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家畜も色々
はじめての約束
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半日かけて濃縮された小便は、びっくりするくらい濃かった。それを見ると、なんでも体に溜め込むのは良くないと痛感する。手を洗いながら、ここ数日溜め込んでるモノを個室に入って処理するべきか、一瞬だけ悩んだのだが、今やろうとしたら確実に朝の先輩とのやり取りがネタになるので、即座にその案は却下して便所を出た。
「セイシュン?」
オレはまだホモじゃない大丈夫だと、自分の選択に納得しながら歩いていると、突然声をかけられて飛び上がってしまう。恐る恐る視線を声の方へと向けると、自販機の前で立つ先輩が見えた。手には買ったばかりだろうか、ジュースが二本。
「今からお前の所に行こうと思ってたんだけど……」
困ったように笑う先輩に手招かれて近づくと、露骨に考えるような素振りを見せられた。
「元気そうだし、見舞いはもう要らないかな?」
手に持ったジュースを差し出しながら「帰るよ」と呟く先輩の手を、オレは思いきり掴んでいた。両手でしっかりと、逃がさないように。
「風呂の時間まで医務室で大人しくしてろって言われてるんだ。暇だったら、その、ちょっとでもいいから、付き合ってよ」
図々しい事を口にしている自覚はあったが、先輩の腕を掴んだ両手と同様に、色々ややこしい事を考えるより先に口が動いてしまった。早口で捲し立てて、縋り付くように腕にしがみつき、先輩を見上げている自分を思うと、どうしようもなく嫌な気分になるのだが、このまま先輩が帰ってしまう事の方が、もっとずっと嫌だった。
オレの強引な引き止めに、手渡し損ねたジュースを器用に片手で持ち直し、先輩はおかしそうに笑って承諾してくれた。嬉しくて思わずそのまま、先輩の手を引いて歩いてしまいそうになったが、ここが真っ昼間の寮の廊下だという事を思い出し、慌てて先輩の腕から手を離す。
「ちょっと早いけど、昼飯にするか」
先輩の提案にオレの腹が即座に返事を返した。白粥は美味しかったが、あまり腹持ちしない食い物らしく、すでに腹は空っぽだったのだ。盛大に笑われて、少しむくれていると、さっき離したばかりのオレの手を今度は先輩が握った。真っ昼間の寮の廊下だと言うのに。
「ちょ、先輩。なんで手ぇ繋ぐんだよ」
「んー、別に手を繋ごうとしてる訳じゃないよ。ちょっとでも早く歩こうと思って」
人目なんてお構いなしに、ずんずん歩く先輩に半ば引きずられながら、オレは医務室へと戻った。
幸いな事に、昼前だと言うのに、奇跡的に人通りが少なかったおかげで、誰にも見られなかったが、自分がどれだけ不抜けた顔を晒していたかと思うと、また熱が出そうだ。恥ずかしさで紅潮していようと、それでもオレは先輩の手をしっかりと握り返していた。
先輩はその後、律儀に夕方まで一緒に居てくれた。医務室に戻ると、じいちゃんは先輩の分までちゃっかり昼飯の手配をしてくれており、そのまま少し早めの昼食となった。
じいちゃんが用意してくれたオレの昼飯は、またしても粥で(今度は卵とか入った雑炊だったのだが)いい加減まともな食事がしたいといじけていたら、新館の食堂から届けられたミックスフライ定食を頬張る二人が、エビフライとヒレカツとアジフライを一つずつ恵んでくれた。
どれも旧館の食堂で出るサイズの倍以上の大きさで、味も今まで食べた物の中で一番美味しかった。毎日こんな美味しい物を食べているのかと聞くと、二人共笑って「二年辛抱すればお前も食えるようになる」と実に現実的な事を言われた。
熱々の雑炊を冷ます為にグルグルと匙で掻き回しながら、エビフライの尻尾をしがんでいると、先輩が「また食わせてやろうか?」と魅力的な提案をしてくる。
けれど、熱もすっかり下がってピンピンしている上じいちゃんの目の前で、よく考えたらアーンとかってすげぇ恥ずかしい、そんな事をしてもらえるはずもなく「自分で食えるからいい」とぶっきらぼうに返事をすると、二人しておかしそうに笑いやがった。
先輩に言われた時、一瞬ちょっと嬉しそうな顔をしてしまったのかもしれないが、面白くなくてエビの尻尾をバリバリと咀嚼すると、ふて腐れたオレの口にエビフライをもう一つ突っ込んでくれた。
その後、じいちゃんの仕事を手伝ったり、ジュースを飲みながらどうでもいい事を駄弁ったりしていたら、本当にアッと言う間に時間が過ぎてしまった。
窓の外が暗くなりだした頃、じいちゃんが「そろそろ風呂行こか」と言うと、オレが勝手にそう見てしまっているだけだろうが、先輩は名残惜しそうな顔をして腰を上げた。そんな先輩の顔を見てしまうと、オレはいてもたってもいられず、隠すように置いていた服を引っぱり出す。
「先輩! これ、ずっと借りっぱなしだった。ごめん」
先輩の服を頭を下げながら差し出した。本当は忘れていた事にして、また部屋に持って帰りたかったが、断腸の思いで未練を断ち切る。押しつけられた服を広げ、先輩はようやく思い出したらしく、素直に受け取ってくれた。
「返すの遅くなって、ごめん」
先輩の服が自分の手から離れてしまうと、どこかに穴が空いたような気持ちになった。先輩との唯一の接点みたいなモノがなくなってしまったようで、無性に寂しかったのだ。その穴を埋めたくて、オレは先輩の腕に手を伸ばしていた。見上げた先輩の顔は、オレが何をしたいのか分からないといった表情をしている。
「あの、さ……また、今日みたいに……オレと遊んでくれる?」
子供みたいな言い草に、恥ずかしくなったオレは顔を伏せた。気休めの言葉を貰ったって意味ないのに、それでもこのまま先輩の背中を見送るのは嫌だった。……先輩と居ると、こんな気持ちばかりになる。
「そうだなぁ……じゃあ、来週どっか遊びに行くか」
先輩の言葉に思わず「え?」と聞き返すような声を上げてしまう。来週? 遊びに行く? そんな具体的な答えが返ってくるなんて思わなかったのだ。
「何か予定入ってたか? それなら、セイシュンがまた暇してる時にでも」
「ない! 予定なんてない! 行く! 絶対行く! 絶対に来週行く! 先輩と遊びに行く!」
嬉しくてテンションがおかしくなる。思い切り先輩に飛びついてしまった。条件反射か先輩はオレが落ちないように手を回してくれる。先輩の顔が目と鼻の先にあってドキッとしたが、それ以上にテンションは高くて、変に意識する事なくオレは言葉を投げつけた。
「約束だぞ! 絶対忘れんなよ!」
先輩はオレのテンションに押され、困ったように笑いながら「分かった。約束な」と言い、オレの鼻先へ小指を突きつけて来た。
自分の小指を先輩の小指に絡ませる。『約束』という言葉に顔がにやけてしまう。小指を眺めてから先輩を再び見ると、少し照れ臭そうな顔と対面してしまい、オレも少し冷静になり慌てて先輩から手も足も離した。
「猿みたいなやっちゃなぁ」
じいちゃんのそんな一言で、自分が何をやらかしたのか客観的に思い知らされたオレは、今更ながら恥ずかしくなり先輩の顔を見られなくなってしまった。
一時のハイなテンションが嘘みたいに元に戻り、床に視線が縫い付けられたように顔を上げられない。頭の中いっぱいに猛烈な反省の最中、自分を抑えられなかった後悔と羞恥が、蚊の鳴くような声の「ごめんなさい」を押し出した。
「遊びに行くって言っても、山を下りられる訳じゃないからなぁ……期待外れだったら、ごめんな」
先輩がかまってくれるなら、場所なんて関係ない。先輩の申し訳なさそうな声が聞こえ、思わず本音を言ってしまいそうになった。もちろん、そんな危険なモノをさらけ出す事は出来ない。喉元まで出かかった言葉を飲み込んで、軽く首を左右に振る事で控えめにそれを否定する。
「セイシュンの期待に応えられるようにプランを練ってみるよ」
つい甘えてしまいたくなる優しい声。
「……ありがと」
もっとたくさん、自分の言葉が伝えられたらいいのにと切実に思った。オレの中にあるのは、先輩から見れば気持ちの悪いモノばかりで、使えるのはこんな当たり障りのない言葉だけだからな。それでも……それなのにどうしてか、今日のオレは随分と満ち足りていた。
自分の部屋に帰るらしい先輩を大人しく見送ってから、オレはじいちゃんに連れられて医務室を出た。確かに時刻は風呂に湯が入る頃なのだが、一年のオレが一番風呂に入っていいのかと不安になった。二年の入浴開始時間まで三十分以上あるのだが、フライングしている奴がいないとも限らない。
「じいちゃん、オレ一年だからさ、今から風呂に入ると二年に怒られるんだ。だから、後でみんなと一緒に入るよ」
オレがそう声をかけると、じいちゃんはクルッとこちらを振り返り、はあはあとまた適当な相槌を打った。
「それやと湯に浸かられへんやろ? じいちゃん知ってるんやで。汚ぁーて一年生は誰も湯船に浸かられへんのやろ」
確かにその通りでオレが素直に頷くと、じいちゃんは自分の胸をバンと叩き、少し得意げに笑って見せた。
「せやから、じいちゃんな、ちゃんと頼んだんや。清ボンにも湯に浸からせたやぁー言うてな」
誰に頼んだのか分からないまま、オレらは浴場に着いてしまった。じいちゃんは勢い良く扉を開くと、一人で先にズカズカと中へ入ってしまう。仕方無くオレもその後に続くと、水に濡れてもいいように袖や裾を豪快に捲り上げた執事モドキが、脱衣所のど真ん中で仁王立ちしていた。
「セイシュン?」
オレはまだホモじゃない大丈夫だと、自分の選択に納得しながら歩いていると、突然声をかけられて飛び上がってしまう。恐る恐る視線を声の方へと向けると、自販機の前で立つ先輩が見えた。手には買ったばかりだろうか、ジュースが二本。
「今からお前の所に行こうと思ってたんだけど……」
困ったように笑う先輩に手招かれて近づくと、露骨に考えるような素振りを見せられた。
「元気そうだし、見舞いはもう要らないかな?」
手に持ったジュースを差し出しながら「帰るよ」と呟く先輩の手を、オレは思いきり掴んでいた。両手でしっかりと、逃がさないように。
「風呂の時間まで医務室で大人しくしてろって言われてるんだ。暇だったら、その、ちょっとでもいいから、付き合ってよ」
図々しい事を口にしている自覚はあったが、先輩の腕を掴んだ両手と同様に、色々ややこしい事を考えるより先に口が動いてしまった。早口で捲し立てて、縋り付くように腕にしがみつき、先輩を見上げている自分を思うと、どうしようもなく嫌な気分になるのだが、このまま先輩が帰ってしまう事の方が、もっとずっと嫌だった。
オレの強引な引き止めに、手渡し損ねたジュースを器用に片手で持ち直し、先輩はおかしそうに笑って承諾してくれた。嬉しくて思わずそのまま、先輩の手を引いて歩いてしまいそうになったが、ここが真っ昼間の寮の廊下だという事を思い出し、慌てて先輩の腕から手を離す。
「ちょっと早いけど、昼飯にするか」
先輩の提案にオレの腹が即座に返事を返した。白粥は美味しかったが、あまり腹持ちしない食い物らしく、すでに腹は空っぽだったのだ。盛大に笑われて、少しむくれていると、さっき離したばかりのオレの手を今度は先輩が握った。真っ昼間の寮の廊下だと言うのに。
「ちょ、先輩。なんで手ぇ繋ぐんだよ」
「んー、別に手を繋ごうとしてる訳じゃないよ。ちょっとでも早く歩こうと思って」
人目なんてお構いなしに、ずんずん歩く先輩に半ば引きずられながら、オレは医務室へと戻った。
幸いな事に、昼前だと言うのに、奇跡的に人通りが少なかったおかげで、誰にも見られなかったが、自分がどれだけ不抜けた顔を晒していたかと思うと、また熱が出そうだ。恥ずかしさで紅潮していようと、それでもオレは先輩の手をしっかりと握り返していた。
先輩はその後、律儀に夕方まで一緒に居てくれた。医務室に戻ると、じいちゃんは先輩の分までちゃっかり昼飯の手配をしてくれており、そのまま少し早めの昼食となった。
じいちゃんが用意してくれたオレの昼飯は、またしても粥で(今度は卵とか入った雑炊だったのだが)いい加減まともな食事がしたいといじけていたら、新館の食堂から届けられたミックスフライ定食を頬張る二人が、エビフライとヒレカツとアジフライを一つずつ恵んでくれた。
どれも旧館の食堂で出るサイズの倍以上の大きさで、味も今まで食べた物の中で一番美味しかった。毎日こんな美味しい物を食べているのかと聞くと、二人共笑って「二年辛抱すればお前も食えるようになる」と実に現実的な事を言われた。
熱々の雑炊を冷ます為にグルグルと匙で掻き回しながら、エビフライの尻尾をしがんでいると、先輩が「また食わせてやろうか?」と魅力的な提案をしてくる。
けれど、熱もすっかり下がってピンピンしている上じいちゃんの目の前で、よく考えたらアーンとかってすげぇ恥ずかしい、そんな事をしてもらえるはずもなく「自分で食えるからいい」とぶっきらぼうに返事をすると、二人しておかしそうに笑いやがった。
先輩に言われた時、一瞬ちょっと嬉しそうな顔をしてしまったのかもしれないが、面白くなくてエビの尻尾をバリバリと咀嚼すると、ふて腐れたオレの口にエビフライをもう一つ突っ込んでくれた。
その後、じいちゃんの仕事を手伝ったり、ジュースを飲みながらどうでもいい事を駄弁ったりしていたら、本当にアッと言う間に時間が過ぎてしまった。
窓の外が暗くなりだした頃、じいちゃんが「そろそろ風呂行こか」と言うと、オレが勝手にそう見てしまっているだけだろうが、先輩は名残惜しそうな顔をして腰を上げた。そんな先輩の顔を見てしまうと、オレはいてもたってもいられず、隠すように置いていた服を引っぱり出す。
「先輩! これ、ずっと借りっぱなしだった。ごめん」
先輩の服を頭を下げながら差し出した。本当は忘れていた事にして、また部屋に持って帰りたかったが、断腸の思いで未練を断ち切る。押しつけられた服を広げ、先輩はようやく思い出したらしく、素直に受け取ってくれた。
「返すの遅くなって、ごめん」
先輩の服が自分の手から離れてしまうと、どこかに穴が空いたような気持ちになった。先輩との唯一の接点みたいなモノがなくなってしまったようで、無性に寂しかったのだ。その穴を埋めたくて、オレは先輩の腕に手を伸ばしていた。見上げた先輩の顔は、オレが何をしたいのか分からないといった表情をしている。
「あの、さ……また、今日みたいに……オレと遊んでくれる?」
子供みたいな言い草に、恥ずかしくなったオレは顔を伏せた。気休めの言葉を貰ったって意味ないのに、それでもこのまま先輩の背中を見送るのは嫌だった。……先輩と居ると、こんな気持ちばかりになる。
「そうだなぁ……じゃあ、来週どっか遊びに行くか」
先輩の言葉に思わず「え?」と聞き返すような声を上げてしまう。来週? 遊びに行く? そんな具体的な答えが返ってくるなんて思わなかったのだ。
「何か予定入ってたか? それなら、セイシュンがまた暇してる時にでも」
「ない! 予定なんてない! 行く! 絶対行く! 絶対に来週行く! 先輩と遊びに行く!」
嬉しくてテンションがおかしくなる。思い切り先輩に飛びついてしまった。条件反射か先輩はオレが落ちないように手を回してくれる。先輩の顔が目と鼻の先にあってドキッとしたが、それ以上にテンションは高くて、変に意識する事なくオレは言葉を投げつけた。
「約束だぞ! 絶対忘れんなよ!」
先輩はオレのテンションに押され、困ったように笑いながら「分かった。約束な」と言い、オレの鼻先へ小指を突きつけて来た。
自分の小指を先輩の小指に絡ませる。『約束』という言葉に顔がにやけてしまう。小指を眺めてから先輩を再び見ると、少し照れ臭そうな顔と対面してしまい、オレも少し冷静になり慌てて先輩から手も足も離した。
「猿みたいなやっちゃなぁ」
じいちゃんのそんな一言で、自分が何をやらかしたのか客観的に思い知らされたオレは、今更ながら恥ずかしくなり先輩の顔を見られなくなってしまった。
一時のハイなテンションが嘘みたいに元に戻り、床に視線が縫い付けられたように顔を上げられない。頭の中いっぱいに猛烈な反省の最中、自分を抑えられなかった後悔と羞恥が、蚊の鳴くような声の「ごめんなさい」を押し出した。
「遊びに行くって言っても、山を下りられる訳じゃないからなぁ……期待外れだったら、ごめんな」
先輩がかまってくれるなら、場所なんて関係ない。先輩の申し訳なさそうな声が聞こえ、思わず本音を言ってしまいそうになった。もちろん、そんな危険なモノをさらけ出す事は出来ない。喉元まで出かかった言葉を飲み込んで、軽く首を左右に振る事で控えめにそれを否定する。
「セイシュンの期待に応えられるようにプランを練ってみるよ」
つい甘えてしまいたくなる優しい声。
「……ありがと」
もっとたくさん、自分の言葉が伝えられたらいいのにと切実に思った。オレの中にあるのは、先輩から見れば気持ちの悪いモノばかりで、使えるのはこんな当たり障りのない言葉だけだからな。それでも……それなのにどうしてか、今日のオレは随分と満ち足りていた。
自分の部屋に帰るらしい先輩を大人しく見送ってから、オレはじいちゃんに連れられて医務室を出た。確かに時刻は風呂に湯が入る頃なのだが、一年のオレが一番風呂に入っていいのかと不安になった。二年の入浴開始時間まで三十分以上あるのだが、フライングしている奴がいないとも限らない。
「じいちゃん、オレ一年だからさ、今から風呂に入ると二年に怒られるんだ。だから、後でみんなと一緒に入るよ」
オレがそう声をかけると、じいちゃんはクルッとこちらを振り返り、はあはあとまた適当な相槌を打った。
「それやと湯に浸かられへんやろ? じいちゃん知ってるんやで。汚ぁーて一年生は誰も湯船に浸かられへんのやろ」
確かにその通りでオレが素直に頷くと、じいちゃんは自分の胸をバンと叩き、少し得意げに笑って見せた。
「せやから、じいちゃんな、ちゃんと頼んだんや。清ボンにも湯に浸からせたやぁー言うてな」
誰に頼んだのか分からないまま、オレらは浴場に着いてしまった。じいちゃんは勢い良く扉を開くと、一人で先にズカズカと中へ入ってしまう。仕方無くオレもその後に続くと、水に濡れてもいいように袖や裾を豪快に捲り上げた執事モドキが、脱衣所のど真ん中で仁王立ちしていた。
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