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三章 黄金の愛と銀の翼の騎士、2人ともぶっ殺す
第二十四話 復讐者は止まれない
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手から出血している事に蘭丸も気づき、幸助の肩にポンと手を置き、囁く。
「幸助、分かっているな?絶対に行くのではないぞ」
「・・・・・・はい、蘭丸さん」
復讐に燃える幸助は誰にも止める事は出来ない。止めようとすれば、不自由が大嫌いな幸助は暴れると蘭丸は分かっていた。だから、復讐に向かう前に止めたのだ。
「・・・お、おっとぉ!剣の点検を忘れてたな・・・えっと、特に酷い損傷とかは無いな。流石は親方製の剣だな」
武器屋の店主から剣を返された幸助は腰に帯びる。剣の重さに身体は傾く事なく、しっかりと真っすぐ立っている。
「壊れてないから金は要らないよ。それと、ランマル。お前はどれにするんだ?」
「そうだな・・・これを頼む」
適当なサーベルを1本取って、カウンターに置き、代金を支払う。1万アモと打倒な値段である。
「毎度~」
店主に背を向け、店を出る。その時の幸助の顔は復讐に燃えたままの表情だった。
★
数時間後、家のない冒険者の為のギルド併設宿舎にて──────
「ほう・・・中々綺麗だな。幸助の部屋は」
「蘭丸さん、何で俺の部屋にいるんですか?」
基本、宿舎は冒険者達に1人1部屋で貸している。しかし、1部屋に2人が入ってはいけないというルールは存在しない。一応は注意はしたが、それでも復讐に行く可能性があると踏んだ蘭丸は、幸助の借りている部屋に行って、一晩中監視する事にした。
「なに、たまには仲間と共に過ごす夜というのも一興だと思ってな」
「・・・そうですか。でも、俺は眠いから今日は寝ますよ」
「それもまた良し。お主が眠ったのなら、拙者は部屋に帰るとしよう」
「・・・監視ですか?」
「・・・そうだ」
流石に無理があったか?幸助にすぐに見破られてしまう蘭丸。しかし、彼は動揺する事はなく、しっかりと嘘を認める。そんな彼の潔さに逆に幸助はため息を吐き、ベッドに寝転がる。
「わかりましたよ。俺の負けです。今日は潔く寝て、次の機会に皆で行く事にしますよ」
「そうだ。それで良いのだ幸助。ただでさえ今日は旅から帰って来たばかりで疲れているのだからゆっくり休め。それにお前は1人ではない。拙者を含めた仲間が3人もいる。お主を含めた4人が万全の状態になった時に再び戦いを挑もうではないか」
蘭丸の説得に納得がいったのだろう。幸助の険しい表情がみるみる柔らかくなっていく。あっと言う間に元の温和な表情へと戻っていった。
「・・・そうですよね。すみません、蘭丸さん。俺、かなり焦り過ぎていたみたいです」
ベッドから立ち上がり、ペコリと頭を下げる幸助。蘭丸も難しい表情を止め、優しい笑みを浮かべる。
「いや、分かってくれれば良いんだ。では、また明日」
「はい!おやすみなさい!」
蘭丸が部屋から出ていくと同時に唯一の光源だったランタンの中でゆっくりと燃える蝋燭の火を消し、眠りに着く。つい先程まで感じていなかった疲れが重りのようにのしかかってくる。次第に目蓋も鉛のように重たくなってkるう。気づかないうちに疲れが溜まっていたようだ。
(これは寝た方が良いや。お休み・・・)
復讐の事は一旦忘れ、幸助はぐっすりと眠り、夢の世界へと旅立つ事に決めた。
ガチャリ。
窓の補助錠が開く音が幸助の耳に入ってくる。眠りに入ってから僅か3時間後の出来事であった。
気持ちよく眠っていた幸助は突然の物音に不快感を覚えながら寝返りを打つ。その数秒後、音が聴こえてきた事に違和感を覚えた。
この部屋の窓には補助錠なんて無い事に。
ふと、思い出した事実に幸助の意識は覚醒し、彼の目を覚まさせた。目覚めた幸助の目に入ってきたのは染みがまだら模様のようについた白い天井でも、ドッキリを仕掛けにきた友人達でもなく、暗闇で鈍く輝く黄金の鎧を着た騎士だった。
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
トラウマの対象がいきなり目の前に現れた幸助は発狂し、迫ってくる剣を間一髪で避けた。避けられたのは良いが、代わりにベッドが破壊されてしまう。避ける勢いを生かして立ち上がった幸助は、近くに置いていた剣を手に取り、構える。
「はぁ・・・はぁ・・・この野郎!いきなり何しやがる!!」
「・・・・・・」
「なんだ?女神アモーラに言われてきたのか?帰って来た俺を殺せって!あのポンコツゴミ女神に!!」
最悪の起こされ方をされた幸助は、憂さ晴らしの為に黄金の騎士が信仰する女神アモーラの悪口を言い始めた。
「お前みたいなすぐに人を殺しちゃうようなヤツがいる宗教なんて最低最悪のごみクズ集団だ!今なら許してやるからさっさとここから消え失せろ!!」
いくらか悪口を言ったお陰で冷静になった幸助は、こう思った・・・言い過ぎたと。アモーラの為なら人を殺すくらいの狂信者の前に悪口を言い過ぎたと今になって焦り始めたのだ。
「・・・・・・ッッ!!」
案の定、アモーラの狂信者であろう黄金の騎士は怒りに任せて俺に斬り掛かってきた。賭けだったが、勝利の女神は俺に微笑んでくれたようだ。
「まあ、最も!この世界に勝利の女神なんているのか分からんけどね!!」
ベッドの壊れた木材を手に取り、降りてきた刃にぶつける。すると、木材は刃と合体してしまい、不恰好な武器へと変化を遂げた。
「・・・ッッ!」
流石に使いずらいと思い、黄金の騎士は取ろうとするが木材に深く刺さってしまって、中々取れない様子。その隙に俺は鎖帷子と鎧と盾を鉢金を装備する。木材を取り除く頃には俺は完全武装を完了させていた。
「覚悟しろよ、金ピカクソ騎士・・・」
俺から行ったわけではない。あっちの方から来たんだ。蘭丸さんにも誰にも文句は言わせないぞ。
幸助は静かに怒りを燃やしながら、剣を構えた。
「幸助、分かっているな?絶対に行くのではないぞ」
「・・・・・・はい、蘭丸さん」
復讐に燃える幸助は誰にも止める事は出来ない。止めようとすれば、不自由が大嫌いな幸助は暴れると蘭丸は分かっていた。だから、復讐に向かう前に止めたのだ。
「・・・お、おっとぉ!剣の点検を忘れてたな・・・えっと、特に酷い損傷とかは無いな。流石は親方製の剣だな」
武器屋の店主から剣を返された幸助は腰に帯びる。剣の重さに身体は傾く事なく、しっかりと真っすぐ立っている。
「壊れてないから金は要らないよ。それと、ランマル。お前はどれにするんだ?」
「そうだな・・・これを頼む」
適当なサーベルを1本取って、カウンターに置き、代金を支払う。1万アモと打倒な値段である。
「毎度~」
店主に背を向け、店を出る。その時の幸助の顔は復讐に燃えたままの表情だった。
★
数時間後、家のない冒険者の為のギルド併設宿舎にて──────
「ほう・・・中々綺麗だな。幸助の部屋は」
「蘭丸さん、何で俺の部屋にいるんですか?」
基本、宿舎は冒険者達に1人1部屋で貸している。しかし、1部屋に2人が入ってはいけないというルールは存在しない。一応は注意はしたが、それでも復讐に行く可能性があると踏んだ蘭丸は、幸助の借りている部屋に行って、一晩中監視する事にした。
「なに、たまには仲間と共に過ごす夜というのも一興だと思ってな」
「・・・そうですか。でも、俺は眠いから今日は寝ますよ」
「それもまた良し。お主が眠ったのなら、拙者は部屋に帰るとしよう」
「・・・監視ですか?」
「・・・そうだ」
流石に無理があったか?幸助にすぐに見破られてしまう蘭丸。しかし、彼は動揺する事はなく、しっかりと嘘を認める。そんな彼の潔さに逆に幸助はため息を吐き、ベッドに寝転がる。
「わかりましたよ。俺の負けです。今日は潔く寝て、次の機会に皆で行く事にしますよ」
「そうだ。それで良いのだ幸助。ただでさえ今日は旅から帰って来たばかりで疲れているのだからゆっくり休め。それにお前は1人ではない。拙者を含めた仲間が3人もいる。お主を含めた4人が万全の状態になった時に再び戦いを挑もうではないか」
蘭丸の説得に納得がいったのだろう。幸助の険しい表情がみるみる柔らかくなっていく。あっと言う間に元の温和な表情へと戻っていった。
「・・・そうですよね。すみません、蘭丸さん。俺、かなり焦り過ぎていたみたいです」
ベッドから立ち上がり、ペコリと頭を下げる幸助。蘭丸も難しい表情を止め、優しい笑みを浮かべる。
「いや、分かってくれれば良いんだ。では、また明日」
「はい!おやすみなさい!」
蘭丸が部屋から出ていくと同時に唯一の光源だったランタンの中でゆっくりと燃える蝋燭の火を消し、眠りに着く。つい先程まで感じていなかった疲れが重りのようにのしかかってくる。次第に目蓋も鉛のように重たくなってkるう。気づかないうちに疲れが溜まっていたようだ。
(これは寝た方が良いや。お休み・・・)
復讐の事は一旦忘れ、幸助はぐっすりと眠り、夢の世界へと旅立つ事に決めた。
ガチャリ。
窓の補助錠が開く音が幸助の耳に入ってくる。眠りに入ってから僅か3時間後の出来事であった。
気持ちよく眠っていた幸助は突然の物音に不快感を覚えながら寝返りを打つ。その数秒後、音が聴こえてきた事に違和感を覚えた。
この部屋の窓には補助錠なんて無い事に。
ふと、思い出した事実に幸助の意識は覚醒し、彼の目を覚まさせた。目覚めた幸助の目に入ってきたのは染みがまだら模様のようについた白い天井でも、ドッキリを仕掛けにきた友人達でもなく、暗闇で鈍く輝く黄金の鎧を着た騎士だった。
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
トラウマの対象がいきなり目の前に現れた幸助は発狂し、迫ってくる剣を間一髪で避けた。避けられたのは良いが、代わりにベッドが破壊されてしまう。避ける勢いを生かして立ち上がった幸助は、近くに置いていた剣を手に取り、構える。
「はぁ・・・はぁ・・・この野郎!いきなり何しやがる!!」
「・・・・・・」
「なんだ?女神アモーラに言われてきたのか?帰って来た俺を殺せって!あのポンコツゴミ女神に!!」
最悪の起こされ方をされた幸助は、憂さ晴らしの為に黄金の騎士が信仰する女神アモーラの悪口を言い始めた。
「お前みたいなすぐに人を殺しちゃうようなヤツがいる宗教なんて最低最悪のごみクズ集団だ!今なら許してやるからさっさとここから消え失せろ!!」
いくらか悪口を言ったお陰で冷静になった幸助は、こう思った・・・言い過ぎたと。アモーラの為なら人を殺すくらいの狂信者の前に悪口を言い過ぎたと今になって焦り始めたのだ。
「・・・・・・ッッ!!」
案の定、アモーラの狂信者であろう黄金の騎士は怒りに任せて俺に斬り掛かってきた。賭けだったが、勝利の女神は俺に微笑んでくれたようだ。
「まあ、最も!この世界に勝利の女神なんているのか分からんけどね!!」
ベッドの壊れた木材を手に取り、降りてきた刃にぶつける。すると、木材は刃と合体してしまい、不恰好な武器へと変化を遂げた。
「・・・ッッ!」
流石に使いずらいと思い、黄金の騎士は取ろうとするが木材に深く刺さってしまって、中々取れない様子。その隙に俺は鎖帷子と鎧と盾を鉢金を装備する。木材を取り除く頃には俺は完全武装を完了させていた。
「覚悟しろよ、金ピカクソ騎士・・・」
俺から行ったわけではない。あっちの方から来たんだ。蘭丸さんにも誰にも文句は言わせないぞ。
幸助は静かに怒りを燃やしながら、剣を構えた。
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