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三章 黄金の愛と銀の翼の騎士、2人ともぶっ殺す
第三十九話 1人1人に違う正義が心の中に眠っている
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メアリーが復讐を果たしている時、幸助達はカールに大苦戦していた。
「どうした、大口を叩いたにしては攻撃しているのは私だけだが・・・」
「はぁ・・・はぁ・・・しょうがねえだろ!アンタは飛べて、俺らは飛べないんだからよ!!」
理由はカールの背中の翼である。攻撃を入れようとしたら避けられる上に、どこから来るか分からない攻撃のせいで、後手にしか回れていなかった。
「ハハハハ!!これこそ、アモーラ様に愛された証!特権!である!!」
「それがねぇと俺とまともに戦えないという事で良いんだな!?」
「悪いが、そのような挑発には私は乗らないぞ。貴様と違って、数えきれない程の経験を積んできているからそういう煽りにも強いのだよ」
怒りを我慢している様子を見えない。どうやら、肉体的にも技術的にも精神的にも手練れのようだ。
「さあ!捕まえられるものなら、捕まえてみろ!!青二才!!」
天井を魔術で破壊し、自分の戦いの場を広げるカール。すると、もう攻撃する隙も無いと悟ったのか、幸助は剣を納めてしまった。
「今更降伏か?だが、もう遅い!!私はお前を殺す事を既に決めている!!大人しく死ぬが良い!!」
幸助に狙いを定めたカールは地上から50mの高さから急降下し、落下の勢いを利用して殺そうと試みる。40m、30m、20m、10m、5、4、3、2、1・・・。
幸助に剣が届くまで、残り1m。腰に帯びていたサブウェポンのナイフの刃が光る。カールもすぐにナイフの光に気付くも既に急降下の攻撃を止める事が出来ず、幸助に紙一重で避けられてしまう。
「な、何ィ!?」
「引っかかったな!バカ野郎!!」
幸助の作戦に気付いた頃にはもう遅い。幸助は急いで空へ逃げようとするカールを捕まえ、背中に張り付く事に成功した。
「ヘヘっ!これで空には逃げられないな!アンタは確かに凄い強いけど、強すぎる故に傲慢だな!お陰で隙を作るのが楽だったぜ!さて、と!邪魔な翼はさっさともいじゃいますか!!」
ナイフを逆手に持ち、翼の根元に向かって振り下ろす。しかし──────
「甘い!」
突き刺す前に飛ばれてしまい、ナイフを床に落としてしまった。しかし、余計な重りが付いてしまった為、飛行は安定していないようす。フラフラと飛ぶ姿は格好の餌食だ。
「ボニーさん!団長!!魔術お願いします!!」
「了解!!───『ウイングカッター』!!」「任せろ!!───『ファイアボルト』!!」
無数の小さな風の刃と一本の炎の矢がカールと背中に乗っている幸助を襲う。幸助は2人の魔術が到達する瞬間、カールの背中を足蹴に飛び、魔術の直撃を回避した。
「ぐわあぁぁぁぁぁぁ!!」
風の刃が銀の鎧を部分破壊し、炎の矢が左胸を貫く。ピピンの黄金の鎧と違って、銀の鎧はただの鎧だったようだ。カールが落下してくるよりも先に五点着地で下りて、剣を構える。しかし、カールは途中で体勢を整えて、停空飛翔する。
「はぁ・・・はぁ・・・女神アモーラよ、我に奇跡を授けたまえ・・・」
貫かれた左胸に手を当てると、優しい緑の光が穴を塞ぐ。魔術とは違い、神への信仰心が力となる業『奇跡』である。傷を信仰心によって癒したカールは地上へと降り立つ。
「どうだ?これが奇跡、神から愛された証。つまりは正義の証だ。美しいだろう?」
「正義?笑わせるな。アンタみたいな殺人鬼が正義の味方であってたまるか」
「いいや、正義だ。そして私が行った殺人は粛清だ。神に仕えようとしない者達への罰だ」
「神に仕える事が正義?誰がそんな事を決めた?」
「勿論アモーラ様だ。あの方に力を授かる際に聞いたのだ。正義とは何か?とすると、アモーラ様はお答えになった『神に仕える事こそ真の正義であり、善なる人間の全て』だと」
ニヤリと口角を上げてどや顔で言い張るカール。いかにもあの女神が言いそうな言葉だなと幸助は心の中で呟いた。しかし、カールの正義論を否定する事は無かった。何故なら、正義とは人や文化によって違うと知っていたからである。ある者が道徳こそが正義と言い、ある者は法律が正義だと主張する。そして、幸助の中にも自分なりの正義が存在していた。
「それがお前の正義か・・・道理で合わないわけだ。お前は否定するかもしれんが言っておく、俺の正義は自由だ。自由こそ正義であり、強制は悪に近い醜い物、束縛は快楽中毒者。それを併せ持つお前はこの世で最も醜い生き物だ」
「・・・どうやら根本的に私達は合わないようだ。お陰で躊躇なく貴様を殺せるよ」
「感謝してくれよ?」
カールはボロボロになった鎧を脱ぎ捨て、鎧の下に隠していた筋肉を外に晒した。
「私とアモーラ様を侮辱した罪、死で償ってもらう事にする」
剣を鞘から抜くと、剣先を幸助に向けて宣言した。
「どうした、大口を叩いたにしては攻撃しているのは私だけだが・・・」
「はぁ・・・はぁ・・・しょうがねえだろ!アンタは飛べて、俺らは飛べないんだからよ!!」
理由はカールの背中の翼である。攻撃を入れようとしたら避けられる上に、どこから来るか分からない攻撃のせいで、後手にしか回れていなかった。
「ハハハハ!!これこそ、アモーラ様に愛された証!特権!である!!」
「それがねぇと俺とまともに戦えないという事で良いんだな!?」
「悪いが、そのような挑発には私は乗らないぞ。貴様と違って、数えきれない程の経験を積んできているからそういう煽りにも強いのだよ」
怒りを我慢している様子を見えない。どうやら、肉体的にも技術的にも精神的にも手練れのようだ。
「さあ!捕まえられるものなら、捕まえてみろ!!青二才!!」
天井を魔術で破壊し、自分の戦いの場を広げるカール。すると、もう攻撃する隙も無いと悟ったのか、幸助は剣を納めてしまった。
「今更降伏か?だが、もう遅い!!私はお前を殺す事を既に決めている!!大人しく死ぬが良い!!」
幸助に狙いを定めたカールは地上から50mの高さから急降下し、落下の勢いを利用して殺そうと試みる。40m、30m、20m、10m、5、4、3、2、1・・・。
幸助に剣が届くまで、残り1m。腰に帯びていたサブウェポンのナイフの刃が光る。カールもすぐにナイフの光に気付くも既に急降下の攻撃を止める事が出来ず、幸助に紙一重で避けられてしまう。
「な、何ィ!?」
「引っかかったな!バカ野郎!!」
幸助の作戦に気付いた頃にはもう遅い。幸助は急いで空へ逃げようとするカールを捕まえ、背中に張り付く事に成功した。
「ヘヘっ!これで空には逃げられないな!アンタは確かに凄い強いけど、強すぎる故に傲慢だな!お陰で隙を作るのが楽だったぜ!さて、と!邪魔な翼はさっさともいじゃいますか!!」
ナイフを逆手に持ち、翼の根元に向かって振り下ろす。しかし──────
「甘い!」
突き刺す前に飛ばれてしまい、ナイフを床に落としてしまった。しかし、余計な重りが付いてしまった為、飛行は安定していないようす。フラフラと飛ぶ姿は格好の餌食だ。
「ボニーさん!団長!!魔術お願いします!!」
「了解!!───『ウイングカッター』!!」「任せろ!!───『ファイアボルト』!!」
無数の小さな風の刃と一本の炎の矢がカールと背中に乗っている幸助を襲う。幸助は2人の魔術が到達する瞬間、カールの背中を足蹴に飛び、魔術の直撃を回避した。
「ぐわあぁぁぁぁぁぁ!!」
風の刃が銀の鎧を部分破壊し、炎の矢が左胸を貫く。ピピンの黄金の鎧と違って、銀の鎧はただの鎧だったようだ。カールが落下してくるよりも先に五点着地で下りて、剣を構える。しかし、カールは途中で体勢を整えて、停空飛翔する。
「はぁ・・・はぁ・・・女神アモーラよ、我に奇跡を授けたまえ・・・」
貫かれた左胸に手を当てると、優しい緑の光が穴を塞ぐ。魔術とは違い、神への信仰心が力となる業『奇跡』である。傷を信仰心によって癒したカールは地上へと降り立つ。
「どうだ?これが奇跡、神から愛された証。つまりは正義の証だ。美しいだろう?」
「正義?笑わせるな。アンタみたいな殺人鬼が正義の味方であってたまるか」
「いいや、正義だ。そして私が行った殺人は粛清だ。神に仕えようとしない者達への罰だ」
「神に仕える事が正義?誰がそんな事を決めた?」
「勿論アモーラ様だ。あの方に力を授かる際に聞いたのだ。正義とは何か?とすると、アモーラ様はお答えになった『神に仕える事こそ真の正義であり、善なる人間の全て』だと」
ニヤリと口角を上げてどや顔で言い張るカール。いかにもあの女神が言いそうな言葉だなと幸助は心の中で呟いた。しかし、カールの正義論を否定する事は無かった。何故なら、正義とは人や文化によって違うと知っていたからである。ある者が道徳こそが正義と言い、ある者は法律が正義だと主張する。そして、幸助の中にも自分なりの正義が存在していた。
「それがお前の正義か・・・道理で合わないわけだ。お前は否定するかもしれんが言っておく、俺の正義は自由だ。自由こそ正義であり、強制は悪に近い醜い物、束縛は快楽中毒者。それを併せ持つお前はこの世で最も醜い生き物だ」
「・・・どうやら根本的に私達は合わないようだ。お陰で躊躇なく貴様を殺せるよ」
「感謝してくれよ?」
カールはボロボロになった鎧を脱ぎ捨て、鎧の下に隠していた筋肉を外に晒した。
「私とアモーラ様を侮辱した罪、死で償ってもらう事にする」
剣を鞘から抜くと、剣先を幸助に向けて宣言した。
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