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第4章~魔王討伐~
第204話 最後の特攻
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~2週間後 市街地にて~
撤退中から約3週間が過ぎようとしていた。
クロウの状態は少しずつではあるが良くなっていき、皮膚の状態も普通に戻りつつあった。
「クロウ様の状態はまだ油断出来ません、あと1週間、皆さん全力で頑張りましょう」
リュークの言葉に一同は頷く、クロウは自分達を助けてくれた命の恩人だ、その恩人を見殺しにするのは逃げた治癒師と同じ人間に成り下がってしまうのと同じだからだ。
「はい、あと1週間、これさえ乗り切れればクロウ様は助かるんですから」
メイディの言葉に皆の気持ちが高まる、『あと少し』、その思いが油断となって襲い掛かる。
「敵襲ーーーーー!!!!!」
「「「「「!!!!!?????」」」」」
市街地の中にいるミオ達は急いで馬車から降りて辺りを見回す。
ここは住民は住んでおらず廃墟となっているが、建物はまだ残っており死角が多い。
「敵はどこですの!」
「こんな時に敵って…一体誰!」
「わかりません…人か…魔物か…」
ミオ、シャル、フィオナは馬車を守るように警戒する、エムル達も同様に馬車を守るように囲む。
馬車の中には重傷のクロウがいる、自分達がやられればクロウはあっけなく殺されるだろう。
「とにかく、人だろうがなんだろうが、敵なら容赦しない!」
「その通りね、ここで死ぬわけにはいかないわ」
エムル、メジーナも剣を構えて敵に備える、足音がどんどん近づいてきて敵の正体がわかる。
「魔物!?」
「こんな所まで来るなんて!」
「と言うかなんでここまで接近に気付けなかったんですの!?」
ミオの言う通りだ、敵が来る事は分かる、人間なら脅威となる者達を今のうちに消す為に、魔物なら敵討の為に、来るのは分かる。
しかし、ここまで接近しているのに誰も気が付かなかったのがおかしいのだ。
「とにかく、今目の前にいる魔物達を倒せば良いんでしょ!」
「ああ、クロウを守るんだ!」
「全く…このツケは高いわよ!」
シャル、エムル、メジーナはそう叫びながら魔物達を斬っていく。
他の所からも叫び声や斬る音が聞こえてくる為、他の所からの援軍は望めないだろう。
「勇者である僕を舐めるなよ!」
『殺せ!人間どもは皆殺しだ!!!』
魔物の数は建物の影響でわからない、しかし自分達よりも何倍もの数である事は容易に理解出来る。
「くっ…なんで…力が…」
「こんな敵…に…苦戦…なんて…」
そしてその数の暴力に徐々に押され始めてしまう。
これに対しては仕方のない事だ、3週間が過ぎたとは言え、魔王ミロスから受けたダメージはそうそう抜けるものじゃない。
治癒師の回復魔法で回復したとしても、ステータスがマイナスになっていた状態での魔王の攻撃によって死にかけていたのだ、3週間経ったとは言えいつも通りに動けるわけがないのだ。
「でも、負けるわけにはいかないんですの!」
「ボク達は勇者パーティだ!この程度で屈するものか!」
「ええ!私達の底力見せてあげましょう!」
ミオ、シャル、フィオナはお互いに声を掛け合って士気を高め合う、疲労が既にかなり来ているが、気合いでなんとかする。
「俺だってまだまだいけるぜ!」
「わたしだって!」
エムル、メジーナも無数の魔物達相手に奮戦する、しかし気合いで誤魔化そうとしても身体が悲鳴を上げ続ける為、徐々に苦戦し始める。
『殺せ!殺せ!殺せ!』
『魔王様の仇だ!ここで皆んな道連れにするのだ!』
「死ぬならお前達だけで死ね!僕達は生きて帰るんだ!」
飛行系の魔物達の空からの奇襲、陸からの猛攻、騎士達の断末魔や叫び声が響き渡り、全体的にかなり劣勢なのが分かる。
「私の家族に指一本も触れさせない!!!」
「ここさえ乗り切れれば…あたくし達の勝ちですわ!」
敵の数は圧倒的だが、倒せない敵ではない、かなりの苦戦だが、このまま行けばなんとかなるだろう。
———————————————————————
と、思っていたのだが…
撤退中から約3週間が過ぎようとしていた。
クロウの状態は少しずつではあるが良くなっていき、皮膚の状態も普通に戻りつつあった。
「クロウ様の状態はまだ油断出来ません、あと1週間、皆さん全力で頑張りましょう」
リュークの言葉に一同は頷く、クロウは自分達を助けてくれた命の恩人だ、その恩人を見殺しにするのは逃げた治癒師と同じ人間に成り下がってしまうのと同じだからだ。
「はい、あと1週間、これさえ乗り切れればクロウ様は助かるんですから」
メイディの言葉に皆の気持ちが高まる、『あと少し』、その思いが油断となって襲い掛かる。
「敵襲ーーーーー!!!!!」
「「「「「!!!!!?????」」」」」
市街地の中にいるミオ達は急いで馬車から降りて辺りを見回す。
ここは住民は住んでおらず廃墟となっているが、建物はまだ残っており死角が多い。
「敵はどこですの!」
「こんな時に敵って…一体誰!」
「わかりません…人か…魔物か…」
ミオ、シャル、フィオナは馬車を守るように警戒する、エムル達も同様に馬車を守るように囲む。
馬車の中には重傷のクロウがいる、自分達がやられればクロウはあっけなく殺されるだろう。
「とにかく、人だろうがなんだろうが、敵なら容赦しない!」
「その通りね、ここで死ぬわけにはいかないわ」
エムル、メジーナも剣を構えて敵に備える、足音がどんどん近づいてきて敵の正体がわかる。
「魔物!?」
「こんな所まで来るなんて!」
「と言うかなんでここまで接近に気付けなかったんですの!?」
ミオの言う通りだ、敵が来る事は分かる、人間なら脅威となる者達を今のうちに消す為に、魔物なら敵討の為に、来るのは分かる。
しかし、ここまで接近しているのに誰も気が付かなかったのがおかしいのだ。
「とにかく、今目の前にいる魔物達を倒せば良いんでしょ!」
「ああ、クロウを守るんだ!」
「全く…このツケは高いわよ!」
シャル、エムル、メジーナはそう叫びながら魔物達を斬っていく。
他の所からも叫び声や斬る音が聞こえてくる為、他の所からの援軍は望めないだろう。
「勇者である僕を舐めるなよ!」
『殺せ!人間どもは皆殺しだ!!!』
魔物の数は建物の影響でわからない、しかし自分達よりも何倍もの数である事は容易に理解出来る。
「くっ…なんで…力が…」
「こんな敵…に…苦戦…なんて…」
そしてその数の暴力に徐々に押され始めてしまう。
これに対しては仕方のない事だ、3週間が過ぎたとは言え、魔王ミロスから受けたダメージはそうそう抜けるものじゃない。
治癒師の回復魔法で回復したとしても、ステータスがマイナスになっていた状態での魔王の攻撃によって死にかけていたのだ、3週間経ったとは言えいつも通りに動けるわけがないのだ。
「でも、負けるわけにはいかないんですの!」
「ボク達は勇者パーティだ!この程度で屈するものか!」
「ええ!私達の底力見せてあげましょう!」
ミオ、シャル、フィオナはお互いに声を掛け合って士気を高め合う、疲労が既にかなり来ているが、気合いでなんとかする。
「俺だってまだまだいけるぜ!」
「わたしだって!」
エムル、メジーナも無数の魔物達相手に奮戦する、しかし気合いで誤魔化そうとしても身体が悲鳴を上げ続ける為、徐々に苦戦し始める。
『殺せ!殺せ!殺せ!』
『魔王様の仇だ!ここで皆んな道連れにするのだ!』
「死ぬならお前達だけで死ね!僕達は生きて帰るんだ!」
飛行系の魔物達の空からの奇襲、陸からの猛攻、騎士達の断末魔や叫び声が響き渡り、全体的にかなり劣勢なのが分かる。
「私の家族に指一本も触れさせない!!!」
「ここさえ乗り切れれば…あたくし達の勝ちですわ!」
敵の数は圧倒的だが、倒せない敵ではない、かなりの苦戦だが、このまま行けばなんとかなるだろう。
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と、思っていたのだが…
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