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第114話 [海底神殿Part3]
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翌朝、準備を終えた俺達は挨拶をして海底神殿に来た。
「シュウト、今日はどうするんだ?」
「とりあえず、10階層までは踏破したから同じ様に11階層以降も進んで行くからルークもそのつもりでいてくれ。」
「分かった。武器はどれでも良いのか?」
「そうだな。スキルの無い物ならどれでもいいぞ。但し、スキルを手に入れたら次々換えていけよ。」
「了~解。」
ルークが返答してきたのを合図に子供達は昨日と同じ様に瀕死の魔物を量産していき、俺も昨日と同様、全員が進む道が分かる様な形で魔物を置いていった。
ルークは最初の方こそ、慣れない武器の使用に戸惑い、遅れていたが、15階層のボス部屋の前室に着く頃には慣れてきたのかレベルが上がったからなのか、少しずつ追い付ける様になってきていた。
俺は流石に昨日と同じ誤ちを犯さない様に5階層毎に休憩を挟む事にした。
「どうだ?ルーク。」
「とりあえず大体1階層毎に1つの武器のスキルは修得出来てるから今ある武器だけでこのままいったら28階層には全部終わると思うぞ。」
「そうか。なら、42階層に俺の使命を待ってる方が居るからそこまではこのまま進むからな。」
「そこからはどうするんだ?」
「そこからは修得したスキルを利用して如何に効率良く倒せるか考えて戦っていってもらう。」
「槍や剣みたいにレベルの高いスキルじゃなくって事か。」
「そうだな。最初は1体ずつの戦闘にするけど折を見て数を増やして行くからな。それにそこまで行ったら最初から複数でも良いかもしれないけどな。」
「分かった。常にギリギリの戦いになるって事か。」
「あぁ、そのつもりだ。助けが有るとは思うなよ。後、そこからは連戦になるから回復丸を含んでおくのは厳守な。」
「・・・い、一応言っとくが、此処はAランクダンジョンだと思うぞ。」
「そうだな。全50階層だからな。けど、この海底神殿に時間をかけるつもりは無いから殲滅と踏破を念頭に駆け足で行くからな。」
「・・・分かった。」
俺が何でもない様に言うとルークは何かを諦めた様に納得していた。
「ところでよぅ、1つ気になったんだが、良いか?」
「何だ?俺の修行に付き合ってくれてるのは良いが、宝箱とかは探さねぇのか?」
「あぁ、偶に見付けたら回収してるけど、基本的にはスルーだな。」
「良いのか?」
「問題ない。そりゃあ欲しい気持ちが無いわけじゃないけど、組織が出来上がって、後から来る人達のモチベーションを上げる為にも残しておいてやる方が良いだろ。」
「まぁそうか。そんで、何を手に入れたんだ?」
「それは夜までのお楽しみだな。さっ行くぞ。明日、明後日には使命を果たしたいからな。」
「ちぇっ、しゃあねぇか。ただでさえ俺の所為で遅れてるからな。」
その後も敵の数も増えていったが、その分、ルークのレベルも上がっていったので、順調に進んで行き、遅めの昼食を摂るつもりで25階層に到着する直前にルークに変化が有る様に見えた。
「とりあえず、此処で昼食にするぞ。」
「お、おう・・・。」
俺の言葉を上の空って感じで返事をしてきたのでルークに再度、声を掛けた。
「どうしたんだ?そういえば、さっき急に動きが、良くなった様に見えたけど、何かあったのか?」
「一寸待ってくれ・・・やっぱりか。」
俺の問にルークは何かを確認すると納得した様な、してない様な不思議な表情を浮かべた。
「どうしたんだ?」
「新しいスキルを手に入れたんだけどよぅその代わりにこれまで鍛えてた武術系スキルと幾つかのスキルが表示されなくなったんだ・・・というか、統合された感じか?」
「統合?何てスキルなんだ?」
「武芸百般ってスキルだ。シュウトが昨日教えてくれた名前だからそういう事だと思う。」
「って事は武術系以外に消えたのは水泳とか馬術か?」
「そうだ。」
「なら良かったんじゃないか。それなら使った事の無い武器でも普通に使える様になったって事になると思うぞ。」
「それなら良いんだけどよぅ・・・レベルが1なんだよ。」
「・・・なるほどな、鍛えに鍛えた槍術が下手になってるんじゃないかって心配してるのか。」
「あぁ。」
「なら、食事の後に少し相手してやるから確認しろよ。」
俺がそう言うとルークは気持ちが晴れた様な顔で俺を見てきた。
「良いのか!?」
「あぁ、気持ちが晴れないままで戦うのは、危険を伴うからな。それなら多少時間を使っても此処で気が済むまで、やった方がマシだ。ただ納得出来た時点で進むぞ。」
「ありがてぇ、それなら俺も安心して行ける。」
「よし!なら、食事は軽めにしてスキルを試すぞ。」
そう言うと俺達は軽めの食事を終わらせてからスキルを試す為に向かい合った。
「そういやぁ、気になってたんだけど、シン坊とメグミちゃんは飯食わなくていいのか?」
「あぁ、普段は気分で食べてるだけらしくて、前は魔石を食べてたけど、俺の魔力を食べてから魔石は食べなくなったからこういう時は俺の魔力だけで良いみたいだ。」
「へぇ~で、どの位食べるんだ?」
「そうだなぁ。1人あたり1食1億ぐらいかな。」
「い、1億・・・シュウト、大丈夫なのか?」
「全然問題ないぞ。魔力操作を手に入れてから魔力を少しずつ増やしてるし、一気に消費する訳じゃないからな。」
「そ、そうなのか。流石としか言い様がないな。」
「まぁそんな事より、時間が無いから始めるぞ。」
「だな。」
俺達はそう言うとお互い武器を用意した。
「ん?杖じゃないのか?」
「あぁ、一先ずは棒術のレベル1が達人以上の人間にどれ程通用するか試してみたいしな。」
「俺も舐め・・・いや、何でもねぇ、そういやぁスキルもねぇのにフルボッコにされたんだったわ。」
「何言ってんだ?今回はお前のスキルの検証だぞ。変則的な動きをする訳でも本気でする訳でもないんだぞ?」
「・・・この前もそうだったくせによ!!!」
ルークはそう言いながら凄いスピードで鋭い突きを繰り出してきたので、俺はそれをいなして突き返すとルークも俺の突きをいなして更に突き返したり、横薙ぎや変則的な攻撃を繰り出してきたので、俺も応戦するとルークが徐々にスピードを上げてきたが、ルークが限界になったのか、最終的にルークは防戦一方になり、仰向けに倒れ込んで、終了した。
「かぁー!もう無理!」
「で、どうだった?」
「あぁ、問題ねぇってか、前より槍術の腕前が上がった気がする。」
「じゃあ問題無いな。」
「あぁ、全ての上位互換って感じだわ。他のも使ってけば、表示はされないものの技術は上がってく気がするな。」
「なら、行こうか。」
「何処に?」
「先に決まってるだろ。」
「えっ?俺、動けねぇぞ。」
「ポーション飲んどけ。さっそんなところで寝てないで、立て立て。」
ルークは何かをブツブツ言いながらポーションを飲んで立ち上がり、準備をしていた。
「さぁ、お前達も行くぞ。」
「「は~い。」」
俺がそう言うと各々動き出し、此処に来るまでと同様に進んで行ったが、ルークが新しいスキルに慣れてきたのか、ペースが上がってきたので、俺達もペースを上げて進んで行き、夕食の時間になる頃には35階層に到着する事が出来た。
「よし!今日はこの位にして食事したら寝るぞ。」
「「は~い。」」
子供達は返事をしたがルークがこっちを見て何か言いたそうにしていた。
「ん?どうした?物足りなかったか?」
「どうしたじゃねぇよ。物足りない訳ねぇだろ!夢にまでで出来そうなんだからよぅ。」
「じゃあどうしたんだよ。」
「宝箱。」
「ん?」
「た・か・ら・ば・こ!」
「あっ、そういやそうだな。」
「そうだな。じゃねぇよ。完全に忘れてたろ。」
「いやいや、忘れてないよ。」
「いや、それは無理があるだろ。完全にあっ、って言ったじゃねぇか。」
「すまん。じゃあとりあえず、晩御飯の後な。」
俺がそう言うと納得してくれたのかルークは俺が開いたアイテムボックス改に入っていき、食事をした。
「しかし、シュウトと居ると常識って何だっけ?って気持ちになっちまうな。」
「何だよ藪から棒に。」
「だってよぅ。さっきまでダンジョンの中に居たんだぜって、此処もダンジョンか。」
「そんな事言ってもラビリス様が与えてくれた能力を使わない選択肢は無いだろ。」
「そりゃそうだけどよぅ。完全に違う場所だし、誰も入れないから絶対安全な空間なんて、ダンジョンの外でもねぇぞ。」
「まぁ確かに安全だな。」
「だろ。他の事もそうだが、一つ一つが非常識だからなぁ。」
「そうか?」
「自覚がねぇんだよなぁ。」
ルークはそう言いながら頭を振っていたが、俺も腑に落ちる部分があるので、押し黙ったまま食事が終わった。
「さて、宝箱に何が入ってたのか教えて上げよう。」
「おっ、やっとか。」
「とりあえず同じ物で1番数が多いのがこれだ。」
俺がそう言いながら出した物を見たルークはあまり興味を示さなかった。
「何だハイポーションか。確かに良い物だけどAランクダンジョンだとまぁまぁある物だな。」
「じゃああんまり価値はないのか?」
「そんな事はないぞ。先ず街なんかじゃ出回らないが、冒険者なら欲しい物だぞ。何せ50%は回復するからな。見慣れてるだけだ。」
「なるほどな。他もハイが付くだけで各種ポーションが殆どだな。」
「ん?じゃあハイマジックポーションも在ったのか?」
「あぁ、2番目に多かったな。」
「おぉ、それは凄いな。なら、此処は人気が出るかもしれないぞ。」
「そうなのか?」
「ハイマジックポーションはAランクダンジョンでも滅多に出ないし、マジックポーションと違って不味く無いんだ。」
「おぉそれはいいなぁ。でも俺が取り尽くしてしまったって事は無いのか?自分で言うのも何だが、運はいいぞ。」
「それはねぇな。数多く出るって事はこのダンジョンはそういう特性があるって事だ。」
「へぇ~そういうものか。」
「他にはどんなのが在ったんだ?」
「後は水中で活動しやすくなる魔道具とか装備だな。」
「装備!ど、どんなのだ!?」
俺が装備と言うとルークが凄い勢いで食いついてきた。
「シュウト、今日はどうするんだ?」
「とりあえず、10階層までは踏破したから同じ様に11階層以降も進んで行くからルークもそのつもりでいてくれ。」
「分かった。武器はどれでも良いのか?」
「そうだな。スキルの無い物ならどれでもいいぞ。但し、スキルを手に入れたら次々換えていけよ。」
「了~解。」
ルークが返答してきたのを合図に子供達は昨日と同じ様に瀕死の魔物を量産していき、俺も昨日と同様、全員が進む道が分かる様な形で魔物を置いていった。
ルークは最初の方こそ、慣れない武器の使用に戸惑い、遅れていたが、15階層のボス部屋の前室に着く頃には慣れてきたのかレベルが上がったからなのか、少しずつ追い付ける様になってきていた。
俺は流石に昨日と同じ誤ちを犯さない様に5階層毎に休憩を挟む事にした。
「どうだ?ルーク。」
「とりあえず大体1階層毎に1つの武器のスキルは修得出来てるから今ある武器だけでこのままいったら28階層には全部終わると思うぞ。」
「そうか。なら、42階層に俺の使命を待ってる方が居るからそこまではこのまま進むからな。」
「そこからはどうするんだ?」
「そこからは修得したスキルを利用して如何に効率良く倒せるか考えて戦っていってもらう。」
「槍や剣みたいにレベルの高いスキルじゃなくって事か。」
「そうだな。最初は1体ずつの戦闘にするけど折を見て数を増やして行くからな。それにそこまで行ったら最初から複数でも良いかもしれないけどな。」
「分かった。常にギリギリの戦いになるって事か。」
「あぁ、そのつもりだ。助けが有るとは思うなよ。後、そこからは連戦になるから回復丸を含んでおくのは厳守な。」
「・・・い、一応言っとくが、此処はAランクダンジョンだと思うぞ。」
「そうだな。全50階層だからな。けど、この海底神殿に時間をかけるつもりは無いから殲滅と踏破を念頭に駆け足で行くからな。」
「・・・分かった。」
俺が何でもない様に言うとルークは何かを諦めた様に納得していた。
「ところでよぅ、1つ気になったんだが、良いか?」
「何だ?俺の修行に付き合ってくれてるのは良いが、宝箱とかは探さねぇのか?」
「あぁ、偶に見付けたら回収してるけど、基本的にはスルーだな。」
「良いのか?」
「問題ない。そりゃあ欲しい気持ちが無いわけじゃないけど、組織が出来上がって、後から来る人達のモチベーションを上げる為にも残しておいてやる方が良いだろ。」
「まぁそうか。そんで、何を手に入れたんだ?」
「それは夜までのお楽しみだな。さっ行くぞ。明日、明後日には使命を果たしたいからな。」
「ちぇっ、しゃあねぇか。ただでさえ俺の所為で遅れてるからな。」
その後も敵の数も増えていったが、その分、ルークのレベルも上がっていったので、順調に進んで行き、遅めの昼食を摂るつもりで25階層に到着する直前にルークに変化が有る様に見えた。
「とりあえず、此処で昼食にするぞ。」
「お、おう・・・。」
俺の言葉を上の空って感じで返事をしてきたのでルークに再度、声を掛けた。
「どうしたんだ?そういえば、さっき急に動きが、良くなった様に見えたけど、何かあったのか?」
「一寸待ってくれ・・・やっぱりか。」
俺の問にルークは何かを確認すると納得した様な、してない様な不思議な表情を浮かべた。
「どうしたんだ?」
「新しいスキルを手に入れたんだけどよぅその代わりにこれまで鍛えてた武術系スキルと幾つかのスキルが表示されなくなったんだ・・・というか、統合された感じか?」
「統合?何てスキルなんだ?」
「武芸百般ってスキルだ。シュウトが昨日教えてくれた名前だからそういう事だと思う。」
「って事は武術系以外に消えたのは水泳とか馬術か?」
「そうだ。」
「なら良かったんじゃないか。それなら使った事の無い武器でも普通に使える様になったって事になると思うぞ。」
「それなら良いんだけどよぅ・・・レベルが1なんだよ。」
「・・・なるほどな、鍛えに鍛えた槍術が下手になってるんじゃないかって心配してるのか。」
「あぁ。」
「なら、食事の後に少し相手してやるから確認しろよ。」
俺がそう言うとルークは気持ちが晴れた様な顔で俺を見てきた。
「良いのか!?」
「あぁ、気持ちが晴れないままで戦うのは、危険を伴うからな。それなら多少時間を使っても此処で気が済むまで、やった方がマシだ。ただ納得出来た時点で進むぞ。」
「ありがてぇ、それなら俺も安心して行ける。」
「よし!なら、食事は軽めにしてスキルを試すぞ。」
そう言うと俺達は軽めの食事を終わらせてからスキルを試す為に向かい合った。
「そういやぁ、気になってたんだけど、シン坊とメグミちゃんは飯食わなくていいのか?」
「あぁ、普段は気分で食べてるだけらしくて、前は魔石を食べてたけど、俺の魔力を食べてから魔石は食べなくなったからこういう時は俺の魔力だけで良いみたいだ。」
「へぇ~で、どの位食べるんだ?」
「そうだなぁ。1人あたり1食1億ぐらいかな。」
「い、1億・・・シュウト、大丈夫なのか?」
「全然問題ないぞ。魔力操作を手に入れてから魔力を少しずつ増やしてるし、一気に消費する訳じゃないからな。」
「そ、そうなのか。流石としか言い様がないな。」
「まぁそんな事より、時間が無いから始めるぞ。」
「だな。」
俺達はそう言うとお互い武器を用意した。
「ん?杖じゃないのか?」
「あぁ、一先ずは棒術のレベル1が達人以上の人間にどれ程通用するか試してみたいしな。」
「俺も舐め・・・いや、何でもねぇ、そういやぁスキルもねぇのにフルボッコにされたんだったわ。」
「何言ってんだ?今回はお前のスキルの検証だぞ。変則的な動きをする訳でも本気でする訳でもないんだぞ?」
「・・・この前もそうだったくせによ!!!」
ルークはそう言いながら凄いスピードで鋭い突きを繰り出してきたので、俺はそれをいなして突き返すとルークも俺の突きをいなして更に突き返したり、横薙ぎや変則的な攻撃を繰り出してきたので、俺も応戦するとルークが徐々にスピードを上げてきたが、ルークが限界になったのか、最終的にルークは防戦一方になり、仰向けに倒れ込んで、終了した。
「かぁー!もう無理!」
「で、どうだった?」
「あぁ、問題ねぇってか、前より槍術の腕前が上がった気がする。」
「じゃあ問題無いな。」
「あぁ、全ての上位互換って感じだわ。他のも使ってけば、表示はされないものの技術は上がってく気がするな。」
「なら、行こうか。」
「何処に?」
「先に決まってるだろ。」
「えっ?俺、動けねぇぞ。」
「ポーション飲んどけ。さっそんなところで寝てないで、立て立て。」
ルークは何かをブツブツ言いながらポーションを飲んで立ち上がり、準備をしていた。
「さぁ、お前達も行くぞ。」
「「は~い。」」
俺がそう言うと各々動き出し、此処に来るまでと同様に進んで行ったが、ルークが新しいスキルに慣れてきたのか、ペースが上がってきたので、俺達もペースを上げて進んで行き、夕食の時間になる頃には35階層に到着する事が出来た。
「よし!今日はこの位にして食事したら寝るぞ。」
「「は~い。」」
子供達は返事をしたがルークがこっちを見て何か言いたそうにしていた。
「ん?どうした?物足りなかったか?」
「どうしたじゃねぇよ。物足りない訳ねぇだろ!夢にまでで出来そうなんだからよぅ。」
「じゃあどうしたんだよ。」
「宝箱。」
「ん?」
「た・か・ら・ば・こ!」
「あっ、そういやそうだな。」
「そうだな。じゃねぇよ。完全に忘れてたろ。」
「いやいや、忘れてないよ。」
「いや、それは無理があるだろ。完全にあっ、って言ったじゃねぇか。」
「すまん。じゃあとりあえず、晩御飯の後な。」
俺がそう言うと納得してくれたのかルークは俺が開いたアイテムボックス改に入っていき、食事をした。
「しかし、シュウトと居ると常識って何だっけ?って気持ちになっちまうな。」
「何だよ藪から棒に。」
「だってよぅ。さっきまでダンジョンの中に居たんだぜって、此処もダンジョンか。」
「そんな事言ってもラビリス様が与えてくれた能力を使わない選択肢は無いだろ。」
「そりゃそうだけどよぅ。完全に違う場所だし、誰も入れないから絶対安全な空間なんて、ダンジョンの外でもねぇぞ。」
「まぁ確かに安全だな。」
「だろ。他の事もそうだが、一つ一つが非常識だからなぁ。」
「そうか?」
「自覚がねぇんだよなぁ。」
ルークはそう言いながら頭を振っていたが、俺も腑に落ちる部分があるので、押し黙ったまま食事が終わった。
「さて、宝箱に何が入ってたのか教えて上げよう。」
「おっ、やっとか。」
「とりあえず同じ物で1番数が多いのがこれだ。」
俺がそう言いながら出した物を見たルークはあまり興味を示さなかった。
「何だハイポーションか。確かに良い物だけどAランクダンジョンだとまぁまぁある物だな。」
「じゃああんまり価値はないのか?」
「そんな事はないぞ。先ず街なんかじゃ出回らないが、冒険者なら欲しい物だぞ。何せ50%は回復するからな。見慣れてるだけだ。」
「なるほどな。他もハイが付くだけで各種ポーションが殆どだな。」
「ん?じゃあハイマジックポーションも在ったのか?」
「あぁ、2番目に多かったな。」
「おぉ、それは凄いな。なら、此処は人気が出るかもしれないぞ。」
「そうなのか?」
「ハイマジックポーションはAランクダンジョンでも滅多に出ないし、マジックポーションと違って不味く無いんだ。」
「おぉそれはいいなぁ。でも俺が取り尽くしてしまったって事は無いのか?自分で言うのも何だが、運はいいぞ。」
「それはねぇな。数多く出るって事はこのダンジョンはそういう特性があるって事だ。」
「へぇ~そういうものか。」
「他にはどんなのが在ったんだ?」
「後は水中で活動しやすくなる魔道具とか装備だな。」
「装備!ど、どんなのだ!?」
俺が装備と言うとルークが凄い勢いで食いついてきた。
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