1 / 6
婚約破棄
しおりを挟む「なぁなぁエレナ。」
「何ですかロラン様。」
「昔から思ってたけどさ、お前の顔タイプじゃないんだよね。胸は結構あるから妥協範囲内だけど、どうしても顔が無理。だから、婚約破棄をしてくれ。」
王子であるというのに、貧乏揺すりをしながら椅子に乗って私とお茶を介して話すロラン王子。昔からロラン王子はちやほやされて育ってきたせいか、貧乏揺すりをしても注意する人は誰一人居らず、注意しようものならロラン王子に侮辱罪と言われ、終身刑を言い渡される。これは、他のことにおいても同じだ。私という婚約者が居るというのに他の女を抱いたり、他の人の物を奪ったりする。拒否されたら直ぐに「侮辱罪に当たるぞ」と言って、相手を脅す。そうすれば、相手は承認するしかない。
そんなことを続けている彼は、皆から嫌われていた。
無論、婚約者でありながら聖女である私からもだ。
聖女には特別などんな病も治す力があり、聖女がいると災害が起きずらいと昔から言われており、聖女=国の柱だ。
そんな私は、ロラン様の一応婚約者なので、聖女という権力を使って、彼が嫌われたとしても、失望されないように後ろから「どうか失望しないで下さい。」と頭を下げていた。
でも、彼はそんなことを知らずに私との婚約を破棄するようだ。
今までの横暴な振る舞いが出来たのは、私という婚約者が居たからなのに。
私自身、彼との婚約は私を聖女にしてくれた彼のお父様である王様からのお願いでしたことなので、彼との婚約なんて破棄してやってもいい。
それに、これからは必死に頭を下げるようなことなんてしなくていいのだ。逆に、こちらこそ破棄して下さいと言いたい。
今まで私のことを一度も褒めたりしてくれなかったり、私に対して一度も微笑んだことのない彼に私はにっこりと笑って。
「えぇ。喜んで婚約破棄をして差し上げます。」
私は彼と一緒に居る中で浮かべた一番の笑みを浮かべて、彼を置いて部屋を出た。
自然と溢れ出てくる笑みを抑えることが出来たか、心配だ。
彼のこれからのことを考えると、笑みが止まらない。
私は、一人美味しく紅茶を飲んだ。
100
あなたにおすすめの小説
婚約破棄ですか?それは死ぬ覚悟あっての話ですか?
R.K.
恋愛
結婚式まで数日という日──
それは、突然に起こった。
「婚約を破棄する」
急にそんなことを言われても困る。
そういった意味を込めて私は、
「それは、死ぬ覚悟があってのことなのかしら?」
相手を試すようにそう言った。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
この作品は登場人物の名前は出てきません。
短編の中の短編です。
婚約破棄されたので、その場から逃げたら時間が巻き戻ったので聖女はもう間違えない
aihara
恋愛
私は聖女だった…聖女だったはずだった。
「偽聖女マリア!
貴様との婚約を破棄する!!」
目の前の婚約者である第二王子からそう宣言される
あまりの急な出来事にその場から逃げた私、マリア・フリージアだったが…
なぜかいつの間にか懐かしい実家の子爵家にいた…。
婚約破棄された、聖女の力を持つ子爵令嬢はもう間違えない…
私を捨てた婚約者へ――あなたのおかげで幸せです
有賀冬馬
恋愛
「役立たずは消えろ」
理不尽な理由で婚約を破棄された伯爵令嬢アンナ。
涙の底で彼女を救ったのは、かつて密かに想いを寄せてくれた完璧すぎる男性――
名門貴族、セシル・グラスフィット。
美しさ、強さ、優しさ、すべてを兼ね備えた彼に愛され、
アンナはようやく本当の幸せを手に入れる。
そんな中、落ちぶれた元婚約者が復縁を迫ってくるけれど――
心優しき令嬢が報われ、誰よりも愛される、ざまぁ&スカッと恋愛ファンタジー
断罪されそうになった侯爵令嬢、頭のおかしい友人のおかげで冤罪だと証明されるが二重の意味で周囲から同情される。
あの時削ぎ落とした欲
恋愛
学園の卒業パーティで婚約者のお気に入りを苛めたと身に覚えの無いことで断罪されかける侯爵令嬢エリス。
その断罪劇に乱入してきたのはエリスの友人である男爵令嬢ニナだった。彼女の片手には骨付き肉が握られていた。
王太子妃候補、のち……
ざっく
恋愛
王太子妃候補として三年間学んできたが、決定されるその日に、王太子本人からそのつもりはないと拒否されてしまう。王太子妃になれなければ、嫁き遅れとなってしまうシーラは言ったーーー。
ノーア帝国物語 愚か者の王太子が娼婦に夢中で王家断絶してしまいました
有栖多于佳
恋愛
古代ローマ時代に酷似したノーアの国では長く三英雄の一族による寡頭政治が行われていたが、王太子が戦勝パーティーで婚約者のユリアに婚約破棄を告げたことにより、その治世が崩れていく。その訳は王太子だけが知らなかったのだが。古代を舞台にしたざまあです。
今さら泣きついても遅いので、どうかお静かに。
有賀冬馬
恋愛
「平民のくせに」「トロくて邪魔だ」──そう言われ続けてきた王宮の雑用係。地味で目立たない私のことなんて、誰も気にかけなかった。
特に伯爵令嬢のルナは、私の幸せを邪魔することばかり考えていた。
けれど、ある夜、怪我をした青年を助けたことで、私の運命は大きく動き出す。
彼の正体は、なんとこの国の若き国王陛下!
「君は私の光だ」と、陛下は私を誰よりも大切にしてくれる。
私を虐げ、利用した貴族たちは、今、悔し涙を流している。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる