〖完結〗旦那様は私よりも愛人を選ぶそうです。

藍川みいな

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追いかけるルーク

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 「シルバード子爵、邪魔したな。隣国はほかの者がさがしているはず……王都へ向かうぞ!」

 村からルークが去っていった後、ルークの様子が切羽詰まっていたのが気になっていた。

 「あの様子だと、ダルダナートに何かあったようだ。村の警備を万全にしておけ! シャーロット様が心配だ……すぐにあとを追い、レイバーン伯爵が追っていることをお知らせするのだ!」

 護衛兵はこの村で1番早い馬に跨り、シャーロット達を探しに向かって行った。

 「私が行きたい所だが、村を守らなければ。ずっと傍にいられるトーマスが羨ましい……」



 ルークが追ってきている事を知らないシャーロットだったが、自分が張っていたダルダナートの結界が消滅しかけている事には気付いていた。

 「もうすぐダルダナートの結界がなくなる……」

 「気になりますか?」

 「気にならないと言ったら、嘘になるかな。でももう、ダルダナートには私は必要ない。」

 ダナ村を出発してから6時間、次の町が見えて来た。

 「今日はあの町に泊まりましょう。」

 「そうですね。泊まれそうな宿屋を探して来るので、シャーロット様は、こちらでお待ちください。」

 馬車を町の入口にとめ、トーマスは町へと入っていった。シャーロットは馬車を降り、馬に水をあげた。
 
 「疲れたでしょ。いっぱい飲んでね。」

 馬に水をやりながら、ペンダントを見る。

 このペンダント、すごいな。寝てる間も聖力を蓄えておいてくれるみたい。ペンダントが余分な力を使わないように抑えてくれるから、ダナ村とその周辺に結界を張り続けても全然疲れない。アンジェラさんに感謝しなくちゃ。

 「やっと見つけたぞ!!」

 振り返ると、ルークが立っていた!

 「ルーク……様? どうしてこちらに?」

 「お前を迎えに来た。シャーロット、私にはお前が必要だ。」

 「ルーク様には、モアさんがいるではありませんか。」

 「私はあの女に騙されたんだ!! ずっとお前だけを愛していた。シャーロット、帰ろう。」

 もう昔とは違う事が、ハッキリしました。ルーク様がおっしゃっている事は嘘だと分かりますし、もしも本心で愛していると言われても、私の心は1ミリも動きません。私はもう、ルーク様を愛していないのです。

 「お断りします。私はあなたに、なんの感情もありません。」

 「そんなはずはない! お前は私を愛しているはずだ!」

 「いたッ……! 離してください!」

 ルークはシャーロットの腕を力任せに掴んだ!!



 トーマスが宿を探していると、

 「トーマス! やっと見つけた! シャーロット様はどちらだ!?」

 ダナ村から兵士がやって来た。

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