こんなに馬鹿な王子って本当に居るんですね。 ~馬鹿な王子は、聖女の私と婚約破棄するようです~

狼狼3

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俺はロラン

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「いやぁ~王子って立場本当最高だな。何したって許されるし、天国かよ。」

 金銀財宝の山に埋もれながら、俺はそう呟く。
 俺の名前はロラン。国王の息子の長男の、次期王様となる存在だ。
 そんな俺は、次期王様という権力を生かして、好き勝手なことが出来る。学園で忘れ物をしたら他の人の物を奪って自分の物にしたり、自分好みの美女を抱いたり、腹が立っているという理由で平民を処刑したり……

 悔しそうな顔を浮かべる平民を思い出して、俺はつい笑ってしまう。
 いやぁ、あの顔は見てて愉快だったな。
 俺が糞親父に「行動を控えろ」と怒鳴られてむしゃくしゃしてた時、王族の俺を罵ったと道を歩いていた平民を捕まえて濡れ衣を着させた。勿論、その平民は本当は罵ったりしてないというのに、処刑させた。

 何度思い出しても笑ってしまう。
 たまたま俺と同じ道を歩いていただけというのに、濡れ衣を着せられて処刑される。
 俺がそんなことされたらキレるだろうし、この世界を恨んでいることだろう。だけど、俺はそんな目に遇うことはない。だって、次期王様だから。

 財宝が保存されているこの倉庫に、俺は甲高い笑い声を響かせる。
 次はどんなことをしようか……。
 そうだ。
 俺の婚約者であるエレナとの婚約を破棄しよう。
 エレナは胸は結構あるが、顔が好みではない。
 次期王様である俺に相応しい女と言えない女は、婚約破棄をする。
 エレナが聖女であると聞いたことはあるが、関係ないだろう
 糞親父からは「それだけは絶対するな」と念押しされているが、知らんこっちゃない。
 だって、俺は次期王様なのだ。
 俺に出来ないことはない。

 そんな俺は、エレナとの婚約を破棄することを決めた。

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