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第二部
125.ノエル先輩の過去
しおりを挟む「あたしの生まれた里―――〈黒竜の末裔〉の里では〈黒竜〉の力を強く継いだ人が強くて、そうでない人は弱いとされてた。〈黒竜〉の力は〈竜化〉っていう、前に説明した通り、体の一部を〈竜〉のように変化させること。すごい人は全身を〈竜〉に変えることができて、力が弱い人でも硬化や身体強化ができるんだけど⋯⋯」
少し躊躇った後、ノエル先輩は言った。
「―――あたしは〈竜化〉をはじめとして、硬化や身体強化すらできなかった」
硬化、というのはその名の通り皮膚などが硬くなることらしく、〈竜化〉にも同じようなものがあるけど、〈竜化〉の硬化の場合は皮膚に〈竜〉と同じ鱗が現れるらしい。
つまり、ただの硬化では見た目に変化がなく、〈竜化〉の硬化は鱗が出るということだ。
身体強化は魔法と同じで身体能力を上げるもの。
〈竜化〉の一歩手前の能力らしい。
「あたしはアルドワーズ家っていう〈黒竜の末裔〉の中でも特に血を濃く受け継ぐ一族から生まれたんだけど⋯⋯何の能力も持ってなかった。アルドワーズにとってあたしは一家の恥だったんだろうね。身内からは忌み嫌われて、ほかの家のやつからは嘲笑されてた」
アルドワーズ家は代々〈黒竜の末裔〉の力を多く引き継いだ者を輩出する家系。
それは事実であり、プライドだったのだろう。
「5歳ぐらいの時かな。『お前なんか生まれなければよかったのに』って、言われちゃってさ」
「えっ⋯⋯」
「あ、大丈夫だよ。今は別に何とも思ってない。あの人たちはあたしと違う生き物なんだって考えるようにしてる。というか、多分、あたしとは違う生き物なんだよ」
それでも、いくら他人だと思っても、血の繋がりがあることには変わらなくて、永遠に変わらない事実であって。
すごく、つらかっただろうなぁ⋯⋯。
―――牧野由良は精神が崩壊して死んでしまったから。
前世の私はとても弱くて、言葉のナイフに刺されて死んじゃった。
なのにノエル先輩は私よりも幼い時にそんなことを言われて⋯⋯それでも、生きている。
「悲しくなかったわけじゃない。でも、それ以上にあたしは悔しかった」
「悔しかった⋯⋯?」
「うん。悔しかった。あたしが〈黒竜の末裔〉の力を継いでいれば、こんなことにはならなかったのにって」
だが、ノエル先輩に〈黒竜の末裔〉の力はない。
そして―――
『産まれたぞ! 一番強い〈黒竜の末裔〉が産まれた! 光を飲み込むような深い漆黒の髪と瞳の男児だ!』
最弱無能と呼ばれたノエル先輩を産んだお母さんは、史上最強の〈黒竜の末裔〉になるだろうとされる子供を産んだ。
ノエル先輩とは何もかも対照の子供だった。
『私のはじめての子が無事に産まれてくれてよかった』
そう、ノエル先輩のお母さんは言ったらしい。
はじめての子。
1年前にノエル先輩を産んだはずなのに、だ。
ノエル先輩を自分の子と認めていないか、精神病になってしまったか⋯⋯どちらかは分からないが、ノエル先輩のお母さんは、お母さんでなくなった。
「前に“ネロに気をつけろ”みたいなこと話したの覚えてる?」
「! もしかして、ネロ先輩って⋯⋯」
「そ。あたしの弟。アルドワーズの最高傑作」
「っ⋯⋯」
ネロ先輩―――ネロ・アルドワーズは、ノエル先輩の弟⋯⋯。
「たしかにあいつは完全に〈黒竜の末裔〉の血を濃く受け継いでた。髪も目も黒色で、赤子の時から〈竜化〉で皮膚の一部が〈竜〉の鱗だったって。そんなやつは他にいなかった」
期待されて、愛されて、崇められて。
そうやってネロ先輩は育ったらしい。
⋯⋯何もかもがノエル先輩と違った。
「―――なのに、なのにあいつはいつもウジウジメソメソしてあたしに泣きついたの。木にのぼる簡単なこともあいつは『こわい、たすけて』って⋯⋯。信じられなかった」
自分より強いとされる弟が、最弱と罵られている人に助けを求める。
それが、ノエル先輩は許せなかった。
「あいつは本来誰よりも強いはずなのに、『むりだよ、できない』だなんてほざけやがった。なんで未来の最強が最弱のあたしに『たすけて』って言うわけ? 意味が分かんない」
もし本心から「たすけて」と言ったのだとしても、ノエル先輩にとっては馬鹿にされているのと同じようなものだ。
前世でいう煽りに相当する。
―――たとえ故意に言ったものでなくても、ノエル先輩を傷つけたことは事実だ。
でも、その時ネロ先輩はどう思っていたのだろう。
本当に助けてほしいと願っていたのなら、何故、ノエル先輩にそれを求めたのだろう。
他にもたくさん、ネロ先輩を助けてくれる人はいたのではないだろうか。
それとも、ネロ先輩を助けてくれる人は誰もいなかったのだろうか。
―――ノエル先輩にはちょっと悪いけど、ネロ先輩が完全に悪者とは、考えられないんだよな。
ノエル先輩の言葉を信用していないわけではない。
たったひとりの言葉を鵜呑みにするのはよくないと思ったのだ。
それに、もしネロ先輩に自分を助けてくれる人がいなかったのなら⋯⋯実の姉を頼ろうとするのは、自然なことじゃないかな。
「あたし、世界で一番あいつが嫌い。あいつだけは、見たくも話したくもない」
⋯⋯頼ったせいでノエル先輩はネロ先輩をとてもとても嫌いになったようだけど。
―――いい思い出がないんだろうな。
ノエル先輩にも、ネロ先輩にも、きっと。
アルドワーズの最高傑作と言われるほどなのだから、きっとネロ先輩は強い。
昔は弱気で臆病だったみたいだけど⋯⋯時が経てば性格も変わる。
実はノエル先輩はネロ先輩にいじめられていたとか、そういうこともあるのかもしれない。
ノエル先輩が言わないだけで、そういう過去があってもおかしくない。
―――あんまりネロ先輩の話題には触れないようにしよう。
それが一番いいだろう。
「そう言えば、グレース先生の養子というのは本当なのですか?」
「あぁ、事実だよ。あたしはグレース先生の養子。シエナ姓はグレース先生の養子になったから名乗ってるんだ」
「ずっと〈黒竜の末裔〉の里にいたのですよね? どこで出会ったのですか?」
「森の中。あたしが〈黒竜の末裔〉の里から脱走して死にかけたときに助けてもらったの。もうね、ちょ~かっこよかった!!」
いつの日からか幽閉されていたノエル先輩は、自由を求めて里から飛び出したらしい。
だが、よく知りもしない外に出て、そして―――死にかけた。
逃げる道中で獣に襲われたのだ。
そこに現れたのが、グレース先生だった。
『おまえ、大丈夫か?』
獣を倒し、ノエル先輩に手を差し伸べたグレース先生は、そう、声をかけたらしい。
ノエル先輩はその後『生きたい』と願って、グレース先生の庇護下で生活することになった。
エトワールに入学したのはグレース先生の勤務先で、且つ全寮制だったからとのことだ。
「教師専用の寮もあって、そっちで過ごせるほうがグレース先生的にも楽でしょ? だからあたし、エトワールに来たの」
「⋯⋯ひとつ気になっているのですが、留年しても特待生でいられるのですか?」
「いや。無理無理」
「え? じゃあなんでノエル先輩は特待生なんですか?」
留年してるのに特待生だなんて、矛盾している。
「いやぁ実はさ、あたし、正確には特待生じゃないんだよね」
「え??」
「理由は色々あるんだけど、まあ、そういうことです」
「いやいやいやいや。ちゃんと説明してください」
「え~」
さすがにこれは説明してもらいたい。
モヤモヤは早期解決が一番なのだ。
「なんか、いざ理由を言うとなると恥ずかしくなるんだよね~」
「そこをなんとか! 単に成績悪くて留年したとか、そういうわけじゃないんでしょう?」
学年一位だったと言ってたし、成績に関しては魔法戦を除いて問題なかったはずだ。
となると考えられるのは素行だけど⋯⋯。
「まあ、まず事実だけ伝えると、あたしは一般生徒でも特待生でもない」
「はい⋯⋯?」
「もう少し詳しく言うと、特待生限定の特別な権利を持った一般生徒だね」
「⋯⋯一般生徒という名前の特待生ですか?」
「そういうこと~」
例えるなら、宝箱だ。
中に入ってる宝石などが特待生の権利、宝箱の名前が一般生徒だ。
「特別寮にいるのはねぇ⋯⋯あたしさ、もうすでに察してると思うんだけど、めっちゃトラブル多いじゃん?」
「はい」
「でね、味方も少ないの。すぐ悪者にされちゃう」
「なんとなく想像できます」
「だから、あたしが一般の女子寮にいると、ハイネとかに絡まれて、面倒なことがずっと起きるのよ。そうなるとあたしとしても、学校としても、すごく嫌じゃない? だからあたしは特別寮にいるの。一般生徒とできるだけ物理的に距離をとるために」
「なるほど」
ノエル先輩としてはうざ絡みしてくる生徒と接触しないため楽、学校側としてはトラブルが減ることで対応に人員を割く必要がなくなるので楽。
ウィンウィンの関係だ。
「留年したのは、あたしの意志。金は払うんでもう1回2年生やらせてくれって頼んだ」
―――留年って希望したらできるんだ⋯⋯。
そもそも、自分から留年を希望する人なんていないんだけどね。
「どうして留年しようと思ったのですか?」
「え。だって、あたし、普通だったら来年卒業しちゃうじゃん?」
「そうですね」
「あたし、卒業したくないの。だから留年する。3年生のときに留年するって言ったら、卒業させられちゃうかもしれないじゃん?」
「⋯⋯退学させられるかも、とは思わないのですか?」
「あたしが退学させられたら、あたしを入学させてくれたグレース先生の名前に傷がつく。そんなのあたし、望んでない。もし、そんなことされたら、あたしはすべてを破壊する気で暴れるつもり。⋯⋯そうなったらエトワールは困るでしょ?」
「ええぇ⋯⋯」
完全に逆手を取っている。
エトワールがグレース先生を人質に取るなら、ノエル先輩は学校を質にするのか⋯⋯恐ろしい人だ。
しかも、エトワールはノエル先輩なら破壊行動しかねないと思っている。
―――⋯⋯ノエル先輩だけは敵に回したくないな。
私は一級魔術師で、ノエル先輩よりも魔法の技術は上だと思ってるけど、でも、ノエル先輩よりも素手などの物理攻撃が弱いから、一瞬で負ける。
勝てるイメージができない。
―――すごいなぁ⋯⋯。
大きな学校相手に、たったひとりで自分の要求を通した。
これは、誰にでもできることじゃない。
問題児で実力者のノエル先輩だからこそできることだ。
「あっ⋯⋯」
「ん?」
「いっぱい質問して、すみませんでした」
「やめてよ。頭下げるようなもんじゃない。謝らなきゃいけないようなこと、ユリユリ、してないよ」
ノエル先輩がそう思っていても、私はそうは思わない。
「それでも、安易に訊くような話題ではありませんでした」
模擬戦前の約束で、私は、ノエル先輩の過去を教えてもらった。
けれど、ノエル先輩、本当は過去を話すの嫌だったかもしれない。
ノエル先輩は演技が上手いから、私はノエル先輩の本心を見破ることができない。
「たしかに安易に訊くことではないね。⋯⋯でも、あたしはユリユリが安易に訊いたとは思ってない。実際そうでしょ? あたし、ユリユリのことちょっとは知ってるんだよ。ペアだもん。ユリユリは人の過去を興味本位で訊かない」
「ノエル先輩⋯⋯」
「信用してるんだよ、ユリユリのこと」
ノエル先輩は、演技をしながら生きている人だ。
明るくて、奔放で、そんな人物を演じながら生きていると私は思っている。
素でありつつも、そうやって演技して、自分の過去などを閉ざしているような、隠しているような⋯⋯そんな印象だった。
―――でもノエル先輩は、私のこと、信用してるって言ってくれた。
人から信用を得ることは難しい。
だからこそ、得られたときほど嬉しいものはない。
「魔法戦、あたしの後ろは任せたよ」
「! もちろんです。その代わり、私の後ろはお願いします」
「お願いされるまでもないよ。あたしはユリユリの先輩だからね」
そして時は過ぎ、異学年交流魔法戦が始まろうとしていた。
――――――――――――
補足/
ノエルの過去について補足します。
ノエルは1日に1回与えられる小さなパンと少しの水のみで生活していました。丈夫な体だったので簡単には死にませんが、飢えと渇きはかなり苦痛だったようです。
そのような経験があったからか、グレースに拾われてからはよく食べるようになりました。今でもよく食べます。どんなにまずくても食べるので、グレースからは心配されています。胃腸が強いです。
補足2/
ノエルの過去について軽くまとめます。
・ノエル、誕生
・ネロ、ハイネ、誕生
・ノエル、ハイネが嫌いになる
・ノエル、ネロが嫌いになる
・ノエル、幽閉生活を送る
・ノエル、脱出&グレースに助けられる
・ノエル、エトワールに入学
・ネロ、ハイネ、エトワールに入学
・ノエル、特別寮へ移る
・ノエル、留年する ←ユリアーナたちが入学
ノエルの過去に関してはいずれもう少し詳しく、ハイネやネロ視点で出す予定です。未だに名前だけ登場のネロですが、いずれ出ます。⋯⋯ネロと話をすれば、過去のノエルの印象が変わるかも⋯⋯?
著者から/
次回、裏話となります。
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