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第二章
第5話 ぼくの世界
しおりを挟む(いけない……もう精神年齢50近いというのに、こんな子供に…!)
クラリスは握った拳をゆるめ、引きつった笑顔を貼りつけて屈み込む。
「ぼく、どうしたのかな。見学かな?悪いけど、ここはーー」
「わぁっ!庶民が喋った!ぼく、初めて外の庶民と喋ったよ!おもしろーい!」
「は、はは、初めまして、庶民"さん"だよ~。それでぼく、今日は」
ぴくぴくと瞼を震わせながらも、なんとか笑顔を保ちクラリスが声をかける。
しかし。
「なんで高位貴族のぼくにタメ口聞いてんの?庶民だよね?」
ぱし、と少年の肩に手を置くクラリス。
「眉毛、毛根から消したろか?」
「ちょっ……やめてよ!なに…なんで眉毛なのさ!」
「理由なんかない。坊や見て?わたしの鼻。片方鼻毛ないの。生えてこないの。貴様の眉も同じ目に遭わせてやろうか……?」
ぐい、と指先にほんのり力が入る。
その目の真剣さに、少年の肩がぴくっ、と跳ねる。
――その瞬間。
「……ふふ、その辺にしておいてくれるかな」
馬車の中から柔らかな声が落ちてきた。
くすくすと笑いながら降りてきたのは、真紅のマントを揺らすシュヴァン。
その姿を見た瞬間、クラリスは固まる。
「面白くてつい見入ってしまった。きみは変わらないね、クラリス嬢。……さあ、中へ入っていいかな」
シュヴァンは颯爽と真紅のマントを揺らし、診療所内へと姿を消した。
少年も、クラリスからそそくさと距離を取りながら慌ててあとを追った。
一人残されたクラリスは、
「……わたし、どういう印象持たれてる……?」
ただただ固まっていた。
「彼はアニ・アーベント。我がパストリア王家と古くから縁のある高位貴族の一族の長子だよ」
シュヴァンが紹介すると、アニは——
ルスカ“だけ”に視線を向け、完璧に一礼した。
「アーベント家はこの国で唯一、魔法を魔法陣化できる能力を持つ一族だ」
クラリスははっと息を呑んだ。
(魔法の魔法陣化……!喉から手が出るほど、欲しかったやつ…!!)
無意識にポケットに入れた手で、あの魔石を撫でる。
「なかでもアニは、魔石の研究にも携わっていて、稀代の天才ともいわれているんだよ。……きっと、欲しい人材だと思う」
ちら、とクラリスへ向けられるシュヴァンの視線。
(わたしが魔石研究に詰んでいることを、なぜかご存知……こわメロい……でもありがとう救世主……)
クラリスが一瞬胸を高鳴らせた瞬間。
「はぁ~やだなぁ~ここ大丈夫なの?なんか空気悪くない?小汚い髭のおじさんとかいるしさぁ……」
アニの声で、空気がひび割れた。
視線を向けられたミュラーの口元がひくりと跳ねる。
彼はゆっくりとしゃがみ込み、アニと目線を合わせた。
「ぼく。目上の人は敬わないといけないぞ~。それに、おじさんの髭は……チャーミングだろうが」
一瞬、アニのまつ毛がぱちりと動く。
そしてにっこり、最高に無邪気な笑顔。
「年を取ったら目上なんだ!知らなかった~!僕の方が地位は上だけどね!それに顎のそれ……うちの庭の石に生えてるやつみたい!」
「……よし、表出ろ」
「わーっ!!ミュラー先生!待って!」
慌てたヴィルとハンナがミュラーの両腕を抑えた。
「なんだ、俺はちょっと教育をだなーー」
「先生、それは大事です。このイカれ貴族に、現世というものを叩き込んでやらねばなりませんよ」
クラリスも腕まくりを始め、ルスカががしりと抑える。
「やめろ。お前が行くと余計ややこしくなる」
「片眉に一筋の切れ目入れてやるだけよ!」
「アニがガラ悪くなるだろうが」
そこへ、くすくすと笑いを含んだシュヴァンの声が落ちる。
「ふふ、早速お友達ができてよかったね? アニ」
場の空気がぴたりと止まった。
(いや、ちゃんと見てました?)
診療所の全員が、それぞれ心の中で同じツッコミを入れていた。
しかしシュヴァンは気にも留めず、いつもの柔らかな微笑を浮かべる。
「……じゃあ、今日は遅いからまた明日。アニをよろしくね、クラリス嬢?」
クラリスは腕をするすると下ろし、こくこくと頷いた。
「ミュラー先生もヴィルもよろしくね。もちろん、ルスカも。じゃあ、また」
シュヴァンは音もなく立ち上がり、マントを翻しながらその場を後にする。
アニも慌ててそのあとを追った。
しん、と静まり返る診療所。
「……あの。アニは悪気はないやつです」
ルスカの気まずげな一言に、
「それ却ってタチ悪くないか?」
ため息混じりに返すミュラーの声が、静かに落ちた。
「わたし……あのクソガキに教えを請わないといけないわけだよね……?」
「……手は、出さないようにね、クラ?」
がっくりと肩を落とすクラリスの肩に、ヴィルはそっと手を置いた。
翌朝。
診療所の休憩室では、ミュラー・ハンナが心配そうに遠巻きに見守っていた。
ルスカは我関せずを決めたのか、足を組んで本に集中している。
クラリスはというと――
テーブルいっぱいに豪華なお菓子を並べ、両手を腰に当てていた。
(子どもなんて、お菓子で転がせとけばいいのよ……!)
街一番のケーキ屋の焼き菓子が並び、
クラリス実家のパン屋から拝借したクロワッサン、
さらにヴィルの実家宿で絞ったばかりのフルーツジュースまで。
ヴィルはクラリスの背後で、「大丈夫かなぁ…」とため息をひとつをついた。
「さあどうぞアニ。この街自慢の品を揃えました」
胸を張るクラリスの前に、ちょこんと座るアニ。
アニは机を端から端まで眺め――
「わぁぁ~!!」
子どもらしい感嘆の声をあげた。
(よし!やっぱりガキはガキ!ちょろい……!)
思わずクラリスも笑顔になり、アニの肩に手を添える。
「さあ、いくらでもお食べ?そして満腹になったら、魔法陣の話を、お姉さんと――」
そう言いかけた瞬間。
アニが、心底つまらなそうにため息をついた。
「あのさ。ぼく、高位貴族なわけ。
この国で唯一の能力持ちなんだよ?」
つ、とクラリスの手を払い落とす。
「こんなお菓子、見飽きてるよ。
庶民にとっては、“甘いもの=ご馳走”かもしれないけどさ」
「!!」
アニはクラリスを一瞥し、鼻で笑う。
「それに庶民さ、昨日なんて言ったか覚えてる?"眉毛消してやる"だよ?そんな人に力貸すわけなくない?」
「わたし……庶民って呼ばれてる……!」
クラリスが衝撃でよろめくと、
「そこ?」
ヴィルが小声をあげた。
しかしアニは追撃の手をゆるめない。
「ぼくの力はね、貴族たちがこぞって欲しがる力。
シュヴァン王子殿下に言われたからって、使ってあげないから。特に――眉毛庶民にはね?」
「ま……眉毛庶民……!」
「……クラ。いったん作戦考え直そ?」
ヴィルがそっと肩に手を置くが、クラリスはブンブンと首を振った。
「やだ……ここで退けないよ……!
どうしても魔法陣が知りたいの……!!」
意を決したように、クラリスは深く頭を下げた。
「アニ!!眉毛は消さない!あれは謝る!ごめんなさい!けど、その力があればたくさんの人を救えるかもしれないの!だからーーお願い!力を貸して」
ぽんと肩に手を置かれ、クラリスはそっと顔を上げる。
アニは――満面の笑み。
「やだ」
「~~~~~~っ!!!!!」
クラリスが涙目でヴィルに助けを求めたその時。
――バンッ!!
「先生!!うちの子が!!」
子を抱いた婦人が飛び込んできたのを皮切りに、診療所に雪崩れ込む人、人、人ーーー。
頭から血のにじむ布を当てた男。
ぐったり横たわる老人。
泣き叫ぶ幼子を宥めようと必死の母親。
ルスカがぱたんと本を閉じる音が響く。
クラリスたちは視線を合わせ、頷いた。
「順番に、重症の人からみていきますからねー!」
クラリスのその一言を皮切りに、全員がそれぞれの仕事に取り掛かり始めた。
それから。
混沌を極めた診療所では、あちらでも。
「ヴィル、透視頼む!」
「はいっ!……脱臼ですね、骨折はなしです」
「よし整復できるな!頼むぞ!」
「はいっ!ハンナさん介助お願いします」
「はいよ!」
こちらでも。
「ルスカ、ありそう?」
「ああ。右上部尿管に結石だな」
「よしよし、可愛い石ちゃん、おさらばしようね~?」
光――光――光。
魔法の術式が診療所じゅうで明滅する。
アニの脳は、一瞬理解を拒否した。
(こんなの……みたことない)
アニにとって、魔法は生活を豊かにする道具でしかなかった。人を助けるために使う場面など、目にしたことがなかったのだ。
「ふーーーん……」
診療所の片隅で、杖を両手できゅっと握ったアニはぽつりと呟いた。
ふと、アニの脳裏に、これまでの依頼者達が浮かんだ。
『アニ様!この者は“温風”を出せるのです!これで寒さとはおさらばできますぞ!庶民も救われましょう!ぜひ魔石化を!』
豪奢な絨毯の奥に立つ、いやらしい笑みを浮かべた恰幅のよい男。
『なんと“氷”を作れますのよ!これがあれば夏の暑さで苦しむ者などいなくなりますわ!』
胸元の大きく開いたドレスに、耳元にも首元にも、指にも宝石を輝かせた女。
結局あの“温風の魔法石”は、貴族の家の暖房器具としてしか使われなかった。
"製氷の魔法石"は、貴族の酒を冷やすのによく流通したらしい。
どの声も“人のため”と言いながら、結局は自分たちの嗜好品として、もしくは取引の駆け引きに使われていった。
——あの頃のぼくは、まだ“魔石が世界を変える”なんて、本気で信じていたのに。
その思いが胸の奥に沈んでいく。
アニの視線が、自然と診療所の中央へ向いた。
そこでは、汗を額ににじませ、それでも絶えずにこやかに患者へ声をかけ力を発動させるクラリスの姿があった。
(シュヴァン王子殿下は、彼女に力を貸せと言った。きっと興味を持つとも)
あの王子の、底知れない微笑が脳裏をかすめる。
アニは小さく息を吐き、誰にも聞こえない声で呟いた。
「……いいよ。話だけ、聞いてあげる」
その一言は、患者たちのざわめきに紛れ、静かに消えていった。
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