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第392話 [踏破準備。Part5]
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翌朝、皆んなとプレイルームに行こうとした俺をドラウが急いだ様子で制止してきたので皆んなには先に行ってもらって、俺はドラウに話し掛ける事にした。
「どうしたんだ?」
「武甕槌命を出してくれ。」
「ん?」
「だから武甕槌命を出せって。」
「お、おう。」
ドラウの真剣な表情に何事かと思った俺はアイテムボックス改から武甕槌命を出してドラウに渡した。
ドラウは武甕槌命を受け取ると腰紐のパーツを取り外し、取り付けてあった瓢箪を外すと布製のポーチの両側に先程より一回り以上小さい瓢箪が2つ付いたポーチを腰紐のパーツに取り付けて戻し、両腕両脚に重りの様な見た目の物を取り付けた。
「昨日の動きを見て瓢箪が動きの邪魔にでもなってたのか?」
「違ぇよ。数日後のダンジョンだと魔力容量が少ないと思ってな。見た目は小さくしたが、2つ合わせれば𝟱倍以上の容量になる様に設計して造っといた。」
「じゃあ、このポーチみたいなのも魔力タンクなのか?」
「ソイツは違ぇよ。ソイツは導線を繋げなくても瓢箪から直接同量の魔力を受け取れる実戦用の新しい武器が入ってるんだ。」
「へぇ~新しい金剛杵か。」
「それだけじゃねぇ、シュウトが操縦する事も考えて武甕槌命用の杖も入ってるぞ。まぁ、普通の形だと難しい所為で装着式の杖だがな。」
「一寸見て良いか?」
「杖か?それならどっちにしろ外で動きを確認してもらいたかったからそこでな。」
「分かった。後もう1つ、両腕両脚に付いてる重りは何で付けたんだ?」
「そりゃ重りじゃねぇよ。ブースターだ。」
「ブースター?」
「おう。コレも後で試してもらうが、ソイツは空中では風の精霊に陸上なら雷の精霊に水中なら水の精霊に力を貰って推進力を出す代物だ。」
「じゃあ何か?腕を振ったら振った腕に強制的な加速を生み出すって事か?」
「あぁ。魔力容量も上げたし、その装備1つ1つに小さい魔宝玉が付けてあるから瓢箪の魔力と魔宝玉の魔力を精霊に与える事で発動する様にした。」
「何か全てにおいてバージョンアップしたって事か。急にそんな事して戦闘に支障は無いのか?」
「前のままの戦闘データをベースに自動戦闘させたら有るだろうな。」
「・・・それって一度も操作してなかった前のバージョンよりもかなり難しい機体を俺に操縦させようとしてるのか?」
「おう。それ以外何があるってんだ?昨日、ルークが言ってたじゃねぇか。技量が足りないってよ。」
「まぁ、そうなんだが・・・。」
「大丈夫だろ。パペットマスターを持ってんだ。少し動かせば自分のものに出来るさ。」
「えぇ・・・。」
「心配すんなって。職業スキルなんてもんはそんなもんだ。昨日まで見習い程度だったヤツが職業スキルを獲得したら最低限の仕事が出来る様になるんだ。シュウトのパペットマスターは人形遣いの上位互換なんだろ?」
「そうだな。」
「そんならシュウトはもう既に一流の人形遣いと同じ事が出来るはずだ。」
「そうなのか?」
「どの職業でも上位互換の職業は下位互換の職業とは格別した差ってもんがあるからな。」
「そんなものか。」
「まぁどれだけ違うってぇ言うなら分りやすく言うと一流の職人と見習いぐらいの差があると思っていい。」
「なるほど、だから俺が普通に使えるって断言出来るんだな。」
「そういうこった。さっ、外へ行くぞ。」
「分かった。」
俺はそう言うとドラウから武甕槌命を受け取り、外に出るとある程度開けた場所まで行き、糸を生成して何となく数十ヶ所の場所に取り付けた。
「これで合ってるのか?」
「取り付ける場所は何となくって感じか?」
「あぁ、本数も場所もこれくらいって。あくまでも感だがな。本職の人からみたら違和感が有るだろうがな。」
「確かに違うかもしんねぇけど武甕槌命にはそんくらい必要なんじゃねぇか?」
「ドラウは他の人形遣いを知ってるのか?」
「いや、知らねえぞ。」
「じゃあ職人としてって感じか?」
「あぁ。だが、その1本1本を操作してるとこを見なきゃ間違ってるとは言い難いがな。」
「そういう事なら先ずは1本ずつ動かしてみるさ。」
俺はそう言うと1本1本ドラウが頷くタイミングで変えていった。
「なるほどなぁ。確かに人の形はしてるが、あくまでも人形だからな。正しいかもな。次は1本1本を意識せずに歩くとこから順に連続性を意識して動かしてみてくれ。」
「分かった。」
俺はそう言うとドラウに言われた通りに歩かせるところから順に動きを変えて行った。
「なるほどなぁ、動きには問題無さそうだな。次は武器を使うか、ブースターを使うかだな。」
「分かったけど、先に魔力を充填しとかないとな。」
俺はそう言うと魔力を充填してから危険性を考慮してブースターを使用しながらの素手で様々な型を行っていった。
「これは慣れないと隙に繋がるな。だが、隙になったとしても余りある威力があるから慣れるまでは必殺の一撃としては使えるだろうな。」
「そんなん気にしねぇでもルーク達と模擬戦するんだろ?それで十分じゃねぇか?」
「そうか?」
「それが出来る様になるのが職業スキルの恩恵なんだよ。」
「そういうものか。」
「あぁ。それで武器はやってみねぇのか?」
「今からやるが先ずは前の武器だな。それで動けるか確かめてから順次やってくつもりだ。」
「そうか。」
俺はドラウの返事を聞くと金剛杵を取り出し、再び武術の型を練習する様に振り回した。
「凄ぇな。ルークとやってた時とは動きが違うなぁ。」
「分かるのか?」
「武術は分かんねぇが、武器の特性や武甕槌命の機動性なんかを考えればベストな動きの様な感じがするな。」
「なるほど、そういう観点か。まぁでも動きは色々組み合わさないとな。」
「どうしてだ?上手く出来てる感じに見えたけど、やっぱり武術的な観点からすると駄目なのか?」
「駄目っていうより、この金剛杵は正確には独鈷杵ってやつで、こういう双刃の剣は前世では使われて無かったんだ。」
「まぁ、実用的じゃないわな。」
「なのにこの金剛杵が使われてるのは神が持つ物ってイメージか、実際使われてるかのどちらかなんだ。」
「なるほど。って事はシュウトの今の動きは創作したのか?」
「いや、メインは棒術、突きの時は槍、払いなんかは薙刀を複合してるんだ。」
「剣術は入れないのか?」
「う~ん、自分を傷付けないっていうのもあるけど、この武器は基本的に動きを止める様な所作は向いてないんだよ。」
「じゃあ昨日、ルークと鍔迫り合いしてたのは間違いって事か?」
「あぁ、アレだと全てにおいて優る相手だと自分の武器で攻撃されかねないんだよ。」
「へぇ~、面白ぇな。俺は造る専門だからシュウトみたいに想像は出来なかったぜ。」
「まぁ、だからカヤ様の戦い方をしてる武甕槌命だとルークが物足りないんじゃないか?」
「なるほどなぁ、それでもう少し金剛杵で練習するのか?」
「いや、次は六角棒だな。」
「それは分かりやすいな。剣術か、短さから短剣術だろ?」
「いや、これは前世でも少し教えてた警棒術だな。」
「ケイ棒?」
「街中を警邏する人達用の武術だな。」
「警邏だから警棒か。形はそのままなのか?」
「大体は同じだ。これは俺の前世で長い歴史のある武術で基本は相手を出来る限り無傷で制圧するのを重視してるから模擬戦にはピッタリだろ?」
「そうだな。」
「じゃあ始めるぞ。」
俺はそう言うと前世で教えていた警棒術を繰り返し行っていった。
「なるほどな。熟知してる武術と考察中の武術だと全然違うな。全く見えなかったから何やってんのか、さっぱりだ。」
「そうか?これでも武甕槌命に覚えさせる為にゆっくりやったつもりだったんだがな。」
「アレでゆっくりか、やっぱ分かんねぇな。それよりも次はいよいよ俺が造ったヤツか?それとも金剛杵に導線を繋いでやるのか?」
「いや、導線を繋いでやるメリットは無いからな。次はドラウの造った金剛杵だ。まぁでも強化されてない金剛杵との違いがどれだけ有るかを調べるだけだがな。」
「そうなのか?」
「強化されるとはいえ、基本は同じじゃないと意味が無いからな。」
「そんなもんか。」
「あぁ。」
俺はドラウに返事をすると魔力強化有りの金剛杵で練習をした。
「自分で造ったけど、凄ぇな。全然見えなかったぜ。」
「いや、これは基本がなってない所為でステータスに翻弄されただけだ。やっぱり使うなら基本が定まってからだな。」
「そんなもんか。」
「いよいよ、1番気になってた杖だな。」
俺はそう言うとポーチの中から杖を取り出した。
「なるほどな。ロフストランドクラッチをより固定させた感じになるのか。」
「何だ?俺が考案したと思ってたが、シュウトは知ってたのか?」
「前世でな。足の怪我だったり、障害があったりする人用でバランスをより保ち易く、力が少なくて済むって感じの杖だ。」
「なるほどなぁ。それで使えるか?」
「普通の杖術とは違うが、この形もかなり稽古させられたから問題ない。どっちかっていうと前世よりも固定されてるから使い易いと思うぞ。」
俺はそう言うとロフストランド杖を2本使って武甕槌命を操って繰り返し反復練習を行った。
「なんつうか、シュウトの杖術とは違う動きなんだな。」
「そうだな。双杖術とは違うのは手先の動きは無いから、ほぼ全身を使った杖術になるからな。」
「あぁ、固定しちまったからな。やっぱり駄目だったか?」
「いや、コレはコレで使えるから問題ないし、人と違って肘関節、肩関節が自由自在だから下手に俺の双杖術を使うよりも固定概念が外れて良かったと思うぞ。」
「そう言って貰えると助かる。つうか、動きが凄ぇ気持ち悪かったな。四足歩行の魔物の動きに似てるかと思ったら関節が逆になるし、手の長いアンデッドかと思ったぜ。」
「あぁ、確かに。ドラウに言われて気付いたけど、逆にこっちの方が相手に恐怖を与える戦法になって良いかもしれないな。」
「あぁ・・・確かにアレで迫られたら怖いな。それで後はブースター使ってって事か?」
「いや、それは模擬戦でだな。ってか、1つ聞いて良いか?」
「どうしたんだ?」
「武甕槌命を出してくれ。」
「ん?」
「だから武甕槌命を出せって。」
「お、おう。」
ドラウの真剣な表情に何事かと思った俺はアイテムボックス改から武甕槌命を出してドラウに渡した。
ドラウは武甕槌命を受け取ると腰紐のパーツを取り外し、取り付けてあった瓢箪を外すと布製のポーチの両側に先程より一回り以上小さい瓢箪が2つ付いたポーチを腰紐のパーツに取り付けて戻し、両腕両脚に重りの様な見た目の物を取り付けた。
「昨日の動きを見て瓢箪が動きの邪魔にでもなってたのか?」
「違ぇよ。数日後のダンジョンだと魔力容量が少ないと思ってな。見た目は小さくしたが、2つ合わせれば𝟱倍以上の容量になる様に設計して造っといた。」
「じゃあ、このポーチみたいなのも魔力タンクなのか?」
「ソイツは違ぇよ。ソイツは導線を繋げなくても瓢箪から直接同量の魔力を受け取れる実戦用の新しい武器が入ってるんだ。」
「へぇ~新しい金剛杵か。」
「それだけじゃねぇ、シュウトが操縦する事も考えて武甕槌命用の杖も入ってるぞ。まぁ、普通の形だと難しい所為で装着式の杖だがな。」
「一寸見て良いか?」
「杖か?それならどっちにしろ外で動きを確認してもらいたかったからそこでな。」
「分かった。後もう1つ、両腕両脚に付いてる重りは何で付けたんだ?」
「そりゃ重りじゃねぇよ。ブースターだ。」
「ブースター?」
「おう。コレも後で試してもらうが、ソイツは空中では風の精霊に陸上なら雷の精霊に水中なら水の精霊に力を貰って推進力を出す代物だ。」
「じゃあ何か?腕を振ったら振った腕に強制的な加速を生み出すって事か?」
「あぁ。魔力容量も上げたし、その装備1つ1つに小さい魔宝玉が付けてあるから瓢箪の魔力と魔宝玉の魔力を精霊に与える事で発動する様にした。」
「何か全てにおいてバージョンアップしたって事か。急にそんな事して戦闘に支障は無いのか?」
「前のままの戦闘データをベースに自動戦闘させたら有るだろうな。」
「・・・それって一度も操作してなかった前のバージョンよりもかなり難しい機体を俺に操縦させようとしてるのか?」
「おう。それ以外何があるってんだ?昨日、ルークが言ってたじゃねぇか。技量が足りないってよ。」
「まぁ、そうなんだが・・・。」
「大丈夫だろ。パペットマスターを持ってんだ。少し動かせば自分のものに出来るさ。」
「えぇ・・・。」
「心配すんなって。職業スキルなんてもんはそんなもんだ。昨日まで見習い程度だったヤツが職業スキルを獲得したら最低限の仕事が出来る様になるんだ。シュウトのパペットマスターは人形遣いの上位互換なんだろ?」
「そうだな。」
「そんならシュウトはもう既に一流の人形遣いと同じ事が出来るはずだ。」
「そうなのか?」
「どの職業でも上位互換の職業は下位互換の職業とは格別した差ってもんがあるからな。」
「そんなものか。」
「まぁどれだけ違うってぇ言うなら分りやすく言うと一流の職人と見習いぐらいの差があると思っていい。」
「なるほど、だから俺が普通に使えるって断言出来るんだな。」
「そういうこった。さっ、外へ行くぞ。」
「分かった。」
俺はそう言うとドラウから武甕槌命を受け取り、外に出るとある程度開けた場所まで行き、糸を生成して何となく数十ヶ所の場所に取り付けた。
「これで合ってるのか?」
「取り付ける場所は何となくって感じか?」
「あぁ、本数も場所もこれくらいって。あくまでも感だがな。本職の人からみたら違和感が有るだろうがな。」
「確かに違うかもしんねぇけど武甕槌命にはそんくらい必要なんじゃねぇか?」
「ドラウは他の人形遣いを知ってるのか?」
「いや、知らねえぞ。」
「じゃあ職人としてって感じか?」
「あぁ。だが、その1本1本を操作してるとこを見なきゃ間違ってるとは言い難いがな。」
「そういう事なら先ずは1本ずつ動かしてみるさ。」
俺はそう言うと1本1本ドラウが頷くタイミングで変えていった。
「なるほどなぁ。確かに人の形はしてるが、あくまでも人形だからな。正しいかもな。次は1本1本を意識せずに歩くとこから順に連続性を意識して動かしてみてくれ。」
「分かった。」
俺はそう言うとドラウに言われた通りに歩かせるところから順に動きを変えて行った。
「なるほどなぁ、動きには問題無さそうだな。次は武器を使うか、ブースターを使うかだな。」
「分かったけど、先に魔力を充填しとかないとな。」
俺はそう言うと魔力を充填してから危険性を考慮してブースターを使用しながらの素手で様々な型を行っていった。
「これは慣れないと隙に繋がるな。だが、隙になったとしても余りある威力があるから慣れるまでは必殺の一撃としては使えるだろうな。」
「そんなん気にしねぇでもルーク達と模擬戦するんだろ?それで十分じゃねぇか?」
「そうか?」
「それが出来る様になるのが職業スキルの恩恵なんだよ。」
「そういうものか。」
「あぁ。それで武器はやってみねぇのか?」
「今からやるが先ずは前の武器だな。それで動けるか確かめてから順次やってくつもりだ。」
「そうか。」
俺はドラウの返事を聞くと金剛杵を取り出し、再び武術の型を練習する様に振り回した。
「凄ぇな。ルークとやってた時とは動きが違うなぁ。」
「分かるのか?」
「武術は分かんねぇが、武器の特性や武甕槌命の機動性なんかを考えればベストな動きの様な感じがするな。」
「なるほど、そういう観点か。まぁでも動きは色々組み合わさないとな。」
「どうしてだ?上手く出来てる感じに見えたけど、やっぱり武術的な観点からすると駄目なのか?」
「駄目っていうより、この金剛杵は正確には独鈷杵ってやつで、こういう双刃の剣は前世では使われて無かったんだ。」
「まぁ、実用的じゃないわな。」
「なのにこの金剛杵が使われてるのは神が持つ物ってイメージか、実際使われてるかのどちらかなんだ。」
「なるほど。って事はシュウトの今の動きは創作したのか?」
「いや、メインは棒術、突きの時は槍、払いなんかは薙刀を複合してるんだ。」
「剣術は入れないのか?」
「う~ん、自分を傷付けないっていうのもあるけど、この武器は基本的に動きを止める様な所作は向いてないんだよ。」
「じゃあ昨日、ルークと鍔迫り合いしてたのは間違いって事か?」
「あぁ、アレだと全てにおいて優る相手だと自分の武器で攻撃されかねないんだよ。」
「へぇ~、面白ぇな。俺は造る専門だからシュウトみたいに想像は出来なかったぜ。」
「まぁ、だからカヤ様の戦い方をしてる武甕槌命だとルークが物足りないんじゃないか?」
「なるほどなぁ、それでもう少し金剛杵で練習するのか?」
「いや、次は六角棒だな。」
「それは分かりやすいな。剣術か、短さから短剣術だろ?」
「いや、これは前世でも少し教えてた警棒術だな。」
「ケイ棒?」
「街中を警邏する人達用の武術だな。」
「警邏だから警棒か。形はそのままなのか?」
「大体は同じだ。これは俺の前世で長い歴史のある武術で基本は相手を出来る限り無傷で制圧するのを重視してるから模擬戦にはピッタリだろ?」
「そうだな。」
「じゃあ始めるぞ。」
俺はそう言うと前世で教えていた警棒術を繰り返し行っていった。
「なるほどな。熟知してる武術と考察中の武術だと全然違うな。全く見えなかったから何やってんのか、さっぱりだ。」
「そうか?これでも武甕槌命に覚えさせる為にゆっくりやったつもりだったんだがな。」
「アレでゆっくりか、やっぱ分かんねぇな。それよりも次はいよいよ俺が造ったヤツか?それとも金剛杵に導線を繋いでやるのか?」
「いや、導線を繋いでやるメリットは無いからな。次はドラウの造った金剛杵だ。まぁでも強化されてない金剛杵との違いがどれだけ有るかを調べるだけだがな。」
「そうなのか?」
「強化されるとはいえ、基本は同じじゃないと意味が無いからな。」
「そんなもんか。」
「あぁ。」
俺はドラウに返事をすると魔力強化有りの金剛杵で練習をした。
「自分で造ったけど、凄ぇな。全然見えなかったぜ。」
「いや、これは基本がなってない所為でステータスに翻弄されただけだ。やっぱり使うなら基本が定まってからだな。」
「そんなもんか。」
「いよいよ、1番気になってた杖だな。」
俺はそう言うとポーチの中から杖を取り出した。
「なるほどな。ロフストランドクラッチをより固定させた感じになるのか。」
「何だ?俺が考案したと思ってたが、シュウトは知ってたのか?」
「前世でな。足の怪我だったり、障害があったりする人用でバランスをより保ち易く、力が少なくて済むって感じの杖だ。」
「なるほどなぁ。それで使えるか?」
「普通の杖術とは違うが、この形もかなり稽古させられたから問題ない。どっちかっていうと前世よりも固定されてるから使い易いと思うぞ。」
俺はそう言うとロフストランド杖を2本使って武甕槌命を操って繰り返し反復練習を行った。
「なんつうか、シュウトの杖術とは違う動きなんだな。」
「そうだな。双杖術とは違うのは手先の動きは無いから、ほぼ全身を使った杖術になるからな。」
「あぁ、固定しちまったからな。やっぱり駄目だったか?」
「いや、コレはコレで使えるから問題ないし、人と違って肘関節、肩関節が自由自在だから下手に俺の双杖術を使うよりも固定概念が外れて良かったと思うぞ。」
「そう言って貰えると助かる。つうか、動きが凄ぇ気持ち悪かったな。四足歩行の魔物の動きに似てるかと思ったら関節が逆になるし、手の長いアンデッドかと思ったぜ。」
「あぁ、確かに。ドラウに言われて気付いたけど、逆にこっちの方が相手に恐怖を与える戦法になって良いかもしれないな。」
「あぁ・・・確かにアレで迫られたら怖いな。それで後はブースター使ってって事か?」
「いや、それは模擬戦でだな。ってか、1つ聞いて良いか?」
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