレていない)剣ぺろバグの力によって圧倒的な力を持っているが、他の者達は中盤の魔物とやっと戦える程度の力しかなかった。
「フッ!」
「グッ!?」
勇者であるリュークも中盤の魔物を1人で倒せる程度の強さしかなく、魔王とはまだまだ力の差がある。
「脇をやられたからと言って抑えるなよ、ほら逆がガラ空きだぞ?」
「ガフッ!?」
本来ならそのくらいの力を序盤で持っているのは可笑しいのだが、魔王の事やこの世界の事を考えると、レベルなど関係なくいつでもラスボス戦が出来る状態にならないと不安でしかない。
「勇者のお前が俺程度に苦戦してどうする?魔王はもっと強いんだぞ?」
「わかっ…てる…っ!!!」
「だったらこの程度の攻撃で悶絶するな、当たったとしても"それがどうした?"くらいの勢いで来い」
「ハァァァァ!!!!!」
それでもまだ学園編が終わっていない状態でここまで強くなれるのは有り難い、
ドラ○エで言う所のLv.5が推奨レベルの場所で皆がLv.50になっている様なものだ。
「後ろがガラ空きだ」
「しまっ…」
「そこまで!」
クロウがリュークの頭を持っている木刀で叩こうとした所でヒヨナに止められる、これ以上やっても意味がないと判断したのだろう。
「ありがとうございました」
「あ…ありがとう…ござい…ました」
クロウとリュークはお互いにお礼を言って休憩に入る、クロウはリュークに水の入った水筒を渡して隣で休む。
「ありがとうございます、クロウ様」
「気にするな、意地悪をしても意味がないしな」
「"悪役貴族"…もはや肩書きだけですね」
「うるせぇ、追放ももう無理だろうし、諦めて貴族としての生活も視野に入れてるよ」
ゲームとしてのクロウはもう無理だろう、悪役貴族としても中途半端だし、追放の方もリュークと画策すればなんとなるかもしれないが、それもキツくなっている。
「魔王を倒す為に子供達を危険な所へ行かせたのに追放する…しかもこの国の公爵家の1人を…ああもう、考えるのやーめた」
クロウはもう1つ用意した水筒の中身(水)を一気に飲むと横になって空を見上げる。
「頭の良い人間と思い込んで、どうにかして自分が楽になるエンディングを求めていたけど…やっぱり無理だわ、馬鹿には厳しいよ」
「諦めるんですか?」
「魔王を倒す事をじゃないからな?悪役貴族としての結末を目指すのを、だからな?」
もうここまで滅茶苦茶になってしまった、この状態で軌道修正しようなんて無茶な話しだ、それにこれは女神やプレイヤー達が望んだ世界でもある、無理に変えようとしても結局またご都合展開が始まってしまうのが関の山だろう。
「取り敢えず今は魔王討伐だ、その事だけを考えよう…メイディ」
「何でしょうか?クロウ様」
「うわ!?いつの間に…」
クロウがメイディの事を呼ぶと颯爽と現れてリュークを驚かす、クロウは空になった水筒を渡して新しい水を入れてくる様に命令する。
「かしこまりました」
「よろしく」
「メイディさん、いたんですね」
「ああ、訓練所を見渡してもメイディの姿が見えないからもしやと思って呼んでみたんだけど本当にいたよ」
クロウの洞察力に驚きながらリュークは水を飲む、そろそろ休憩も終わりで次のトレーニングの時間だ。
「さてとそろそろ動かないとヒヨナさんに怒られてしまいますね」
「だな、メイディから水筒を受け取ったら行くよ、ありがとうなメイディ」
「いえ、メイドとして当然の事です」
「…忍者かな?」
メイディの音もなく現れる事を驚きながら『これも戦闘で使えるんじゃね?』とも思うリュークだった。
——————————————————————
9月が終わる…投稿できたの3話だけって…嘘だろ?
学年で言う所の3年生の8月
魔王復活と言う圧倒的に早い段階で蘇った魔王だが、何故かその後は動きが見れず、クロウ達は騎士団の指導の下、約2年間トレーニングを続けていた。
今はクロウとリュークが模擬戦を行っており、騎士団長のヒヨナがそれを見ている。
「ハァァァァ!!!」
「だァァァァァァァァァ!!!!!」
悪役貴族であるクロウは自身の努力と(こっそりとやっている為まだ周囲にバレていない)剣ぺろバグの力によって圧倒的な力を持っているが、他の者達は中盤の魔物とやっと戦える程度の力しかなかった。
「フッ!」
「グッ!?」
勇者であるリュークも中盤の魔物を1人で倒せる程度の強さしかなく、魔王とはまだまだ力の差がある。
「脇をやられたからと言って抑えるなよ、ほら逆がガラ空きだぞ?」
「ガフッ!?」
本来ならそのくらいの力を序盤で持っているのは可笑しいのだが、魔王の事やこの世界の事を考えると、レベルなど関係なくいつでもラスボス戦が出来る状態にならないと不安でしかない。
「勇者のお前が俺程度に苦戦してどうする?魔王はもっと強いんだぞ?」
「わかっ…てる…っ!!!」
「だったらこの程度の攻撃で悶絶するな、当たったとしても"それがどうした?"くらいの勢いで来い」
「ハァァァァ!!!!!」
それでもまだ学園編が終わっていない状態でここまで強くなれるのは有り難い、
ドラ○エで言う所のLv.5が推奨レベルの場所で皆がLv.50になっている様なものだ。
「後ろがガラ空きだ」
「しまっ…」
「そこまで!」
クロウがリュークの頭を持っている木刀で叩こうとした所でヒヨナに止められる、これ以上やっても意味がないと判断したのだろう。
「ありがとうございました」
「あ…ありがとう…ござい…ました」
クロウとリュークはお互いにお礼を言って休憩に入る、クロウはリュークに水の入った水筒を渡して隣で休む。
「ありがとうございます、クロウ様」
「気にするな、意地悪をしても意味がないしな」
「"悪役貴族"…もはや肩書きだけですね」
「うるせぇ、追放ももう無理だろうし、諦めて貴族としての生活も視野に入れてるよ」
ゲームとしてのクロウはもう無理だろう、悪役貴族としても中途半端だし、追放の方もリュークと画策すればなんとなるかもしれないが、それもキツくなっている。
「魔王を倒す為に子供達を危険な所へ行かせたのに追放する…しかもこの国の公爵家の1人を…ああもう、考えるのやーめた」
クロウはもう1つ用意した水筒の中身(水)を一気に飲むと横になって空を見上げる。
「頭の良い人間と思い込んで、どうにかして自分が楽になるエンディングを求めていたけど…やっぱり無理だわ、馬鹿には厳しいよ」
「諦めるんですか?」
「魔王を倒す事をじゃないからな?悪役貴族としての結末を目指すのを、だからな?」
もうここまで滅茶苦茶になってしまった、この状態で軌道修正しようなんて無茶な話しだ、それにこれは女神やプレイヤー達が望んだ世界でもある、無理に変えようとしても結局またご都合展開が始まってしまうのが関の山だろう。
「取り敢えず今は魔王討伐だ、その事だけを考えよう…メイディ」
「何でしょうか?クロウ様」
「うわ!?いつの間に…」
クロウがメイディの事を呼ぶと颯爽と現れてリュークを驚かす、クロウは空になった水筒を渡して新しい水を入れてくる様に命令する。
「かしこまりました」
「よろしく」
「メイディさん、いたんですね」
「ああ、訓練所を見渡してもメイディの姿が見えないからもしやと思って呼んでみたんだけど本当にいたよ」
クロウの洞察力に驚きながらリュークは水を飲む、そろそろ休憩も終わりで次のトレーニングの時間だ。
「さてとそろそろ動かないとヒヨナさんに怒られてしまいますね」
「だな、メイディから水筒を受け取ったら行くよ、ありがとうなメイディ」
「いえ、メイドとして当然の事です」
「…忍者かな?」
メイディの音もなく現れる事を驚きながら『これも戦闘で使えるんじゃね?』とも思うリュークだった。
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9月が終わる…投稿できたの3話だけって…嘘だろ?
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