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2 ◇ふたりの出会い
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俺と高橋砂央里の出会いは、こども病院でのことだった。
春先に娘の紀子が学校で倒れ、すぐさまこども初期急病センターに
搬送された。
その後栄養失調が原因と分かり、某こども病院に移された。
その時に娘が世話になったのが看護士の高橋砂央里だった。
俺の妻は、今で言うところのネグレクトを娘にしていた。
妻は娘が産まれた時からその誕生に喜びを表すこともなく、
最小限の世話はするけれどどう見てもそこに愛情は感じられなかった。
娘に対する愛しい気持ちをこれまでただの一度も妻から聞いたことがなく、
ずっと俺は不安を感じ続けてきた。
けれど]娘の身体に危害を及ぼすようなことはなかったため、不安を
抱えながらも様子見だけでここまできてしまった。
娘が病院に運ばれた先の医師から倒れた原因を知らされたときには
まさか、我が子を栄養失調にさせるか? と驚愕するしかなかった。
娘が産まれてくるまで、妻の様子に何ら変わったところは
見受けられなかったためだ。
2-2.
振り返ってみれば、やはり妻が劇的に変わったのは出産後だろう。
俺は自分の分身である娘を見た瞬間、こんな感情が
自分の中にあったかと驚くほどの感動があった。
親、兄弟あれど、それほどまでに愛しい存在がこの世に存在するとは。
娘の誕生をどれほど感謝したか知れない。
それなのに妻とこんな素晴らしい体験を同じ気持ちで共有できず、
寂しい思いをしたことを記憶している。
義母もそんな娘、淳子の様子に気付いていたようで妻に子育てがしんどいなら、
実家に泊まりがけで来るようにと誘ったり、また義母が我が家に様子を見に来て
くれたりもしていた。
俺も妻の状態がそんなだったので、文句を言うでなし実家に行くことも
逆に勧めるくらいで、協力的だったと思う。
しかし、残念なことに妻の態度が改善されることはなかった。
俺と高橋砂央里の出会いは、こども病院でのことだった。
春先に娘の紀子が学校で倒れ、すぐさまこども初期急病センターに
搬送された。
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ずっと俺は不安を感じ続けてきた。
けれど]娘の身体に危害を及ぼすようなことはなかったため、不安を
抱えながらも様子見だけでここまできてしまった。
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見受けられなかったためだ。
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実家に泊まりがけで来るようにと誘ったり、また義母が我が家に様子を見に来て
くれたりもしていた。
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逆に勧めるくらいで、協力的だったと思う。
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