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三章 黄金の愛と銀の翼の騎士、2人ともぶっ殺す
第二十二話 ボニー、ちょっと過去を話す
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メアリーちゃんとコウスケ君を追って走っていったランマルさんは数分後に戻ってきた。帰ってくるのはとても早かったが、明るい表情を見る限り、手がかりか何かを見つけたのだろう。
「幸助とめありーは穴に落ちたみたいだ。それもかなり深い穴だ」
「ええっ!?それじゃあ、すぐに助けに行かないと!」
穴に落ちたという事は今頃身動きが取れないで窮屈な思いをしているに違いない。貧血でふらつきながらも立ち上がり、歩く。
「無理はするな。幸助とめありーは恐らく無事だ。穴の先は洞窟。その洞窟には恐らく出口がある」
「どうしてそんな事まで分かるんです?」
「音で分かった。穴に耳を近づけたら風の通る音が聴こえてきたんだ」
「凄いですね、ランマルさん・・・」
「昔から耳だけは良いからな。風の音から察するに真っすぐ進んだ先の場所にある。貧血の者は手を挙げろ。拙者とふらん殿がおぶっていく」
「俺は大丈夫ですが、ジューペが少し不味そうです・・・」
「うええ・・・あ、頭が痛い・・・」
「ワ、ワタシも立てはしましたが、歩くのは難しそうです」
恥かしながら、血が足りないせいで目がくらくらする。無理に歩いたらそれこそ皆に迷惑をかけてしまうだろう。
「分かった。では、拙者がぼにーを、ふらん殿はじゅーぺを運んでほしい」
「了解!ほら!坊主行くぞ!」
「ちょっ!乱暴に扱わないでよ!!」
フランさんはジューペ君を肩に担ぎ、ランマルさんは女にしては大きな身体を背中に担いでくれた。ランマルさんの体温が布を伝って、ワタシの胸に伝わってくる。
「あまり胸を押し付けるな。変な感じがする」
「ご、ごめんなさい・・・人におぶってもらうなんて、ほとんど無かったものだからつい・・・」
「父親や母親にしてもらわなかったのか?それともそのような風習はこの国にはないのか?」
「いえ、あります。あるんですが、ワタシの両親は愛情よりも勉強な人だったんで・・・」
朝6時に起こされて、9時から1時間の楽器の練習。10時からランチまで歴史のお勉強。ランチを食べ終えたらアモーラ教のお勉強と魔術のお勉強。1週間に1冊の本を読んで感想を書くという生活を毎日のように送っていた事をランマルさんに伝えました。
ワタシの過去の聞いたランマルさんは苦虫を噛んだような渋い顔をしていました。
「外にも出ずに勉学とは・・・あまり褒められた事ではないな。拙者の持ち合わせた常識では考えられぬ」
「あら、そうなんですか?」
「ああ。だが、あくまで拙者の常識では、だ。お主らの常識だと当たり前かも知れぬな・・・お主はあまり好かんようだったがな」
ランマルさんは人の頭の中を覗く事が出来る能力でも持ち合わせているのでしょうか?ワタシが思っていた事をあっさりと当ててしまいました・・・。
「驚く事ではない。お主の表情を見たらすぐに分かる。それに、幼少期に学んでいたというのに、あもーらの教えから抜けているではないか」
「はい・・・好きじゃない事を押し付けられるのが嫌いでして・・・アモーラ教を始めとする勉強の類は全部嫌いです」
「つまり自由を求めて冒険者となったというわけか。どうだ?今の気分は?最高か?」
彼の質問にワタシは笑顔で答える。
「はい!楽しいです!!ランマルさんはどうですか?」
「・・・楽しくはない」
意外な返答に思わず気持ちが凹んでしまうボニー。補助するように蘭丸は次の言葉を述べる。
「お主らといるのは楽しいがな」
「・・・もう、ランマルさんったら」
仲間のお茶目な所を見れて少し嬉しく感じるボニーであった。
「あ、やっと森を抜けましたよ!」
木々の隙間から太陽の眩しい光が差している。近づくにつれ、光は強くなっていき、緑豊かな地面が視界に入ってくる。しかし、ランマルさんは森をすぐには抜けずに左に曲がり、先程言っていた洞窟の出口を捜し始めた。
「ぼにー。お主も探してくれ」
「ええと・・・あれじゃないですかね?」
木も何も生えていないのに異様に盛り上がっている地面を見つける。近づいてみると、人が丁度抜けられる事が出来るくらいの穴を見つける。穴の中を覗くと、小さな炎が男性の足音と共に地上へと近づいてきていた。
「おぉぉぉい!コウスケ君!メアリーちゃん!こっちだよぉ~~」
ワタシが叫ぶと、炎は左右に激しくゆらゆらと揺れた。
「幸助とめありーは穴に落ちたみたいだ。それもかなり深い穴だ」
「ええっ!?それじゃあ、すぐに助けに行かないと!」
穴に落ちたという事は今頃身動きが取れないで窮屈な思いをしているに違いない。貧血でふらつきながらも立ち上がり、歩く。
「無理はするな。幸助とめありーは恐らく無事だ。穴の先は洞窟。その洞窟には恐らく出口がある」
「どうしてそんな事まで分かるんです?」
「音で分かった。穴に耳を近づけたら風の通る音が聴こえてきたんだ」
「凄いですね、ランマルさん・・・」
「昔から耳だけは良いからな。風の音から察するに真っすぐ進んだ先の場所にある。貧血の者は手を挙げろ。拙者とふらん殿がおぶっていく」
「俺は大丈夫ですが、ジューペが少し不味そうです・・・」
「うええ・・・あ、頭が痛い・・・」
「ワ、ワタシも立てはしましたが、歩くのは難しそうです」
恥かしながら、血が足りないせいで目がくらくらする。無理に歩いたらそれこそ皆に迷惑をかけてしまうだろう。
「分かった。では、拙者がぼにーを、ふらん殿はじゅーぺを運んでほしい」
「了解!ほら!坊主行くぞ!」
「ちょっ!乱暴に扱わないでよ!!」
フランさんはジューペ君を肩に担ぎ、ランマルさんは女にしては大きな身体を背中に担いでくれた。ランマルさんの体温が布を伝って、ワタシの胸に伝わってくる。
「あまり胸を押し付けるな。変な感じがする」
「ご、ごめんなさい・・・人におぶってもらうなんて、ほとんど無かったものだからつい・・・」
「父親や母親にしてもらわなかったのか?それともそのような風習はこの国にはないのか?」
「いえ、あります。あるんですが、ワタシの両親は愛情よりも勉強な人だったんで・・・」
朝6時に起こされて、9時から1時間の楽器の練習。10時からランチまで歴史のお勉強。ランチを食べ終えたらアモーラ教のお勉強と魔術のお勉強。1週間に1冊の本を読んで感想を書くという生活を毎日のように送っていた事をランマルさんに伝えました。
ワタシの過去の聞いたランマルさんは苦虫を噛んだような渋い顔をしていました。
「外にも出ずに勉学とは・・・あまり褒められた事ではないな。拙者の持ち合わせた常識では考えられぬ」
「あら、そうなんですか?」
「ああ。だが、あくまで拙者の常識では、だ。お主らの常識だと当たり前かも知れぬな・・・お主はあまり好かんようだったがな」
ランマルさんは人の頭の中を覗く事が出来る能力でも持ち合わせているのでしょうか?ワタシが思っていた事をあっさりと当ててしまいました・・・。
「驚く事ではない。お主の表情を見たらすぐに分かる。それに、幼少期に学んでいたというのに、あもーらの教えから抜けているではないか」
「はい・・・好きじゃない事を押し付けられるのが嫌いでして・・・アモーラ教を始めとする勉強の類は全部嫌いです」
「つまり自由を求めて冒険者となったというわけか。どうだ?今の気分は?最高か?」
彼の質問にワタシは笑顔で答える。
「はい!楽しいです!!ランマルさんはどうですか?」
「・・・楽しくはない」
意外な返答に思わず気持ちが凹んでしまうボニー。補助するように蘭丸は次の言葉を述べる。
「お主らといるのは楽しいがな」
「・・・もう、ランマルさんったら」
仲間のお茶目な所を見れて少し嬉しく感じるボニーであった。
「あ、やっと森を抜けましたよ!」
木々の隙間から太陽の眩しい光が差している。近づくにつれ、光は強くなっていき、緑豊かな地面が視界に入ってくる。しかし、ランマルさんは森をすぐには抜けずに左に曲がり、先程言っていた洞窟の出口を捜し始めた。
「ぼにー。お主も探してくれ」
「ええと・・・あれじゃないですかね?」
木も何も生えていないのに異様に盛り上がっている地面を見つける。近づいてみると、人が丁度抜けられる事が出来るくらいの穴を見つける。穴の中を覗くと、小さな炎が男性の足音と共に地上へと近づいてきていた。
「おぉぉぉい!コウスケ君!メアリーちゃん!こっちだよぉ~~」
ワタシが叫ぶと、炎は左右に激しくゆらゆらと揺れた。
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