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第二部
裏.その頃、一級魔術師
しおりを挟む「ん、んん~」
両手を組んで上に上げ、背中を反る。
エトワールの心理カウンセラーという名目で仕事をしに来ているのだが、カウンセラー室にやって来る生徒はほとんどいない。
実質休日である。
―――ライゼ様に報告でもするか。
私の上司である一級魔術師のライゼ様には、月に一度くらいの頻度で話をしている。
エトワールに来ない日はずっと研究の日々なので時間がない。
カウンセラー室に来る生徒は滅多にいないため、話をするのにはちょうどいい。
「えーっと鏡、鏡⋯⋯あった」
通信鏡。
普通の鏡を改造した、同じものを持っている人と連絡が取れる、魔道具である。
魔力を流して、もう片方の通信鏡との接続を試みる。
ライゼ様の方の通信鏡にも魔力が流れれば、接続完了だ。
鏡面に相手の鏡がとらえた姿が映り、相手の姿を見ながら会話をすることができる。
自分で言うのもなんだが、優れものだと思う。
欠点として、接続するために魔力を流さなければならないことと、まあまあ魔力を消費することだ。
後者に関しては通信鏡の中に容量の大きい魔石を入れているので、あまり長く通信をしなければ問題ない。
―――⋯⋯これ作ってたときの生活が懐かしいな⋯⋯あの時は1時間も寝れた。
今は10分寝れたらいい方だ。
あの頃に戻りたい⋯⋯。
すると、コンコンとドアを叩く音がした。
「すみません。誰か、いらっしゃいますか?」
―――誰だ?
知らない声だ。
ドアを開けると、そこにはひとりの女子生徒が立っていた。
赤いリボンタイをしている⋯⋯1年生か。
「どうかなさいましたか?」
「心理カウンセラーの方に用があって参りました」
「そうでしたか。心理カウンセラーは私です。奥へどうぞ」
通信鏡は⋯⋯まだライゼ様の方とつながってない。
不自然に見えないよう配慮しながら、通信鏡を近くの棚に移動させる。
「この紙にクラスと名前、カウンセラー室に来た理由を書いてください」
「分かりました」
伽羅色の髪に灰茶の瞳の生徒だった。
制服に若干、汚れがついている。
―――1年生となると、カウンセラー室に来るのはクラスに馴染めないとか、勉強についていけないとか、そういう相談事か?
「書き終わりました」
「ありがとうございます」
もらった紙を見て、この生徒の情報を確認する。
―――Aクラス、ルコラ・エトワール⋯⋯ここに来たのは『〈氷上の魔術師〉との魔法戦で敗れ、ユリアーナ様の要望で「カウンセラー室に行け」と言われたため』⋯⋯って、おいおい、うそだろ?
ルコラ・エトワール。
私が通信鏡で会話をしようとしているライゼ様の娘ではないか。
しかも、なんだこの理由?
意味は分かるが理解ができない。
もう少し詳しく説明してもらわないと⋯⋯。
「⋯⋯ユリアーナ様が何故あなたにここへ来いと言ったのか、何か知っていますか?」
「いえ。特に、何も。カウンセラー室と書かれた紙を渡されて、そこに書いてある場所に行ってください、きっと私のためになります⋯⋯って」
「そうでしたか」
―――いや、どういうことだよユリアーナ!!
私は何もユリアーナから伝えられていない。
心理カウンセラーになったのはライゼ様の頼みって言ったよな、私?
全然経験がないんだぞ?
理由もよく分からず相談することのない生徒を⋯⋯それもライゼ様の娘を私のところに寄越すとはなんのつもりだ。
―――ん?
ふと、ルコラの胸元のブローチが目に入る。
これは⋯⋯
「そのブローチ、魔道具ですか」
「!」
「⋯⋯魔力の通り道に、何か詰まってる。⋯⋯でもそれだととっくに壊れているはずなのに壊れてない⋯⋯なんで⋯⋯? 詰まった瞬間に魔道具が動かなくなったのか? ⋯⋯⋯⋯あぁ、なるほど。【停止】でそのままの状態に保存したのか」
「!!?」
応急処置にしてはよくできている。
だが、詰まった直後に【停止】させるだなんて、そんなこと、私でもなかなかできない。
―――まさか。
「壊した人と【停止】させた人は同一人物⋯⋯?」
「!」
反応から見るに当たりだな。
だが、何故そんなことを?
「な、直せるのですか⋯⋯?」
「直せる。ちょっと貸してくれ。すぐやる」
「っは、はい⋯⋯」
近くで見ると、この魔道具のすごさが分かる。
魔力を溜める機能、自動に防御結界を張る機能、このブローチの魔力を隠蔽する機能⋯⋯。
こんなに多くの機能を入れると、作るのが難しいし、何より壊れやすくなる。
でも、よくできている。
能力の多さで言うなら私の魔道具に勝る。
「この魔道具、どうして壊れたのですか?」
「え? えっと⋯⋯ユリアーナ様との魔法戦中に魔道具だって知られてしまい⋯⋯ユリアーナ様に少し内部をいじられてしまって⋯⋯」
―――は?
え、なに、あいつ、人の魔道具いじったの?
魔法戦⋯⋯それも、模擬戦だろうに、さすがにこれはやりすぎだろう。
―――もしや、この魔道具直すの面倒になって、この子に私のところに行けって言ったのか?
だとしたらあいつ、ひどくない?
私、便利屋じゃないんだけど??
「あの、それ、直りますか⋯⋯?」
「安心しな。直るよ」
ありがたいことに、綺麗にいじられているため比較的直しやすい。
―――綺麗にいじればいいってもんじゃないんだけどね。いじったことには変わんないし。
あとでユリアーナにはお説教しよう。
二度と魔道具いじろうと思わないようにしてやる。
「ん。終わったよ」
「ありがとうございます。⋯⋯ほんとだ。ちゃんと動いてる⋯⋯。本当にありがとうございます」
「いいよいいよ。ちゃんと手入れされた、いい魔道具だ。大事にしてるのは見れば分かる。大切なものなんだな」
「はい。これは、父に認めてもらった、はじめての魔道具なんです。私が作った魔道具の中でも、特に出来のいいものでして」
「へぇ。よくできているじゃないか⋯⋯って、え? 自分で作ったの、これ?」
「あっ、はい。1ヶ月かけて作った、私の力作です」
「1ヶ月⋯⋯!?」
ライゼ様の娘とは言え、ルコラは学生。
それでこの魔道具のレベル⋯⋯信じられない。
「魔道具作りの知識はどこで?」
「本です。家の書庫にあった本を読んで学びました」
「魔道具師に習ったことは?」
「ないです」
「家族には⋯⋯」
「魔道具を作っている人はいませんね。魔法使いの道を歩むか、図書館関係の仕事に就く人がほとんどです」
「じゃあ、独学ってこと⋯⋯?」
「そうですね。独学になります」
独学でここまで作れるとは⋯⋯すごい子だ。
私よりも魔道具作りの才能がある。
「その歳でこのレベルの魔道具を作れるなんて、すごいですね。大したものです」
「そんな⋯⋯すごくなんて、ないです」
「いいえ。すごいですよ。私が断言します」
「⋯⋯心理カウンセラーさんって、魔道具の知識があるのですか?」
「え?」
―――あ、そうだ。私、心理カウンセラーって設定だった。
普通に素の自分で話してたよな、私?
私が〈幻燈の魔術師〉だってバレたか⋯⋯!?
「あ、いや、えっと、私は⋯⋯」
「さっきの修理の手際、ただの魔道具好きとは思えませんでした。一目見ただけで私の魔道具の機能を見抜いたその観察眼⋯⋯一般人とはとても思えません」
「え、えっと⋯⋯」
「心理カウンセラーさん、もしかして―――」
どう言い訳すればいいんだ―――!?
「魔道具師を目指してたんですか?」
「⋯⋯へっ?」
「分かります。魔道具師って、なれる人、すごく少ないですもんね。魔道具師として食っていくだなんて、とてもじゃないけど大変です。だから、心理カウンセラーになったんですね。その観察力を活かせるぴったりの職業です」
なんかよく分からないが、これに乗らない手はない。
「⋯⋯そ、そうなんですよ! 魔道具師で食っていくのは難しいので、心理カウンセラーを本業にしまして」
「そうだったのですね⋯⋯やはり、魔道具師は厳しい道ですね」
納得してくれたようで良かった。
ほっと安堵の息をつく―――が、その息は出してすぐに引っ込めた。
ルコラが目の前で泣き始めたのだ。。
「えっ、えっ? ど、どうしました?」
「う⋯⋯ううっ⋯⋯」
「な、なにかひどいことをしてしまいましたか? い、痛いところでも⋯⋯?」
「そ、じゃ⋯⋯な⋯⋯ぐすっ、ううぅ⋯⋯」
―――ど、どうしたらいいんだ私は? 他人の涙の止め方なんて知らないぞ?
背中をさすって、ルコラ様の手を握る。
昔、恩師にこうしてもらったことぐらいしか、私は人に優しくする方法を知らない。
「わた、し、兄や妹、に、くらべて、才能がなくて⋯⋯」
「うん」
「そんなとき、まど⋯⋯ぐのこ、と、しって」
「うん」
「いま、は、まどうぐしに、なりた、くて」
「うん」
なんとなく言いたいことは分かった。
魔道具師はそもそもに狭き門だ。
仕事として食っていくのはもちろん、王宮などで雇われる魔道具師となると、まずなれない。
―――私は魔法科学者だけど、魔道具も作る。魔道具師にならないと魔道具を仕事として作らないわけではない。
だが、道はいくらでもある。
エトワールの家系に生まれたからって魔法使いや図書館関連の仕事に就かなければならないわけではない。
家柄に縛られずに将来を考えてほしい。
まだ、ルコラは若いのだから。
―――そう言えばあの魔道具、『父に認めてもらった』って言ってたな。⋯⋯ライゼ様との関係はどうなんだ?
血の繋がりもない家庭の様子を探る趣味はないが、今回ばかりは少し気になる。
「⋯⋯お父君は、なんて?」
「父は、私が魔道具師になりたいことを、知りません。あまり、話したこともないのです。父は忙しい人ですから」
「そうですか。ルコラ様は、お父君のことをどう思っていますか?」
「⋯⋯尊敬しています。父は、私のあこがれです」
親子関係が悪いわけではないみたいだ。
なら、あとは―――
「一度、お父君と話し合う場を設けてみては? きっと、真摯に向き合ってくれると思いますよ」
「でも、反対されたら⋯⋯」
「その時は反抗してみましょう。『私は魔道具師になりたいんだー!!』って」
「は、反抗⋯⋯」
「ええ。反抗しましょう。だって、本気でなりたいんでしょう?」
「っ⋯⋯はい」
「なら大丈夫ですよ。もしうまくいかなかったら、私にまたご相談ください。まずは、伝えようとする姿勢が大切です」
私が力説していると、ルコラはふっと笑った。
「? なにかおかしなことでも?」
「あぁ、いえ。私、心理カウンセラーの方と話すのは初めてだったのですが、やっぱり心が楽になっていくなぁと思って。ユリアーナ様がここへ行けと言った理由が、分かった気がしたんです」
―――あいつは単純に魔道具の修理を押し付けたかったからだと思うんだけどな⋯⋯。
なんにせよ、ルコラにとっていい時間となったみたいでよかった。
その後、ルコラは「ありがとうございました」と丁寧に礼を言って、寮へと戻って行った。
その様子を見送り、再びカウンセラー室に入ると、私ははっきりとした声で尋ねた。
「―――ちゃんとお話聞いてましたか、ライゼ様」
「〈あぁ。一言一句聞き逃さないよう、聴いていたよ〉」
通信鏡からライゼ様の声が流れた。
ルコラと話している途中から接続できたのだ。
「娘さん、魔道具師になりたいそうですよ」
「〈らしいな〉」
「反対しますか?」
「〈⋯⋯いいや。あの子が自分で決めたんだ。応援するよ〉」
「ライゼ様が忙しいのは知っていますが、ルコラ様はもちろん、ロベルト様やレオノーラ様と話し合う機会を作ったほうがいいと思いますよ。ただでさえライゼ様は口下手なんですから」
「〈そのようだな。すでに休暇の申請を出した。次の休日に話すつもりだ〉」
「はやっ⋯⋯」
「〈こういうのは早めに動くのが大事なのだ〉」
ライゼ様の行動力の速さにはいつも驚かされる。
「〈⋯⋯君に心理カウンセラーを任せてよかったよ〉」
「え?」
「〈いっそのこと、魔法科学者から心理カウンセラーに転職するか? 給料は同額出してやるぞ〉」
「ご冗談を。たしかに魔法科学者の仕事は忙しくて徹夜なんて当たり前ですけど、それでも、私はやりたくてやってるんです。転職する気はありません。⋯⋯あ、でも無職になったら雇ってほしいです」
「〈君の職業はそう簡単に解雇されるようなものじゃないだろう。国のお抱え魔法科学者なのだから〉」
「それ、やめてくれません?」
「〈では、筆頭魔法科学者殿と〉」
「⋯⋯さっきのほうがマシです」
筆頭魔法科学者。
王宮に仕える魔法科学者の中で、最も権力のある人物を筆頭魔法科学者と言う。
ライゼ様も位階は私と同じ、筆頭魔術師だけど、在位年数が違うので私より格上だ。
魔法使いと魔法科学者でも、魔法使いの方が格上だしな。
「〈そろそろ、異学年交流魔法戦が行われる頃だったな〉」
「ええ。ルコラ様は先ほどユリアーナと手合わせをしていたようです」
「〈そうか。―――殿下の護衛の件だが、君とユリアーナ、それと、もうひとり向かわせる予定だ〉」
「一級魔術師を3人も? ⋯⋯なにか、怪しい動きでも?」
「〈⋯⋯確信はない。だが、魔法戦は一般人も観覧できる行事だ。帝国の諜報員《スパイ》が紛れ込んでいてもおかしくない。もちろん、暗殺者も〉」
「⋯⋯」
「〈情報漏洩防止のため、詳細は向かわせる一級魔術師に訊いてくれ〉」
「ちなみに、誰が来るのですか?」
「〈最もふさわしいと判断した者だよ。⋯⋯安心しろ。ヴィンセントではない〉」
ふぅ、と私は大きな息を吐いた。
よかった⋯⋯ヴィンセントは来ない⋯⋯本当によかった⋯⋯っ。
「〈あまりそう、露骨に反応するな〉」
「無理ですね」
「〈⋯⋯そうか〉」
「それで、誰なんですか? 最もふさわしいと判断した者、って」
そう訊くと、ライゼ様はその一級魔術師の名前を口にした。
「⋯⋯ちょっと予想外でした」
「〈そうか? あいつがいれば大抵のことはなんとかなる。今回の護衛にはぴったりだろう〉」
「それはそうですけど⋯⋯」
「〈大丈夫だ。何が起きようと、敵の思うようにはさせない。他にも駒を進めてある。それに⋯⋯〉」
「それに?」
「〈誰も一級魔術師を相手にしたいとは思わないさ。自殺願望のある敵なんて、そういないだろう?〉」
ライゼ様はそう言うと、不敵に笑った。
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