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三章 黄金の愛と銀の翼の騎士、2人ともぶっ殺す
第四十話 膨れ上がる筋肉!カールの第二の能力
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「はあぁぁぁぁぁぁぁ!!」
脚力と羽ばたく力を利用し、20m以上離れていた幸助との距離を一気に詰め、首を狙う。辛うじて移動が見れていた幸助はバックラーで跳ね返し、鎧を脱ぎ捨てた胴体に一撃、二撃、三撃叩き入れる。いざ、斬ってみるとカールの身体を守る筋肉は非常に頑丈で、内臓まで届くレベルの攻撃をしたはずなのに、軽く筋肉を斬った程度にまで軽減されてしまった。成程、鎧要らずとは正にこの事かと幸助は感心する。
しかし、どんなに頑丈な身体でも、斬られている以上、痛みを感じているはず。痛みを我慢しながら戦いを続けるのには限界があるはずだ。例え、傷を奇跡で癒せたとしても、痛みは積み木のように積み重なっていく。
「女神アモーラよ・・・私に奇跡を・・・」
3回しか斬っていないが、既に痛みに耐えきれていない模様。しかも、だ。俺の三連撃は容易に避けられる事が出来たはずだ。それなのに、避けずに身体で受けて見せた。そんなに身体の頑丈さに自信があったのだろうか?
「『ウインドカッター』!!」
ボニーさんの無数の風の刃が一斉にカールへと襲い掛かる。俺の後ろから打たれた魔術だったので、打とうとしている所はしっかりと見ていたはずだが、これもまた、身体で受け止めた。失明を恐れたのか、腕で目をガードしたが。
「さてと、これくらいで十分かな?」
再び奇跡で傷を癒すと、指の関節を鳴らしながら笑みを浮かべる。やっと、攻撃するのかと何故か安心していると──────
「遅いね♪」
「えっ─────」
既にカールの拳が左頬にめり込んでいた。完全なる不意打ちを喰らった幸助は、壁を破壊しながら二部屋を強制移動した。壊れた壁のガレキに埋もれてしまった幸助は数秒後に立ち上がると、左頬を擦りながらパニックを起こした。自分の身に起きた事が理解できないのだ。攻撃してくると思ったら、既に攻撃されており、二部屋も吹き飛ばされたのだ。パニックにならない方がおかしいだろう。
「クソ・・・どうなってやがる・・・!!」
俺との戦いを楽しむ為に力を温存していたとは違う気がする。メアリーのエンチャントに近しい雰囲気を感じる。しかし、カールはエンチャントをかける仕草なんてしていなかった。常に剣を構えた自然体でいた。
「原因はもう少し戦って考察するべきだな・・・」
「果たしてそんな時間があれば良いのだがな」
真ん前からカールの声が聞こえてきた頃には時既に遅し。鍛冶屋で皮の鎧に張り付けてもらった鉄のプレートを破壊されながら、腹に一撃を入れられた。
「おえ・・・!!」
アッパ―のように上に持ち上げられるようなパンチを喰らった幸助は、嘔吐しながら天井を破り、そのまま天井に叩きつけられた。
「ごほっ!げほっ!!おえぇ・・・!!」
もっと吐きたい気分だが、そんな気楽な事をしている暇はなく、剣を構えて待ち構える。気づいた時には攻撃を喰らっているようなスピードに対応できるように神経を研ぎ澄ました。
・・・。
・・・・。
・・・・・。
・・・・・・。
・・・・・・・。
「そうれ!もう一撃!!」
「そこだ!!」
見事!背後から、天井を突き破って近づいてきたカールの身体に浅いが切り傷を付ける事に成功した。まさか反撃されるとは思っていなかったのだろう、驚いて硬直してしまっている。
「な、なにぃぃぃぃぃぃぃ!?」
「今だぁぁぁぁぁ!!!」
好機と見た幸助は剣術なんか考えずにただひたすらにカールの身体を斬りつけた。血が刃に付いて切れ味が悪くなろうが構わず斬り続ける。大体20回程、叩き込んだらカールは自ら後退して、自分が天井に上ってくる際に開けた穴へと落ちていった。
「これで終わると思うなぁぁぁぁ!!」
剣先をカールのがら空きになった胸に向け、落下し、刺し殺そうとする。しかし、切っ先が皮膚に触れる直前で手で受け止められてしまい、握っている俺ごと、投げられてしまった。しかし、まだまだ攻撃は終わらせない。
「コウスケ君!大丈夫だった!?」
「ボニーさん!魔術打って!!団長も!!」
「え!?わ、分かった!!」「もう準備は出来てる!!避けろよ!コウスケ!!」
先程、カールに傷を負わせた風の刃と炎の矢が飛んでくる。2つの魔術は立ち上がろうとしていたカールの身体を傷つけた。
「クソッ!好き勝手にやりやがって!!今に見ておれ!────女神アモーラよ、我に奇跡を授けたまえ・・・」
そして、見たかった瞬間が遂にやって来た。攻撃を受け、回復を終えた後でカールの動きはガラリと変わっていた。きっと奇跡で傷を癒している時に秘密があるはずだと考え、観察する。だが、読みは外れていた。変化は既に始まっていた。
傷つけられたカールの身体がゆっくりと風船を膨らませるように大きくなっていっているのだ。いや、身体が、というよりも筋肉が大きくなっていると言った方が正しいだろうか?
攻撃をわざと受ける。その後、エンチャント無しの謎の身体能力向上。以上の2つから考えられるパワーアップの原因は、1つしか無かった。
「アンタ・・・まだ能力持っていたのかよ・・・」
「・・・どうしてそう思う?」
「エンチャント無しのパワーアップなんて、あのクソ女神が渡した能力しか考えられねえからな。差し詰め傷ついたら、身体能力が向上する能力・・・だろ?」
ネクロマンサーや時間停止を与えられる女神だ。その程度の能力なら人間に与える事が出来るだろう。正解を証明するように、カールが笑みを浮かべている。どうやら合っていたようだ。
「戦闘だけでなく、頭も回るのか・・・つくづく邪教に属させておくにはもったいない男だ。正解だ、コウスケ・イズミ。私は『翼』だけでなく、『ダメージを筋肉へと変換させる』能力を授かったのだ。どうだ?素晴らしいだろう?」
「ああ、凄すぎて鳥肌が立ってきたよ。アンタみたいな化け物をこれから倒さないといけないと思うとね」
ダメージを負って、筋肉が増強したカールの体長は2mを余裕で超えていた。しかし、勝機はある。
「戦いで楽しい気持ちになれたのは久しぶりだ・・・」
そう呟きながら笑みを浮かべる幸助はとても楽しそうだ。
脚力と羽ばたく力を利用し、20m以上離れていた幸助との距離を一気に詰め、首を狙う。辛うじて移動が見れていた幸助はバックラーで跳ね返し、鎧を脱ぎ捨てた胴体に一撃、二撃、三撃叩き入れる。いざ、斬ってみるとカールの身体を守る筋肉は非常に頑丈で、内臓まで届くレベルの攻撃をしたはずなのに、軽く筋肉を斬った程度にまで軽減されてしまった。成程、鎧要らずとは正にこの事かと幸助は感心する。
しかし、どんなに頑丈な身体でも、斬られている以上、痛みを感じているはず。痛みを我慢しながら戦いを続けるのには限界があるはずだ。例え、傷を奇跡で癒せたとしても、痛みは積み木のように積み重なっていく。
「女神アモーラよ・・・私に奇跡を・・・」
3回しか斬っていないが、既に痛みに耐えきれていない模様。しかも、だ。俺の三連撃は容易に避けられる事が出来たはずだ。それなのに、避けずに身体で受けて見せた。そんなに身体の頑丈さに自信があったのだろうか?
「『ウインドカッター』!!」
ボニーさんの無数の風の刃が一斉にカールへと襲い掛かる。俺の後ろから打たれた魔術だったので、打とうとしている所はしっかりと見ていたはずだが、これもまた、身体で受け止めた。失明を恐れたのか、腕で目をガードしたが。
「さてと、これくらいで十分かな?」
再び奇跡で傷を癒すと、指の関節を鳴らしながら笑みを浮かべる。やっと、攻撃するのかと何故か安心していると──────
「遅いね♪」
「えっ─────」
既にカールの拳が左頬にめり込んでいた。完全なる不意打ちを喰らった幸助は、壁を破壊しながら二部屋を強制移動した。壊れた壁のガレキに埋もれてしまった幸助は数秒後に立ち上がると、左頬を擦りながらパニックを起こした。自分の身に起きた事が理解できないのだ。攻撃してくると思ったら、既に攻撃されており、二部屋も吹き飛ばされたのだ。パニックにならない方がおかしいだろう。
「クソ・・・どうなってやがる・・・!!」
俺との戦いを楽しむ為に力を温存していたとは違う気がする。メアリーのエンチャントに近しい雰囲気を感じる。しかし、カールはエンチャントをかける仕草なんてしていなかった。常に剣を構えた自然体でいた。
「原因はもう少し戦って考察するべきだな・・・」
「果たしてそんな時間があれば良いのだがな」
真ん前からカールの声が聞こえてきた頃には時既に遅し。鍛冶屋で皮の鎧に張り付けてもらった鉄のプレートを破壊されながら、腹に一撃を入れられた。
「おえ・・・!!」
アッパ―のように上に持ち上げられるようなパンチを喰らった幸助は、嘔吐しながら天井を破り、そのまま天井に叩きつけられた。
「ごほっ!げほっ!!おえぇ・・・!!」
もっと吐きたい気分だが、そんな気楽な事をしている暇はなく、剣を構えて待ち構える。気づいた時には攻撃を喰らっているようなスピードに対応できるように神経を研ぎ澄ました。
・・・。
・・・・。
・・・・・。
・・・・・・。
・・・・・・・。
「そうれ!もう一撃!!」
「そこだ!!」
見事!背後から、天井を突き破って近づいてきたカールの身体に浅いが切り傷を付ける事に成功した。まさか反撃されるとは思っていなかったのだろう、驚いて硬直してしまっている。
「な、なにぃぃぃぃぃぃぃ!?」
「今だぁぁぁぁぁ!!!」
好機と見た幸助は剣術なんか考えずにただひたすらにカールの身体を斬りつけた。血が刃に付いて切れ味が悪くなろうが構わず斬り続ける。大体20回程、叩き込んだらカールは自ら後退して、自分が天井に上ってくる際に開けた穴へと落ちていった。
「これで終わると思うなぁぁぁぁ!!」
剣先をカールのがら空きになった胸に向け、落下し、刺し殺そうとする。しかし、切っ先が皮膚に触れる直前で手で受け止められてしまい、握っている俺ごと、投げられてしまった。しかし、まだまだ攻撃は終わらせない。
「コウスケ君!大丈夫だった!?」
「ボニーさん!魔術打って!!団長も!!」
「え!?わ、分かった!!」「もう準備は出来てる!!避けろよ!コウスケ!!」
先程、カールに傷を負わせた風の刃と炎の矢が飛んでくる。2つの魔術は立ち上がろうとしていたカールの身体を傷つけた。
「クソッ!好き勝手にやりやがって!!今に見ておれ!────女神アモーラよ、我に奇跡を授けたまえ・・・」
そして、見たかった瞬間が遂にやって来た。攻撃を受け、回復を終えた後でカールの動きはガラリと変わっていた。きっと奇跡で傷を癒している時に秘密があるはずだと考え、観察する。だが、読みは外れていた。変化は既に始まっていた。
傷つけられたカールの身体がゆっくりと風船を膨らませるように大きくなっていっているのだ。いや、身体が、というよりも筋肉が大きくなっていると言った方が正しいだろうか?
攻撃をわざと受ける。その後、エンチャント無しの謎の身体能力向上。以上の2つから考えられるパワーアップの原因は、1つしか無かった。
「アンタ・・・まだ能力持っていたのかよ・・・」
「・・・どうしてそう思う?」
「エンチャント無しのパワーアップなんて、あのクソ女神が渡した能力しか考えられねえからな。差し詰め傷ついたら、身体能力が向上する能力・・・だろ?」
ネクロマンサーや時間停止を与えられる女神だ。その程度の能力なら人間に与える事が出来るだろう。正解を証明するように、カールが笑みを浮かべている。どうやら合っていたようだ。
「戦闘だけでなく、頭も回るのか・・・つくづく邪教に属させておくにはもったいない男だ。正解だ、コウスケ・イズミ。私は『翼』だけでなく、『ダメージを筋肉へと変換させる』能力を授かったのだ。どうだ?素晴らしいだろう?」
「ああ、凄すぎて鳥肌が立ってきたよ。アンタみたいな化け物をこれから倒さないといけないと思うとね」
ダメージを負って、筋肉が増強したカールの体長は2mを余裕で超えていた。しかし、勝機はある。
「戦いで楽しい気持ちになれたのは久しぶりだ・・・」
そう呟きながら笑みを浮かべる幸助はとても楽しそうだ。
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