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三章 黄金の愛と銀の翼の騎士、2人ともぶっ殺す
第二十三話 帰って来た城下町。蔓延る金銀の噂
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「よっしゃあーー!戻って来たぞ!フラン城下町!!」
盗賊に襲われてから2日が経過。幸助達は予定通り、町に戻ってくる事が出来た。
「数日しか経ってないけど、凄い懐かしい気がするぜ!」
「そうかなぁ・・・あ、ちょっと懐かしいかも」
「長旅だったし、水浴びしたいわね・・・メアリーちゃん、一緒にしに行かない?」
「はい!私もしたかったんです!」
トーマとジューペはギルドへ、ボニーとメアリーは水浴びをしに行った。残ったのは幸助と蘭丸とジェイクとフラン。しかし、フランもすぐに城が立っている方向へと向かってしまう。
「それじゃあ、交渉頑張ってくるわ」
「はい!頑張って下さい!!」
フランは今回のワイバーン退治の報酬金の7割を出している国王に直接交渉しに行くのだ。とても大事な事なので、残った3人も笑顔で送る。
「いや~~楽しかった!非常に楽しかったよ!!最高の冒険だった!!また良かったら誘ってね!それじゃあ!!」
ジェイクも蘭丸と幸助にお礼を言うと、宿舎の方へと歩いている。彼は鞭というワイバーンには到底聞かなそうな武器で大活躍してみせた。それ以外にも仲間のピンチを何度も救ってる事から、かなりの体力を消耗していると考えられる。
残された幸助と蘭丸もギルドの宿舎・・・ではなく、商業エリアへと向かった。消耗してしまった武器防具の修繕の為である。幸助の武器は比較的新しく、致命的な傷は無いが、点検できる時にしておかなければ後で痛い目を見るのは自分だという事を前の世界で痛感しているのでしっかりと修繕できる箇所は修繕しておく。
「最近、お主が信菜様に似ているように見えてきた。気のせいだろうか?」
「分かりませんよ、似ているか似てないかなんて。俺の時代に残ってた尾田信菜の肖像画は顔を細かく描いてませんでしたから」
「もっとあの絵描きに繊細に描かせておくべきだったか・・・」
「いや、そんなに繊細に描かせなくても良かったんじゃないですかね?」
「それは何故だ?」
「・・・何となくです」
ソーシャルゲームを筆頭とした幸助の時代のゲームでは、武将を美化したり、女体化させる事が流行っているからなどとは口が裂けても言えなかった。言ったら俺と蘭丸さんの仲はこじれていただろう。
くだらない話をしていると、武器屋に到着する。鍛冶屋の親方に修理の手続きなら武器屋からと言われたからである。
「らっしゃい・・・って、何だランマルと剣を折った兄ちゃんか。今日はどうしたんだ?」
「わいばーんなる竜と一太刀交えてきた。点検を頼みたい」
「へぇ~~ワイバーン!そりゃあ、大仕事をしてきたな。どれどれ・・・」
蘭丸さんから受け取ったサーベルと刀を鞘から抜き、目で壊れている箇所をチェックし始める。
「こっちの東国の剣には傷はねぇが、サーベルは刃が欠けちまってるな。3分の1の値段で買い取ってやるから捨てちまいな」
「うむ・・・似てはいるが、やはり勝手が違うか・・・すまぬな、店主」
「気にする事はねぇよ。ほれ、そこらへんにあるサーベルから適当なの1本選んできな・・・さて、剣を折った兄ちゃんの剣はどんな感じだ?見せてみろ」
「お願いします・・・」
剣を鞘ごと抜き取り、武器屋の店主に渡す。
「ワイバーン退治にはどこまで行ってたんだ?」
「マロン山脈って所までです。叫竜という種類のワイバーンでした」
「マロン山脈か・・・随分遠い所まで行ったな。帰ってくるまで何日かかったんだ?」
「7日ですね。道中もワイバーンも大変でしたが、非常にやりがいがありました」
「そりゃあ、良かったな。ところで町の奴らの話は聞いたか?今、城下町は相当マズイ事になってるぜ」
どうやら俺達が不在だった1週間の間で城下町には変化が起きたらしい。良い変化なら喜ばしいが、店主がマズイと言っている事から、あまり良くない変化が起きているのだろう。
「前に狂信者アンリってやつがアモーラ教ではない人達を傷つけまくるって事件があったよな?あれが更にレベルアップした事件が今、町中で起きている」
狂信者アンリという単語を聞いた蘭丸はサーベルを選ぶのを一旦止め、幸助は無意識に鋭い眼つきになっている。
「レベルアップというのはつまり・・・殺し・・・ですか?」
恐る恐る聞いてみると、武器屋の店主はコクリと首を縦に動かした。
「因みに噂なんかではなく、本当らしい。アモーラ教のヤツが他の宗教の友人と夜道を歩いていたら、いつの間にか友人は消えていて、後日路地裏で冷たくなった状態で見つかったんだ」
「既に騎士団は動いているんですか?」
「ああ。まだ捕まえてはいないが、姿は確認できたらしい。何と今回は2人だとか」
嫌な予感に背筋が・・・いや、全身が凍る。生唾を飲むと共に覚悟を決めて武器屋の言葉を聞いた。
「1人は黄金の鎧を着た騎士で、もう1人は背中から翼が生えた銀の鎧の騎士らしい」
1週間と少し前、罠の依頼に踊らされ、2人の騎士に痛めつけられた記憶が掘り起こされる。ヤツらだ。特徴、このタイミングから考えるに俺や蘭丸さん、ボニーさんやメアリーを痛めつけてくれた騎士に間違いない。
「アンタら、アモーラ教じゃないんだろ?お互い気を付け──────おおい!どうした!?手の平に爪が刺さってるぞ!!」
気づかないうちに拳を作る力が強くなっていたようで、手の平の皮膚を裂き、爪が刺さってしまい、出血を起こしてしまったようだ。幸助は視認してようやく気付いたようで、武器屋の店主を心配させまいと、笑顔を作り対応する。
「ああ、大丈夫です・・・。いつもの事ですから」
武器屋の店主を安心させる言葉は余計に店主を恐怖させた。
盗賊に襲われてから2日が経過。幸助達は予定通り、町に戻ってくる事が出来た。
「数日しか経ってないけど、凄い懐かしい気がするぜ!」
「そうかなぁ・・・あ、ちょっと懐かしいかも」
「長旅だったし、水浴びしたいわね・・・メアリーちゃん、一緒にしに行かない?」
「はい!私もしたかったんです!」
トーマとジューペはギルドへ、ボニーとメアリーは水浴びをしに行った。残ったのは幸助と蘭丸とジェイクとフラン。しかし、フランもすぐに城が立っている方向へと向かってしまう。
「それじゃあ、交渉頑張ってくるわ」
「はい!頑張って下さい!!」
フランは今回のワイバーン退治の報酬金の7割を出している国王に直接交渉しに行くのだ。とても大事な事なので、残った3人も笑顔で送る。
「いや~~楽しかった!非常に楽しかったよ!!最高の冒険だった!!また良かったら誘ってね!それじゃあ!!」
ジェイクも蘭丸と幸助にお礼を言うと、宿舎の方へと歩いている。彼は鞭というワイバーンには到底聞かなそうな武器で大活躍してみせた。それ以外にも仲間のピンチを何度も救ってる事から、かなりの体力を消耗していると考えられる。
残された幸助と蘭丸もギルドの宿舎・・・ではなく、商業エリアへと向かった。消耗してしまった武器防具の修繕の為である。幸助の武器は比較的新しく、致命的な傷は無いが、点検できる時にしておかなければ後で痛い目を見るのは自分だという事を前の世界で痛感しているのでしっかりと修繕できる箇所は修繕しておく。
「最近、お主が信菜様に似ているように見えてきた。気のせいだろうか?」
「分かりませんよ、似ているか似てないかなんて。俺の時代に残ってた尾田信菜の肖像画は顔を細かく描いてませんでしたから」
「もっとあの絵描きに繊細に描かせておくべきだったか・・・」
「いや、そんなに繊細に描かせなくても良かったんじゃないですかね?」
「それは何故だ?」
「・・・何となくです」
ソーシャルゲームを筆頭とした幸助の時代のゲームでは、武将を美化したり、女体化させる事が流行っているからなどとは口が裂けても言えなかった。言ったら俺と蘭丸さんの仲はこじれていただろう。
くだらない話をしていると、武器屋に到着する。鍛冶屋の親方に修理の手続きなら武器屋からと言われたからである。
「らっしゃい・・・って、何だランマルと剣を折った兄ちゃんか。今日はどうしたんだ?」
「わいばーんなる竜と一太刀交えてきた。点検を頼みたい」
「へぇ~~ワイバーン!そりゃあ、大仕事をしてきたな。どれどれ・・・」
蘭丸さんから受け取ったサーベルと刀を鞘から抜き、目で壊れている箇所をチェックし始める。
「こっちの東国の剣には傷はねぇが、サーベルは刃が欠けちまってるな。3分の1の値段で買い取ってやるから捨てちまいな」
「うむ・・・似てはいるが、やはり勝手が違うか・・・すまぬな、店主」
「気にする事はねぇよ。ほれ、そこらへんにあるサーベルから適当なの1本選んできな・・・さて、剣を折った兄ちゃんの剣はどんな感じだ?見せてみろ」
「お願いします・・・」
剣を鞘ごと抜き取り、武器屋の店主に渡す。
「ワイバーン退治にはどこまで行ってたんだ?」
「マロン山脈って所までです。叫竜という種類のワイバーンでした」
「マロン山脈か・・・随分遠い所まで行ったな。帰ってくるまで何日かかったんだ?」
「7日ですね。道中もワイバーンも大変でしたが、非常にやりがいがありました」
「そりゃあ、良かったな。ところで町の奴らの話は聞いたか?今、城下町は相当マズイ事になってるぜ」
どうやら俺達が不在だった1週間の間で城下町には変化が起きたらしい。良い変化なら喜ばしいが、店主がマズイと言っている事から、あまり良くない変化が起きているのだろう。
「前に狂信者アンリってやつがアモーラ教ではない人達を傷つけまくるって事件があったよな?あれが更にレベルアップした事件が今、町中で起きている」
狂信者アンリという単語を聞いた蘭丸はサーベルを選ぶのを一旦止め、幸助は無意識に鋭い眼つきになっている。
「レベルアップというのはつまり・・・殺し・・・ですか?」
恐る恐る聞いてみると、武器屋の店主はコクリと首を縦に動かした。
「因みに噂なんかではなく、本当らしい。アモーラ教のヤツが他の宗教の友人と夜道を歩いていたら、いつの間にか友人は消えていて、後日路地裏で冷たくなった状態で見つかったんだ」
「既に騎士団は動いているんですか?」
「ああ。まだ捕まえてはいないが、姿は確認できたらしい。何と今回は2人だとか」
嫌な予感に背筋が・・・いや、全身が凍る。生唾を飲むと共に覚悟を決めて武器屋の言葉を聞いた。
「1人は黄金の鎧を着た騎士で、もう1人は背中から翼が生えた銀の鎧の騎士らしい」
1週間と少し前、罠の依頼に踊らされ、2人の騎士に痛めつけられた記憶が掘り起こされる。ヤツらだ。特徴、このタイミングから考えるに俺や蘭丸さん、ボニーさんやメアリーを痛めつけてくれた騎士に間違いない。
「アンタら、アモーラ教じゃないんだろ?お互い気を付け──────おおい!どうした!?手の平に爪が刺さってるぞ!!」
気づかないうちに拳を作る力が強くなっていたようで、手の平の皮膚を裂き、爪が刺さってしまい、出血を起こしてしまったようだ。幸助は視認してようやく気付いたようで、武器屋の店主を心配させまいと、笑顔を作り対応する。
「ああ、大丈夫です・・・。いつもの事ですから」
武器屋の店主を安心させる言葉は余計に店主を恐怖させた。
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