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第4章~魔王討伐~
第205話 物語はハッピーエンドが定番…だけど
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「ガハッ!?」
「リュークさん!」
『隙あり!』
「ギャァァァァァァァァァ!!!!!」
「メイディ!!!」
ミオは斬られたメイディとリュークを助ける為に急いで駆け寄る、しかしそこに新たな魔物達が突撃してくる。
『殺せ!』
『死ね!』
『隙あり!』
「キャァァァ!!!!!」
腕を噛まれ、腹を殴られてそのまま馬車まで吹き飛ぶ、腕はちぎれてはいないが、ミオはもう剣を持って戦う事はできないだろう。
「ミオ!」
「シャル!危ない!」
『死ね!"爆炎弾"!!!』
先程まで接近戦をしていた魔物達がいきなり戦闘スタイルを変えて火の魔法を放ってくる、シャルを守る為に前に出たフィオナ諸共火炎の炎に包まれて焼かれる。
「ァァァァァァァァァ!!!!!」
「熱い痛い熱い痛い熱い痛い熱い痛い熱いぃぃぃぃぃ!!!!!」
「シャル!フィオナ!…クッ"爆風消化"!!!」
"爆風消化"
メジーナが放った魔法は強烈な爆風で火を吹き飛ばし、周囲を破壊することで破壊消火する。爆風を用いるために一瞬で消火が可能であり、森林火災や油田火災など大規模な火災を鎮火するのに用いられることがある。
通常の爆弾が用いられることもあるが、爆薬を使わずに衝撃波を発生して消火する場合もある。
今回の場合は爆弾並みの威力の風魔法で炎を吹き飛ばし、ついでにシャルとフィオナも吹き飛んでしまった。
それによって怪我をするだろうが、焼け死ぬよりはマシだろう。
「ガハッ…くそ、魔力が…尽きた」
「ちっ!"ロックブラスト"!」
『キャァァァ!!!!!』
魔力が尽きたメジーナをエムルが土魔法で助ける、魔力枯渇による疲弊がメジーナを襲い、今動けるのはエムル1人となった。
「…おいおい嘘だろ」
ピタゴラ形式で倒れていく仲間達を見ててエムルはそう思う、こんな状態でも魔物達は次々と現れてゆっくりとコチラに近寄って来ている。
「………ここまでかっ!!!」
『これで終わりだ!』
『魔王様の仇!ここでみんな殺す!』
『死ね!』
殺さられる事を悟ったエムルは目を閉じて死ぬ覚悟を決める…が、聞こえたのは魔物達の断末魔だった。
「え?」
「…ハァ…ハァ…ハァ…全く…おちおち…眠れないよ…」
「クロウ!?」
恐る恐る目を開けるとクロウがそこに立っており、エムルは驚いて声を上げる。
クロウの身体はボロボロでやっと塞がった傷から再び血が出始めて、身体の中も骨はまだ治っておらず、左目から血が滲み出ている。
「…助ける…大切な…人を…家族を…守る…」
「クロウ…」
『奴は死にかけだ!殺せ!』
『死に損ないを構うな!勇者を殺せ!』
『殺せ!殺せ!殺せ!』
四方八方から襲いかかってくる魔物達をクロウは斬り倒す、魔物達の猛攻が続き、クロウの身体に新たな傷が出始める。
「もう良い!クロウ!お前だけでも早く逃げろ!」
「…黙れ…お前が…逃げろ…」
血まみれの剣を握りながらクロウはエムルにここから逃げる様に指示する。
クロウの身体の状態を見ればクロウが逃げるべき状態だが、クロウはそれよりも仲間を心配する。
「(…本当にマジでふざけんなよ、いい加減休ませてくれよ)」
そんな事を思いつつクロウは死に物狂いで魔物達を倒し続ける、左腕も千切れ、隻腕となってしまうが気にせず戦い続ける。
『ふっ見ろよ、奴はもう死ぬぜ?』
『ああ、腕ももう片腕だけ…弱っちぃなぁ?』
『早くミンチにして殺してぇなぁ…』
「どう…した…まだ…腕が一本…千切れた…だけだぞ…能書…垂れてねぇ…で、こいよ…かかって来いよ…早く!…早く!!」
千切れた片腕を使ってクロウはブーメランの様に周りにいる魔物達を斬り倒す、血飛沫を上げながら死んでいく魔物達を見て、クロウは笑う。
「殺せるもんなら…殺してみろ!!!…俺は勇者じゃない…ここで死んでも構わない悪役貴族だ!!!」
『殺せぇぇぇぇぇ!!!』
『血祭りだぁ!!!』
『皆殺しダァ!!!』
———————————————————————
斬られ、焼かれ、貫かれ、引き裂かられて、踏みつけられて、それでもクロウは戦い続けた。
魔物達も死んでもおかしくない状態のクロウの圧倒的な力の前に恐怖を感じ始めて徐々に敵の数も減っていった。
そして30分という短い合間で双方合わせて1万を超える死者が出る程の死闘は人間側の勝利で幕を閉じた。
…その代償は決して安くはない
「リュークさん!」
『隙あり!』
「ギャァァァァァァァァァ!!!!!」
「メイディ!!!」
ミオは斬られたメイディとリュークを助ける為に急いで駆け寄る、しかしそこに新たな魔物達が突撃してくる。
『殺せ!』
『死ね!』
『隙あり!』
「キャァァァ!!!!!」
腕を噛まれ、腹を殴られてそのまま馬車まで吹き飛ぶ、腕はちぎれてはいないが、ミオはもう剣を持って戦う事はできないだろう。
「ミオ!」
「シャル!危ない!」
『死ね!"爆炎弾"!!!』
先程まで接近戦をしていた魔物達がいきなり戦闘スタイルを変えて火の魔法を放ってくる、シャルを守る為に前に出たフィオナ諸共火炎の炎に包まれて焼かれる。
「ァァァァァァァァァ!!!!!」
「熱い痛い熱い痛い熱い痛い熱い痛い熱いぃぃぃぃぃ!!!!!」
「シャル!フィオナ!…クッ"爆風消化"!!!」
"爆風消化"
メジーナが放った魔法は強烈な爆風で火を吹き飛ばし、周囲を破壊することで破壊消火する。爆風を用いるために一瞬で消火が可能であり、森林火災や油田火災など大規模な火災を鎮火するのに用いられることがある。
通常の爆弾が用いられることもあるが、爆薬を使わずに衝撃波を発生して消火する場合もある。
今回の場合は爆弾並みの威力の風魔法で炎を吹き飛ばし、ついでにシャルとフィオナも吹き飛んでしまった。
それによって怪我をするだろうが、焼け死ぬよりはマシだろう。
「ガハッ…くそ、魔力が…尽きた」
「ちっ!"ロックブラスト"!」
『キャァァァ!!!!!』
魔力が尽きたメジーナをエムルが土魔法で助ける、魔力枯渇による疲弊がメジーナを襲い、今動けるのはエムル1人となった。
「…おいおい嘘だろ」
ピタゴラ形式で倒れていく仲間達を見ててエムルはそう思う、こんな状態でも魔物達は次々と現れてゆっくりとコチラに近寄って来ている。
「………ここまでかっ!!!」
『これで終わりだ!』
『魔王様の仇!ここでみんな殺す!』
『死ね!』
殺さられる事を悟ったエムルは目を閉じて死ぬ覚悟を決める…が、聞こえたのは魔物達の断末魔だった。
「え?」
「…ハァ…ハァ…ハァ…全く…おちおち…眠れないよ…」
「クロウ!?」
恐る恐る目を開けるとクロウがそこに立っており、エムルは驚いて声を上げる。
クロウの身体はボロボロでやっと塞がった傷から再び血が出始めて、身体の中も骨はまだ治っておらず、左目から血が滲み出ている。
「…助ける…大切な…人を…家族を…守る…」
「クロウ…」
『奴は死にかけだ!殺せ!』
『死に損ないを構うな!勇者を殺せ!』
『殺せ!殺せ!殺せ!』
四方八方から襲いかかってくる魔物達をクロウは斬り倒す、魔物達の猛攻が続き、クロウの身体に新たな傷が出始める。
「もう良い!クロウ!お前だけでも早く逃げろ!」
「…黙れ…お前が…逃げろ…」
血まみれの剣を握りながらクロウはエムルにここから逃げる様に指示する。
クロウの身体の状態を見ればクロウが逃げるべき状態だが、クロウはそれよりも仲間を心配する。
「(…本当にマジでふざけんなよ、いい加減休ませてくれよ)」
そんな事を思いつつクロウは死に物狂いで魔物達を倒し続ける、左腕も千切れ、隻腕となってしまうが気にせず戦い続ける。
『ふっ見ろよ、奴はもう死ぬぜ?』
『ああ、腕ももう片腕だけ…弱っちぃなぁ?』
『早くミンチにして殺してぇなぁ…』
「どう…した…まだ…腕が一本…千切れた…だけだぞ…能書…垂れてねぇ…で、こいよ…かかって来いよ…早く!…早く!!」
千切れた片腕を使ってクロウはブーメランの様に周りにいる魔物達を斬り倒す、血飛沫を上げながら死んでいく魔物達を見て、クロウは笑う。
「殺せるもんなら…殺してみろ!!!…俺は勇者じゃない…ここで死んでも構わない悪役貴族だ!!!」
『殺せぇぇぇぇぇ!!!』
『血祭りだぁ!!!』
『皆殺しダァ!!!』
———————————————————————
斬られ、焼かれ、貫かれ、引き裂かられて、踏みつけられて、それでもクロウは戦い続けた。
魔物達も死んでもおかしくない状態のクロウの圧倒的な力の前に恐怖を感じ始めて徐々に敵の数も減っていった。
そして30分という短い合間で双方合わせて1万を超える死者が出る程の死闘は人間側の勝利で幕を閉じた。
…その代償は決して安くはない
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