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5章 紛い物の神
214話 迷子の森
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「父さん?いつの間に?」
「いいや、俺は一歩も離れていないぞ。お前の帰りをただただ待っていただけだ」
「一歩も動いてない?そんな馬鹿な。だって俺は前に進んだんだよ?それなのに父さんがいるという事は移動したって事じゃん」
「いいや、違うぞファルコ。後ろを見てみろ?」
言われた通り、振り返ると、後ろに広がっているのは草原。ファリードの森の入り口だった。
これで、ようやくこの森の仕組みが理解できた。
「ファリードの森はな、正しい手順で歩かないとエルフの集落には着かないようになってるんだ」
「それに気づけなかったら永遠に彷徨うに事になるんだ。普通に怖いね」
「因みに毎度毎度入り口に戻されるわけではない事を覚えておけ。進めば進むほどに、戻される場所は変わって行くからな」
成る程、それは迷うわけだ。心の中で父さんを方向音痴だと思ってしまっていた事を心の中で謝罪しておこう。
「この森のおかげでエルフは絶滅せずに済んだってわけだ」
「引っ越さない理由の中には、面倒臭い以外にファリードの森みたいな森がない事もあるのかな?」
「いや、こういう特殊な森は数多くある。毎度毎度違う罠が仕掛けられてる森とかな。単にエルフは探そうとしないだけだ」
やはり、エルフは面倒くさがりな種族で間違いはないそうだ。
「それとな、実はルートはずっと変わっていないらしいんだ。人による魔法操作で変える事もできるそうなんだが・・・」
「面倒くさくて変えてないのね」
「不用心だろ?でも、それのおかげで俺達はエルフの集落に入る事ができる。感謝して良いのか分からないな。それじゃ、ついて来い!」
道を知っている父さんについて行く。前から思ってはいたけれども、記憶力がとても良いようで、順調に進んでいる事が分かる。
そして、歩き始めてから3時間後、俺達はエルフの集落に・・・到着していなかった。
1時間を過ぎた頃から、ずっと同じ道を歩き始めてしまっている。
「あ、あれぇ?おかしいな・・・歩数を間違えたか?それとも方角?いや、どっちも間違っていないはずだ・・・」
前にエルフの集落に訪れたのは母さんと出会う前と言っていた。流石に記憶力にも限界があったのだろう。
同じ道を歩いていると、体力以外にも精神的に参ってくるもので、まだまだ体力は余っているのになんだか眠たくなってきた・・・。
全身から力が抜け、膝から崩れ落ちて、地面に伏せる。
意識が飛ぶ瞬間、目に映ったのは、土と小さな虫と、木の靴を履いた足だった。
「いいや、俺は一歩も離れていないぞ。お前の帰りをただただ待っていただけだ」
「一歩も動いてない?そんな馬鹿な。だって俺は前に進んだんだよ?それなのに父さんがいるという事は移動したって事じゃん」
「いいや、違うぞファルコ。後ろを見てみろ?」
言われた通り、振り返ると、後ろに広がっているのは草原。ファリードの森の入り口だった。
これで、ようやくこの森の仕組みが理解できた。
「ファリードの森はな、正しい手順で歩かないとエルフの集落には着かないようになってるんだ」
「それに気づけなかったら永遠に彷徨うに事になるんだ。普通に怖いね」
「因みに毎度毎度入り口に戻されるわけではない事を覚えておけ。進めば進むほどに、戻される場所は変わって行くからな」
成る程、それは迷うわけだ。心の中で父さんを方向音痴だと思ってしまっていた事を心の中で謝罪しておこう。
「この森のおかげでエルフは絶滅せずに済んだってわけだ」
「引っ越さない理由の中には、面倒臭い以外にファリードの森みたいな森がない事もあるのかな?」
「いや、こういう特殊な森は数多くある。毎度毎度違う罠が仕掛けられてる森とかな。単にエルフは探そうとしないだけだ」
やはり、エルフは面倒くさがりな種族で間違いはないそうだ。
「それとな、実はルートはずっと変わっていないらしいんだ。人による魔法操作で変える事もできるそうなんだが・・・」
「面倒くさくて変えてないのね」
「不用心だろ?でも、それのおかげで俺達はエルフの集落に入る事ができる。感謝して良いのか分からないな。それじゃ、ついて来い!」
道を知っている父さんについて行く。前から思ってはいたけれども、記憶力がとても良いようで、順調に進んでいる事が分かる。
そして、歩き始めてから3時間後、俺達はエルフの集落に・・・到着していなかった。
1時間を過ぎた頃から、ずっと同じ道を歩き始めてしまっている。
「あ、あれぇ?おかしいな・・・歩数を間違えたか?それとも方角?いや、どっちも間違っていないはずだ・・・」
前にエルフの集落に訪れたのは母さんと出会う前と言っていた。流石に記憶力にも限界があったのだろう。
同じ道を歩いていると、体力以外にも精神的に参ってくるもので、まだまだ体力は余っているのになんだか眠たくなってきた・・・。
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